羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

春だったね

2005年08月03日 | Weblog
季節は静かに、春へと歩を進めていました。
わたしは延期となっていた話し合いをするため、
夫と日曜日のランチに出かけました。

そのときにわたしが出した答え、
『離婚はしたくない、何故ならあなたは優しいし、
労わってもくれる。そういうふうに変わってくれたから。
今はまだ起伏があり平穏ではないけれど、いつかは二人で
労わり合いながらのんびりと暮らしたい』

『男友達は何人かいる、その中には親友、と呼びたい人もいる、
でも恋人ではない』

苦し紛れの言い訳にしか聞こえなかったかもしれません。

でも、心を開いて話せる相手であり、通り一遍でも安易な同調でもなく
きちんと意見を述べながら、わたしの気持ちを支えてくれる彼は、
本当に、恋人でありながら親友のようでもありました。

大切な存在。
身体ではなく確かに心が求め合っている、と思える相手。

そして、わたしは夫に尋ねました、何故あのとき
『また恋をしてきてもいいよ』と言ったのか、
その理由を聞いても応えてくれなかったのか、、。

今ならわかるのです。
夫はただ単に、わたしの気を引くような台詞を喋っただけ。
いつもわたしを好きだ、と言ってくれる夫の多少、子どもっぽい癖
なのです。
本当に今ならわかる。
わたしが夫に優しくできなかったから、寂しくてつい言ってしまった事、
そう、いろんなことすべて、です。

でも、そのときはわたしは自分のことに精一杯でした。
彼も夫も失いたくない、、、しかもできるだけ正直になりたい・・・と。
通用しないことを、どうにか通そうとしてギリギリでした。

夫は怒りもせず、問い詰めようともせず、
わたしの話しを聞いてくれました。
『恋をしておいで』については曖昧なままでした。
わたしは自分のだした結論を受け入れてもらうために
できるだけの努力をするつもりだと言いました。

そうして、一ヶ月が経ちました。
わたしの話を聞いた夫が、今度は大きな決意をもって、
自分から話し始めました。

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