べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

皮むき間伐 マルユーにて・・

2010-07-26 00:27:36 | 山の木の話(越後杉)
先日、マルユーにて「皮むき間伐」の講習(?)が行われました。
先月、山梨で行われた講習会にて伝授された手法を、新潟で試してみようと、マルユーの裏山の林にて、何本か「皮むき間伐」を行ってみました。



林の中に所々白い木が見えます


ワイワイと皆で楽しく作業するのが、
この方法の良いところです。


皮むき間伐は根っこの部分に横方向に皮を切り、上まで一気に皮をむいていきます。
水を吸い上げている時期の杉皮はとてもむきやすく、ベリベリっと一気に幹の上の方までむけます。




白くて美しい幹。
表面はヌルヌルしていて、なめると甘みがあります。
(でも渋味が強いです。丁度、渋柿みたいな感じ?)


こうして、皮をむいて、残った上の枝から蒸発させて、幹を乾燥させます。来年の今頃に切ると、カラカラに乾燥し、女の人でも軽々と運べる程度に乾燥するとのこと・・・

新しい間伐の手法にて、今まで大変だった山からの搬送作業が楽になれば、大幅にコストが下げられます。
乾燥も進むので一石二鳥とのことですが、雪国新潟ではどうでしょうか?
雪の深い新潟で、幹が折れたりしないか懸念されますが、上手くいけば、森林作業の大きな改革になります。
来年の搬送作業が楽しみです。(気の長い話です)




作業が終わって、楽しい昼食。
バーベキューです。


残飯は・・


池の鯉が食べてくれます
泳ぐ生ゴミ処理機です。


夏のマルユー全景
丸太が山から搬入されてきています。


土場にあった、曲がり杉。

ここまで曲がると、使うのも困難です。
乾燥途中で、このような材料が出るために、
材木屋や大工から気嫌いされています。



山の木の話へ・・
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ゼロ・エミッション 日産 リーフ と太陽光発電の合わせ技

2010-07-23 19:51:41 | CO2を25%削減
電気自動車はどのようなものが販売されているのか調べてみました。

日産「リーフ」は
日産のマーチとティーダの中間の大きさの電気自動車です。
フル充電で160kmの走行持続距離で、単相200V、18Aで8時間充電が必要です。80%の回復ならば30分で良いとの事・・
希望価格360万円、補助金が70万円で290万円です。

家庭用電気の深夜電力を利用すれば、1ヶ月1600円(1ヶ月1000km走行する場合)で済むという事です。

電源としては 200V×18A=3600W/h が必要なため、太陽電池にてまかなう場合は、3.6kW/h以上のパネルが必要です。
それでも、30分で80%まで回復するわけですから、30分充電で100km以上は走行できそうです。

燃料費0円で走る、夢のようなシステムが、

 日産リーフ 290万円
 太陽発電  200万円(補助金使用)

  計    540万円
で手に入ります。これが高いか安いかは個々の判断に委ねます。


例えば、同様の中型車を購入した場合、10年間走行すると、

  ガソリン車 150万円
  燃料費   100万円 (0.84万円/月、10万円/年)
  計     250万円
 (1ヶ月1000km走った場合、ガソリン140円/リットル)

となり、まだまだ、EV車のほうが割り高と言えます。
ただし、これは石油製品が値上げしないことが前提です。
将来的に不安定な価格の続く石油は、何時、高騰するか分りません。

また、電気料金にしても、深夜電力や高価売電制度が続くのか分らないので、自前で発電することで、安定した価格のエネルギーを確保できます。

将来、ガソリンが200円/リットル以上になるのならば、EVのほうが徳だと言えます。

とは言え、この「リーフ」、今年の12月に発売予定で、年内は予約で埋まっているとの事・・来年の1月以降の納入予定なので、今年度の補助金制度に間に合うかどうか疑問な状態です。

太陽光発電にしても、高価売電は今年度限りで、補助金も来年度からは値下げの方向でしょう・・・
早いもの勝ちといったところでしょうか・・・



電気自動車と太陽パネルをセットで購入すれば、
燃料費0の夢のようなカーライフが実現します。

正にゼロ・エミッション!



太陽光発電について

CO2を25%削減するために・・
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横坂源(よこさか げん)チェロリサイタル in こまくさ保育園

2010-07-20 11:27:40 | 日々雑感
梅雨も明け、連日33℃以上の真夏日が続いています。
高寺工場にて丸太を刻み中ですが、この暑さに大工も疲労気味・・

熱中症、熱射病に気をつけながらの作業となっています。


さて、「越後にいきる家をつくる会」も設立10周年を迎えまして、記念行事を行うこととなり、私が委員長を仰せつかりました。
この秋に記念イベントとして、「こまくさ保育園」にて「コンサート」と「記念式典」を行うべく、その準備に奔走しております。

会場となる、「こまくさ保育園」は村尾会長の設計による木組みの保育園ですが、そのホールにて時々ミニ・コンサートが開催されており、演奏者が、

   「このホールは大きな楽器だ」

と賞賛しています。
大きな木組みのホール全体に音楽が響き渡る・・そんな隠れた魅力があったのでした。
「こまくさ保育園」のOBでもある横坂源さんは、ヨーロッパに音楽留学中ですが、今回帰国され、特別にこの会場で演奏するということが決定しました。

是非、このコンサートで木組みのホールの良さを存分に味わって頂きたいところです。



10周年記念事業会議の様子。
新潟県森林組合連合にて・・・
月に1~2回のペースで委員が集まり、
2時間以上の熱い会議を行っています。


ポスターの原案。
何回も書き直して、ポスターを作製中!


チラシに入れる予定の、村尾会長のスケッチ


ピアノとチェロの協奏のイメージ




越後にいきる家をつくる会 10周年記念感謝コンサート
横坂 源 チェロリサイタル
~楽木(がっき)の音色に包まれて~


  とき  10月3日(日) PM5:00 開場 6:00開演
  場所  こまくさ保育園(定員150名)     
チケット 前売券 2,500円 当日3,000円     

8月2日(月)より販売開始
先行予約は行いません。


お問い合わせフォーム

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ガソリン車 -> EV車 改造計画(コンバートEVの概念) ~ホイール型パルス・モーターの開発~

2010-07-17 13:39:46 | CO2を25%削減
先端のハイブリット車はとても手が出るような価格ではありませんが・・


気象庁は、本日、梅雨明け宣言を行いました。

確かに、熱い!カラッと晴れて、まさに夏本番です。

でも、先日まで大雨による土砂災害、洪水による災害で今回の大雨による死者8名、行方不明者5名という大惨事を引き起こしています。
裏庭が崖地だったり、河川の水位が急速に上昇する集中豪雨の災害は、その地方地方によるハザードマップ作成や気象関連情報と行政の連携により未然に食い止められそうですが、尊い人命を失って初めて気づくものであり、悲惨な事故が相次ぐニュースを見ていると居たたまれない所です。


さて、最近は専ら太陽光発電の話題となっていますが、どんどんアイディアが出てくるので、書き留めておくことにします。

 交流電流から直流電流へ・・・・

一般家庭電源は50Hz、60Hzの交流電流で200V、100Vの二種類があります。それに伴い、家庭用電化製品は交流に統一されています。
電池式のものは、小型で乾電池等を用いる弱い電気を使う製品に限られます。
ただし、殆どの製品は、交流電流をACアダプターによって直流電流に変換されています。
特に電子製品は直流しか使えません。TVやパソコン等のデジタル製品は、直流電流です。

太陽光発電においても売電や家庭で使用するには一度交流電流に変換しなければなりません。
この電流交換時にロスが、かなりあります(殆どは発熱としてロスになる)。

このロスをなるべく無くすには、家庭用電化製品を直流にしてしまえば良いという発想が生まれました。
自動車内で用いるカーアイテムは12V(大型車では24V)の直流式で、色々な製品が出回っていますが、それは、そのまま使えます。

交流送電方式は、エネルギー・ロスが少なく効率的に送電できるという利点もありますが、それは長距離の場合です。
家庭内で完結するならば、自動車と同じで、直流で十分です。

 モーターの問題

問題は、コンプレッサーや駆動に用いるモーターです。
交流電流だと、その特性を利用して、単純な形のモーターが作れますが、直流だと接線式となります。



モーターの軸にコイルに通じる電極を取り付け、回転と共にコイルの磁界が逆転するような複雑な仕組みになっています。

この場合、電極が磨耗することで、長期的な使用に耐えられません。

モーター部分だけ交流にするのも大変です。
そこで・・考えついたのが、パルスモーターです。


 パルス・モーターの原理

パルスモーターは、今までのモーターがコイル部分が駆動するのと逆の発想で、磁石部分が回転します。
磁石を回転させるために、コイルを並べて、順番に通電し、磁石を引き寄せながら回していきます。



コイルに流すパルスのタイミングをコントロールすることで、精密な回転コントロールが可能で、そちらの技術は進んでいますが、直流モーターとしても使用が可能です。
いわゆる「リニアモーター」の原理ですが、これを一般家庭の駆動部に応用すれば良いことになります。


 マグネット・ホイール・モーターの開発

更に、このパルス・モーターの原理を使えば、こんなこともできます。
磁石部分が回転するということなので、今までの「軸」中心の「モーターの形状」の概念が無くなります。

すると・・・





こういった、形状のモーターまで作れてしまいます。
これを、何に使うかと言えば・・・





現在のガソリン車をそのままタイヤを取り替えることでEV車に変換することが可能なのです。
しかも、駆動部分が大幅に無くなる事で、車体の軽量化にも役立ちます。

技術的な問題は、パルス信号のタイミングによるカーブ時の調整です。これはハンドル等に連動させるしかない。
主なブレーキは前輪のブレーキを頼るしかありませんが、ホイール・モーター自身の回転数の抑制の技術開発を行えば、エンジンブレーキのような機能も持たせられます。

現存の自動車をEV車に変換することで、太陽電池による自家発電によるエネルギーを燃料とすれば、クリーンで安価で無限の自動車社会が手に入ります。

自動車屋さんで改造してもらえる、安いタイヤキットを販売すれば、現在の3~400万円もするような高価なEV車を導入しなくても済むことになります。


住宅の問題を考えていると、色々な生活のアイディアが生まれてくるのです。


CO2を25%削減するために・・
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CO2を25%削減するために・・・

2010-07-15 11:56:14 | CO2を25%削減
地球温暖化防止のために二酸化炭素の排出量を抑えなければなりません。
京都議定書では1990年に比べて6%の削減を目標とし、森林における炭素の固定で3.8%の吸収を見込みました。
また、民主党政権になって25%削減目標がかかげられています。


もくじ


森のはなし

木の生育 ~光合成による炭素の固定
森林による二酸化炭との吸収

育林と間伐の利用
森の手入れ

雑木による土壌の活性化
森林の保水力

山の木の話
にいがたの山の木を紹介します

ウッドマイルズ
木材流通時に排出するCO2量の指標



森林資源の利用

薪ストーブ
簡易的な時計型薪ストーブの紹介

FFペレットストーブ
ペレットを使って暖を取る

炭焼き窯特集
木炭の情報です


微生物の利用

有用微生物群(EM)の効果
微生物を使った生ゴミ処理


植物のはなし

ニンジンから宇宙へ
畑の循環の話

森はいのち ~越後の森と木をいかすセミナー 講演会内容
森の再生


わたしの取り組み

私が県産材を使う理由
村松のマルユーにて・・山林ボラン広場との出会い

森のコーナー
端材の木工教室
       2010年「わんぱくお祭り広場」
       住まい生活フェスタ2010
       2009年「わんぱくお祭り広場」
       2008年「わんぱくお祭り広場」
       2007年「わんぱくお祭り広場」



薪小屋
端材の無人販売所

オガクズの利用
木材加工時に出る製材クズの利用

間伐材でつくるセカンドハウス「五合庵」
6帖のセカンドハウスの提案です

越後杉サッシ
越後杉でつくる木製サッシの提案です


次世代エネルギーについて

太陽光発電について
ソーラーパネル設置の際の注意事項

電気自動車について
電気自動車とソーラーパネルの合わせ技

ホイールモーターの開発
ガソリン車をEV車に改造する方法



もくじへ・・
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太陽光発電について

2010-07-14 10:13:32 | CO2を25%削減
梅雨前線が北上し、北九州地方を中心とした大雨警報が発令され、洪水や土砂災害の懸念があります。

新潟では、梅雨前線よりも北のために寒気が入り込み、涼しい日々が続いています。

先日は、太陽光発電メーカーの「京セラ」がソーラーパネルについて説明に来社。色々と情報を聞くことができました。



46W/hソーラーパネル
これが71枚で3.3KWの家庭用電源をまかなえます。




パネルの拡大
材質は多結晶シリコンということですが・・・


太陽電池グレード(SOG)シリコンは高純度でなくても良いことから、世界各地に広く分布していますが、国内よりも安価なアジアや中国からの輸入が多いようです。また、砂漠の砂から高純度の石英が生成されるため、砂漠自体が資源となりうる可能性があります。(リビア砂漠(石英91.7%)、オーストラリア砂漠(同80~100%)、カラハリ砂漠(95%以上)、ナミブ砂漠の一部等・・)


 雨漏りに注意!


太陽光発電は、パネルを屋根面に設置するため、大風で飛ばされたり、雨による漏水(雨漏り)の事故が多発しているとの事・・京セラでは施工基準を設けて10年保障をつけています。



屋根面設置の部材
右:屋根面に金具を取り付け、防水処理を行い
左:さらにカバーをしてコーキング処理を行います。

他社の場合(シャープ)は雨漏りの事故が多いそうです


金具を2重に取り付けるため、漏水事故が少ないとの事です。ただし、屋根下地には野地板は使えず、野地「合板」を用いるとのこと・・屋根の耐久性を考えれば合板は使いたくないのですが・・・(合板だと、蒸れて腐るので、当社は野地板施工に戻しています)

リフォームでの設置の場合も、下地に注意しないと不可能だそうです。



 10年で6.4トンのCO2削減


3.3KWの太陽電池を設置した場合、製造時のCO2発生量は1.5トン。毎年1トンのCO2削減できるので(電気を使った場合ですが・・)、1.5年で排出量が0になります。それ以降は減る一方なので、10年間トータルすると6トン以上の削減が見込まれます。(10年間で変換効率が60%に下がると予想して計算した場合)






 補助金は?


国(経済産業省)が実施する太陽光発電の補助金制度
「平成22年度 住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金」

平成22年度も、国が実施する太陽光発電システムの補助金が継続されることになりました。余剰電力の買取制度も実施されており、新築の場合、条件によっては住宅エコポイント制度の活用も可能。補助制度が一層手厚くなり、住宅向け太陽光発電システム市場は昨年度以上に活況を呈しそうです。

平成22年度の太陽光発電補助金の概要は下記の通り。

  ■申請期間:平成22年4月26日~12月24日
  ■予算額:401.5億円・15万戸程度の補助を想定
  ■補助金額:1kWあたり7万円
  ■対象となる太陽光発電システムの概要:
・変換効率が一定の数値を上回るもの(太陽電池の種別ごとに基準値を設定)
・電気安全環境研究所(JET)の「太陽電池モジュール認証」相当を受けているもの
・性能の保証、設置後のサポートが、メーカーなどによって確保されているもの
・交渉最大出力が10kW未満であること
・kWあたりのシステム価格:65万円/kW以下(税抜)であり、高い普及効果が見込まれるもの

太陽光発電3.3KWを導入した場合、

   3.3×7万円=23.1万円

の補助が受けられます。

更に、各地方公共団体で太陽光発電に補助金を交付しています。


 長岡市の場合、
   「発電量5kW、購入金額の1/3まで有効」 の条件が加わります。

 売電価格


今年度の導入に限り10年間 48円/kW の売電価格となります。
これは、電力会社の負担によるもので、この売電価格を維持するためには、他の電力の価格を上げる必要があります。

太陽光発電を導入していない家庭の電気料金を値上げしないと維持できなくなるために、来年度以降の電気料金値上げが予想されます。

売電価格は来年から下げるということなので、今年度の48円/kWは今後またとない価格となるでしょう・・・

 太陽電池の価格は下がらないの?


国の補助金で 「kWあたりのシステム価格:65万円/kW以下(税抜)」という項目がうたってあり、これが最低価格に反映されています。

3.3kWだと、214.5万円以下なので、これに近い線で販売されるのが多いようです。

補助金がメーカーの価格保障的なものになっているために、補助金が続く限りは、現在の価格帯が維持されると思われます。
補助金がなくなった場合に、技術革新やコストダウンによる価格の値下げが行われるかも知れません。

 新築時に太陽光発電を導入するとおトク


大手ハウスメーカーで現在、新築時に太陽光発電を導入するトークです・・・

例えば、1800万円の住宅を購入した場合、

○太陽光発電を設置しない場合

  1.毎月の住宅分の返済額 75000円
  2.毎月の光熱費     13000円
  合計           88000円

○太陽光発電を設置した場合

  1.毎月の住宅分の返済額 75000円
  2.毎月の光熱費       0円
  3.太陽光発電の分の返済  7000円
  合計           82000円

・・と月々6000円 もおトクです。

売電価格48円/KWと「オール電化」を組み合わせれば光熱費0円 が実現できてしまいます。

今後、電気量が高くなることを予想すれば、今年度中に・・というのが最近の新築時に太陽光発電を導入する動向の原動力になっています。


 当社の場合は


「京セラ」のソーラーシステム価格(3.3kW)

   2,250,000円(税込)

 1.太陽光モジュール(パネル)
 2.パワーコンディショナー、カラーリモコン
 3.標準工事費(据付、電気配線)
 4.保険・申請
 5.試運転調性・その他
 6.売電メーター

保証内容

  商品保証 10年間
  施工保証 10年間(他メーカーはなし)
  自然災害保証 10年間(落雷、台風、家事、洪水)

となっています。

 メンテナンスは?


メーカー側の太陽光発電パネルの寿命は20年とされていますが、アフターメンテナンスを行わなければ、導入時の効率は保証されません。
定期点検として、1年次は無償、その後4年、8年次に定期点検(1回2万円)がかかります。
また、交流電源に変換する「パワーコンディショナー」は、経年劣化してくるので、10年以降に交換する必要があります。(現在は30万円程度)


 設置できる設計


太陽光発電パネルは設置する屋根面が南向きであることと、3寸勾配以上の屋根であることが条件です。
また、屋根下地に合板を用いなければなりません。
パネルに積もった雪は、そのまま落ちてくるので、設置する屋根の下に玄関等があると危険です。

間取りの計画と同時に屋根の設計も考慮すれば、太陽電池の設置が可能です。


でも、屋根の耐久性が落ちるので、あまりやりたくないところ・・

そこで、「太陽電池設置型カーポート」を提案していますが、YKK等のカーポートメーカーは乗り気ではありません。
ならば「木造」で提案するしかないのか・・・・

そして、同時に電気自動車(EV)を導入してしまえば、燃料費0の夢のような生活が実現してしまいます。

 屋上設置による遮熱


現在、屋上緑化による屋上のコンクリートの焼付け防止効果による冷房節約が叫ばれていますが、緑化の変わりに遮熱シートやスノコ、タイルを提案したこともあります。
さらに、太陽光発電パネルの設置により、太陽光遮断を行えば、発電+省エネの一石二鳥の効果が得られます。



カーポート+ソーラーパネルのイメージ



CO2を25%削減するために・・
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マルユー 天然乾燥「越後杉」

2010-07-13 10:04:12 | 山の木の話(越後杉)
先週の梅雨の中休みは晴れの日が多く、気温も上昇し、真夏日が続きましたが、今週は雨で、気温も低い(25℃以下)日が続いています。比較的過ごし易いのですが、あまり気温が低いのも考えようで、稲穂がまだ伸びていないのを見ると冷夏による不作が懸念されます。

7・13水害から6年が経ちますが、中之島の水害のあった河川は改修が進み、前の状態がわからないほど地形が変わっています。
河川がSの字に湾曲している部分をショートカットして直線にすることで、水の流れをスムーズにする改修が行われていました。

今年は、関東以南、特に九州で大雨の被害が多発しています。活発な梅雨前線の影響で増水やがけ崩れで被害が起きていますが、長い日本列島の何処で大雨の被害があるかわからない一触即発の状態が続いています。何処で「7・13水害」のような大惨事起きても不思議ではない。

「地球温暖化」や「ヒートアイランド現象」が叫ばれる中、どうすれば食い止められるのか、表向きの「エコ」ではなく、本当の意味での「環境問題」に取り組まなければならないと思います。

物の本質を見抜く力、本当の事を知ろうという姿勢


全ては、そこにつながります。




先週の晴れ間を利用して、村松のマルユーへ構造材を引き取りに行ってきました。




山から出してきた直後の丸太
現在、県内の山へ入って、伐採の準備を行っているようです。


ケヤキも伐って来たらしい・・
残念ながらスが入っていたので、柱や構造材には使えないようでした・・
板材や栓として使えそうですが、雑木は乾燥に時間が掛かります。
割って2年以上は寝かせる必要があります。


根曲がり部分
新潟の山の木の殆どが、根曲がり材で、この部分は使い物にならずに
山に放置されるのですが、マルユーではその部分も山から運搬して、
板に割って積み上げ、乾燥させています。
根曲がり部分は、一番強い部分ではありますが、狂い易い部材でもあり、
その使い方に工夫が要るため、敬遠されがちです。

面白い部分でもあるのですが、こういうのを使いこなしてこそ大工なのです。


マルユー社長さん乾燥度を計測中・・
表面部分は含水率20%前後です。
構造材の含水率は25%以下なのでブランド材として使えます。

天然乾燥材で20%まで落とすには、並大抵の努力ではできません。
広大な土場と適切な管理が必要です。


目が曲がりくねった梁材・・
山で何度も雪に押されながら、複雑に曲がっています。

曲がりくねった目と節目が、まるで「音符」をかなでるような

「木のメロディー」が聞こえてきそう・・・

こういう材料を使うと、面白いかも知れません。


実際に使うのは大変です。こういう材料は、大工さんも嫌がります。(それに気づかずに使って大変になる人もいるかも・・・)

目が複雑に曲がった材料は、いわゆるアテ材で、狂いが分りません。材料の上下をどうするかに迷うところです。
どうすれば強い方向になるか見定めるのが困難です。こういった場合は、墨を一本打って、しばらく寝かせて置いてからクセを見るしかないでしょう・・








トラックに積み込み中・・・



トラックに満載した構造材、間柱


「越後杉ブランド」のシールを貼っています。


越後杉ブランドに関しては、乾燥度、強度の規定がされています。含水率に関しては、構造材で25%以下、葉枯材、造作材で20%以下ですが、発足当初(7年前くらい?)よりも少し規定が緩くなっています。おそらく、乾燥技術が追いついていないのが原因だと思われます。

実際、人口乾燥材に関しては、表面で20%以下に落ちていても、内部はびしょ濡れの構造材が多々あります。刻んでいると良く分るのですが・・・
こういった材料は、建てた後に干割れや痩せる原因になります。
上棟してから、2ヶ月以内で仕上げをしようとすると、後で狂いが出て、壁が曲がっていたり、建具の動きに支障をきたしたりすることもあります。
いわゆる「クレーム」の要因になるので、越後杉を毛嫌いする工務店も少なくありません。
乾燥度を均一化するために梁材には集成材を使ったりするようですが、接着剤も何時までもつのか分りません。

こういう場合は、昔に習えばよい・・・
上棟してから、乾燥期間を設ける。建ててから、直ぐに造作をせず、十分狂わせてから仕上げに入るのが基本です。

短時間で仕上げようとするから無理がくる・・・。無理をするから、建物がクレームだらけになるのです。「時間をかけて」乾燥させ、狂わせる工程を設けてやれば、越後杉を活かす家ができるのですが・・・

さらに、木組みならば、その狂いがお互いに噛み合い、丈夫な構造になります。金物を使っている場合は、狂って、空いて、金物が緩んだところところで、締め直す工程を入れればよい。
それは、木の性質を知っていれば自ずと分りそうな「当たり前」のことなのです。

その工程がとれないくらい、「早く」作らなければならない理由は工務店や施主様サイドにあります。

  工務店にとっては、早く引き渡してお金が欲しい・・

  施主サイドでは早く引っ越して貸家の家賃を浮かせたい・・・

要は目の前に見える「お金」が一番の問題で、その2ヶ月を待つか待たないかで耐久性に関わってくるのですが・・・それが世の中の家造りの工期の基準になっているというのも皮肉な話です。




マルユーさんも炭焼き窯に挑戦しています。
山の広葉樹とか出てきそうです。
どんな炭が出来上がるか・・乞うご期待!

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