べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

旧吉田町T邸にて・・ 木製スロープ

2010-06-01 10:56:27 | 円形屋根の家 旧吉田町T邸(越後杉)
春の暖かい日に若木が芽吹く中たたずむT邸。
円形屋根が良い感じ・・


バリアフリー住宅で名高い、旧吉田町T邸で木製スロープを造りました。
この家にはガレージが2箇所あり、シャッター付きで建物内に収納され、昇降機の設置された介護用車両用と外の通常車両用ガレージの2ヶ所です。

外のガレージに行くには、引き戸サッシで10センチの段差が大変だったのですが、楽に直接出入りしたいということで、木製スロープで解消する工事を行うことになりました。

木製スロープに関しては中島H邸にて実績があったので、抵抗無く工事が進められました。こちら・・



寸法を測っています。
サッシの敷居の段差は10センチ


工場にて加工中
集製材を使っています


現地にて取り付けながら加工し直しています。
土間は斜めになっているので、ピッタリ合わせるのは大変です


木製スロープの設置状態。
一度、載ってもらい、使い勝手を確認しました。



最後に塗装しています


完成
軽いので取り外しが容易です。



バリアフリーについて考えるへ・・



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円形屋根の家 旧吉田町(燕市) T邸

2009-09-10 23:53:54 | 円形屋根の家 旧吉田町T邸(越後杉)
大黒柱を中心にした大空間と円形屋根の旧吉田町 T邸です
明るく・暖かい家をコンセプトにしたバリアフリー住宅でもあります。




 カメラマンによる撮影


プロのカメラマンに撮影してもらった吉田町T邸の写真を掲載します。
丸柱が異様に気に入ったらしく、カメラマンもかなりの枚数を、この大黒柱に集中して写していました。



台所側から見た大黒柱
放射状に伸びる梁は円形屋根を支えます。
小屋根に明り取り。
障子風の天窓は、開閉して奥の部屋の換気を促します。
もう8年も前の作品なのに、色あせた感じもありません。



大黒柱と和室、台所の配置がわかります。
南面から光を取り入れ、天窓からも光を入れています。
明るく、暖かい家がコンセプトです。



天窓から入った光が床に反射し、対照的に映っています。
カメラマンも、この形に引かれたのでしょう。
「形のおもしろさ」もこの家のテーマでもあります。



この天窓、夜は月が見えるそうです。
部屋で月見ができる風情ある家・・



奥の部屋からのカット
どうしても、大黒柱を真ん中に置いて写したいようです。
カメラマンもカメラをかまえて、ぐるぐる回っていました。
上を見すぎて首が痛くなるのも、私の家の特徴です。



玄関。
お客さんの趣味のケヤキ箪笥がお出迎え。
この家、バリアフリー住宅なのですが、そういう感じが全くありません。
お客さんは車椅子での生活ですが、
「古民家風」に仕上げることで、
バリアフリーという面を完全に覆い隠しています。




バーベキューが出来る庭で、
庭屋さんも円形屋根に合わせてコーディネートしたそうです



円形に敷き込んだブロックが、円形屋根とマッチしています。
いつまでも見ていて飽きない空間です



正面
柵も家に合わせての手作りです。
お客さんがこの家を大切にしているのが分ります。
全体の雰囲気を壊さないで統一性をもたせることで、
さらにこの家が引き立てあっています。


全景
「家」というよりも「舟」という印象。
地震のときも、舟のようにゆったりと揺れたそうです。
デザインもさりながら伝統構法を駆使した傑作のひとつです。
「越後にいきる家 認定2号」の名に恥じない作品です。



 関連記事


撮影風景

屋根の家

新潟日報の取材

各部屋の紹介

建て方の様子


 バリアフリー住宅


この旧吉田町T邸のバリアフリー住宅の要素を発展させたのが、中島町H邸です。こちらは、「完全バリアフリー住宅」なのですが、その面をほとんど感じさせない仕上がりになっています。

「バリアフリーの家」中島町H邸


作品集へ・・



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旧吉田町T邸 撮影風景

2009-08-24 13:22:29 | 円形屋根の家 旧吉田町T邸(越後杉)

本日は、甲子園にて日本文理高校(新潟)と中京大中京(愛媛)の決勝戦が行われています。新潟から決勝戦まで進んだのは初めてで、優勝ともなれば、もう大騒ぎでしょう。


越後新潟は雪国で冬場はスポーツの練習ができない


と言われ続け、なかなか全国大会にも出でも上位を目指せない状況でしたが、県内でもスポーツの育成が盛んに行われ、(サッカーでもそうですが)廻りのサポートが力を注ぎ込んで、県内全体のレベルが上がってきた中で切磋琢磨してきた結果なのでしょう。
残念ながら県大会で惜しくも敗れた新潟明訓高校や新潟県央工業にも、このステージに立てたチャンスはあったわけで、何処が出てもおかしくないくらいまでレベルは上がったと思っていいのではないでしょうか?

何でも、盛んになることは、新潟が暑くなってきて、活気を帯びて気持ちのいいものです。


さて、ここ新潟も残暑が続き、ようやく「夏」らしくなってきたところです。
気温が30℃を超すこともあまりありませんが、梅雨明けからの後半は気温も日照も好調で、田んぼも「不作」からはまぬがれそうで、順調に穂を伸ばしてきています。

現場はどうかといえば、宮本町M邸も表具(内装工事)がほぼ終了し、あとは照明等の器具付けを残すのみとなり、完了申請をあげて9月10日の引越しを待つばかり・・
(その後は、既存建物を解体して、玄関通路部分をつくらねばならないので、まだまだ気の長い工事なのですが・・)

宮内町での改装工事も、車庫工事が最終段階にきています。

そして、本日から美沢町N邸の解体が始まりました。
10月1日をまたぐので、新しい住宅瑕疵担保履行法に沿った形の新築となります。
ここも、金物を使わない構法です。履行法施行によって、伝統構法はどうなるかと思われましたが、国土交通省からの指導で、どうやら継続が可能になったようです。あとは、確認申請で基準法とどうやって合わせて行くかというところです。
宮本町M邸でもそうですが、「小屋火打」を入れれば、現行のままで可能ということがわかりました。

美沢町N邸は、1階が車庫のある壁の少ない計画ですが、どうやって伝統構法でカバーしていくがが課題となっています。
そういったチャレンジを一個一個クリアしていくのが楽しみなところです。


写真は吉田町T邸です。
最近、出来上がった建物を写真に収めておく作業をしているのですが、吉田町T邸に関してはまともに撮ったことがないので、今回カメラマンに写してもらうことにしました。

この家は、丸柱を中心に、8角形の屋根が放射状に伸ばして大空間を実現ながら、四方の明かり窓からの光を取り入れた「明るく暖かい家」で、梁と柱を古民家風に仕上げています。
県産材使用で、伝統構法でバリアフリーなのはこの家が初めての家です。
ベンガラと墨汁、カキシブを使い、褐色に塗り始めたのもこの家が原点となっています。

訪れる人も、つい時間を忘れる癒しの空間になっています。
バリアフリーというと、介護用の「施設」になってしまうのが、普通の設計ですが、それを感じさせたい「普通の住宅」に仕上げています。
障害をかかえる人も、健常者も普通の生活ができなければ、家ではない・・・そういうところは、中島町H邸にも活かされています。

施主さんも、いつもきれいにして大切に使って頂いているので、建てた側としても、これほどのことはありません。




見学に来られたSさんに説明する施主のTさん
Tさんの人柄が良く、元気がもらえるとの感想でした。
(手前のベットから奥の浴室までリフトで移動できる設計です)



撮影の様子
カメラマンも力が入ってます。
特に丸柱を念入りに、いつもより多く写しております。


撮影が終了し、お客さんとの会話がはずむ・・


色々な会社の家を撮影しているカメラマンですが、

「7年も経っているとは思えない」

とのことでした。
普通の建物の場合は、どうやって良く見せるかということで苦心するのですが、この家の場合は「この家の良さを、どこまで表現し切れるのか」という、カメラマンにとっても難題になっています。
・・というのも、空間を写すことは不可能に近く、2次元では、「空間」や「匂い」までは表現しきれないということです。

何枚かの写真を見て、「想像」してもらうしかない・・・

この「空間」は、この場へ実際に行って見ないと伝わらないものなのです。
(観た人はラッキーである)

とはいえ、どんな雰囲気かということが味わってもらえれば良いのかとも思っても居ます。(乞うご期待)


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「屋根の家」手塚さんの設計

2006-05-16 09:58:12 | 円形屋根の家 旧吉田町T邸(越後杉)


本日は曇り・・先日は晴れて気温も20℃まで上がったのですが、今日は肌寒い日となりました。

この日曜日、NHKの「トップランナー」を観ていたら、建築家の手塚氏の特集をしていました。
その中で、神奈川県秦野市にある「屋根の家」が出ていましたが、この家が4年前に建設した吉田町T邸の原点なのです。

設計時に「建物探訪」を観ていたら丁度この家が出ていて、吉田町のお客さんもこの番組を見ていて、

「こういう家がいいなあ」

という、場所を越えて共感を得ていたのでした。
そのときは設計士の案内もなかったので、まさか、有名な人の作品とは思いもよらなかったのですが、先日のNHKの放送を見ていて、

「こんな建築家を追従していたんだな」
と思ったのでした。

実際に、雪国での「屋根の家」は不可能で、コンセプトだけは受け継いでいます。
南に明るい居間、台所、開閉式の間仕切りで寝室と分ける。
南面にバルコニー。
さらに明るくするために、天窓ではなく段屋根にして明かり窓を設けて、バリアフリー(浴室までのリフト等)の徹底を図りました。
そして、大黒柱を中心にして放射状に伸びる梁・・


「屋根の家」を雪国の伝統構法でやったらこうなるぞ

という、バリエーションになっています。


手塚貴晴氏 HP

旧吉田町T邸「円形屋根の家」



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旧吉田町 T邸

2006-05-08 10:56:00 | 円形屋根の家 旧吉田町T邸(越後杉)



昨年、新潟日報が吉田町T邸に取材に来たときの写真です。
伝統技術の継承の特集ということで、建築よりは「文化」という内容でした。

大黒柱を中心とした放射状に伸びる梁がおりなす明るい吹き抜け空間が表現されています。
広角カメラでようやく撮れる吹き抜け空間です。わが社のデジカメでは限界があるので、プロ仕様のカメラのほうが感じが出ます。
でも、現物はまだまだこんなものではないのです。
更に、四方からからむ梁があり、360度吹き抜けとなっているので、パノラマ的な要素もある。その日の明るさによっても、微妙な色合いが出るので、ビデオで撮影しても限界があるでしょう・・

現在、建築中の中之島町の美容室もこんな感じに仕上げられればと思っています。
付近のコミュニティー的な店舗になること間違いナシ!



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