羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

むかし、高校生だった。

2010年09月06日 | Weblog
とても久しぶりに高校の時の友人と会った。


積もる話をたくさんしたあとにふと思うことは、
何年経っても「堅実な」友人と「奔放な」わたしは変わらないという事だ。

彼女はいつもブレザーに赤いネクタイをきちんとしていた。
わたしはというと校則違反の黒いセーターが気に入っていたし、
上履きのかかとを踏みながら歩いては教師に怒られていた。

おっとりとやさしい彼女が仲良くしてくれたのは嬉しかった。
わたしたちは別々の大学に進み、友人は小学校の先生になって、
今でも大ベテランの先生だ。
そして二人とも三人の子どもの母親になった。

わたしに長女が生まれたとき、お祝いに持ってきてくれた姫林檎の苗木は
すくすくと大きくなって二階のベランダまで伸び、
毎年かわいい実をつける。

そんなことを吉祥寺のくぐつ草でオムカレーを食べながら話した。



街の喧騒から離れたこの地下の洞窟のようなコーヒーホール。
彼女はとても気に入ってくれた。
ここは劇団結城座が経営する(くぐつ、はあやつり人形の意味)
カレーがおいしい店。
ランチセットには飲み物がついてくる。
アイスコーヒーのカップには「くぐつ草」という文字が躍っていた。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿