何故かふと思い出したのだけれど昔わたしの部屋の壁には
じぶんで書いた日本列島が貼ってあった。
高校生くらいのときからあちこち出かけるのが好きだった。
大学生になって稼いだバイト代も社会人になってもらった薄給も、
ほとんど旅のお金になり、おおきな地図に書き込みながら、
とうとう20代前半で全部の都道府県を制覇した。
小さな会社の上司に有給届けを出すとき「まだ有給なんて残ってたか?」と
よく笑われた。あまりに小さな会社だったので規則はあって無きに等しかったのか、
ゆるやかに甘やかされていたのかもしれない。(女性はわたしだけだった)
そう、その薄給もすべてお小遣いにしていて「うちは下宿屋じゃない」と
母からよく小言を言われるほど(これも甘えて)ご飯を食べさせて貰っていた。
ふっと出かけて夜帰るとご飯があったと思う。
だからいまわたしは母にやさしくしなくては、、、と反省する。
何年も何年もときが過ぎた。
またこれから旅に出る。今度は「もう一度行きたいあの場所へ」
明日から伊豆へ。
バッグには梶井基次郎の文庫本。
「課せられているのは永遠の退屈だ。生の幻影は絶望と重なっている」(筧の話)
じぶんで書いた日本列島が貼ってあった。
高校生くらいのときからあちこち出かけるのが好きだった。
大学生になって稼いだバイト代も社会人になってもらった薄給も、
ほとんど旅のお金になり、おおきな地図に書き込みながら、
とうとう20代前半で全部の都道府県を制覇した。
小さな会社の上司に有給届けを出すとき「まだ有給なんて残ってたか?」と
よく笑われた。あまりに小さな会社だったので規則はあって無きに等しかったのか、
ゆるやかに甘やかされていたのかもしれない。(女性はわたしだけだった)
そう、その薄給もすべてお小遣いにしていて「うちは下宿屋じゃない」と
母からよく小言を言われるほど(これも甘えて)ご飯を食べさせて貰っていた。
ふっと出かけて夜帰るとご飯があったと思う。
だからいまわたしは母にやさしくしなくては、、、と反省する。
何年も何年もときが過ぎた。
またこれから旅に出る。今度は「もう一度行きたいあの場所へ」
明日から伊豆へ。
バッグには梶井基次郎の文庫本。
「課せられているのは永遠の退屈だ。生の幻影は絶望と重なっている」(筧の話)
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