羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

2006年01月21日 | Weblog
雪が降ると嬉しいのは、何故でしょうね。

子供の頃に遊んだ記憶が甦るから?

雪の舞い降りてくる空を見上げるのが

とても好きです。

世界が静かになって、こころも静かになっていく。

都会で経験する降雪は限られているから

ロマンチックに浸れるけれど、

北国ではどうなのでしょう。

やっぱり「もう、うんざり、」とか思ったりするのかな。

ずっと昔、ボーイフレンドが学校の宿直のアルバイトを

していて、冬休みのある朝、会いに行ったことがあります。

とても雪が降った翌朝でした。

方向音痴のわたしが辿り着けるように

彼は学校近くの通りまで出てきてくれていました。

「あ、よかった、あそこだ・・」と彼を見つけたものの

コートのポケットに手をつっこんで足元ばかり見ながら

慣れない雪道を慎重に歩いてやっと到着したとき

彼は「雪道歩いてるの、なんだか似合うね」

と言ってくれたのです。

「そう?」と笑いながらも(どういう意味だろう?)と

考えていたあの日のことを

今でも懐かしく思い出します。

彼とS君と、わたしのたった三人で文芸サークルを

作っていました。

そのときの彼とは遠く離れて暮らしながら

今も年賀状だけは途切れることなく続いています。

あの雪の日、もう覚えていないんだろうなァ。