羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

お別れ

2019年03月15日 | Weblog

タオタオ、くまくま、コンコン。
こどもたちの小さな手にいつも
抱かれていた。
タオル地のくまは初めての出産で、早産を避けるため実家にいた時に手作りした。
赤ちゃんが舐めてもいいように、タオル。
不器用な若い新米ママの作。

長男が六歳になった頃書いた
「くまくまのぼうけん」という
長いお話も出てきた。
スケッチブック1冊、彼が絵も
文も書いていて時々わたしの解説がついている。
くまくまはいつも幼い息子と一緒にいた。
パンダのタオタオは紙おむつのプレゼント当選品。オムツ使用者本人の長女のものだった。
そして時が経ち歳の離れた末っ子には布製の手作り絵本と、
手人形のキツネが与えられた。
コンコンはmadeinU.S.A.である。

オトナになった子どもたちは、
このこたちを実家において
巣立っていった。
家は取り壊される。
たくさんのものを捨てる。
子どもたちがまた会いにきた。
そして別れの時がくる。
愛猫、駿が眠る寺院では、人形供養もするという。
明日、雛人形と一緒に連れて行く。
「くまくまはオレが供養する」と
息子からラインがきた。

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