羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

届かない

2009年04月29日 | Weblog
「届かない」とわかったとき、それを再認識するとき、
何度も、なんどでも、諦める。

届いていたと確かに思えたときの記憶が、
よみがえり、悲しくなる。

届かなくなることなんて、いくらでもある。
ある日それは唐突に訪れるのだ。
遮断された出来事は、冷ややかな事実として示される。

わたしはまた、バスに乗り遅れた夢を見るだろう。
あのとき自分から、バスに乗り窓の外の不思議な景色を
眺めていたのに。
いつ、わたしはバスを降りたのだろう。
きっともう、しばらくは来ない。
来るのは不安を増長させるような、
訳の分からない行く先が書いてあるバスだけだ。

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