羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

ガジュマルの樹

2008年04月16日 | Weblog
沖縄へ行って来ました。春休みが終わり、連休が始まる前の今がチャンスだと思い、「一度は行きたい」と言っていた母親を連れていくのが目的でした。
(こどもとネコは留守番)
杖をついた母と、ゆっくりゆっくり歩きました。10年くらい前にわたしが行った時よりも賑やかになっているようでしたが、海と砂浜の美しさは変わらないように思います。
大江健三郎さんの「沖縄ノート」裁判の話をしながら『ひめゆり』のまえに到着し、花をそなえて手を合わせました。
記念館もゆっくり見るのかと思っていたし、わたしももう一度ゆっくり見るつもりでいたのだけれど、意外にも母は先に歩いて出口へ。追いついたわたしに「いたたまれない」と、一言。
戦争を体験してきたひとたちは私たちの親の世代。時代はスピードを上げて変わってきたけれど、あの戦争はけして遠い昔の出来事ではないと改めて感じた出来事でした。

そのあと、観光地も無理なく見てまわりました。
水族館も、首里城公園も、『琉球村』も、よかったけれど、気に入ったのはこの大きな樹。
地を這って根を伸ばし大きく枝を広げたガジュマルの樹に出会うたび、
寡黙な巨人のようにずっしりとした存在感に不思議な安らぎを覚えました。

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