べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

座って使えるキッチン 完成!

2015-01-30 18:29:13 | システムキッチンを考える
身障者も対応可能なキッチンが完成しました


今月の中頃から工事中だった台所改装が無事に終了し、掃除と器具の調整を終えて完了しました。




椅子を収納した全景

なんか・・・カッコイイ・・・




シンク前にキャスター椅子を置いた状態です
この位置で作業するのが多いと思われます


座ったまま横へ移動


コンロへもそのまま移動可能です
各メーカーさんが「座って使えるキッチン」を提案してますが、
ここまでできる製品は少ないです


コンロはIHクッキングヒーターを採用しています
「電磁波」の問題もありますが、「袖に火がつかない」安全面からの採用です。


コンロ脇にあるリモコンでレンジフードを作動させます
手元で風力、照明の制御が可能



シンク周りの様子です
ゾウさんノズル(左)と浄水器付シャワー水栓(右)

なんか・・水栓金具の見本みたいになってる・・・


ゾウさんノズルの説明へ・・




これがゾウさんノズル
混合水栓のレバーを手の届く範囲の手前まで送っています


このように、座りながらだと手の届く範囲が制約されてしまうのです




あっちにも・・


こっちにも・・


こんな所にも・・


吐水もシャワーだけでなく、絞ってまとめることも出来ます。






カクダイの自在フレキパイプ+シャワーヘッドの組み合わせは、おそらく多くの人が発想して試そうと思ったのでしょうが、実際にやってみると、シャワーヘッドが意外に重く、宙空での固定ができずに下に下がってしまうのです。

一瞬、

「あ、これ、失敗だったかな・・」

と思ったのですが、こうやってクルリと巻けば固定されます。水栓金具が壁の正位置に取り付いていると、ノズルが中央まで来ないので不便なのでしょうが、水栓金具をカウンターに取り付けて中央まで送っているので、そのあたりの不便さは解消できそうです。

怪我の功名ってやつでしょうか?

発想の転換が次のステップに繋がります。

通常のシャワー付水栓は、引き出して片手で操作しますが、このゾウさんノズルは中空で固定ができ、両手が使えるのがミソ。

両手がフリーになる事で、作業の巾も広がります。

遊び心が水栓金具の可能性を広げ、身障者のサポートをする・・・





浄水器付の混合水栓はカウンターのフットスイッチで出止します


TOTOのフットスイッチがタッチ水栓と違うのは、一度スイッチを押すと、次に押すまで水が出続けるところ・・

野菜を洗う時は、この状態でネットの上で水を出せばいい。

本来は、ゾウさんノズルにフットスイッチを取り付ける予定だったのですが、
シンクの奥にある浄水器の方にフットスイッチを回しました。

パナソニックさんでは、他社の製品を流用するのが困難なのでしょうが、自由度があるのが工務店の強みです。クリナップ、TOTO、カクダイ、三栄の製品の特長を活かし、その合わせ技で目的のモノをつくりあげていく・・知恵と工夫で勝負です。



カウンター下には浄水器のカートリッジや
フットスイッチの電磁弁が収納されてます



キッチンの左にあるサブカウンターの下には
温水ルームヒーターが収納されています。

使う時には、ここから引っ張り出します


温水ルームヒーターの風の方向を足元に向けてやれば
冬でも快適に炊事ができます


左側のサブカウンターで作業することも・・
用途は色々考えられます。





使い勝手がどうかは、使ってみないと分からない・・お客さんに感想をお聞きしたい所です。



コンセプトへ・・

システムキッチンを考えるへ・・
コメント

座って使えるキッチン 工事中

2015-01-27 14:46:21 | システムキッチンを考える
座って使えるキッチンの工事中です


今月の半ばから始めた高齢者対応のキッチン工事も大詰めに入ってきました。
当初の設計ではコノ字プランだったのですが、I型のプランに変更しています。


詳しくはこちらへ



工事前


既存の流しを撤去


配管移動


壁塞ぎ、床直し





工場で加工

メーカーから届いたステンレスカウンター


集成板を加工しています






現場にて取り付け

棚板(下が斜めになります)


カウンター下の間仕切り

椅子に座っても横に移動できるようにアールに欠いています

カウンターの組み立て


手元のスイッチ類

TOTOのフットスイッチの採用で手元で水栓の出し止めができます
その向こうは流し元灯のスイッチです

キャスター椅子を置いてみる

水栓金具の位置など、細かい部分は実際に座りながら位置を決めます


ほぼ完成の状態

表具を貼り、器具を取り付ければ完成です



バリアフリー工事と同時に省エネ工事も行っています。


流し脇の窓に後付二重サッシを取り付けました





丁度、「省エネ住宅エコポイント制度」が始まり、エコポイントの申請を御提案しました。昨年の12月27日以降の契約物件なので摘要されます。



完成へ・・

省エネ住宅エコポイントに関してはこちら

システムキッチンを考えるへ
コメント

U値とは? 一次エネルギー消費量の計算(1)

2015-01-25 21:10:08 | 次世代省エネ基準
U値とは熱の逃げやすさを表す値です


省エネ住宅エコポイントの新築に関して、U値計算が必要となります。


U値(旧Q値)は建物の外皮(屋根、外壁、床)から逃げる熱量を表し、エネルギーがどのくらい消費されるかを計算しています。
ここでは犬小屋を例に、U値を計算してみましょう。



犬小屋を使ったU値計算をしてみます


犬小屋の内側は20℃、外気が10℃です。外の温度の方が低いので、このままの状態だと外に熱が流れて犬小屋の中の温度がどんどん下がり、いずれ外気と同じ10℃となります。
犬小屋の中の温度を20℃に保つには、流れ出す熱量と同じ量の熱量の暖房が必要です。どれだけのカロリー数が必要でしょうか・・・



まず、犬小屋を展開します



この展開された「面(屋根、外壁、床)」が「外皮」です。
ここでは、展開された面の合計面積が1m2で全て1センチの厚みの木材で作られているとします。


「外皮」から逃げて行く熱量(エネルギー)は次の式で計算されます。


熱損失量の式



犬小屋の外皮面積「A」は1m2、厚み「d」は0.01m(1センチ)でした。では熱伝導率λはどのくらいでしょう・・
熱伝導率は材料によって決まっています。


主な材質の熱伝導率λ



熱伝導率は「熱の伝わりやすさ」を現わします。厚みが1mの時にどれだけの熱量を伝えるかという値で、大きい程熱を伝えやすい。
木材が0.12で、アルミが210だと、アルミの方が木材の1750倍もエネルギーが流れる事になります。

今回の「犬小屋」の場合、木材の厚みが1センチ(0.01m)の材料を使っているという事で、熱損失量は・・





単純計算だと、500calが必要となります。外気が10℃で犬小屋の内側を20℃に保つ場合、500calの暖房器が必要と言う計算になります。
が・・実際には、もう少しメカニズムが働きます。




実際には、表面熱抵抗が材料の内外に発生するので、ここで少し緩和されます。


熱抵抗を計算する式です


全体の熱抵抗は各熱抵抗を合計した値になります



犬小屋の場合の木材1センチの熱抵抗を計算します



外皮の熱抵抗が求まったので、いよいよU値の計算です。



U値の計算式です


U値と熱損失量qをまとめると次のようになります





では、犬小屋の場合のU値を計算してみましょう・・・


犬小屋のU値が求まりました。U値は「外皮」1m2当たりの熱損失量なので、外皮の表面積(A)をかけて、全体の熱損失量を計算します。



U値、q値を求めると、どれだけの熱量が必要なのかを計算する事ができます。


熱損失の基本的な考え方は、犬小屋と同じです。


U値の補正へつづく・・

一次エネルギー消費量の計算へ・・


コメント

一次エネルギー消費量の計算 省エネ住宅エコポイント対応の新築工事の断熱設計

2015-01-24 13:43:51 | CO2を25%削減
一次エネルギー消費量の計算方法の解説です


新築工事で省エネ住宅エコポイントの申請を行う場合、一次エネルギー消費量の検討で等級4以上の性能が必須となります。
平成25年度に改正された省エネルギー基準は、建物の断熱性能(+気密性能)に加えて、設備の性能も考慮して一次エネルギーを計算します。

ここでは大まかな計算の流れを解説します。






計算の手順

一次エネルギー消費量の計算を行うにあたり、次の要素が必要になってきます。

 ○地域(日本国内で1~8区分されています)
 ○方位(外壁、窓の方位)
 ○断熱(使用する断熱材の性能)
 ○設備


建物の性能に関わる部位



建物の各部位のU値(旧Q値)と面積、方位により、次の計算を行います。


犬小屋でU値を求めてみよう


1.q、mc、mH、Aの計算

 q:外皮熱損失量
 mc:冷房期の日照取得量
 mH:暖房期の日照取得量
 A:外皮等総面積


2.外皮性能基準の判定

 UA:外皮平均熱貫流率
 ηA:冷房期の平均日照取得率

 の計算を行って各区分(1~8区分)で決められた基準をクリアするか検討します。


地域区分とUA値の基準値について・・




3.一時エネルギー消費量の計算(H25年基準、低炭素基準の判定)

 1で求めたq、mc、mH、Aと使用する設備によってWEB上プログラムで算定します。
 次なる判定結果が得られます。


一次消費エネルギー消費量の判定結果




以上の結果を検査機関に審査してもらい、的確な施工(断熱、気密工事)と検査を行う事で省エネルギー住宅の評価証書を発行します。


省エネ住宅エコポイントへ
コメント

設備エコ改修について 省エネ住宅ポイント

2015-01-23 13:44:34 | CO2を25%削減
エコリフォームに伴うエコ住宅設備(5種類)



省エネ住宅ポイントを申請する場合の設備エコ改修の方法として、2通りの方法があります。

1.5種類のエコ住宅設備のうち3種類以上を設置

2.断熱改修に伴ったエコ住宅設備を導入


1の場合は、エコ住宅設備を3種類以上導入しなければなりませんが、2の場合は1種類でも申請が可能です。
1,2、共に次の表のエコ・ポイントが申請できます。


設備エコ改修のポイント数



工事の例として、次の場合が提案できます。


1.の単独申請の場合で考えられるのは、

ユニットバスの改修時に、

 高断熱浴槽(24,000ポイント)
    +
 高効率給湯器(24,000ポイント)
    +
 節湯水栓(3,000ポイント)

 計51,000ポイント

という工事です。







2.の断熱工事に伴うエコ住宅設備の場合は、

トイレの便器入れ替え時に

 節水型トイレ(24,000ポイント)
    +
 小窓二重サッシ(8,000ポイント)

 計32,000ポイント

の工事が比較的簡単にできます。


節水型便器+二重サッシ工事




省エネ住宅ポイントへ
コメント

省エネ住宅ポイント ~  住宅エコポイントが再開しました

2015-01-22 11:45:46 | CO2を25%削減



昨日、国交省の主催する住宅エコポイントの説明会(新潟・トキメッセ会場)を受講しました。



ものすごい人数の受講者・・・


要点をまとめると・・・


〇省エネルギーを目的とした「住宅」工事に対するポイント制度

〇昨年の12月27日以降に「契約」した新築・リフォーム工事が対象

〇予算額800億円を平成26年度補正予算に盛り込む予定(2月中旬頃)

〇最大30万ポイント 耐震改修で15万ポイントが追加される(復興支援に限りません)

〇ポイントは各種商品券や物産品、即時交換(追加工事代金)できる

〇申請は補正予算成立後だが、「予約」を受け付ける

〇様式はまだ決定していない

という事です。

概ねの形は決まっていますが、年末の閣議決定によるものなので、各メーカーもまだ対応できてはいません。
今年に入ってからの工事に関しては適応できそうですが、昨年から制度再開を見込んで契約を伸ばしていた工事もありそうなので、早めの予約申請をしないと800億円が直ぐになくなりそうな気配です。

新築よりもリフォーム工事に利用すると有効だと思われます。



断熱工事も対象になります



窓の断熱工事が有効です


トイレ改装のイメージ
節水トイレと後付二重サッシの合わせ技が有効



耐震改修も対象になります



 新築




新築の場合は、注文住宅、分譲住宅のどちらでも対象になりますが、次の要件を満たす必要があります。

非木造住宅の場合
 ・トップランナー基準相当
 ・一次エネルギー消費量等級5(低炭素基準相当)

木造住宅住宅の場合
 ・一次エネルギー消費量等級4(H25年基準相当)
 ・断熱等級性能 等級4(H25年基準相当)
 ・省エネルギー対策等級4(H11年基準相当)

 トップランナー基準:省エネ法に基づく住宅業建築主の判断の基準

木造の場合、温暖化を防止するための炭素を固定する「木材」を使用するという観点から、非木造よりも等級が低く設定しています。






一次エネルギー消費量の計算へ





 エコリフォーム





リフォームの場合は、次の工事が対象になります。

 1.窓の断熱改修
 2.外壁、屋根・天井または床の断熱改修
   (※断熱材の最低使用量が定められています)
 3.設備エコ改修

 4.1~3のいずれかに併せて実施する工事「等」
   (バリアフリー改修、エコ設備導入、リフォーム瑕疵保険への加入、耐震改修)
 5.既存住宅購入を伴う場合のポイント加算(10万ポイント)

1~3のいずれか1つ以上が必修工事となります。
エコリフォームの殆どの場合は4が考えられます。

設備エコ改修工事について




①窓の断熱改修とポイント数


例えば、

掃き出し窓の幅1.6m×高さ1.8mの二重サッシを入れると、20,000ポイント

トイレ用の小窓(78センチ×60センチ)に二重サッシを入れると8,000ポイント

が得られます。



②外壁、屋根・天井または床の断熱改修とポイント数


一戸建ての住宅の場合の断熱材の最低使用量
    ( )内は部分改修の場合

断熱材区分 A-1、A-2、B、C(熱伝導率 0.052~0.035W/m2・K)
 外壁    6.0m3(3.0m3)
 屋根・天井 6.0m3(3.0m3)
 床     3.0m3(1.5m3)

断熱材区分 D、E、F(熱伝導率 0.034W/m2・K 以下)
 外壁    4.0m3(2.0m3)
 屋根・天井 3.5m3(1.8m3)
 床     2.0m3(2.0m3)


例えば、部分改修で屋根の天井にグラスウール100mmを二重に入れた場合、

 1.8m3÷0.2m=9m2(約6帖)

となり、6帖の部屋の天井裏の断熱改修を行えば対象工事になり、18,000ポイントが得られます。




③設備エコ改修とポイント数




設備エコ改修工事について



バリアフリー改修のポイント数




手摺の設置場所について




関連記事:

設備エコ改修工事について

手摺の設置場所について

一次エネルギー消費量の計算




   株式会社 藤川建設は・・・

  長岡市で注文住宅を手掛けています

  越後杉で家づくりをしています。







もくじへ・・


コメント

腰に負担を掛けない洗面台(2)

2015-01-20 19:26:36 | バリアフリーを考える
椅子を使って腰の負担を軽減する化粧台プランです


前回、高齢者、身障者を対象にした洗面化粧台を提案しましたがその続きです。詳しくはこちらへ

立ちながら洗顔するには、「前屈み」という、足腰に負担の掛かる姿勢を取らなければなりません。
筋力が落ちたり、足腰が弱くなっている人にとって、この姿勢はかなり辛いものがあります。ぎっくり腰になった人ならば更に激痛が走ります。(経験者は語る・・)

それならば、他の姿勢ではどうかと検討した結果、四つん這い、もしくは座って前傾姿勢になる方法があります。

特殊な手摺を作ったり、浴室やベットの上で洗顔してもらったりと色々考えた結果、「背もたれ付の椅子」を使うだけで、それらの問題が一気に解決したのでした。



背もたれ付の椅子を洗面化粧台の前に設置します。
これだけでOK


洗顔をする時は、椅子の背もたれを使って屈みます


既存の洗面化粧台を使った簡単な方法なので、
大規模なリフォームをする必要もありません。


椅子も工夫次第で色々と用途が広がるアイテムです。
バリアフリー工事と言うと、大掛かりなイメージがありますが、家具や道具で対応できる手軽な方法もあります。

とは言え、

「どこから椅子を持ってくるのだ?」

「収納先は?」

と言われそうなので、椅子を導入した洗面化粧台のプランも考えてました。



椅子付洗面化粧台のプラン



収納量は落ちますが、機能性としては十分だと思われます。
椅子の背もたれの形状に工夫が必要です。専用の椅子に仕上げれば製品化できるでしょう。


このプランで今のバリアフリーのお客さんに提案してみますが、予算が無ければ

「椅子だけでいいですよ」

と提案すればいいわけです。とりあえず、自宅にある椅子を使ってもらって、実験してもらう・・・
そこから次へ繋がります。


こういう方法は作業療法士や住環境コーディネーター、ヘルパーさんの方が知ってそうだけど、他にも色んなやり方があるのでしょう。
「高齢者住宅リフォーム指針」にも掲載されない「かゆい所」でもあります。


関連記事

バリアフリーを考えるへ・・

コメント

腰に負担を掛けない洗面台(1)

2015-01-19 20:13:49 | バリアフリーを考える
要介護認定者、高齢者の場合の洗顔を考えてみました



バリアフリー流しのリフォームを進めていますが、昨日のお客さんとの打ち合わせで、洗面台をどうするかという話になりました。
よくあるのは、車いす専用の洗面台ですが、これを導入すればどうかと提案されました。


車いす専用の洗面台



車いす専用の洗面台は各洗面台メーカーから販売されていまる。TOTOの「フェリアシリーズ」がその最たるものでしょう。
公共施設や病院、医療介護施設でも導入されています。
車いすに乗りながら、手が洗えるという便利な製品です。

しかし、ここで問題になったのは、


洗顔をさせたい



という要望が昇ったのです。

車いす専用の洗面器は、「洗面」と名は付くものの、「手洗い」が主たる用途です。車いすに座りながら洗顔をするには、更に前かがみになる必要がありますが、座ったままで前かがみになるのは、足をふんばって腰を上げる必要があります。足が不自由な人の場合は、難しいでしょう。


健常者が洗顔する時を考えてみます。


健常者の場合の洗顔



洗顔をして、さらに水を床にこぼさないために、「前かがみ」の姿勢になるわけですが、これは膝を曲げ腹筋と大腿筋にかなりの力が必要で、腰に負担がかかる体勢です。健常者には難なくこなせる体勢ではありますが、高齢者や身障者の場合は難しい。腹筋を鍛えてもらうしかありません。

色々と考えたのですが、手摺を設けて前かがみになるまでのサポートをするとか、タオルで顔を拭くとか、水が服に着かない様に「赤ちゃんのスタイ」や「散髪屋さんの前掛け」みたいなモノを使うとか・・・これといった決定策は見出せませんでした。

せめて、腰に負担がかからないような洗面器は、どのような形状か・・・



腰に負担をかけない洗面台



洗面台の上面が85cm~90cmとしたのは、流しのシンクを考えてみた時、高ければ高い程腰に負担がかからないという経験からです。それに、クッションの様なものを取り付けて、前かがみになっても胸や腹部が締め付けられないようにする・・膝の部分も、あまり深くしないで、浅くクッションを設ける・・

更に、壁側に手摺を設けて、サポートできるような・・・

こんな洗面化粧台・・・見た事無い。


この洗面台に一番近い形状は、美容院で洗髪する時のシャンプー台かな~(あれは、後ろに寝ながら洗いますが・・)

ここを参照


バリアフリーは奥の深いモノです。これで良いというものは無い・・
思考錯誤でより便利なモノをチョイスしていく作業の繰り返しなのです。


更に椅子を使った洗顔へ・・

バリアフリーを考えるへ・・
コメント

飲食店の場合の対面カウンター

2015-01-15 23:19:55 | システムキッチンを考える
料理店の場合の対面式カウンターについてです



昨年の秋にオープンした城内町の飲食店「0258」では、対面式のカウンターで店主さんと思案しながら寸法を決めていきました。





螺旋階段と大きな対面カウンターが特徴の「0258」の店舗内


まだ椅子が入らない状態ですが、こんな感じです


0258について詳しはこちらへ・・





対面カウンターの断面計画
(これは計画途中の図なので、実際の寸法は少し違います)


厨房側と客席側のフロアーを平らにした場合、カウンターの高さは厨房側のシンクが基本となります。カウンターはシンクよりも20センチ以上高くしないとお客さんに作業している所が見えてしまう。カウンターは1mの高さとなり、それに合わせた椅子が必要となります。
調理して料理を出す場合、手の届く範囲は限られてくるので、カウンターの幅も決まってきます。

あとは出す料理による微妙な寸法の差となってきます。「カクテルを出す」とか「食器はぐるっと回って客席側から片づける」・・など、使う側の配慮が影響してきます。



課題としては・・

1.背の高い椅子

2.シンクの使い勝手(20センチの中に水栓金具を入れる)

があげられます。


1に関しては、座面が70センチという椅子にはロクなものがなく、特注で揃えなければならない

という問題になります。解決策としては、厨房の床面を20センチほど下げて、客席には普通の高さの椅子(40センチくらい)のモノを使う方法があります。40センチの座面の椅子は色々なデザインのモノが出回っています。(この場合は排水・・特に冷蔵庫の排水が問題になります。また、厨房と客席との段差の問題が付きまといます。)
椅子に対しては、地元の家具屋さんに特注で制作してもらう事で(しかも地元の広葉樹材を使った「茂岱さん」に作ってもらった事で)解決しました。


残るは2ですが・・・

このカウンター寸法を実現するには、シンクと蛇口の関係が一番の課題となりました。
通常ならば、シングルレバー混合水栓を使ってお湯と水の調節が楽になるのですが、20センチというカウンターとのスペースの制約で断念。2ハンドル式の混合水栓もこのスペースでは入りきらず、最終的に横ハンドル式の蛇口を二本(水とお湯を分ける)設置しました。




高さ20センチの中に蛇口を入れています


横から見ると自作した台木に蛇口を取り付ける苦肉の策です。
ハンドルも横方から操作して、お湯と水の2本です。



通常のシンクの場合はシングルレバーハンドルが設置でき、操作も楽です。



今にして思えば、フットスイッチや自在パイプを使えば、もう少し便利にはなりそうでした。いろいろと経験するたびに提案できる要素が増えてきます。





システムキッチンを考える
コメント

座って使えるキッチン

2015-01-09 11:52:23 | システムキッチンを考える
身障者用のキッチンを考えてみました


実際に作ってみました




「病院から帰って来る母のために流しをリフォームしたい」

要介護認定を受け、歩行器と手摺を使わないと移動がままならないそうですが、動けるうちはキャスター椅子を使って料理や食器の片付けをさせたい・・

そんな依頼が年末に入りました。

車いす専用のキッチンも既にメーカーから提案されていますが、I型で使い勝手が悪いのが特徴です。本格的な調理をしたりするには健常者でも使いづらい。殆どが洗い物やまな板で簡単なカッティングのみしかできない・・・

身障者にも使いやすいキッチンを・・

既製品では対応できず、色々な製品を組み合わせて工夫しなければ実現できない工事ではありますが、何故かそういった方が熱が入ってしまう私・・・(難儀な性格です・・)




平面計画


通常は「I型」よりも「L型」のキッチンの方が動線が短く、使いやすいと言われますが、それは健常者の場合の話です。身障者の場合は、動線を極力少なくする必要があり、横への移動を抑える・・理想ではくまなく囲った「コノ字型」若しくは「ロの字型」に近いプラン。

キャスター付の椅子に座りながら、周囲をクルクル回転させながら調理をする・・

妊娠中のお母さんにも優しい設計でもあります。

点線で示す様に、手の届く範囲が狭くなるのが特徴で、このライン内に必要なものの配置をする必要があります。





断面計画


キャスター椅子に座って流しを使うとなると、手の伸ばせる範囲が決まってきます。
水栓金具のレバーハンドルの位置をなるべく近くして、手元にフットスイッチを設置すれば使い勝手が向上します。
水栓のノズルを自在パイプにして固定しておいて、フットスイッチで水の出し止めをすれば、両手が使えて便利になる。



「象さんノズル」を実現するカクダイの「自在フレキパイプ」


先端はシャワーヘッドをつけます(これもカクダイ製)




収納計画


キッチンで動線と共に重要視されるのが収納です。既製品のシステムキッチンほど収納量は期待できませんが、必要最小限の収納をします。

カウンターの上のコーナー部分回転式のトング掛け兼用調味料棚を設ければ、デットスペースになりがちな部分を有効活用できる。

カウンター下のスペースもキャスター付でなるべく上面を使用できるものを提案。フライパンや鍋がここに収納しますが、量が多すぎると重くなるので、必要最小限です。



工事中

完成


システムキッチンを考える

バリアフリーについて考える
コメント