べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

野地板の反り

2006-05-30 14:38:03 | 山の木の話(越後杉)


          「地場の杉は狂うから使えない」

よく地元の大工の言うセリフです。
実際、野地板(屋根に貼る下地材)の狂いは写真の通りで、乾燥とともにドンドン反っていくのです。
これが「アテ木」で、こういう材料を現場に使うと屋根材が浮かんでしまうので注意が必要です。

昔は、作業小屋で長期間取っておいて、木のくせを見定めてから使っていましたが、最近は材木屋から買った材料をそのまま使うので、狂う材料が入っていれば欠陥となってしまうのです。

材木屋も保管しておいて、狂った材料をいちいち取り除いていると手間もかかるし材料も無駄になる・・

ただし、この「アテ木」、狂う方向を見定めて構造材に使えば丈夫な材料になるのです。
「根曲がり杉」はその典型で、アテの多い根っこの部分を屋根に使えばこれほど強いものはない。

木を見抜く大工が少なくなっているので、地場の材料はなおさら敬遠されてしまうのが現状です。
工夫して、時間をかけて使えば有効に利用できるのですが・・


山の木の話へ・・
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中沢 T邸 上棟式

2006-05-25 16:32:13 | リフォーム奮闘記


今週はいろいろとあり、日記もままなりませんでした。
前半は、中沢T邸の増築工事の建て方、中盤は流しの入れ替え工事と、多難な週でした。

中沢T邸は、先週の金曜日に土台を敷き、今週の月曜日に建て方がほぼ完了。
火曜日は屋根が終わり、雨に降られることなく、上棟式を迎えました。

最近は、天候が不順で、晴れ間がなかなかなく、雨が多い傾向ですが、
それでも雨に祟られることなく建て方が進行したのも、お客さんの精進の良さのたまものでしょう。

写真は、上棟式の神棚です。
ヘイソクの棒があり、米、酒、塩、水と餅、海のもの、山のものをお供えします。
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神社の土台上げ

2006-05-18 09:47:26 | リフォーム奮闘記


本日は全国的に雨の予報ですが、新潟はすがすがしい皐月晴れです。

町内の神社のお祭りも近くなり、地震による被害で建具が動かないということで、土台上げの作業をしています。

ジャッキで15~20㎜くらい上がりました。

地震により、外周部が下がり、内部は下がらずに残り、全体に床が盛り上がるような感じになり、建具の動きが悪くなる傾向があります。
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「屋根の家」手塚さんの設計

2006-05-16 09:58:12 | 円形屋根の家 旧吉田町T邸(越後杉)


本日は曇り・・先日は晴れて気温も20℃まで上がったのですが、今日は肌寒い日となりました。

この日曜日、NHKの「トップランナー」を観ていたら、建築家の手塚氏の特集をしていました。
その中で、神奈川県秦野市にある「屋根の家」が出ていましたが、この家が4年前に建設した吉田町T邸の原点なのです。

設計時に「建物探訪」を観ていたら丁度この家が出ていて、吉田町のお客さんもこの番組を見ていて、

「こういう家がいいなあ」

という、場所を越えて共感を得ていたのでした。
そのときは設計士の案内もなかったので、まさか、有名な人の作品とは思いもよらなかったのですが、先日のNHKの放送を見ていて、

「こんな建築家を追従していたんだな」
と思ったのでした。

実際に、雪国での「屋根の家」は不可能で、コンセプトだけは受け継いでいます。
南に明るい居間、台所、開閉式の間仕切りで寝室と分ける。
南面にバルコニー。
さらに明るくするために、天窓ではなく段屋根にして明かり窓を設けて、バリアフリー(浴室までのリフト等)の徹底を図りました。
そして、大黒柱を中心にして放射状に伸びる梁・・


「屋根の家」を雪国の伝統構法でやったらこうなるぞ

という、バリエーションになっています。


手塚貴晴氏 HP

旧吉田町T邸「円形屋根の家」
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旧栄町 T邸 大入れ試験

2006-05-15 17:43:57 | 旧栄町 T邸(越後杉)


柱に梁や差し鴨居が実際に収まるかどうかを試験しています。
実際は、柱が立った状態になりますが、試験は逆で、
ユニックによって梁を吊るして、柱を横たえて、上から差し込んでいます。

墨出しによる「墨」を残すか残さないかの微妙な加工の加減で、入らなかったりするので、こうした試験によ微調整をしておくと、建て方の時に楽です。
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浅野美容室 内部構造

2006-05-13 10:13:58 | 中ノ島町 浅野美容室(越後杉)


旧中之島町の浅野美容室内部です。
構造がまだむき出しの状態で、大黒柱を中心に伸びる梁を背に、外からの明るい光が照らしているところです。

明り取りとして、掃き出し窓と、ランマを設けているので、外からの光がより入るように設計しています。

現在は、天井と壁が下地の木の色で暗い感じがしますが、これに仕上げを貼れば、さらに明るさが増すことでしょう。

「明るい店舗」を目指しています。
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三島町 根曲り材

2006-05-10 10:45:46 | 長岡市深沢町 山の木


本日は、夕方から雨になる予報で・・なかなか晴れが続かない天気です。
気温は上がってきているので、材木の乾燥には丁度良い気候になってきました。

旧三島町の山奥に、大きな間伐材の「根曲りスギ」を30本ほど確保しました。
晴れ間を見て、山から出したいところです。

樹齢は40年前後で太りが良く、目が荒い材料なので、小屋組みの梁や「中引」(なかびき)として使用する予定です。
特に、根曲がりなため、梁が上下で交差する部分に都合が良く、軒先に根っこの部分を持ってくれば上部になるのです。

昔は、そうやって適材適所で材料を使い分けていたのです。
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旧吉田町 T邸

2006-05-08 10:56:00 | 円形屋根の家 旧吉田町T邸(越後杉)



昨年、新潟日報が吉田町T邸に取材に来たときの写真です。
伝統技術の継承の特集ということで、建築よりは「文化」という内容でした。

大黒柱を中心とした放射状に伸びる梁がおりなす明るい吹き抜け空間が表現されています。
広角カメラでようやく撮れる吹き抜け空間です。わが社のデジカメでは限界があるので、プロ仕様のカメラのほうが感じが出ます。
でも、現物はまだまだこんなものではないのです。
更に、四方からからむ梁があり、360度吹き抜けとなっているので、パノラマ的な要素もある。その日の明るさによっても、微妙な色合いが出るので、ビデオで撮影しても限界があるでしょう・・

現在、建築中の中之島町の美容室もこんな感じに仕上げられればと思っています。
付近のコミュニティー的な店舗になること間違いナシ!
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宅地購入ピーク?

2006-05-02 12:36:28 | 日々雑感


本日も、雨・・なかなか晴れない今日この頃・・
連休は晴れるそうですが、休日だけ晴れて、仕事がなかなか進まないのがつらいところです。

さて、最近、土地の動きが活発で、関原の732万円の土地もほとんど買い手が決まりそうで、めでたしめでたしというところです。
全て、他の建築屋さんやハウスメーカーが建てますが、今年度中に引き渡さないと融資ができない「長岡市住宅建設制度融資 被災住宅復興資金」を使っているようです。

新築で1,000万円、土地購入で700万円の限度額(同時利用可能)で年利がなんと1.6%!返還年数が35年(土地は25年)!

金利上昇がうわさされる中でのスーパー金利なのですが、
どうしても、来年3月に引渡しが終わらなければならないとあって、「かけこみ的」な状況となっております。

わが社の場合は、今年度の場合、冬期間の限定1件しか対応できません。
(プレカット対応となりますが、そこらのメーカーが建てるよりも性能は格段にいいです。しかも県産材仕様で最大100万円の補助プラス安田瓦で最大85万円の補助が使えます!)
五反田に788万円の土地を用意しております。
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旧栄町 T邸加工

2006-05-01 19:38:18 | 旧栄町 T邸(越後杉)


本日は、あいにくの雨模様となってしまいました。
外部工事はお休み・・といいながら、屋根の張替え工事を強行してしまった・・
丁度、お昼頃の工事で雨の合間にフェルト貼り、夕方の本降りまでには鉄板も葺き終わっていたのでめでたしめでたしといったところです。

さて、工場では、6月の上棟を目指して、80坪の木材の刻みが進行しています。
大きな材木(ぜんぶ県産スギ材です)が所狭しと積み重ねられている中で、伝統継ぎ手、仕口の加工の真っ最中です。

写真は、「金輪継ぎ」で、比較的小さい桁と桁をつなぐ部分で、かんなをかけて平らにしています。プレカットでは不可能な複雑な継ぎ手で、つなぐと1本の材料のようになります。

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