べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

浅野美容室 外観

2006-06-28 20:20:42 | 中ノ島町 浅野美容室(越後杉)


九州方面は大雨により土砂災害が起きているようですが、新潟は入梅したものの、まとまった雨が殆ど降らない日が続いています。

外回りの工事をするのには、いい限りですが、来月半ばくらいに大雨にならないか心配です。

7・13水害を経験した旧中之島町で、復興店舗の工事が終盤を迎えています。

現況、こうなりました。
外部は円形屋根と、県産杉の羽目板がポイントです。
旧吉田町のT邸のようになりました。

大工工事も今週で終わる予定ですが・・
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上棟式 無事終了

2006-06-26 20:28:46 | 旧栄町 T邸(越後杉)


旧栄町のT邸の上棟式が先週の金曜日に執り行われました。

12日間にも及ぶ建て方に、わずか半日しか雨が降った意外は、曇りベースの天気に恵まれ、順調に組みあがったのも、お客さんの精進の良さの賜物です。

夕方5:30に上棟式を開始しましたが、親戚の方々が多数参列、見守られる中、滞りなく終了しました。
村内の人たちが殆ど出てきたほど、多くの人が集まりました。

また、屋根の上に上げたお供え物も数が多く、(小粒の)餅の入った樽(たる)が多数・・これは、あまり観たことがなく、このあたりの慣習らしいです。

こういった上棟式は、現在は、クレーンがあり、大工や鳶職にて建てられ、工法や規模によっては数日で終了してしまいますが、昔は大工と多数の親戚縁者、村内の人達にて(手で)建てられ、棟上(むねあげ)が一大イベントだった名残なのです。

親戚の方々が多数出席というのも、なかなかないことなのですが、一族の一大イベントとなったようです。

緊張しました・・

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伝統構造 全景

2006-06-21 14:56:33 | 旧栄町 T邸(越後杉)



旧栄町も躯体がほぼ完成し、あとは屋根をかけるのみとなりました。
夕日を背に、その全景が映し出されています。

筋交いがほとんど使っていなくても、びくともしない構造です。

上棟式まであと3日・・
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重ホゾ

2006-06-20 20:26:58 | 旧栄町 T邸(越後杉)


旧栄町T邸も小屋組みの段階となりました。
ほとんど雨も降らず、順調に建て方の作業がすすんでいます。

渡りアゴと対になるのが「重ホゾ」で、柱のホゾが交差する梁と桁を貫通し、固定されます。

ホゾの中ほどに込み栓の穴が開いていて、ここに梁を貫通して込み栓が打ち込まれ、梁と柱を固定し、さらに上に桁がのるようになります。

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1階居間の丸太組み

2006-06-15 09:59:10 | 旧栄町 T邸(越後杉)


旧栄町T邸の1階のメインとなる部屋である居間の天井に露出する予定の丸太組みです。

丸太を井桁に組んで、この上に2階の床が載ります。

木材は製材するごとに強度が弱くなってしまうので、こうして丸太のまま使えば、最小断面で軽く、丈夫な構造となります。
井桁とすることで、上からの力を分散し、地震や大風の横からの力にも対応できます。

丸太と丸太の交差するところは、両方の丸太を欠いて「渡りあご」とし、上から大栓を貫通して固定してあります。
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トイレ改装

2006-06-14 19:52:31 | リフォーム奮闘記
先週の土曜日にF邸にてトイレの改装を行いました。


自動水栓なので電気屋さんも召喚し、設備、大工、表具と殆どの職種が狭い空間で作業する大工事となりました。
水廻りはその日のうちに使えるようにしなければならないのが鉄則。
朝からはじめて、解体、配管直し、壁貼り替え、手洗器、ウォシュレットの取付が夜の8時に終了。


便器は既存のものを使い、ウォシュレットはTOTOの最新型、アプリコットN5A。
なんと、オート洗浄機能に加えて、リモコンから癒しのサウンドが鳴るという・・機能がどんどん増えている・・
(こんなに機能が必要なのか?TOTO?)

手洗器はTOTOのスリムGシリーズで、便器に合わせて青系統で統一してみました。

壁も濃い青系統で、通常は出ない品番ですが、出来上がると落ち着いた感じに仕上がっています。
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渡りアゴ

2006-06-12 16:59:35 | 旧栄町 T邸(越後杉)


伝統構法の特色のひとつ、「渡りアゴ」です。

上木の下端を欠き、下木の上端を欠いて十字に組み合わせます。
こうすると、両方の材料の欠損が少なく、強度低下が抑えられ、さらに何ヶ所も組み合わせることで、水平剛性も出てきます。

通常、在来工法では加工のしやすい「蟻落し」という方法をとりますが、大工の秘伝書では、

     「仮設の小屋に用いる最低の仕口」

と記され、実際、欠損も多く、更に柱のホゾ穴までもそこに位置することが多いので、強度もかなり落ちてしまいます。
金物(羽子板金物等)で補強しなければならないのも欠点のひとつです。
(中越地震ではほとんどの金物のナットが緩んでいました。)

また、「渡りアゴ」にすることで、梁と桁が明確に区分けされます。
下にある材料は「梁」上は「桁」となります。
梁は横方向からの力や上からの加重を支えるために大きな材料が必要となります。
桁は梁をつなぐ材料となります。
こうすることで、構造計算もやりやすく、梁をメインに考えてやればよいのです。

一見、複雑に見える構造ですが、実は単純な構造の寄せ集めなだけです。
屋根でも床でも基本は同じで、屋根の場合は特に「折置(おりおき)」と呼びます。やはり、梁が下で桁が上となります。
梁は強度を上げるために、なるべく製材しない丸太を使うことが多いようです。

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自立する柱

2006-06-09 15:37:46 | 旧栄町 T邸(越後杉)


関東地方は入梅したそうですが、新潟はまだまだねばりそうです。
午前中に雨模様だった天気も、午後は晴れ、これから1週間くらいは晴れ間が続くようです。

旧栄町T邸も丁度いい時期に建て方を向かえています。

写真は、土台の刺さった柱が自立しているところです。
通常行われている在来工法の短ホゾの柱は自立するどころか、控えがなければ手も離せない状態となりますが、伝統構法の柱は柱に土台が刺さり、その土台を固定することで柱が自立します。

このような柱が何ヶ所もあるので、筋交いがなくても丈夫な構造となります。
実際にはこの柱に横架材が降ろされ、柱と柱同士を結ぶことになります。

通し柱の場合は「差し鴨居(さしがもい)」で結ばれるので更に柱同士が強く固定されます。

<centet>
どんな建物になったかは旧栄町T邸の日記をご覧ください
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旧栄町 T邸 土台敷き

2006-06-07 19:10:28 | 旧栄町 T邸(越後杉)


いよいよ、旧栄町T邸の土台敷きがはじまりました。
工場で刻んで2ヶ月・・長かった加工の期間を経て、現場にてようやく建て方がはじまります。

土台は米ヒバで、腐りずらく、防虫効果のある材木を用いています。

通し柱が11本あり、土台はこの通し柱にささる構造となっているため、写真のように通し柱の部分が抜けた状態となっています。
長い「小根柄」が通し柱を貫通し、その土台ごと基礎に固定するので、通し柱はびくともしなくなります。

普通の住宅は、この部分にホールダウン金物を使い、通し柱が浮かないように固定するのですが、中越地震でホールダウン金物の部分に応力が集中し、コンクリートに亀裂が生じてしまった家が多く見受けられたそうです。
壁と金物に頼る現代建築の盲点が、中越地震で明るみに出たのです。

伝統構造は、全体の木組みでもたせるので、一点に応力が集中しないのが特徴です。(最も昔の建物は基礎はなく、石の上に立っていたのですが・・)


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旧栄町T邸 加工材の塗装

2006-06-06 09:58:40 | 旧栄町 T邸(越後杉)


いよいよ、刻みも終盤にさしかかり、化粧材の塗装作業を向かえています。

柱や梁であらわしになる部分は、褐色で塗装しています。
塗料はベンガラと墨汁を混ぜた天然素材で(自社で)作っています。
おおまかに塗っておいて、現場で磨きなおし、さらにカキシブを塗って定着させ木肌を保護します。

また、地杉材は、赤白、さらに黒い材が混ざっているので、こうして統一した色にすると引き立ちます。
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大凧合戦

2006-06-05 10:04:03 | 中ノ島町 浅野美容室(越後杉)

7・13水害により多大な被害が出た刈谷田川で、伝統行事の「大凧合戦」が行われました。
刈谷田川を挟んで、長岡市中之島とその対岸の見附市今町とで、凧上げの競争が行われます。大凧がからみあうシーンもあるのです。
昔の水権争いが基となっていて、現在では中越地区の初夏の一大イベントとなっています。
今年は長岡市合併と水害復興の要素も兼ねています。

この3(土)、4(日)、5(月)の開催日の1週間前から、凧が店先等に飾られていました。

毎年、この時期は風が少ないのですが、今年は例年より梅雨の訪れが遅いため、北向きの「弥彦下し」の風が吹き、絶好のコンディションとなっています。
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