べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

長岡大花火大会

2016-07-05 17:39:07 | 長岡の紹介
長岡大花火大会


毎年8月2日、3日に長岡市信濃川河川敷にて行われる「大花火大会」の様子です。



大手通りから望む。
たくさんの観光客が、道路に座り込みながら花火を堪能します


空高く大輪を咲かせる長岡の花火



ナイアガラ・スターマイン

の後に・・・

三尺玉です


天地人花火

打ち上げ場所を3ヶ所にして、大河ドラマ「天地人」のBGMに合わせて大小様々な色や形の花火を打ち上げる壮大なスケールのスターマインです。













ハートの花火



フェニックス花火

信濃川河川敷をいっぱいに使い、8ヶ所~10ヶ所で打ち上げる超ミラクル大スターマイン。
平原綾香さんの「ジュピター」をBGMに長時間に渡って打ち上げられる花火は圧巻!
ラストは、大きな花火の輪の中に、「フェニックス」が舞う仕掛けになっています。












長岡の花火は、戦災復興のシンボルです。
昭和20年8月の長岡大空襲において多大な犠牲者が出ました。その魂を弔い、慰めるために花火大会が催され、長年にわたって受け継がれ、今日に至っています。
新潟県中越地震の時も、復興のシンボルでした。激震の真っただ中、被災して苦しい生活の中から、一日も早く元の街並みに戻そう・・故郷を復活させよう・・そういう意気込みで長岡市民が一丸となって復興に取り組んできた中で、長岡まつりの大花火を見た時の感動は、今まで味わった事がありませんでした。毎年、同じような花火を見ていても、地震以降に見る花火は全く違う。
それは、先人の、戦災から・・焼け野原になった故郷から復活を遂げた並々ならぬ努力があったのだと、地震を経験して分かった事実だったのです。

フェニックス・・不死鳥・・

長岡は、戊申戦争、太平洋戦争、何度もの大地震、水害、大雪・・幾度なく襲い掛かる災害に耐え、そこから不死鳥の如く甦ってきたのです。


昨年はハワイにおいて長岡の花火を打ち上げるイベントがありました。
長岡は先の大戦で「山本五十六元帥」を輩出した地でもあります。真珠湾攻撃の采配を振るった山本五十六の故郷。
そしてハワイは真珠湾攻撃によって多大な犠牲を出し、そこから日本とアメリカは二つに分かれ、戦争へと突入していった。長岡とハワイは、戦争の象徴のような存在です。

そのハワイにおいて、子供たちが交流し、花火大会を行いました。
その時の、子供たちの意見として、「これから平和を共に築いていこう」という共同声明を出したのです。

 長岡とハワイ。

 日本とアメリカ。

この二つの市、国が共に平和を望み、そこへと邁進(まいしん)しようという姿勢を世界に示した・・これほど記念すべきイベントはありません。長岡市民として栄誉ある花火大会だったと思います。

今年は、熊本でも大きな地震があり、大雨による災害が起き、たくさんの人が被害に遭っています。
一日も早い復旧・復興を願っています。

長岡の花火が、「復興」「平和」のシンボルであり続ける事を願って・・・また、今年も花火大会は開催されます。
コメント (4)
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CLT工法による木造事務所ビル 告示611号の解説

2016-07-01 11:43:13 | 越後杉CLT
都市を第二の森にする夢の構想です
平成28年国交省告示611号の公布により
大規模建築物の木構造の検証が可能になりました。


CLTの利点としては

○大規模な建物の木造化が可能
○工期短縮が図れる
○CLTが耐火被覆も兼ねる
○建物の軽量化による基礎の簡略化
◎森林資源の大量な活用が可能
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等が挙げられますが、今までは建築基準法に適用するために様々な実験と検証が必要で、複雑な構造解析が必要とされてきましたが、平成28年4月1日の国交省告示第611号の公布、施工によってCLTの規格、設計法が確立され、設計・施工が可能になりました。


平成28年 国交省告示第611号の概要


第一~第十二の項目に別れ、この基準を満たしたCLT工法の建築物が建築基準法上、認められます。


大規模な木造ビルが可能に!

中高層建築物というと、殆どが鉄骨造の採用になっていましたが、海外では9階建て以上のCLT建物がどんどん建っています。圧倒的な工期短縮が図れるのが魅力のようです。
告示第611号の公布・施行によって、日本国内でもようやく、その導入の糸口が出来上がったといったところです。
鉄骨造が木造に入れ替わる事で、膨大なボリュームの木材が使用され、都市が「第二の森」になって炭素を大量に固定できるワケです。山側でも雇用の促進が強化され、伐採、製材技術の継承が行われる突破口となりえます。



9階建てのビルも設計が可能に・・


告示第611号の解説

第一 適用の範囲
CLTパネル工法を用いた建築物等の構造方法を定めています。

一.時刻暦応答解析ルート
 高さ60mを越える建築物の場合

二.保有水平耐力計算による(ルート3)
 高さ31mを超えるか、4階建て以上の建築物

三.許容応力度計算による(ルート2)
 高さ31m以下で階数が3以下の建築物

四.簡易的な許容応力度計算(ルート1)
 高さ13m以下、軒高9m以下、階数3以下の建築物

9階建てビルの場合は、「二」の保有水平耐力計算によるルート2の建築物となります。


第二 材料
CLTパネル工法に使われる材料の品質を定めています。

一.CLTパネルの品質
  今回、平成28年国交省告示第562号(告示1024号の改正)によるCLTの許容応力度・材料強度が新たに加えられ、それに沿ったパネルを使用する事が定められています。

二.柱・梁の品質
 フルパネルCLTと言えども、部分的に既存の柱や梁を使います。
 現行の建築基準法に沿った材料を使います。

三.接合金物の品質
 各部に用いる金物を定めています。


第三 土台
一.土台を設ける場合は、基礎に筋結する。
二.土台の幅はCLTパネルの厚さ以上の寸法にする。


第四~第六 CLT部材
第四~第六はCLTパネルで実験検証した結果の留意すべき点と解決策をまとめたものです。

・第四:床版
・第五:壁等
・第六:屋根版

第七 防腐処理等
通常の木造と同等に地上1m部分は白アリに対する対策が必要です。

第八~第十 構造計算の方法
構造計算の検証方法を定めています。

・第八:保有水平耐力計算による(ルート3)
・第九:許容応力度計算による(ルート2)
・第十:簡易的な許容応力度計算(ルート1)

9階建てのビルの場合は、第八のルート3の構造計算方法になります。


第十一 耐久性等関係規定の指定
限界耐力計算を行う場合に用いる規定ですが、まだ詳細は明らかになっていません。

第十二 構造計算にルート3を用いた場合に除外される規定
ルート3の方法で安全性を確かめた場合に第三~第六のうち、除される規定があります。


以上が告示第611号のおおまかな内容です。
第一~第十二の規定に沿えば、CLT建築物が設計できる事になります。


2時間耐火構造が必要
実際、9階建のビルを建築しようとした場合、消防上、2時間耐火の耐火構造にする必要があります。
現段階ではCLTで「燃えしろ」を考慮した断面設計とすることで1時間耐火は実現できますが、それ以上になると「耐火被覆」が必要になります。(強化石膏ボード3枚重ね貼り等が必要になります)

現行では、「木造であっても木の露出した部分が無い」

という建物になりますが、それでも森林資源の活用を考えれば、都市に大きな需要があるのならば、それを期待したいところです。



CLTについて


CLTパネル工法プランニング支援ソフト「高度1万ミリ」




   株式会社 藤川建設は・・・

  長岡市で注文住宅を手掛けています

  越後杉で家づくりをしています。







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