結婚生活の最初の躓きが、
わたしの発熱による新婚旅行の中止だったように、
『病気』はその後も微妙に、けれど確実に、
ふたりの生活に影響を与え続けました。
「いつでも笑顔の優しい妻」でいて欲しい夫は、
わたしが疲れたりひどい頭痛になったりすると、
必ず不機嫌になりました。
「頭が痛いの?」とわたしに聞く段階で既に、
機嫌が悪くなっているのが分り
わたしは夫に隠れて鎮痛剤を服用していました。
まるで身体の弱い女性は『妻失格』であるかのようです。
「健康な人たちの家庭環境で育った人間は、
病弱なひとを思いやることができるのかしら」
結婚するときのわたしの母の懸念は的中していました。
わたしの母も頭痛や癌と闘ってきた女性なので、
娘であるわたしの身体をいつも心配していました。
けれど、強がったり、夫に気を遣ったりしながら
『頭痛は甘えや怠け病』というとんでもない説にも
怯えつつ、わたしは鎮痛剤を一時も手放せなくなり、
ついには市販薬では効かなくなってしまいました。
わたしの発熱による新婚旅行の中止だったように、
『病気』はその後も微妙に、けれど確実に、
ふたりの生活に影響を与え続けました。
「いつでも笑顔の優しい妻」でいて欲しい夫は、
わたしが疲れたりひどい頭痛になったりすると、
必ず不機嫌になりました。
「頭が痛いの?」とわたしに聞く段階で既に、
機嫌が悪くなっているのが分り
わたしは夫に隠れて鎮痛剤を服用していました。
まるで身体の弱い女性は『妻失格』であるかのようです。
「健康な人たちの家庭環境で育った人間は、
病弱なひとを思いやることができるのかしら」
結婚するときのわたしの母の懸念は的中していました。
わたしの母も頭痛や癌と闘ってきた女性なので、
娘であるわたしの身体をいつも心配していました。
けれど、強がったり、夫に気を遣ったりしながら
『頭痛は甘えや怠け病』というとんでもない説にも
怯えつつ、わたしは鎮痛剤を一時も手放せなくなり、
ついには市販薬では効かなくなってしまいました。
でも具合が悪くなるときも何年かに一度はあります。
そんなときは夫は私よりさらにどこか具合が悪くなり。私はもう絶対この人の前で弱音は吐くまいとそのたびに思います。
夫婦って助けあうなんて思い違いでした。結局は自分のことは自分で解決していかなくちゃいけないのです。
それなのに一緒にいるのはどうしてだろうって繰り返し思います。こんな風に愚痴ってる自分が一番嫌いです。それなのに誰かにわかってもらいたいのかも知れないですね。ここにまたきてしまいました。