羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

潮風

2008年08月27日 | Weblog
体力のないわたしがあなたと歩けるように、
「歩きやすいかな?」と思って買った赤い靴は、
やっぱり足が痛くなるからダメだったので、
迷っている時間がなくていつものパンプスで行った海。

砂のついている靴がこの家の玄関にあるのは、
間抜けなわたしが考えてもおかしい、ということがわかるので、
シャワーを浴びる前にそっと隠す。

潮風の掌が撫でていった髪を洗って、
すっかりみんなバスタオルできれいにする。

たぶん、
記憶だけが残っていく。
残っていたから。(何年も経ったのに)
いま、「そうだったね」と笑いあえるように。
これから先、また「そうだったね」と、
あなたと語り合えるときがくるのかもしれない。

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