べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

杉材プレゼント原稿

2009-10-01 11:34:08 | 蓮潟町 T邸(越後杉)

外観
玄関先の屋根まで伸びる丸柱と木製の
ベランダが印象的な外観にしています。
25坪の小さな家ですが、家としての
主張は十分で、目だっています。


長岡市蓮潟町T邸が柱材プレゼントに当選したので、その内容をご報告します。



梁や柱は古民家風にアレンジしています。

「何故か長居してしまう」
落ち着きのある空間は、来る人を魅了して止みません。



落ち着きのある和室



吹き抜けから玄関を望む
伝統木組みの味わいを活かした、和風の玄関です。
吹き抜けからの光が差し、明るく照らされた玄関は訪れた人をやさしく向かえます。



地鎮祭の様子
家内安全、工事の安全を願います



長岡市 蓮潟町 T邸
設計・施工 株式会社 藤川建設
木材納入  志田材木、マルユー


1.家に対する感想
一人暮らしの小さな家ですが、仕事や趣味に生きがいを感じられ、暮らせる家になりました。
いままで、工場の片隅にて暮らしていたので、もっと早く自分の住処を建てていればよかったかと思います。
構造材、特に梁が大きいので、雪国では安心して暮らせると思います。見ていて安心感があります。


2.県産材の使用について
地元の山の木を使うのは、地元に暮らす者にとって、やっていかなければならないことではないでしょうか?
釣りに行く海でも、今まで釣れていた魚が居なかったり、いろいろな変化が出てきています。山の木も自然も大切にしないと、海の生き物も居なくなってしまう。

自然と共存できるようになればいいと思います。

3.柱材プレゼント当選のお言葉
柱が何本かプレゼントされるのは、とても嬉しいです。

4.設計・施工業者側からのアピールポイント
県産材率90%以上の伝統構法の家です。コストを下げるためにプレカットを利用し、機械では加工できない場所は手で刻んで、金物を使わない仕様にしています。
「小さな家でも、本格的」というコンセプトで、古民家風に仕上げた柱や梁と白壁の組み合わせは「何処か懐かしい・・」そんな家になっています。
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火災警報器を考える

2009-04-15 10:10:47 | 蓮潟町 T邸(越後杉)

本日も雨。昨晩は、かなり激しい雨が降っていたようですが、昨日コンクリート打設を行って一安心です。

あとは工場の中での作業なので、雨の心配もない。
春といっても天気の移り変わりに気をつけながら工事を進めていく必要があります。


蓮潟町T邸も引渡しが無事終了し、引越しの段取りとなっています。
これからの新しい家での暮らしに気分も高まっているようです。
末永く使っていただきたい。

写真は、蓮潟町T邸の吹き抜け部分に設置された火災警報器です。
住宅用火災警報器の設置が義務づけられています。

新築住宅については、平成18年6月1日から既に始まっていて、確認申請時にチェックされ、完了検査でも現場で確認されます。

設置する場所は、寝室と階段(2階に寝室がある場合)の天井です。

既存住宅については各市町村条例により、平成20年6月1日~平成23年6月1日の間で設置義務化の期日が決められています。
長岡市の場合は、平成23年5月31日までです。

価格は、4~5千円の電池式のものを主流に使っていますが、本格的な連動式(何部屋もの警報機が連動して知らせる)の100V電源式のものもあります。
ホームセンター等で1500円くらいのものがありましたが、東京都でのみ許可されているので、長岡市では不可です。
ちゃんと消防法施行令で認定されたものでなければなりません。(NSマーク付き)



和室天井に設置した火災警報器


こういった、火災警報器の設置は、住宅火災時において逃げ遅れて死亡したケースが多くなった背景があります。
現在の住宅は建材や設備、表具に化学製品が多用され、火災時に有毒ガスが発生し、逃げ遅れるとガスをすって気を失い、そのまま焼死してしまう傾向にあります。(住宅だけでなくビル等でもそうですが・・)
住宅自体の耐火性は向上していますが、(30分とか1時間等)代わりに煙にまかれてしまうのが恐ろしいところで、いち早く火災発生を察知し、非難する必要があります。
火災警報器によって火災を察知し、早めに逃げることを促すようにということで、住宅にも警報機設置が義務付けられたのでした。


最近、高齢者介護施設等で逃げ遅れて死亡した事故が多発しています。
逃げ遅れがの実例がある以上、避難に何らかの支障があるように思えます。
「火災警報器」が十分に役に機能していないことも要因になっているのかも知れません。

お年寄り、特に耳の不自由な方への警報には、まだまだ配慮が行き届いていない気がします。
現在流通している火災警報器は「音」で知らせるのが主流です。これは、健常者や耳の聞こえる人にとっては有効ですが、そうでない場合もある。
そういう人用には「音」よりも「光」か他の手段で伝達する必要があります。

ナショナル(あ、パナソニックだった)製で別設置の光シグナルのものもあるようですが、全部屋連動のものは無く、一部屋独立の警報しかできません。寝室に居ても台所や他の部屋での火災には反応しません。
全部屋連動となると、本格的な警報機の導入しかない(ビルや施設で使う)のでしょうが高価になります。
(ていうか、家電でそこまですると、専門の設備機器のシェアまで侵してしまうのね・・テリトリーを考えると何処まで普及して何処まで抑えられるのか分らないところがあります)

パナソニックの場合、この警報機がインターホンに連動できるともありました。
インターホンの子機を携帯していれば、火災発生を察知できるようなシステムになると理想的です。
ほとんどの携帯電話にバイブレーション機能が付いていますが、この機能によって耳の不自由な人にも知らせることができれば、バリアフリー技術の進展となるでしょう。

例えば、それに各家電製品のリモコン機能をつけるとか・・
(給湯のお湯張りを自動で知らせてくれるとか)
そういった可能性も考えられる。(便利な世の中になったものだ)
ハイテクを如何に駆使してバリアフリーを進めるか・・そういったアイディア応えられる技術はそろっていると思います。あとは「やる気」の問題でしょう。


火災警報器に話を戻せば、まだまだ発展途上でもあります。

     「これでいい」というものはない。

火災による死亡事故を未然に防ぐための技術革新には、まだまだ余地があり、研究に研究を重ねて、どうすれば有効に使えるか本質を見極めていく必要があり、それはメーカーの世の中に果たす役割であると考えます。

私達が、家を強くするための構造を考えたり、地元材の流通促進を絶えず考えているのと同じ様に、日夜努力をしなければならないと思います。
(火災警報器で、ここまで話が広がるか・・)


その2へ続く・・


関連記事

パナソニック 「ライフィニティ」と「どこでもドアホン」の比較
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下駄箱

2009-03-03 19:39:26 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


本日は曇ベースの雨。
昨日は雪の予報でしたが、チラチラと降った程度で済みました。
日曜日に宮本町M邸の地鎮祭を行いましたが、式の最中は日が差すほどで、ここ2~3日は比較的穏やかな天気が続きます。
それでも、気温は上がらず、関東方面では雪が降るとか・・・

3月の気候は、概ねそのような天気になるので、例年通りというところでしょうか?
2月は雪も少なく、暖冬という結果に終わりました。

明日は、全建連の次世代委員会の開催のため、東京へと出張します。
「ちきゅう住宅」の増築保証に関して、色々と聞いてこようと思います。
(渡りあごは可能かとか・・)

「越後にいきる家をつくる会」も、モデル住宅の建設をめぐって、会議もしなければならないし、春の講演会の準備も重なり、大忙し。

さらに、地下に埋没していた古木調査にも追われています。
新潟大学農学部に「樹種」を調べてもらい、C14法による年代測定も行う予定です。(名古屋の業者らしい)

見附市今町でも改装工事。
畳部屋の床を桐床に張り替える工事です。(加茂・イシモクの桐フロアーを使用)

中島町H邸は5日に息子さんが正式に家に入ります。
どんな感じになるのか・・

宮本町M邸も5日に地盤調査。その後に地盤改良工事を経て基礎工事。
同時に刻みに入ります。蓮潟町T邸の大工工事終了が待たれます。

その蓮潟町T邸では、造作もほぼ終了。梁を塗る作業に入っています。
今回は、オスモ・カラーにて塗装。天然素材のワックスで、一発塗りでコストを抑えます。(どんな感じに仕上がるか・・)

写真は、下駄箱のカウンターの干割れ防止の「蝶くさび」。
丁度、蝶のような形をした堅木を同形状に掘り込んだヒビの部分に埋め込み、これ以上干割れが進まないようにしています。
クサビも切り口は斜めになっていて、叩き込むと同時にヒビが締まるように細工がしてあります。込み栓もそうですが、「あそび」が肝心で、クサビの両脇に少し隙間を作らないと、板とクサビが当たってそれ以上寄せられないので、微妙な形状にしないと上手くいきません。
「寄せる」という動作ができるのが、伝統仕口の醍醐味でもあります。
木と木を寄せることで、より、しっかりと固定できるのです。
見た目も、飾りや模様のようになります。
こうした技法は、昔からよく使われ、差鴨居や床板等が割れない工夫です。
芯持ち材は、どうしても芯に沿って割れ目が入り、乾燥とともヒビが広がっていきます。



工場にあった根曲がり杉の厚板をカウンターに使用




前面の局面は、根曲がりのままの形状。
右側に入り口があるため、動線を妨げないようにアールにしています。
このアール部分を活かして、スリッパ置きにしています。


蓮潟町T邸ももうすぐ完成です。
「5月に入りたい」と言っていたお客さんも、
「4月に入れるだろうか?」と
早く入りたい気分になってきたようです。
1ヶ月弱残していますが、これから仕上げの段階です。
梁の色付けがどんな感じになるのか、楽しみにしながら進めていますが・・・

完成見学会は3月半ば~終わりくらいでしょうか・・
様々なイベントが目白押しです。
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蓮潟町T邸 夜景

2009-02-26 20:53:15 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


久しぶりに晴れた1日でした。
この分だと、日曜日の宮本町M邸の地鎮祭も出来そうです。
先週の雪で、積雪があり、地鎮祭が出来ない状態でした。

蓮潟T邸も、大工工事は、ほぼ終了。
あとは、塗装後に表具を貼って仕上げとなります。

最近は、日が長くなり、(冬至に比べてですが・・)5時を過ぎてもまだ明るくなってきました。
夜景がきれいで思わず撮影したのでした。




階段の親柱の先端の納まり



4寸の柱の先端に、4.5寸の「角」をぶつけてあり、それに手摺の笠木がからんできます。
では、どうやって、この「角」を取り付けたのでしょうか??



実は両脇の込み栓は、ビス隠しだったのでした・・


こういった、「遊び」も日常茶飯事です。大工も慣れてきたようですが・・
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雪景色 蓮潟町T邸

2009-02-18 19:21:10 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


昨日に引き続き、強い寒気により雪が降り積もった長岡周辺でした。
この雪により、「新潟国体」が始まって心配していた小雪も解消されました。
地元新潟チームの活躍に期待しましょう。

蓮潟町T邸の現場にも容赦なく雪が降り積もり、除雪しなければ入れない状態です。
前回の写真と比べると一目瞭然でしょう。



雪の積もる前の様子


外部工事は終了しているので、雪がどんなに積もっても心配は無いのですが、雪国の場合は朝の除雪作業が負担になります。
急に降り積もった場合は、公共機関の除雪が間に合わないため、朝晩の交通の渋滞で、工場から出てくる時間や帰る時間もロスが多くなります。
2月に入ってからまとまった雪が降りませんでしたが、この1週間でどれだけ雪が積もるのか心配です。
来週に控えた宮本町M邸の地鎮祭が延期されることも懸念されます。

やっぱり、2月は冬だった・・・

というところでしょう。


見上げると、縦格子の美しく映えるベランダに雪が舞う・・・


蓮潟町T邸は内部工事も中盤から終盤へとさしかかっています。



2階の和室建具枠の取り付け




その脇の間仕切り壁下地 格子状なのでおもしろい形です。
向こう側が見渡せるので、すっきりしますが・・
こういった壁のデザインもアリ?




流しの吊り戸棚、レンジフード取り付け


なかなか、こういった風景も、完成すると想像も付きませんが、キッチンパネルを糊付けして貼ってから、吊り戸棚を設置していきます。
通常は、メーカー専門の施工部隊が取り付けますが、我が社の場合は自分達で取り付けています。
こうすることで、コストダウンがはかれると共に、頭を使って部品を取り付けるトレーニングにもなります。
メーカーの取り付け料金は10万円を越す金額を平気で出してきますが、実際は職人が1~2日で取り付けていくのですから、そんなに高くもない。(2~6万円も出せばよい)
ユニットバスのように、専門的な取り付けだと技術を要するのでしょうが、並べるだけの流し工事はこちらで行ったほうが、日数も読めるので工程が組み易くなります。



流しの下台


流しの下の部分も、こうして並べてカウンターを取り付けるだけの簡単なものです。
どこのメーカーも基本的には同じです。
ただし、人工大理石のL型のようにカウンターのジョイントを現場で施工する場合は、少々技術が必要です。(マスキングをして、専用目詰め材を入れる必要がある)
よって、天板は(I型でもL型でも)ステンレスのほうが施工しやすくなります。
人工大理石はどんなに技術が進歩しても、樹脂には違いないので焦げる心配もあります。(メーカーはだいぶ改善したと言っていますが、鉄板製の鍋敷とか必要になってくる)


流しが取り付くと、いよいよ終盤という感じになります。
柱を塗って、磨く作業も待っていますが・・・

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外部足場解体 蓮潟町T邸

2009-02-16 19:20:21 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


先日は長岡の「雪しか祭り」が開かれ、大勢の観客がハイブ長岡に来場しましたが、あいにく小雪により「雪しか」のみが展示され、雪だるまの芸術祭でもある「百だるま大会」は開かれませんでした。

暖冬?という感じの1日で、糸魚川市では23度の6月上旬並みの陽気となり、「春一番」まで吹く始末。

本日は一変して、吹雪の舞う1日となりました。
低気圧と前線の通過に伴い、冬型の気圧配置となり、寒気が南下。
新潟地方、佐渡地方には波浪警報が出され、冷え込みが一段と強まっています。
まだまだ2月。やっぱり冬なのであります。

最近は、「モデル住宅」や「システムキッチン」の話題でしたが、
現場はどうなっているのか?気がかりな方もおられるでしょう。(居ないか・・)

蓮潟町T邸は外部足場が取れて、スッキリとした外観が姿を現しました。



正面から見たイメージボード




実際、正面から見た様子


丸太にからむ手摺は、縦格子とし、建物のアクセントとなっています。
シンプルさを追求し、外壁は1色のみのアイボリー系として、木部造作を際立たせるように演出。丸太と手摺が美しく映えます。

先週の金曜日に見附市K邸の奥さんが見学に来られ、丸柱に思わず抱きつきたい感じでした。
現在は完成した家で暮らしていますが、「暖かい」ということです。
今までの家が朝起きると1℃くらいで冷え切っていたのに対し、新しい家は朝でも10℃くらいあるそうで、杉フロアーなので足元から冷えずに快適な生活を送っているとのこと。
寝るときも丸太を見ていると、飽きないそうです。

私自身、自分の作った家で暮らしたことが無いので、こういったお客さんの感想は大変貴重で、何時か自分も自らの家に住んでみたいものだと思っています。

「完成したら、連絡をください」とのこと・・
はりきって、仕上げなければ・・



正面の妻飾りの役割とは・・


今回も、建物の正面の妻に飾りをつけてみました。
手摺と同形状の縦格子で、正面のアクセントをつけています。
屋根が妻部分で広くなっているのを強調するためにも一役かっています。
これがないと、外壁と軒裏天井が同系色によって境界がはっきりしないので、濃い色でアクセントをつけて、
「ここまでが外壁ですよ」とアピールすることで、屋根の広がりを目立たせています。
また、この格子の裏側に、丸いダクトがついていますが、これは小屋裏換気の通気口で、これを隠す目的も含まれます。
まさに、一石二鳥~三鳥なのであります。



中引丸太と通し柱の納まり


正面から見ると、妻壁に飾り束や天秤がついているように見えますが、脇から見ると立体に構成される梁や柱だというのがわかります。
見る方向によって、色々な表情が出るのもこの建物の特徴です。

「船の舳先(へさき)」みたいなイメージなのですが・・



ベランダ、丸太まわりのイメージボード





上部から見たベランダ、手摺


ベランダは手摺によって目隠しをされ、下から部屋の内部が覗けないようになっています。
三角なので、両側の端は使用できませんが、中央部分は意外と広く感じます。梁は柱の中心を通っていますが、スノコはそれよりも外にせり出し、更に手摺はそれよりも外側に出ているので、芯まで3尺(90センチ)しかなくても、手摺までは1m近く使えます。
「物干場」としてのベランダの用途が強いのでしょうが、飾りとしての要素を残して使ってほしいところであります。
このベランダの手前の窓が和室からの出入り口となっていて奥の窓は玄関の上の吹き抜けの明かり窓です。これだけ大きいと、明かりは十分に入ります。


お客さんも、当初、5月までは入れればいいと言っておられましたが、4月には入りたいという意向になってきました。
建物が完成するにつれ、早くそこで生活をしたいという気持ちが沸いてくるものです。

この家、外壁は発砲ウレタンが充填された鉄板サイディング(トステム・DANサイディング)なので、外壁だけでも断熱が効いていて、更に内断熱にグラスウールが充填されているので暖かいこと間違いなし!見附市K邸よりも暖かいでしょう。
(見附市K邸は腰壁が杉羽目板、外壁が窯業系サイディングなので、発砲ウレタンよりも断熱性能が劣ります。外観を取るか、機能をとるかです・・実際は単価を抑えているだけなのですが・・・安い外壁仕様ならば、断熱性能が上がるというおまけ付です。)
現場で作業していても、暖かいのですから・・
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ベランダ スノコ工事

2009-01-24 10:35:41 | 蓮潟町 T邸(越後杉)

昨日の様子




本日の様子



昨日は、前線の通過に伴い、南方から暖かい風が入って、雨を降らせましたが、本日は低気圧の通過により冬型の気圧配置となり、一晩で15センチ程の積雪がありました。

昨日は、晴れ間もあって、いままで積もった雪はほとんど消えたのですが、一夜明ければがらりと変わって、一面銀世界です。

最近の傾向は、冬型が長続きせず、積もっては融けることを繰り返します。
山では、急激な降雪が一時的な暖気によって圧雪となり、又はザラメ状となってさらにその上に雪が積もることをくり返すので、雪崩が起き易くなります。
ザラメ状の上の多量の積雪は表層雪崩も引き起こします。
がけ崩れ等の災害も予想されるので、注意が必要です。


町場では、こういった日の朝は、雪かきから作業が始まります。
高寺の工場は小高い丘なので、特に雪の量が多く、朝は大変です。

現場も、雪が積もっているので、これを除雪しないと中に入れません。


さて、最近は200年住宅や地域住宅モデル等の話題ばかりでしたが、蓮潟町T邸も外部工事はほぼ終了し、外部造作を残すのみとなっています。
玄関先の丸柱とからむ2階のベランダの設置をしています。



スノコを下から見たところ


ベランダのスノコは丸柱に差された梁に直に張らず、その上に鉄板を貼り、雨仕舞を良くしてから、土台パッキンをかませた束を立て、角材を渡して、その上にスノコ板を並べています。
何重にも雨仕舞を考慮しての形状です。




スノコ上から見たところ


ここに、縦格子の手摺が設置されます。外側から見た感じがどのようになるか、乞うご期待!
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雪景色 蓮潟町T邸

2008-12-26 13:38:51 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


昨日の寒冷前線通過と共に、激しい雨風となり、夜から雪になりました。
日本海を通過した低気圧が、オホーツク海側で発達し、西高東低型の冬型の気圧配置となりました。
上空に大陸より寒気が張り出し、いよいよ本格的な冬の到来です。

長岡の積雪は5センチ。これから山沿いは更に積もるとのこと・・
年末・年始にかけてスキー場には願ってもない恵みの雪。

でも、日中は吹雪いてはいますが、意外と積雪がないようです。
夜になると、積もるのでしょうか??

写真は、蓮潟町T邸の夜に積もった雪の様子です。
外壁の下地は、透湿防水シート(タイベック)を廻し、キリヨケ等の外部造作がほぼ終了した状態で、板金も張りはじめています。
冬支度を急いでいましたが、何とか間に合い、現在は内部の下地工事に入り始めています。
とはいえ、日中でもマイナスに冷え込んでいますが・・
(まさか、室内で薪ストーブを焚くわけにもいかないしね)




キリヨケの下地


既製品のキリヨケでは、積雪に耐えられないので、木軸で起して板金屋根を貼ります。前に書いたとおり、打ち出しホゾを雨から守る形状で、下地を組んでいるのがお分かりでしょう。
キリヨケの下端は軒天ボードを貼ります。将来、打ち出しホゾの鼻栓が揺るんだ場合でもメンテナンスがしやすいようにしてあります。
軒天ボードを解体し、締めれば良く、外壁の雨仕舞を壊さないように作業ができます。
これは、伝統構法でなくとも、通常の在来工法でも応用できます。金物が地震や、木がやせたりして緩んだ場合、同様にしてナットを締め直すことができます。

また、下にあるサッシのパッキンが磨り減っても、キリヨケがあれば雨が叩き込まないという一石二鳥、いや3鳥、4鳥くらい役立ちます。
昔は、住宅にはキリヨケが着いていたものですが、いつのまにか無くなってしまった・・それは、コストダウンであったり、デザイン的にすっきりするとかいう理由でしょう。





キリヨケに絡まない独立部分は、小屋根をつけて上に鉄板巻き


キリヨケがコーナーまで延びると、外壁が上下で分断されてしまい、バランスが悪い。
コーナー部分は止む無く上側を鉄板巻きにして収めます。


昨日、長岡市住宅政策マスタープラン(素案)に関するパブリックコメントを提出してきました。何とか間に合ったというところです。以下、その内容です。

長岡市住宅政策マスタープランへのパブリックコメント

平成20年 12月 25日
         
<提案>
3.重点施策として、次の項目を入れていただきたい。
(2)重点施策

⑦資源の有効利用による住まいづくり
<地域産材を活かした環境に配慮した住まいづくりを推進します>
○地域で産出される木材の活用の促進
・地元の木材を利用することは、地域の森林利用価値を高め地域活性化にもつながります。
また、森林を守ることで土砂災害などの防止など、生活環境が守られることから地域産材の活用によるエネルギー利用・住宅建設、まちづくりの普及を促進します。
○資源の有効利用による住まいづくり
・環境にやさしいなど木造住宅の伝統的な工法の良さを活かすための技術の継承を図ることを推進します。


<解説>
基本目標3 環境に配慮した住まいづくり
1 地球環境にやさしい住まいづくり
・低炭素社会の実現に向け、CO2排出量の少ない高い環境性能を持つ住宅や建築物を評価する制度の普及を促進します。また、太陽光発電等を取り入れるなど地域に合った環境共生住宅の整備を促進します。
2 資源の有効利用による住まいづくり
・環境にやさしいなど木造住宅の伝統的な工法の良さを活かすための技術の継承を図るとともに、地場の木材の活用や地場産エネルギーである天然ガスの家庭用燃料電池の普及など資源の有効活用を推進します。また、住宅が環境に与える影響は大きなものとなっているため、住宅建材のリサイクルなど建設事業者への啓発を行います。
(P57)
とあります。


住宅の超寿命化とストック流通の円滑化を目指す「長期優良住宅の普及の促進に関する法律案」(200年住宅法案)が11月21日の衆院本会議で一部修正のうえ、可決されました。
特に修正案では、
①国土交通大臣が基本方針を定めることにあたり、国産材の適切な利用が確保されるように配慮すること
②国の努力義務として木材の使用に関する伝統的技術について研究開発や普及に努めること
--など、木造住宅への配慮が盛り込まれた点で注目されます。今国会で成立すれば、交付の日から6ヶ月以内に施行されます。

その内容を先取りする今回のマスタープラン(素案)なので、是非、重点施策として時代の「前へ」行く長岡の姿勢を打ち出していただきたい。


長岡周辺の「伝統構法」は金物をなるべく使わず、伝統的な仕口、継ぎ手を用い、
木を巧に組み合わせることで、耐震性、耐雪性を高めた雪国の風土に合った家作りをしてきました。
200年、300年の耐久性を備えた古民家が点在するに至っています。
また、地元の木の特性を活かすことで、本来は捨てるべき木材として流通困難な材料でも使用でき、森林資源が有効に使えます。

この伝統が、昨年からの法改正により、継続が困難となってきました。
「建築基準法」「建築士法」の改正により、高度な構造計算(限界耐力設計)が必要となり、
「瑕疵担保履行法」の改正により、保険機構の受諾・検査が通らなければ建設が不可能な事態となっています。

新潟県中越地震、中越沖地震の際、罹災区域に建築中の「伝統構法」で建てられた建物は、仕口・継ぎ手にヒビ一つ入らず、被害も皆無でしたが、新築物件の場合は「数値」に裏付けられた構造計算と検査が容易な「金物」の使用が強要されることとなります。

10年計画であるマスタープランも、来年度施行の「瑕疵担保法」によって伝統構法が継続不可能となってしまえば、プラン作成後1年を経過せずに無意味となります。
「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」、「構造改革特区」の活用、との他の対応策も市レベルで行っていただければ、長岡らしい住まい、住まい造りの伝統の継承ができると思います。


以上



こんな感じでした。
更に、森林組合にも出してもらいました。パブリックコメント自体は、それほど効果があるものではないのですが、一般市民が意見を言えるのはこのタイミングだけで、一応、内容は目を通され、コメント自体は保存されます。
質疑も全てに対しては応答されず、ホームページに書き込まれて発表されるとのこと・・
それでも、国交省の「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の情報が土壇場になって入ってきたので、後押しされた気分です。

国としては温暖化を防止するために、あらゆる手段を講じているようです。

3年前の「住生活基本法」に国産材の利用促進、伝統的な工法の見直しがうたわれ、昨年の県の住宅基本計画に反映され、今回の住宅政策プランに「形だけ」残っていました。
長岡市としては、地元材を積極的に使おうという姿勢は無く、今までの政策につじつまを合わせて作っただけというのが、今回のマスタープランの印象です。
重点施策として、「地域産材の利用促進」をうたわなければ、せっかくの国の方針もうやむやのうちに消えてしまう。
そこで、今回のパブリック・コメントに市の重要施策として「地域産材の利用促進」を加えてもらうのが、私の趣旨。
あとは検討委員会の皆さんや市議会の後押しがどこまで出来るか。それもあと2ヶ月の期間です。
本当に、山の木の運命は皮一つでつながった状態といっても過言ではない。
でも、まったく終わったわけでもなく、ちゅうぶらりんの常に不安定な状態なのです。

それでも、国交省から第2派とも言える「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が、今後施行令となり、県に下りてきて、再度市町村レベルで検討される時期がくるでしょう。

「間に合うのでしょうか?」

というCMがありますが、他人事ではない。自分の問題として捕らえ、行動しなければ何にも変わりません。
住宅の側から、どんなことが出来るか?そこからはじめてみればいい。

それは、他の業種や生活スタイルでも同じです。
自分のできること、そこからはじめなければ、本当に「間に合わない」と思います。

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外部塞ぎ 蓮潟町T邸

2008-12-17 14:18:11 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


本日は曇ベースの時々雨がポツポツと・・
午前中に土合町K邸の融雪ホースの設置作業が終了。
冬支度もすすんでいます。

蓮潟町T邸も外部工事がすすんでいます。
ダイライトの外に防水紙(タイベック)を巻き、軒裏の工事をしています。
これができると、大体の形が分ると思います。
また、霧除(庇)の工事も同時に進めています。

この霧除は、通常、窓の上に設けて夏の日差しの部屋への侵入を防止して、室内温度の上昇を緩和するために設けます。

ただし、我が社の場合は、もう少し意味合いを持たせています。
次の写真を見てもらえばおわかりですが、伝統木組みの場合、どうしても外壁より外に「渡りあご」や「打ち出しホゾ」が突き出てしまう。
その結果、雨が降ると、そのうえに水が溜まってしまいます。



雨が溜まった渡りあごの突き出し部分


防水紙(タイベック)との取り合い部分には、コーキングを入れているとはいえ、
こうした状態を放っておくと、木が腐ったり、隙間から室内に雨が侵入してきます。伝統構法のウィークポイントというべき所です。

昔は、軒の出を長くして、雨の進入を極力抑える工夫をしました。
「せんがい屋根(こちらでは、せいがい屋根)」は、通常の軒桁より外側に梁を出して、さらにその先に軒桁を設けて、タルキを伸ばし、3尺以上、軒先を外に出し、多少の風雨でも外壁面に雨が当たらないようにしていました。
今でも、田舎へ行くと、こうした伝統的な造りの建物が見られます。

現在の街中では、敷地に余裕が無いため、屋根も思うように伸ばせません。
そういった場合の工夫として、我が社では「霧除(キリヨケ)」を用います。

はね出した、「渡りあご」や「打ち出しホゾ」の直上、若しくは覆うようにキリヨケ・・ようは屋根をつけてやることで、雨から守る工夫をしています。
よって、通常は窓の直ぐ上にキリヨケが付きますが、少し上に連続して設置することになります。

コーナー部分までキリヨケを出すと、外壁がそこで上下に分かれてしまうように見えるため、途中で止めて(2階台輪の位置で外壁を区切るとバランスがとても悪い)、コーナーの通し柱に差さる「打ち出しホゾ」の上は、板を斜めに貼って、鉄板で巻きます。

こうした、雨仕舞を細かに考えながら外部工事はすすんでいきます。
時々、雨が降ったほうが確認が出来て都合が良いと思います。

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込栓の効果

2008-12-13 23:32:24 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


移動性高気圧や低気圧が次々と通り過ぎ、前線通過と共に暖かい南風が吹いたりして、12月にしては気温が高い日々が続いています。
雨の中に、晴れ間が意外と続き、外部工事をするには都合が良い。
11月の中旬に雪が降り、今年は大雪か?と思われましたが、暖冬?みたいな感じ。でもまだ、油断はできません。


蓮潟T邸では、わずかな晴れ間をぬっての外部工事が進んでいます。
建て方の2日間と、屋根下地の3日目の夕方の雨に降られるまで奇跡的な晴れ。
屋根のカラー鉄板貼りの前日には、冬型が強まり、わずかな積雪となりましたが、貼る日は快晴。フェルトに積もった雪を取り除きながらの鉄板貼りとなりました。

外壁も、屋根が出来ていたので、多少の雨が降っても工事が出来ました。
外部のダイライトを貼り、サッシを取り付け、防水紙(タイベック)で覆えば、雨が降れば内部、晴れ間で外部という工事の振り分けも可能です。
この時期は、関東では逆に晴れが多く、乾燥していて家作りには最適なのでしょうが、雪国では臨機応変が必要です。


写真は、外部を塞ぐ前の構造躯体ですが、込み栓が打ち込まれています。
今回の柱と横架材の殆どの込み栓は「丸栓」を使用。
通常は、「角栓」を用いるのですが、今回はプレカットにより柱のホゾ加工がされていたので、角栓の加工ができず、やむなくの丸栓。

丸栓は、柱と横架材に差し込んだ後に丸穴をドリルで開けて打ち込みます。
柱がぴったりと隙間無く差し込まれていないと、隙間が開いたまま固定されてしまう。
なるべく重みをかけておけば、隙間がなくなります。

「角栓」の場合は、あらかじめ墨付けの段階で、栓を打ち込むと、お互いが寄せ合うように穴をあけることができます。
横架材のほうには端から5cm、柱のほうは4.8㎝と2㎜くらい内側に穴を微妙にずらすことで、角栓を打ち込むとぴったりくっつくように細工をしてあります。
通し柱の6本は、角栓の仕様にしてあります。


横架材や差鴨居と柱との仕口に用いる鼻栓についても、同様に栓を打ち込むと寄せる様な細工がしてあります。

この「寄せる」という動作によって、伝統構法の仕口は材料同士がぴたりとくっつき、長ホゾの効果もあって、剛接合に近くなります。
接合部が剛接合で、柱や梁の材料のしなりによって地震や風等の横荷重に耐えます。


在来工法では、蟻落としや短ホゾで金物で固定するだけの、「ピン」構造です。それもボルトが緩めば、外れてしまうような仕口となる。
それを補うように、壁や床に合板を貼って全体で「剛」にしているのが現代の木造です。壁に頼るので、その下の基礎に集中荷重が起こり、ホールダウン金物の付近で基礎が割れてしまうのは、中越地震や中越沖地震で見られました。




中引き(なかびき)は天秤に「大栓」にて固定





「台持ち継ぎ」は2ヶ所の大栓にて固定


大栓は、上と下の材料に角穴を開け、組み合わせた後に上から長い栓を打ち込みます。
この栓は、先細りとなっていて、上からはたきこむと、どんどん食込みながら下がっていきます。
一度打ち込んだ大栓は、もう抜けません・・





屋根貼りの当日は積雪の後・・




雪を除きながらの屋根貼り




外部はダイライトを貼って覆いました




上棟式の様子


お客さんが、折を持ってご近所を回ったとき、おばあちゃん方から誉められたらしく、にこにこして帰ってきました。
毎日、近所の人が眺めているらしく、年配の方々ならば、昔の造りだということを理解しているようです。
「金物を使っていない」と誉められ、お客さんも大満足というところ・・


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建て方終了 蓮潟町T邸 上棟は10日

2008-12-05 19:00:06 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


本日は午前中から激しい雨が降り始めました。
寒冷前線に伴う雲が降らせていて、通過前は南風。通過後は北西の風となっています。
前線の通過に伴い、西高東低の冬型の気圧配置となり、明日から雪が降る模様・・
いよいよ冬到来というところです。

昨日に、雪囲い工事を済ませておいてよかった。
蓮潟町T邸も、屋根にフェルトを貼り、破風板も塗装をし、仮の雨樋をかけ、外部にシートで覆ったので、外部工事も冬仕度万全です。もう何時でも雨が降っても良い!

本日は、間柱を加工しつつ、外側の込み栓(今回は丸栓)の施工をしました。
丸栓は三条の「矢沢栄一木工所」より調達。
家内生産体制の小さな町工場ですが、県内で丸栓を作っているのはこの他2件くらいだけ・・
本来は「ノミ」の柄やドアノブの木の柄を手がけているのですが、丸栓も加工しています。
「最近はノミも出なくなって仕事が減った」
とのこと・・
我が社のような仕事をする大工自体が減っているわけで、当然、道具も使用する率が減り、道具づくりも経営が難しくなっている。
日本の文化継承はなかなか難しいところであります。


蓮潟T邸の現場に戻ると、近所のおばあさんたちが気が早いのか、上棟祝いのお酒を持参されました。昔からのしきたりで、上棟祝いをする地域のようです。
晴れ間を利用して、早く建て方が終了したので、上棟は直ぐにでもと思ったのでしょうが、お客さんの時間が合わず、上棟日は来週の10日となったのでした。

この時期は雨が多いので、屋根の下での上棟式となるのでしょうが、足元をちゃんと固めて、安全を確保した上での上棟式としたいところです。




小屋組みの様子
まだ丸栓を打ち込んでいません
越後杉の木組みが美しい
この構造を活かした部屋の仕上げにしようというところ・・



建て方の様子へ・・

込み栓の効果 ~上棟式へ・・

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建て方(3) 蓮潟T邸 破風板取り付け

2008-12-04 11:58:38 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


本日も快晴。
昨日までに、蓮潟町T邸の屋根塞ぎが終了し、フェルトを敷いてとりあえずは雨の心配も無い状態になりました。
昨日の夕方に雨に降られましたが、屋根野地も殆ど終了していたので、助かりました。



本日は、晴れ間を利用して、市内の冬囲いの作業に取り掛かっています。


それにしても、蓮潟T邸・・かっこええわ・・(設計した自分で言うのも何ですが・・)
特に、正面の丸柱とその上の屋根がせり出しているところ。
構造としても、無駄の無いすっきりとしたデザイン・・

造る側も、デザイン的に、構造的に良い建物のほうが、造り甲斐があります。






破風の取り付く部分(母屋の先端)には、実(さね)加工が施されている
破風板に、はめ込むように板側にも溝が彫ってあります






破風板と破風板のジョイント部分にも実(さね)加工がされています。


板状の木材は、乾燥と共に反り、材料によってクセが違うので段違いになります。
それを防止するために、お互いに溝を彫って、そこに硬木を差し込みます。




破風板取り付け風景
母屋との実(さね)、破風板のお互いの実(さね)
を合わせながらはめ込む作業です。
単に、打ち付けるだけではない・・表面からビスで止めるのは楽だが・・
長期間の使用で狂うと違いが出てきます。
苦労して取り付ければ、寿命も長い。



建て方(2)へ・・

建て方終了へ・

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建て方(2) 蓮潟T邸

2008-12-02 19:43:53 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


本日も快晴。
朝は、放射冷却現象によって、霜が降りていました。
朝方の高所作業は滑る危険性があります。
暖気によって、霜が解けてから作業開始。

2階柱から小屋組は、昼前に終了しました。
天気が良いと、作業もはかどります。

この日、夕方までに本屋のタルキまで上げることが出来ました。
2日でここまで進むとは快挙!
在来工法では当たり前の日数なのですが、伝統木組みで2日は記録更新です。
1階に「差し鴨居」を多用すると、もう1日必要なのでしょうが・・となると、見附市K邸のペースとなります。
ウチの大工も、このやり方に慣れてきたのもあります。




中引(なかびき)を小屋束に差した天秤に載せる




中引は大栓によって固定される
中引きは小屋組の「背骨」、梁は「ろっ骨」にあたる。






伝統構法ではポピュラーな「金輪継ぎ」





中間を金輪継ぎで7mの長さの軒桁をクレーンで吊る
プレカットではこうはいかない。







プレカットではポピュラーな「鎌継ぎ」






丸柱の柱頭部の納まり


丸柱の上端部は、「頭押え」とも言うべき丸太で固定します。
頭押さえには束2本が差さり、棟木の延長のようになる。この棟の通りが、この建物での構造上、重要な部分になります。

「中引き」のように、こういった桁方向の大きな丸太は、小屋組みの背骨のようなものです。小屋梁は「ろっ骨」にあたり、「ろっ骨」と「背骨」がそろって小屋組みの骨組みが形成される。

「ろっ骨」にあたる梁だけで形成された現在の在来木造は「火打梁」を斜めに設けることで、小屋の水平合成を保ちます。
古来からの伝統構法では「火打梁」は設けず、梁と中引きとを「渡りあご」で組ませることで水平剛性を保っていたのです。
「火打梁」だと、その付け根に応力が集中し、折れてしまうから・・

「御神輿」のかつぎ棒は、井型に「渡りあご」で組んでいるますが、どんなにゆすっても形が崩れることはありません。その原理が使われているのです。



建て方(1)へ・・

建て方(3)へ・・
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建て方開始 蓮潟町T邸

2008-12-01 20:50:24 | 蓮潟町 T邸(越後杉)

昨日の冬型が去って、本日から3日間、晴れの予報。
待ちに待った晴れ間を利用して、蓮潟町T邸の建て方が始まりました。

12月なのに、快晴が続くとは、お客さんもよほど精進が良いのでしょう。
先々週の積雪が嘘のようです。

今回は、大まかの部分をプレカットで加工、木組み本来の長ホゾ差しや込み栓、伝統継ぎ手、丸柱、丸梁の部分はこちらで刻みました。
プレカットと伝統構法のコラボレーションというところです。

よって、通常の在来木造とは一味違う・・というか、殆ど伝統木組みです。

通し柱は5寸で6本。これを土台より5寸(15㎝)程下げて、土台を差し、アンカーボルトにて基礎に固定。
これは、我が社の定番であり、柱が自立するほど丈夫になる。

さらに、この通し柱を梁、桁の長ホゾ差しによって2方向、又は3方向より差して鼻栓、シャチ栓によって固定。
「2、3方向から差し込むには、柱を相当欠かなければならないではないか?」
・・と言われそうですが(3分の1以上の欠損はしてはならない決まりがある)、そこは頭の使いどころ。実は、梁と桁は段違いにしているので、同じ高さの所では交差していないのである。
この高低差は2階根太の12cm分で、梁に根太を並べると桁と平らになり、そこへ2階床を貼ります。
こうすることで、床梁に根太の彫り込みをしなくても良い。(欠けばその分弱くなる)


通し柱に土台と梁・桁を差す。この2工程を同時に行うには、通し柱と梁、桁を組んでから基礎に落とし込むことになります。
文で書くのは楽なのですが、柱を空中に浮かしておいて、梁、桁を差し込まなければ成らないのは、想像を絶するハズ。後で、

「どうやって組んだんだろう?」と皆、頭をひねる部分。


そして、この2工程を行うことで、筋違い無しでも倒れない構造となってしまう。
建て方時の仮筋違い(ヌキ等で仮に固定する)は、ほんの立つ(タツ=垂直)を保つだけです。
普通の在来工法では、筋違い無しでは、危なくて2階での作業もままなりません。

(良く考えたら、仮筋違いを入れる前に、上に合板を敷いて、材料を上げてしまっていたのだった・・今思うと、大それたことをしていた・・それが出来るのも、柱を長ホゾで土台に差しているからだろう・・柱の腰だけでも持つのである)


プレカット使用といえど、頭を使えば、立派な木組みは実現します。
こうした構造として、金物補強を行えば、ガッチリした建物になる。
今回は、後穴空けの「丸栓」を用います。

写真は、2階部分の横架材を組んだ後の様子。
玄関先の丸柱がこれから固定されようというところというところです。

写真では、分りずらいところですが、通し柱とそれを結ぶ梁や桁は、中空に浮かせています。(通し柱の下に角を挟んでいるだけ)
丸柱も、通し柱と絡むので、一時浮かせています。
これらを全て組み終えたところで、一気に落とし込もうというところ・・


本日は、仮筋違いを入れたところで、終了。
日の入りは4時半で、これを過ぎると辺りは真っ暗になる。
足元が暗い所で作業をしていると、思わぬ怪我につながる。
はやる気持ちを抑えて、明日からの小屋組みに備えよう・・



丸柱は左右両側から伸びる梁によって固定されます


通し柱は、このように土台が差さったままで浮かせておく


丸柱(左)も、土台を差し込んで、落とす方法








建て方(2)へ・・

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正面イメージ 蓮潟T邸

2008-11-25 20:34:58 | 蓮潟町 T邸(越後杉)

先週は、一時的に冬型が強まり、19日に初雪が降りました。
「里雪タイプ」で、平野部に積雪があり、ここ長岡では5センチ程度。
それでも、今年初めての積雪で、スノータイヤに履き替えていない車両が多く、渋滞となりました。
本格的な雪はまだまだ先のようです。


本日は久々の晴れ。この間に蓮潟町T邸の土台敷きを行いました。
ほんの少しの晴れ間が雪国では儲け物です。

イラストは、蓮潟T邸の正面イメージ。
玄関先の丸柱が本屋の棟まで伸び、梁が差さってベランダを形成します。
伝統木組みによる仕口でガッチリと組む予定。
屋根も四角形ではなく、三角にせり出しているので、丁度、船をまん前から見たような感じになります。


三角形のベランダと通し丸太によって、本体の構造の補強を兼ねます。
玄関の上は吹き抜けとなっていて、ベランダから入った光が明るく照らす設計となっています。
更に本屋には中引(なかびき)も入れて小屋裏も補強。

明日も晴れが続くようで、土台敷きを終了した後は、終末の雨と共に工場にて残った加工を終わらせて、来週の月曜日から本格的に建て方を開始する予定です。
わずかな晴れ間をかいくぐっての工程です。




ベランダのイメージ




建て方の様子へ・・

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