べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

柳原町 堀井商店 店舗

2006-12-27 12:17:29 | 長岡市柳原町 堀井商店



柳原町の堀井商店の店舗が完成しました。
店内は耐震補強に入れた差鴨居(さしがもい)と丸梁を濃く塗り、壁を珪藻土入りの表具として白くして、落ち着きのある古民家風に仕上げました。

店舗に座敷が隣接し、こちらも同じ仕様で仕上げているので、座敷と店舗を一体にした空間でお客さんをもてなすことも可能です。
町屋風の店舗として営業できるのです。



店舗にはレジを設け、カウンターの上にタバコケースを設置しました。
当面は「たばこや」だそうですが・・




   店舗に隣接した座敷


     座敷から店舗をのぞいた様子


   カウンターに人形を置いてみました



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堀井商店 雁木完成時

2006-12-26 13:52:00 | 長岡市柳原町 堀井商店




長岡市街地で改装中だった堀井商店が完成しました。
写真は、雁木部分です。







耐震補強に入れた差鴨居(さしがもい)と化粧の腰羽目板を濃く塗り、壁を白く塗って落ち着きのある店舗となりました。

が、現在は羽目板はほとんど自動販売機の後ろとなってしまいました。
この写真は、隠される前の貴重な写真となるでしょう。

また、店舗内部も完成し、現在は「たばこ屋」として営業しています。
将来的には町屋風の喫茶店にもできるようにトイレ部分や調理室部分に配管を入れてあり、保健所と打ち合わせの上、営業できる形をとっています。

店主の息子さんもやる気になっているようで、コーヒーカップセットとかをしこたま買い込んできた様子で、そういう意味では「やる気の起きるリフォーム作戦」は成功したと思います。

こじんまりとした、町屋風の市街地の休憩所・・そんなコンセプトなのです。






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堀井商店 雁木

2006-12-05 19:32:27 | 長岡市柳原町 堀井商店


久しぶりに晴れました。
この天気は今日しかもたないようです。

長岡市街地の柳原町、堀井商店の改装工事が最終段階を迎えています。
外部と中の1部屋は完成し、残りの店舗部分の内装工事のみです。

写真は、雁木(がんぎ)部分の店舗入り口まわりです。
3枚戸のサッシの上に差鴨居(さしがもい)を入れ、左右の耐力壁で横の加重に弱かった店舗の入り口部分を補強しました。
サッシ脇の柱と差鴨居も腰壁の羽目板同様、濃く塗って白壁と対比して古民家風に仕上げています。
落ち着いた感じになりました。

ただし、この腰壁部分に自動販売機が並ぶため、せっかくの仕上がりが見えなくなってしまうので残念です。
家主の方の商売なので仕方がないのですが・・




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差鴨居の設置

2006-11-14 20:16:12 | 長岡市柳原町 堀井商店


11月に入り、だんだん雨の日が多くなってきました。
少ない晴れ間は貴重な外仕事のチャンスです。

柳原町 堀井商店では、店舗の補強工事が進んでいます。
開口が広いと弱点となる、店舗入り口の梁間の横揺れに対応するために伝統的な「差し鴨居(さしがもい)」を入れています。

県産杉の大きくて重い横架材を既存の5寸柱と新規の5寸柱(ヒバ)の間に入れて、両脇から雇い小根柄(やといこねえ)を差し込んで丸栓で止めました。
両柱の3尺の壁にダイライトを貼って耐震壁とすることで、この家の一番弱い部分を補強しました。

さらに、この差鴨居と中の梁とを丸梁や差し鴨居で結んで、より強固な構造とし、それを化粧とすることで、古民家風の店舗となります。

この1週間が山場です。
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堀井商店 補強材

2006-10-30 21:21:55 | 長岡市柳原町 堀井商店
今週は天気が良さそうで、外部工事にはうってつけです。
冬に入る前になんとか外部を塞ぎたいところです。

写真は、堀井商店の店舗補強用の構造材です。
当然、県産スギ材です。マルユー木材から運搬してきました。
土台は米ヒバですが・・
(後ろに積んである下地材も当然、スギである)

ベタ基礎を打ち終わり、今度はいよいよ伝統構法を駆使した補強工事となります。
差し鴨居は店舗の入り口部分の耐震に用い、根曲がりの丸太は床梁の頭押さえで、中引きの代わりになります。
工場である程度加工し、現場でも加工しながら取り付けていきます。

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堀井商店 ベタ基礎工事

2006-10-26 18:57:52 | 長岡市柳原町 堀井商店


長岡市の中心市街地にある堀井商店のベタ基礎工事の段階です。

古い建物ですが、基礎は30センチ×60センチ×20センチの大きな石が土台に沿って敷詰められていました。蔵か何かの石積みしてあった基礎を使っているようです。戦後、これだけの石を使うのはよほどの旦那様の建物だったのでしょう。

これらの礎石を取り除いて砕石や栗石を敷いても転圧しても、この石にかなわないと判断し、そのまわりをぐるりと取り囲むようなベタ基礎を作って補強することにしました。

写真は、石の上を覆うように鉄筋を配置した状態です。
土台下数センチのところまで基礎を立ち上げて石を巻き上げます。
石とベタ基礎が一体となるようにコンクリートを打ち込むのです。

この基礎が完成した後に、本格的に土台を固定し、耐力壁を起こすことができます。

さらに、店舗の大空間の耐震性を確保するように「差し鴨居」による耐震補強が施されます。
仕上がると、古民家風の店舗になるのですが・・乞うご期待!
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隅柱 3センチ上げ

2006-10-04 19:13:28 | 長岡市柳原町 堀井商店


柳原町 堀井商店にて柱のジャッキ上げ作業がはじまりました。
中越地震にて、建物の外周部に過度の加重が掛かり、基礎石が数センチ下がった状態です。
一定に下がっていればよいのですが、特に建物の角の柱部分に力が多く掛かります。
ここでは3センチ程下がっていました。

幸いなことにこの建物は伝統的な構造で、基礎も束石で横架材も差し鴨居等の大きな材料なので、ジャッキ上げ作業が比較的楽です。
といっても、10トンジャッキを3台同時に掛けてやっと3センチあがりました。

この隙間にパッキンを入れてジャッキを下げれば、元の高さに戻ります。
街中はこの程度で済んでいますが、中沢や悠久山では6センチ、さらに山の中では30センチ以上下がった建物もあります。
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柳原町堀井商店 看板解体

2006-09-28 14:11:28 | 長岡市柳原町 堀井商店


発達した低気圧と前線の影響で、曇りベースですが突然雨が降り出す不安定な天候が続いています。

柳原町の堀井商店では既存の店舗解体がすすんでいます。
昔の看板は当時の商店の面影でいわゆる「看板」ですが、これももったいない気持ちで解体せざるをえません。

「元祖浪花屋の柿の種」は長岡を代表する米菓のひとつです。
当時は浪花屋に提供して設置してもらったそうですが、素材はガラスでできていて、裏側から塗装して作ってあります。

丁寧に外しても、これだけの大きさなので運搬も大変なので、叩き割ってしまいました。
もったいない気もしますが・・

そして、解体したあとの裏側には立派な差し鴨居が入っていました。
間口の広い店舗の入り口を補強するのに、伝統構法が使われていたのです。
(昔だから当然??)
吊束はちゃんと「込み栓」で固定されていました。

ただし、差し鴨居の位置がかなり上にあります。
店舗の入り口と欄間を確保するためになるべく上になっていたようですが、
補強工事は、この下に更に差し鴨居を設けて耐震に備える予定です。
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柳原 堀井商店 改装開始

2006-09-20 20:52:30 | 長岡市柳原町 堀井商店
地震で被災した柳原町の堀井商店の改装工事がはじまりました。
多少、営業しながらの工事なので、一工夫いるのですが・・なんとかがんばってまとめたいと思っています。

現在は店の品物を整理してもらいながら少しずつ解体をしている状況です。

補強工事がメインで、店舗の空間は耐震性に劣ってしまうため、伝統技術を駆使(差し鴨居仕様)しながら補強と化粧を兼ねるやりかたです。
古民家風にもしくは大正モダン風に仕上げられればと思っています。

昔は、柳原は旧市役所も近く、大変栄えていた通りでしたが、現在は人通りもまばらでシャッター街と化しています。並びには和菓子の「大和屋」もあり、雁木と妻入りの並びで古い町並みも再現できるのでしょうが、更地が目立ち、雁木も切れ切れになっていて古い栄えた面影もほとんどありません。

ただし、マンションが乱立してきたので、人口は増えると思います。
そこをターゲットにした営業戦略が立てられればいいのですが・・

「伝統技術でよみがえる商店街」という大それたテーマーにチャレンジです。

  イメージ画

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町の「ほっと」ステーション

2006-04-05 15:09:15 | 長岡市柳原町 堀井商店


中心市街地で地震による被害のあった、古い店舗の改装案です。

雁木の続く商店街にある老舗のたばこ屋さんといった感じで、5寸柱を立てて差し鴨居で結び、古民家風の店舗のイメージで耐震を兼ねた改装を考えてみました。

店の真ん中には囲炉裏があり、来店者をやさしく迎えます。
現在はクリーニングの取り扱いが主とした営業で、たばこ、飲料の自動販売機が雁木に置かれます。

高層マンションが次々と建設され、高齢者の人口の多くなる中、このような「やすらぎの空間」のある店舗が必要かと思っています。
昔なつかしの雑貨屋とか始めてもいいのかもしれません。
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