べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

羽黒山にて

2009-03-18 20:54:33 | 山形ツアー
昨年秋に「越後にいきる家をつくる会」の企画で山形・鶴岡の剣持さんの学校を見学した際に寄った山形ツアーの続きです。

湯田川神社にて白ネコと遭遇した奇妙な体験より、すがすがしくなった気分でまず最初に訪れたのが「羽黒山」です。
滞在時間45分しかないのでメインの五重塔までしか見れないと言うことで、足早に要所要所を見学した模様です。



「羽黒山」入り口
鳥居があります。
修験者達が修行をした場所です。




山門脇の天地金神社 修復中




力束
梁の上に人型の束があり、本屋の桁を受けています。
重そう?




山門をくぐると・・




そこは、巨木のそそりたつ別世界だった・・












古しい祠




新しい祠


古い祠も新しい祠もほぼ同じ形をしていますが、組み手や床部分が若干違う。
古いほうが「わび・さび」が出ていますが・・



石橋




赤い太鼓橋




太鼓橋と石橋
橋が二つ並んで、ロケーションが良い。




石橋の先には滝が・・




滝の下に祭られる「不動明王」




「爺杉」樹齢1000年を越すとも言われている
高さ48m、根回り11.5m、目廻り8.3m




爺杉より五重塔を望む


樹齢1000年を越す爺杉を観ていたら、湯田川神社と同様、日が差し込んできました。
神秘的な光景となりました。



国宝 羽黒山五重塔
平将門建立とも伝えられる(1000年前!)
3間真四角。高さ24m




五重塔の軒先


剣持さんもそうなのですが、こういった大規模な建物を実際に建てたのは、すごいことだと思います。
おそらく、何百人ともいえる大工が入り、マサカリやチョウナで部材を刻んで組み上げていったのでしょう。
その場に生えている木を倒し、「地元の木」をその場で使う・・
日本では、そういった家づくりが昔から根付いていたのでした。



山伏が・・


こういった、自然のロケーションを活かした場所を眺めながら、修行して歩いていたのも、ある意味、長期間滞在を飽きさせない工夫だったのでしょうか・・
ざっと観て回っただけでも、いくつか発見があったのですが、それは次の話で・・
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宮本町M邸 外観イメージ

2009-03-14 19:24:33 | 新築に近い宮本町M邸(越後杉)

北東方向からの外観イメージ




南東より眺めた図


地盤補強工事を待つ段階の宮本町M邸ですが、全体はこんな感じで仕上がる予定です。
奥の新しい部分を、まず完成させて、そちらに引越し。
手前の和室を残して既存の部分(図だと玄関のあたりにある)を解体し、新しい玄関・ホールで作っていた本体と既存の和室部分を継なぎます。

腰壁に杉羽目板を貼り、本屋は安田瓦を葺きます。
玄関には「雁木」が続いてガレージまで雨の日でも濡れずに移動できるように配慮がされています。

今回のイメージは福井コンピューターの「アーキトレンドZ」で起してみました。
だいぶ扱いも慣れてきて、外観図作成のコツもつかめてきました。
(相変わらず、添景部品は貧弱ですが・・)
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地盤調査

2009-03-14 09:08:04 | 新築に近い宮本町M邸(越後杉)


本日は、朝から荒れています。
昨晩にかけて東海、関東方面で強風が吹いていたそうです。
「春の嵐」
ともいうべきか・・


今月の5日に宮本町M邸の地盤調査を行いました。
「スウェーデン式サウンディング試験」は、長い棒を地下に荷重を掛けながら差し込んでいき、各層での「N値」を出していきます。
「N値」によって地耐力を換算し、建物を建てたときの地盤補強の方法を設定します。
通常、建物が建つ4つ角部分と建物中心の計5ヶ所で計測しますが、地下の層でばらつきがある場合は、何点か追加して計測します。



これが、「スウェーデン式サウンディング試験」を行う機械。
昔は手動で行っていたのが、最近は小型の機械で行えるので、便利な時代となっています。




7mも打ち込んだピンは手動で抜いてます。
てこの原理ですね。
機械で抜いてくれないのかね~・・


地盤調査の結果、最高7mの深さの所に支持地盤が下がっていたのですが、平均で3m位の所に支持層があるらしいということが判明。
直接杭(柱状改良杭)で2.5~3.5mの地盤補強をすれば良いという結果となりました。

山が近いので、比較的浅い改良で済みましたが、田んぼや長岡よりも平野側ではこうはいきません。
支持地盤が20m以上の深さの場所や「無い」所もざらにあります。

柱状改良にしても機械の性能上、8mが限界なので、そういう場合は柱状改良を増やして「摩擦杭」とします。
「剣山」を豆腐に突き刺したという感じになります。

10月1日以降引渡しの「新築」に関して「保険」若しくは「供託」にて10年保証をしなければならず、「保険機構」で了解を得ない限りは保険を適用してくれないので、保険屋さんの言いなりにならなければなりません。

地盤改良にしても「増築」に関しては、地盤保証は付けてくれないことも判明し、改良会社が調査をして適切な補強をしても保険屋のほうで保証をしてくれないことが浮き彫りになりました。
通常、「増築」に関しては10年保証の適用外なのですが、増築部分に地盤保証をつけていた前例があり、そこで既存部分と増築部分との接合部分で不等沈下を起した事例があったということで、今後は保険会社が受け入れない事態となっています。
(基礎の事故の場合、ジャッキアップ等で1000万円クラスの工事をしなければならない為、1件でもあると保証金に見合わない程の出費となるのです。)

「増築」に関して10年保証はしなくても良いという現行の法律ですが、作り手側としては自分のやった工事に自信をもってお客さんに渡したいところもあり、あえて今回、「増築」の保証を(半ば強引に)着けることにしました。
しかも、全建連の「ちきゅう住宅」の増築用の保険です。





「まもりす」は住宅保証機構のマスコットですが、全建連では特別に「ちきゅう住宅」の保険提携を結んでいます。
地元の大工の作った家は事故が少ないと言うことで、保険料も安くなっています。

我が社でも、基礎については10年以上も前からベタ基礎に切り替えており、見えない部分から建物を丈夫にすることに努めてきました。
地業もよく行われる「砕石」ではなく、一個一個石を並べていく「栗石地業」に徹してきました。
ベタ基礎の全底面に栗石を敷き詰めていきます。
機械では行えない作業なので、手作業になるため時間が掛かる工事です。




栗石地業・・一個一個石を手で並べていきます。
30坪程度の基礎ならばいいのですが、50坪以上のクラスは大変です。
蓮潟町T邸の栗石地業風景


「砕石」を敷き詰めた場合、地震が来ると流れてしまう懸念があったため、あえて昔ながらの石を敷き詰める方法を選んできた結果、中越地震では損傷が全くありませんでした。
(木組等での上屋で揺れを吸収して基礎になるべく負担を掛けない構法をとっていたからかも知れませんが・・「3×9パネル」とか・・ホールダウン金物等は極力使わないようにしていた。あれは基礎にかなり負担がかかり、中越地震では割れていた事例も報告されています。あんまり表沙汰になりませんでしたが・・・)

作り手側から、頑丈な基礎を提案して施工しても、「保険屋」が保証しなければ家が建たないという時代になってしまいました。
保険の仕様に基づくか、構造計算をしなければならないのです。
マンション構造計算偽装問題から端を発して、「伝統構法」や作り手側の保障してきた工夫までもが否定されてしまう、自由な発想が出来ない法律に従わなければならない時代となってしまいました。
「消費者保護」の錦の御旗の元、こうした変な制度になってしまったのは嘆かわしい・・・


・・と思っていたのですが、
先日、東京の全建連本部へ出向いて、交渉してきた結果、最近になって国交省から

「保険で受け入れられない物件に対しても積極的に引き受けよ」

という通達が保証機構に送られたそうで、確認申請が通った物件に関して、どのような構造でも保証に入れるようになったとか・・
当然「伝統構法」もその部類に入ります。
住宅保証機構、若しくは「ちきゅう住宅」にて「伝統構法」が引き受けられることとなり、10月1日以降の瑕疵担保履行法の施工後も存続可能になりました。

地元の木を最大限に活かすことのできる「伝統構法」に、かすかな光が差し込んできたようです。



伝統構法にもわずかな光が見えてきた?
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地鎮祭 宮本町M邸増築工事

2009-03-13 14:01:11 | 新築に近い宮本町M邸(越後杉)

最近は降っては曇という繰り返しの天気で、降るときは弱い冬型の気圧配置となって寒気が流れ込み、吹雪くこともあります。
逆に、昨日の様な穏やかな晴れ間となる日もあります。
晴れている場合は、朝晩の冷え込みがあり、寒さが厳しくなる。

もともと、3月というのは、そういった「三寒四温」の季節で、3日寒くなれば4日は晴れ、それを繰り返すうちに段々春めいてくるという季節の変わり目の気候でもあります。

冬場にじっくりと工事を進めていた蓮潟町T邸も、来月には引き渡しとなります。
(今月の22日(日)に完成内覧会をささやかに開く予定です)

これからの工事である宮本町M邸の増築工事では、「地鎮祭」が終了し、地盤調査を終え、来週の17日に地盤改良工事に入ります。



地鎮祭も無事終了。
増築といえど、棟を上げる工事なので、
工事安全を願って地鎮祭を行います。


地鎮祭は、3月1日に行われましたが、週間予報では雪。
前の週に積もった雪がまだ消えずに残っています。
雪のある中、地縄を貼って準備をしましたが、当日は多少吹雪くと覚悟し、テントを張って置きました。
午前中は曇ベースで、御祓いが始まったら晴れ間が広がりました。
精進が良かったのでしょう・・・


神主さんと、旧栄町T邸の地鎮祭の事を思い出し、風が強くテントや三方(さんぼう)をお客さんと押さえながら進め、大変だったけれど懐かしいという話題になりました。

旧栄町T邸地鎮祭の様子


地鎮祭は、地を鎮める。工事その他の事業を行うときに、間違いなく、安全に、スムーズに執り行えるようにお客さんといっしょに祈る儀式です。
同時に、家内安全を願います。

増築と言えど、家一件分の大規模な増築です。
まず、増築部分を建設し、そこへ引っ越して、古い建物を一部残して解体し、その残った部分とを玄関、ホールでつないでようやく終了と言う、気の長い工事となります。今年いっぱいはかかると思います。
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湯田川神社にて・・神の化身?

2009-03-11 00:22:09 | 山形ツアー
さて、山形ツアーの続きです。

樹齢200年以上とも云われる大銀杏に驚かされながら、神社の境内に入ります。
緑豊かで静かな境内に一人、のどかな風景を堪能しながら、賽銭を投げ、神社の建物へ上がりました。



森に包まれた神社(右側に大銀杏)




化粧垂木が美しい神社の軒




向こう側にも杉の木が植わっています
緑が何とも言えず美しい




・・と、そこへ・・一匹の白猫が!




私の周りをうろつく白猫


この白猫、何処からともなくやってきて、危険の様子も伺わず、私の方へ近づいて辺りを回って、最後は隣へと座り込みました。
こちらも、まんざらでもなく、旅の友がやってきたなという感じで、しばらく一緒に座っていると、昨夜の酔いも程好く、良い気分に浸っているのでした。
・・すると・・



私たち(私と猫)を先ほどの大銀杏から朝日が差してきたのでした


明るく照らされ、暖かい気分に満たされながら、思わず座禅を組み、丁度「観音様」のように指を組んだりしていたら、この地に住む老人が段を昇ってきたのでした。
いきなり、神社で猫と座禅を組む人物が朝日に照らされていたのにはびっくりしたでしょう。

老人と会うなり、
「ここは良い場所ですね」
と、一言。
相手はうなずいていましたが・・・



神社の周りを散歩している間も猫はついて来たのでした





宮崎アニメに出てきそうな感じの標識の上に生えた木の芽



果たして、あの白猫は神の化身だったのか、私自身に霊感も霊力も無いので、何が起こったのかはわかりません。
でも、これから何か素晴らしいことが起き、発見できるのではないかという期待が湧いてくるのでした。

前日の全国の棟梁の集まった懇親会にて田中棟梁のコメントが思い出されます。
「観光というのは光を見ると書くが、ただ景色を見るのではなく、そこに生きてきた人々やその背景を感じることで、違った景色を見出すことができる。そういう光を見ると、奥深いものとなる。」

心を研ぎ澄ますことで見えてくるものがあるのであろう・・
本日の日程である「羽黒山」や「古民家移築」の見学でも、新たな発見があるのではないかと、嬉しくなってくるのでした。


・・・つづく
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マイホームデザイナーLS2

2009-03-05 19:28:35 | 長期優良住宅


全建連の超長期優良住宅では、工務店サポートセンターにて、「JBN-CAD」のデータ形式で住宅の図面データを保管し、お客さんと、工務店の3者で図面データを共有することで、紛失の防止と建物のアフターケアーに使用しながら60年間の維持に活用することができます。

JBN-CADは母体が福井コンピューターの「アーキトレンドZ」で、我が社で導入していた「アーキトレンド21」の上位版です。
地震の混乱により、「Z」へのバージョンアップ作業が滞っていたのですが、この度、何日間か掛けて今までの設計データを「Z」用に変換し、フォフトウェアも書き換えることで、めでたく「Z」へと移行することができました。

現在では「アーキトレンドZ」にて設計中です。(あんまり変わってないんだけど)

平成7年に導入した「アーキトレンド11」というCADのデータも同時に書き換えなければならなかったので、それが一番大変でした。
(Window98で、昔のMOに保存していたため、自宅のノートパソコンを急遽立ち上げてデータを移行したのでした。これが一番時間がかかった)
12年も前の図面データを見返しながら、いまではどういった設計をするのか、検討しようと思ったのですが、今の仕事を優先しなければならないので、後回し。
懐かしいデータが沢山ありましたが・・・・

CADがバージョンアップするたびに、このような作業を行わなければならないのは不便です。安定しているのは、やはりJW-CADでしょう。
アーキトレンド「11」のデータが「Z」で全て使えるわけでもないので、アーキトレンドCADのデータをJW-CAD形式で保管しておいておいたほうが良さそうです。


同時に、市販のプレゼン用のソフトで良いものがないかと探したところ、「マイホームデザイナーLS2」という一般消費者向けのソフトがあり、これを購入してみました。
(他にもShade系のデザイン優先のソフトもありましたが、こちらのほうが使いやすそうでした・・)


自宅にて間取りを作るのに、JWーCADを使っていたのですが、会社に戻ってアーキトレンド用にデータを書き換えるのも時間のロスなので、こうした市販のものを使えば、そのままプレゼンに使える。
昔は、「観れる・使える」ものが無かったのですが、今回の「マイホームデザイナー」は結構観れます。

お客さんが
「こんな感じにしたい」
と、自分でプランを作ってきた場合にも対応できます。

家具やサッシ、住宅設備といったアイテムに沢山のメーカーが部品を提供しているのも魅力の一つです。
「置くだけ」
で、簡単に間取りが作れ、立体透視できるのです。



マイホームデザイナーで再現した蓮潟町T邸の外観
丸柱を伸ばすにはどうすればいいのだろう?やり方があるのだろうけれど・・
屋根形状も三角にしたい!美しくない!!


ただし、プロ使用ではないので、色々なところで使い勝手が悪いところもあります。
例えば、上図のように、屋根が斜めで設定できず、四角の屋根しか作れないところや、定番のメーカー品が少ないところ。
(TOTOの売れ筋ユニットバスやYKKのよく使うサッシ、玄関ドア、クリナップ製品自体が無い・・)
外壁の腰壁の設定とか細かい部分は自作でいちいち部品を作らなければならないところとか・・(まあ、安いんだから仕方が無いか・・7千円台で買えるのだから・・)

使いやすいのは確かなので、これから設計を考えているお客さんも使ってみてはいかがでしょう?
夢は膨らみます。

おおまかな部分を作ってみて、構造的なことや、風や光を取り入れるといった提案は、こちらでアドバイスができます。
何より、データが共有化できるのが魅力でしょう。
(福井コンピューターでも、一般向けのソフトとか作ってくれないかな・・3000円くらいなら導入する人も多いと思いますが・・5千円切るのが目安だと思います。)



ちなみにアーキトレンドZで3D化したイメージ
車とか人物とか、ちゃっちい!
背景とかもマイホームデザイナーのほうが良いようです。
でも、屋根形状は再現できるし、手摺もちゃんと自動で出ます。
どっちもどっちというところか・・
福井コンピューターに添景データの充実を求めます。
(図をクリックすると、太陽光のアニメーションが観れます)




で、実物・・・
やっぱり、実物のほうが観れます。
プレゼン用のソフトでここまでのものを要求すると、
時間がかかってしまうでしょう。
ならば、手書きのスケッチとかのほうがいいかも・・



長期優良住宅へ・・・

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下駄箱

2009-03-03 19:39:26 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


本日は曇ベースの雨。
昨日は雪の予報でしたが、チラチラと降った程度で済みました。
日曜日に宮本町M邸の地鎮祭を行いましたが、式の最中は日が差すほどで、ここ2~3日は比較的穏やかな天気が続きます。
それでも、気温は上がらず、関東方面では雪が降るとか・・・

3月の気候は、概ねそのような天気になるので、例年通りというところでしょうか?
2月は雪も少なく、暖冬という結果に終わりました。

明日は、全建連の次世代委員会の開催のため、東京へと出張します。
「ちきゅう住宅」の増築保証に関して、色々と聞いてこようと思います。
(渡りあごは可能かとか・・)

「越後にいきる家をつくる会」も、モデル住宅の建設をめぐって、会議もしなければならないし、春の講演会の準備も重なり、大忙し。

さらに、地下に埋没していた古木調査にも追われています。
新潟大学農学部に「樹種」を調べてもらい、C14法による年代測定も行う予定です。(名古屋の業者らしい)

見附市今町でも改装工事。
畳部屋の床を桐床に張り替える工事です。(加茂・イシモクの桐フロアーを使用)

中島町H邸は5日に息子さんが正式に家に入ります。
どんな感じになるのか・・

宮本町M邸も5日に地盤調査。その後に地盤改良工事を経て基礎工事。
同時に刻みに入ります。蓮潟町T邸の大工工事終了が待たれます。

その蓮潟町T邸では、造作もほぼ終了。梁を塗る作業に入っています。
今回は、オスモ・カラーにて塗装。天然素材のワックスで、一発塗りでコストを抑えます。(どんな感じに仕上がるか・・)

写真は、下駄箱のカウンターの干割れ防止の「蝶くさび」。
丁度、蝶のような形をした堅木を同形状に掘り込んだヒビの部分に埋め込み、これ以上干割れが進まないようにしています。
クサビも切り口は斜めになっていて、叩き込むと同時にヒビが締まるように細工がしてあります。込み栓もそうですが、「あそび」が肝心で、クサビの両脇に少し隙間を作らないと、板とクサビが当たってそれ以上寄せられないので、微妙な形状にしないと上手くいきません。
「寄せる」という動作ができるのが、伝統仕口の醍醐味でもあります。
木と木を寄せることで、より、しっかりと固定できるのです。
見た目も、飾りや模様のようになります。
こうした技法は、昔からよく使われ、差鴨居や床板等が割れない工夫です。
芯持ち材は、どうしても芯に沿って割れ目が入り、乾燥とともヒビが広がっていきます。



工場にあった根曲がり杉の厚板をカウンターに使用




前面の局面は、根曲がりのままの形状。
右側に入り口があるため、動線を妨げないようにアールにしています。
このアール部分を活かして、スリッパ置きにしています。


蓮潟町T邸ももうすぐ完成です。
「5月に入りたい」と言っていたお客さんも、
「4月に入れるだろうか?」と
早く入りたい気分になってきたようです。
1ヶ月弱残していますが、これから仕上げの段階です。
梁の色付けがどんな感じになるのか、楽しみにしながら進めていますが・・・

完成見学会は3月半ば~終わりくらいでしょうか・・
様々なイベントが目白押しです。
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森はいのち ~越後の森と木をいかすセミナー

2009-03-03 11:53:57 | CO2を25%削減

  ●日時 平成21年3月21日(土)
      13:00~16:00(受付・開場 午後12:30から)
  ●場所 新潟ユニゾンプラザ 多目的ホール
  ●講演 「将来の森づくり ~森をつくること・いかすこと」 参加無料
  ●講師 宮脇 昭氏

  先着200名様に椿の苗木をプレゼント




宮脇 昭(みやわき あきら)
1928年(昭和3年)1月29日生まれ

岡山県出身の生態学者。理学博士。ドイツ国立植生図研究所で着在自然植生理論を学び、横浜国立大学教授、国際生態学会会長などを経て、2007年より財団法人地球環境戦略研究機関国際生態学センター長に就任。横浜国立大学名誉教授。熱帯雨林の再生、万里の長城植樹プロジェクト等、日本各地と世界の森再生に活躍中。

お問い合わせ&参加申し込み
越後にいきる家をつくる会 TEL025-262-2320(担当:小田)

後援者
新潟県/新潟市/新潟県林業改良協会/(社)にいがた緑の百年物語緑化推進委員会/中越及び下越流域森林・林業活性センター/(社)新潟県建築組合連合会/新潟県森林組合連合会
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