べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

悠久町M邸 床カキシブ塗り

2007-12-29 00:55:52 | 悠久町M邸 木組みの震災復興住宅
床板の色にもこだわっています。

腰の羽目板は、いつもの濃い褐色ではなく、若干薄い色を「ノンロット」を使って塗っています。
床板は、ちょっと待っていました。

というか、コーヒーをカウンターに塗ったりして、いろいろと試していたのですが、最終的にカキシブを塗ろうということになりました。

写真は、杉板にカキシブを1回塗った状態です。
白い部分との差でわかります。

カキシブを塗ると、木が焼けて、若干赤みをおびた感じになります。
紫外線に当てる時間で焼け方が変わると言いますが、その辺は「適当」です。
ちょっと薄ければ、もう一度塗ればいいという具合です。

でも、カキシブが渋い感じを出して、味のある感じに仕上がってきました。

引渡し後で、時間はたっぷりあるので、楽しくできます。
お客さんも楽しんでいます。
こういう、じっくりとした工事が好きです。
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悠久町M邸 外観

2007-12-29 00:47:00 | 悠久町M邸 木組みの震災復興住宅
悠久町M邸の引渡しも終了しました。

雪の季節となったので、引越しは暖かくなってからとのこと・・

外観は、切り妻の瓦屋根と杉羽目板の竪張りが美しく映えています。
このあたりで、象徴的な家となりました。
坪数は20坪の平屋建てと小さいながらも、その存在は堂々たるものです。

羽目板の色もお客さんがこだわった分だけ、輝いて見えます。
ノンロットの「ナチュラル・オーク」の2回塗り+(薄いようなので)レッド・オークの1回塗りで微妙な色の濃さを実現。
レッドオークの2度塗りだと濃すぎるし・・

まさにベストな色となりました。
次もこれで行くか!!塗装屋さんは泣くかも知れないけれど・・
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既存建物 解体開始

2007-12-29 00:36:55 | 長岡市土合町K邸(越後杉)
土合町K邸の解体工事も行っています。

本当は夏に解体する予定だったのですが、中越沖地震により、お客さんがボランティアに参加したりで、引越しが伸び伸びになり、ようやくの解体となりました。

既に出来上がっている、新築建物(写真:右側奥)に隣接している古い建物を壊しています。
全景が今まで見れませんでしたが、解体が進むにつれて、少しずつ、その姿を現していきます。

古い建物も、意外としっかり作られていて、ほとんどが土壁でした。
よって、土を出すのに解体屋さんも苦労していました。
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外部 進む・・

2007-12-29 00:25:56 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


昨日まで、この時期にしてはめずらしく、「乾燥注意報」が発令。
上棟直後の中島町H邸にとっては願っても無い好天気に恵まれ、外部工事が進みました。

外周部の耐力壁(ダイライト12㎜)を貼り、その上にタイベック(防水紙)を貼るところまでスムースに進行。

乾燥により、一時濡れてしまった材料も乾いたのでした。
一度乾燥した材料は、雨に降られても芯まで浸透せず、乾きも早い。
夏・秋の間乾燥させ、墨付け、刻みの間、十分乾燥した材料は、一時的に雨にさらされたものの、現在は乾ききっています。

そして、上棟後はシートでも貼りながら、乾くのを待って外部をすすめようとかと思っていた矢先、天候に恵まれ、外部が滞りなく終了してしまった・・

時期を遅らせて、この晴れ間に上棟した場合、年末・年始に大雪の予報なので、外部工事には適さない。ジャスト・タイミングだったと喜ぶ・・

いや、喜んでいいのだろうか?
気候が明らかに「変」なのだ。

「大雪」の年と言われながら、実際には晴れ間が続くほど小雪。
空は、関東方面を思わせる。
埼玉に出稼ぎに行った時の、曇り空によく似ているのだ。
空気の匂いも同じ。

その割りに、一度雨になるとドシャ降りとなるのは、局地的な大雨の傾向が強いのか?
地球温暖化でかたづけるもよし。

石油は高騰すれど、温暖化で温かくなり、灯油が意外と使わなくても済む。
物価が高騰すれば、物を大切に使おうという意識も高まるでしょう。
食料が上がり、輸入品が上がれば、国内の生産者も潤うし・・
薪ストーブを見直すとか・・バイオマス・エネルギーを活用するとか・・

日本人にとっては、今の生活を見直すいいチャンスになると思います。
何はともあれ温暖化の影響で、工事がはかどったと、めでたしめでたし(?それでいいのか?)

写真は、前面道路から見たH邸です。
「雁木通りからのぞく妻入りの家」みたいなイメージです。
前の下屋は、半分が風除室となります。(サッシで囲まれたポーチ空間)
本屋の円形屋根と円形出窓が象徴的な建物。
単なる切り妻だけだと、殺風景なので、あえて円形で飾ってみました。

東京から来た「東京の木で家をつくる会」の設計士の方々も見学に来られ、デザインと中の木組みにびっくりしていました。
(柏崎の物件を手がけるので、こちらの建物を見学した。らしい)

この近所では、話題持ちきりとなっているらしいです。
すぐ前の小学校の職員室でも話題になってるらしいし・・
構造見学会をやったら、結構来るかも・・

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丸太梁

2007-12-21 09:53:26 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


3間飛びの丸太梁です。
登り梁にして、母屋を「渡りあご」にして、かませることで、より強度を持たせるようにしています。
さらに、下の力桁(ちから桁)に、やはり「渡りあご」でかませています。
梁だけでなく、この力桁に荷重を分散させることで、雪の重さに耐える構造となります。

先端の1間分は、縁側部分に外部に突き出るようになっていて、下屋も建物と一体となるようにしました。
部屋から見ると、天井に伸びる梁が縁側まで延びているような感じになるでしょう。

この梁も、一筋縄では納まらない。
柱に入れるのも、長ほぞなので、例の荷締め器を使って締めながら架屋(かけや)で叩かないと入らないし、
この下屋の丸梁は3本あって、3本を仮に掛けておいて同時に落とさないといけない。
全部掛かると、もうビクともしない。
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栄町T邸 ロフトの梁

2007-12-20 14:19:33 | 旧栄町 T邸(越後杉)
中島町H邸の材料を取りに村松の「マルユー」に行って帰ってくる際に、旧栄町T邸に寄ってみました。

梁にロープが無数に掛けられ、すれて白くなっています。
ブランコにしてみたり、ロープを登ったり、梁にぶらさがったり・・
アスレチックみたいになっているとのこと・・

体力がついて、まさに「健康住宅」です。
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引っ張りながら叩く・・

2007-12-20 14:11:57 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)
中島H邸の建て方の模様です。

これは、小屋梁を受ける力桁(ちからげた)が丸柱と通し柱に刺さる場面なのですが、普通、考えると入るわけがないものを入れています。

「魔のへ通り」での出来事。
はじめはこの材料は無しで設計していたのですが、構造的に丈夫になるだろうということで急遽入れた材料です。
その代わり、入れるのは困難です。

というのも、丸柱に60センチの長ホゾを差し込んで、さらに下に柱が2本刺さる・・レッカー屋さんは、
「無理だろう」
と言っていましたが、それが入るのであった。

荷締め器で引っ張りながら掛け矢(かけや)で数人がかりで叩いて入れていきます。
こういった場面が所々で見られました。

見事、納まったら、大工全員で
「やった~!」
って感じになります。
レッカー屋さんも驚いていました。
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宙吊りの階段

2007-12-20 13:52:16 | 悠久町M邸 木組みの震災復興住宅


本日は、中島町H邸の上棟式です。
H邸の建て方も無事終了し、屋根下地の工事に取り掛かっています。

同時に悠久町M邸の引渡しも迫っていました。
杉の床板は、まだ色が決まらず、どう仕上げるかお客さんと念入りな打ち合わせをしています。
コーヒーを混ぜたらどうかとか・・天然素材と色にこだわって下駄箱のカウンターを塗って試したりしながら思考錯誤の状態です。

時間はかかりますが、楽しいやりかたです。

中2階のロフトに上がる階段も、奥さんが高所恐怖症ということで、梯子ではなく、ある程度の緩やかな「階段」にしてほしいとのこと・・
でも、階段をかけるスペースもない。しかも、本格的な階段は、かなりの重量となってしまいます。

そこで、タラップをロープと滑車(かっしゃ)で天井に吊るして、必要な時に下ろすようにしてみました。
滑車も2重の「動滑車」を使って、ロープを引くときに軽くする工夫をしてみました。

お客さんと、あーだこーだ言い合いながらようやく、この形に決まりました。
お互い、中学校に戻ったような感じで、滑車の原理に頭を悩ませながら・・

こうして造る家は、とてもおもしろいものになると思います。
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日が差してきた・・

2007-12-15 19:06:57 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


本日は雪の予報でしたが午後から雨・・
この季節にしては暖かい。

ついこのあいだまで、「今年は大雪?」とか騒がれていましたが、どうやら今年の冬と同じ傾向にあるような気がします。
1月、2月は雪が積もらず、3月に降る。

この12月も、12月にしては暖かい。11月くらいの気候です。
空を見ていると、上のほうは青空だったりする。

でも、雲の流れは局地的です。
こちらの空は黒雲がかかっていても、10キロくらい南は明るく晴れている。

「地球温暖化」ということで、皆が口を揃えて話が終わるに終わるのですが、ちょっとまって・・その先に進んでよ!
何故、温暖化なのか、この後はどうなるのか、どうゆう対策ができるのか・・
自分の生活レベルで考えてほしい!

石油が高騰し、食料も値が上がり、生活が圧迫されている。
「困った」
それで終わり?
次世代エネルギーをどうするとか、省エネルギーとか、食料自給率を上げるとか、自給率が3割を下回るとか、でも稲作は減反とか・・

もっと、考えてほしい。
この時期に建て方が順調に進んでいるのも地球温暖化のおかげなのかも知れませんが・・


写真は、昨日、雨の予報だったのに、殆ど曇でさらに日が差して、丸柱を明るく照らしている様子です。
恵みの天気で、作業も進みました。

今日は、みぞれ(雪まみれの雨)がちの天気でしたが、屋根を張るところまで進みました。
上棟式は来週の20日の予定です。
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建て方開始

2007-12-13 20:05:15 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


昨日から中島町H邸の建て方をはじめました。

この家の墨付け、刻みには命を削りました。
10月頃から墨付けをはじめ、夜まで作業することも・・

墨付けをしている時、もう駄目かと思うような状況に遭遇しても、駄目になる感じが全くしなかった・・
一人で墨付けをしていても、例えば、そのまま墨付けしていると、あっさり間違えに気づかずに通り過ぎてしまうような時に限って、別の物件の急用が出来、頭を冷やしてから取り掛かると、間違っているのに気づく・・
そんな場面がありました。

誰か他の人が脇にて、間違いを正しているような感覚が多々ありました。

栄町T邸でも、夜中に一人で作業していても、一人で居る気がしなかった、無くなった親父さんのとともに家を作り上げているような感覚がありました。
普通だと、怖いのだろうけれど・・

ひょっとしたら、寝たきりの息子さんが応援してくれていたのかもね。
(いや、亡くなった大工か?ウチのじいちゃんか?)

建て方をはじめるにあたって、四隅に塩を蒔きますが、感動して思わず涙が出ました。
心の中でのBGMは「スターウォーズ」のエンディング・テーマが延々と・・


この家、上棟したら「決して、あきらめない家」と命名しましょう。

写真は「魔の「へ」通り」と命名している最後の円形柱の建っている場面です。
この通りの柱や梁の選定にいろいろエピソードがありました。
「への4」御神木、「への6」通し柱、「への10」円形柱、「への6~10」梁は決まりそうで決まらない。でも、最後はしっくりと決まった・・
おそらく、御神木の魔力があるのでしょう。
家が成りたいように成る・・そのメッセージを受け止めながら墨をつけていく・・
そんな作業の繰り返しです。

「そのうち、命を落とすかもしれない。」
知り合いの設計士さんにそう言われました。
でも、遺産になるのだからいいではないか?
この間、「ぞうの背中」というDVDを観ましたが、そんな心境?
暗示なのかと思ったりしましたが・・
次のお客さんのためにも、死ねないのです。
来年のお客さんが待っている!

さすがに疲れたので、今日は休みます。
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