べんりや日記

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雑木による土壌の活性化

2009-10-06 16:16:05 | CO2を25%削減
宮本町M邸付近の道路脇に生えている雑木の葉っぱが落ちて、道路一面に積もるようになってきました。
竹ボウキで掃いていかないと、どんどん溜まる一方です。



道路のすぐ脇に生えている雑木


落ち葉や枝が散乱します


腐葉土が積まれた道路脇


こうした、落ち葉を見ていると、土の話を思い出します。

顕微鏡で見るとわかりますが、土は、葉や植物の残骸です。
砂や粘土の堆積して積もった地層の上の殆ど地表に近い部分、少し褐色がかった土は、植物や小動物、昆虫、微生物といった生物のかたまりです。

木の葉や枝は、枯れると地上へ落ちてきます。
これを昆虫や小動物が食べ、その消化器官内で醗酵、排出されて糞になり、それを繰り返すことで、植物の体が、細かく分解されていきます。
最終的には、カビや微生物、バクテリアによって分子レベルまで分解されますが、これは生物にとって吸収しやすいミネラルとなっています。

この土の塊は、いわば「命」の固まりでもあり、何億もの生物、微生物のかたまりで、生きている土です。
活性化された土は、農作物を育てるのに最適な成分のバランスになっています。
チッソ、燐酸、カリは肥料として農地に蒔かれますが、工場で作られた化学肥料は植物に吸収されても、水分が溜まり、肥大化してしまいます。
生物に取り入れやすい形の肥料は、同じく生物によって活性化され、醗酵、酵素によって分解されたミネラルです。
詳しくはにんじんから宇宙へを参照のこと・・



落ち葉や枝の分解によって、土が活性化していきます


このミネラルは複数必要ですが、単一の種類の木からは全ての種類のミネラルはまかなえません。多くの種類の木や植物が分解されることで、バランスのとれた栄養がそろいます。
その土地に潜在的にあった多種類の雑木や植物をミックスしてたくさん植えることで、短期間で森を再生する技術は、こうしたミネラル(塩)がそろうことで可能となります。
詳しくは森はいのちを参照のこと・・



雑木の生育が土壌を活性化させていきます



こうして、山林にて活性化した土壌は、川から、海へと流れ込みます。
川に流れたミネラルは、下流の田畑の農作物を育て、海の生物の栄養の基盤となります。
海の塩は、基をたどれば山の木が生み出したミネラルなのです。

漁獲高が減って困っている漁師さんたちが、山に木を植える活動が盛んになっています。
山が荒れると、海も荒れる・・
山の木や土壌が活性化すれば、その下流の生態系も活性化します。




山の土壌で作られたミネラルの流れ
最後は、そこに住む人の栄養になります。








もくじへ・・



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