グラスウールの品薄状態の原因 |
今秋から品薄状態が続くグラスウール断熱材ですが、その影響で発砲系の断熱材も品薄となってきました。外断熱パネルの「ネオマ・フォーム」も2ヶ月待ちということで、これから発注しても来年3月まで入荷しないとのこと・・
グラス・ウールに関しては発注しても何時入荷するかは分らない状態で、現在入荷している物は2ヶ月前の10月に発注した物で、ようやく入ってきている・・
中には、仲間の大工の在庫をかき集めて間に合わせている現場もあり、それも良いほうで、全くストップしている現場もあるとのこと・・
リフォームや工期の決められているアパート等は、仕事を受注する前に、まず断熱材を確保し、確保できなければ受注しないとの事です。
全国で大変な状態になっているグラスウールの品薄状態は、来年の春以降も続くそうです。
こういった要因は、住宅エコポイントや家電エコポイント、長期優良住宅制度等によって需要が増えたのに対し、断熱メーカーの供給が対処出来なかったのが大きな原因です。
まさか、これほど需要が伸びると思わず、昨年の需要の減少から増産ならぬ減産体制に切り替え、製造レーンを削減したということで、この需要拡大に伴い、フル稼働で生産しても追いつかない・・
需要側も家電製品に省エネルギーが要求され、多くの断熱材を用いるようになっていたため、家電エコポイントの補助金と共に使用量が増加。
住宅でも、省エネルギー政策によって、リフォームでも断熱材を使うようになったのと、長期優良住宅政策によって厚めの断熱材が必要になっています。
生産側も、この状態が長時間続くとも考えられないので、設備投資をして生産レーンを増やすことも出来ないし、増産で人員を増やすことも出来ず、現在の設備でフル稼働し、増産して今の状態を凌ぐしかない。
「まさか、こんな状態になるとは思わなかった」
というのが、工務店やメーカーの意見でしょう。
補助金や減税に関しては「駆け込み」や「期限限定」が付き物です。期限までに間に合わなければ使うことができません。
この秋から断熱材が不足しているということは、住宅エコポイントも意外と早く予算がなくなってしまうかも知れません。来年12月まで期限が延長されても、節水型便器や暖房浴槽にも範囲を広くした分、消化が早まることも考えられます。
あまり、煽る事はしたくはないのですが、省エネルギー・リフォームをお考えの方は、お早めに・・
ポリエステル断熱材 パーフェクト・バリア |
そんな中で、ガラス繊維系でも発砲ウレタン系でもない新しい断熱材が出てきています。
「越後匠の家普及協議会」にて紹介された「ポリエステル断熱材」の「パーフェクト・バリア」です。グラスウールの強みだった防火の認定も取っているとの事で、今後普及が期待される断熱材です。
壁用13kgの100㎜はグラスウールの16kgに相当します。
次世代省エネルギーに対応できます。
床用に硬く成形されたもの
梱包されたグラスウールに比べて、施工は楽な(チクチクしない)分、壁の内側に防湿シートを施工する必要があり、少々割高になりそうです。
価格はグラスウールの1.5倍くらいとのこと・・
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