羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

菫と桜

2014年04月16日 | Weblog
ふと見つけたチラシに「ひと箱古本市・出品者募集」と書いてあった。
前にも書いたけど、フリマに行くのも出すのも好き。
あまりに暑いとダウンするのでやっぱり春と秋がいい。

このチラシを見て長女にメールしたらすぐに返信がきた。
二人で参加決定。古本と娘の手作り品のお店。

取り急ぎ申し込みをしたところ「屋号を決めて」と言われたので
考える余裕もなく「すみれとさくら」にした。
わたしの詩と長女の短歌の二人誌の名は「薄紫の冬桜」という。
これを屋号にするのはちょっと固いので「すみれとさくら」。
双子の演歌歌手みたいになった。

娘は桜が満開の日に生まれた。
産院から帰った夜、外は春の嵐で、
わたしはまだ名前もない小さな女の子の寝顔を見ながら
ガラス戸を叩く雨風の音を聞いていた。
これではせっかくの桜もみんな散ってしまうだろうと思った。

けれど朝になってみたら、
負けなかった桜たちがきらきらと白く輝いていた。
娘のなまえは「さくら」ではないけれどあの日見た桜の花が
わたしに教えてくれた。つよくうつくしい娘に育つようにと。
困難があっても乗り越えて輝けるようにと。。。

そんな話を飽きずに聞いたからか、娘は桜が好き。桜色も好き。
「すみれとさくら」は今度の土曜日開店。一日だけ。