羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

D坂殺人事件

2009年07月13日 | Weblog
千駄木の団子坂交差点にある喫茶店「千駄木倶楽部」のケーキが
美味しかった。
それから坂を上って行く。森鴎外旧居跡は工事中で残念。
坂を上りきったところを曲がり
ごく小さな公園の奥に不思議な佇まいの芝居小屋?
そこで「D坂美女幻想」というやはり不思議な短編映画を観た。
江戸川乱歩「D坂殺人事件」は読んでいないから、
なんともいえないが、これはこれで妖しげな雰囲気を充分にもつ
掌編だった。
時間と体調に余力があったので、
同行者の希望に沿いその後、渋谷に出て、
やはり小さな映画館で「美代子阿佐ヶ谷気分」を鑑賞。
70年代、「ガロ」。つげ義春や、永島慎二の世界が、
今また若いひとたちに受けいれられているのは面白いと思った。
ただ、映画のモデルとなった安部慎一という漫画家は知らない。

知らない、でも、興味あるかも・・・・というところから
いつもこうして広がっていく。
それはいつまでも(いくつになっても)変わらない。
その日、映画に誘ってくれた人がタイミングよく
読みたかった本を持ってきて貸してくれた。
本を胸に抱いて、夜道を帰ってくるのは久しぶりだった。

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