べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

中沢T邸 増改築

2006-04-28 08:53:31 | リフォーム奮闘記


中越地震にて被災した長岡市中沢町にて、水廻りの増改築工事を行っています。

中沢町は長岡市内でも被害の大きかったところで、地割れが所々に走り、全半壊の住宅が点在していました。
昨年で殆どの建て替えが完了していますが、あまり痛まなかった住宅の復旧はこれからです。

このT邸は10年くらい前に、水廻りを残して我が社にて部屋廻りの改築を行っていたのですが、地震により古しい水廻り部分が損傷してしまったため、今回、新しくしようということになりました。

10年前の増築部分の基礎はベタ基礎で、当時は殆ど採用されていない工法でしたが、全面玉石を敷き、全面鉄筋を入れた基礎は、

  「鉄骨でも建てるのかのう?」

などと、ご近所から言われたものでした。
今回の地震で改めて、この基礎が頑丈だったかを感じさせられました。
基礎には全くヒビが入っていないし、不当沈下も全体で2センチ以内。
上部の建物の損傷は和室の塗り壁でも殆どない状態でした。
壁という壁に筋交を入れていたのも幸いしていたのでしょう。

どんな建物にも手を抜かなかった結果が、この地震で出てきています。

さて、今回の水廻りの増築部分ですが、ほんの10坪の増改築でしかなくとも、わが社の基本の構造はそのまま採用しています。

     全面栗石地業、総ベース。

どんなに小さくともお客さんにとっては大切な財産。
手は抜きません。

残念ながら、伝統木組みまでは出来ないのですが、県産材はふんだんに使います。

    県産材を使う。

これは捨てられないポリシーです。
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葉枯らし乾燥中

2006-04-27 09:46:27 | 長岡市深沢町 山の木


長岡市深沢町の里山にて伐採したスギの木は、枝を切らずにして横たえ、枝葉から蒸発させることで幹内の水分を抜く「葉枯らし乾燥」を行っています。

春から、夏にかけて厚くなる時期に行えば、乾燥が進み、秋には軽くなるので運搬が容易になります。

地主さんの協力がなければ実現しない方法です。

このように、じっくりと乾燥させることで、強い材料になっていきます。
自然に沿った方法ならば、強制的にエネルギーを使わなくてもしっかりした材料になるし、自然のエネルギー(太陽)はタダなのですから、合理的でもあります。

大量生産、大量消費によるコストダウンと全く逆の方向にいっています。
スローライフ、スローフードによる化石エネルギー消費のダウンです。
地球温暖化防止には、最高に貢献しています。
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旧栄町 T邸基礎工事現場 ~芝桜

2006-04-25 11:21:23 | 旧栄町 T邸(越後杉)


栄町の基礎工事の片隅で咲く芝桜です。
昨日は、黄砂による霞に覆われ、風が強く吹き荒れた天気でした。
本日も、荒れた天候となっています。

今年は、4月下旬でも3月並みの気温で、雨の日が多いため、
農家の方々も困り果てているとのことです。

工事も思うように進まないのが現状です。
墨出しをしたいところですが、雨に降られては作業ができません。

そんな人間の思惑をよそに、花々は一斉に咲いてきています。
陽は4月なので、風さえなければ暖かく、確実に春日になっています。
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浅野美容室 外観

2006-04-24 09:26:42 | 中ノ島町 浅野美容室(越後杉)


もう4月の下旬というのに、まだまだ肌寒い日が続きます。
満開となった桜も、この雨で散りそうです。
今年は穏やかな天候が期待できないのでしょうか?

先週からはじまった中之島の浅野美容室も上棟式が無事に終了し、外部を塞ぐ段階となっています。
前面の道路から観た状態も、ほぼ完成の形になってきました。
円形屋根の上にさらに円形屋根が乗っている感じがわかります。

この小屋根に付く小窓から階段室に明かりを取り入れ、さらに店の天井に設けた窓に、明かりを導くことで、店内が暗くならないように工夫します。

西側も小窓をとって、なるべく明かりを取り入れる工夫をすることで、明るい店舗とするように心がけています。
増築なので、そのあたりは楽しみながらできるのが良いところです。

外部が終了した後は、少し休ませて乾燥させ、木組みがお互いにかみ合うことで、強度が更に強くなる。
だいたい1ヶ月くらいでしょうか?春日の穏やかな気候の中で乾燥させるのがいちばん建物にもよいのです。

5月は晴れ間が続くと良いのですが・・
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浅野美容室 上棟式

2006-04-21 20:29:37 | 中ノ島町 浅野美容室(越後杉)


この日は全国的に荒れる天候となる予報で、朝はすさまじい雨風でしたが、午後からは穏やかになり、夕方は日が照るほどになりました。
屋内で上棟式を行わなければと覚悟していましたが、屋根の上で出来たのは奇跡的でもあります。

たくさんの見物客も訪れていました。
建て方も3日間晴れ間が続いたし、上棟式も大成功。
これも一重に、お客さんの精進の良さなのでしょう。


建て方の模様もアップしておいたので、こちらをご覧下さい。
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中之島三沼 けやき公園~桜

2006-04-20 11:27:50 | 長岡の紹介


昨日まで続いた晴れの天気も寒冷前線の通過により全国的に荒れ模様となりました。
月曜から3日間、晴れ間が続いたので、中之島の建て方も無事終了し、屋根もフェルトを貼って一安心です。
本日は、天候は荒れていますが、家の中での上棟式となります。


旧栄町のT邸も基礎ベースのコンクリート打ちが無事終了しました。
(コンクリートも50m3と、とてつもない量でした。大型ミキサー10台分です。)
晴れているうちに工事が進んだので、こちらも一安心です。

工事が順調にすすむなか、中之島では桜が満開となりました。
この写真は、中之島と栄町の現場のほぼ中間にある、「三沼けやき公園」です。
学校の跡地で、残されたケヤキの大木が2本と桜並木があり、その桜が丁度見ごろでした。

黄砂の霞がかかり、暖かい陽気の中で満開の桜をみながら、お花見といきたいところですが、そういうわけにはいかないのが残念なところです。
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浅野美容室 建て方

2006-04-18 10:32:07 | 中ノ島町 浅野美容室(越後杉)


いい天候に恵まれ、浅野美容室の建て方が順調に進んでいます。

一度、木組みを工場にて行っていたので、半日で殆どの組み立てが終了しました。
あとは、屋根の部分を残すのみとなっています。

円形部分が出来ると、交通量の多い全面道路が渋滞になるほど注目を浴びています。
通常、このような形のときは「鉄骨」となるのでしょうが木造で更に伝統構法となると珍しいのでしょう。

上棟式は今週の木曜となりました。
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伐採終了

2006-04-17 19:10:02 | 長岡市深沢町 山の木


先週の土曜日に、見学会で残った80年生のズギを伐採しました。

最後の木は、民家の方に傾いたいるため、伐採が難しく、職人さんも夜は寝れなかったとのことです。

伐採が終了して、ほっと一息というカットです。
ご苦労様でした。

この後、倒した木は枝を落とさず、葉のついたまま「葉枯らし」の方法で乾燥させます。葉から幹の水分を蒸発でき、軽くなったところで運搬することで、コストを下げ、さらに内部まで乾燥できるので一石二鳥です。
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根曲がり丸太

2006-04-13 13:57:30 | 山の木の話(越後杉)


村松のマルユー木材から丸太や構造材が送られてきました。
これらの材料は旧栄町T邸に使う材料で、みな越後杉ブランド材です。

根曲がり丸太は、そのまま屋根の梁に使われ、中引きと交差させてがっちりとした屋根になります。
こうした根曲がり材は雪国特有で、山の斜面に生えた木をそのまま利用でき、根の部分の重量は上のほうの何倍もあり、強度的にも強いので、わざわざ製材して強度を落とすよりも、そのまま使ったほうが有効です。(最も、通常は山に切捨てられる部分ですが・・)

山の木を使った伝統構法ならではの使い方です。


山の木の話へ・・
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分水から佐渡を眺める

2006-04-12 10:22:10 | 長岡の紹介


本日は、雨の予報で覚悟していたのですが、朝は快晴。
あたたかい陽気で、最高気温は20℃まで上がり、5月の中旬くらいの気候となるらしいです。

夜の雨あがりで、空は澄んでいて、遠い山々も望めるほどです。
この写真は、中之島から撮った写真ですが、分水橋向こう側の山の上に白い山が見えますが、遥か佐渡ヶ島の雪をいだいた連峰が光っているのです。

この日は、妙高山や八海山も見えました。


昨日から全国的、特に四国、東海地方で大雨となったようですが、
最近は集中豪雨が多発し、災害になりやすくなっています。
さらに、河川改修が進み、山の水が短時間で流れ出る構図となっているので、
河川の増水による堤防決壊が目立ちます。
山林整備が行き届かない結果でしょう。
山の木をどんどん使って、土壌が活性化すれば、保水力も増えて、地下水の源となる。

また、中越地震のときは大雨の次に大地震がきましたから、注意するに越したことがないでしょう。

最近の気象は異常です。
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ラック糸魚川 春の住宅資材まつり

2006-04-11 08:52:57 | 日々雑感


4月16日(日)にラック糸井川本社にて、住宅資材まつりが行われます。

あの、ボウケンジャー((C)2006テレビ朝日・東映AG・東映)の公演もあります。
他に、フワフワアンパンマン、ポップコーン、金魚すくい、ふうせん、ぬりえコーナー、ミニSL等のアトラクションもあります。
サービス券が必要なところもあるので、必要な方は連絡を下さい。
(数に限りがあります)

あと、建材の方も見てください。
一流メーカーの流し、ユニットバスも多数展示してあります。
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山古志復興支援の登録

2006-04-10 14:32:13 | 長岡の紹介


長岡市と提携する形で行われる復興住宅の建設業者登録をしました。
これは、長岡建築協同組合に籍を置く業者で、住宅性能保証、完成保証が可能な業者のみが登録でき、1期工事が6月より、2期工事が8月15日以降というもので、

  「6月1日より可能」に登録しておきました。

内容の説明はまだなので、どういった形になるのかわかりませんが、登録をしておかないと参加できないようなので、とりあえずというところです。

ボランティア的な要素が強いようで、「赤字」になる可能性もあります。
もともと、わが社はボランティア的要素が強い会社なので、うってつけなのでしょう。

  儲けよりも継続

がモットーですから・・
中でも、木組みに興味があるお宅の場合は積極的にお薦めしたいところですが・・
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旧栄町 T邸 栗石地業 完了!

2006-04-08 12:31:32 | 旧栄町 T邸(越後杉)


1日晴れれば2~3日荒れる天候の中、旧栄町 T邸の栗石地業が終了しました。
一個一個手で並べて200㎡(60坪以上)!職人さんもよくやった!!

このあたりは、田んぼを埋め立てて20年以上は放置してありますが、1mよりも下はまだ田んぼで軟弱です。(合併処理槽を埋める際にわかりました)


表土を取り去ると、その下は取った分の土の重量に相当する地耐力があります。
地盤改良の場合は、さらに改良分の土を取り、セメントを混ぜますが、ほじくりかえすとせっかくの締まった地盤がゆるくなります。
直下に軟弱地盤がある場合は、傷める深さを極力抑えたほうがよい。おおむね30センチというところです。

栗石を敷き込むことで、硬い層を作り出し、その上にコンクリートをベタに打ちます。(鉄筋は2重配筋です。)
地震のときは、基礎の底面が広いので、揺れる時は全体でゆれるので振動数が少ない。しかも、下が軟弱地盤のため、クッション性を持つので、上の構造への影響が少ないのです。
最も、ウチの木組みは基礎がなくても上屋で耐えるので、耐震性はバツグンでしょう。

お客さんも「遺跡が出来た」と喜んでいるとのことです。
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山古志の再建計画

2006-04-06 19:39:33 | 長岡の紹介


旧山古志村の住宅再建計画がほぼ決まろうとしています。
「長岡建築協同組合」が受け皿となり、長岡市と連携してローコスト住宅を供給しようということです。

新築、リフォームどちらの要請が来ても対応できるようになります。
1期工事は6月1日より・・2期目はお盆過ぎです。

地元大工の採用率100%といったところですが、
ボランティア的要素が強いとのこと・・
性能保証、完成保証付きとのこと(あたりまえですが)

地元木材が使用されるのかどうかが気になります。

基本の設計は2間×2間の16坪、低床、高床のプランがあり、耐雪住宅で、中山間地にふさわしいデザインです。

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町の「ほっと」ステーション

2006-04-05 15:09:15 | 長岡市柳原町 堀井商店


中心市街地で地震による被害のあった、古い店舗の改装案です。

雁木の続く商店街にある老舗のたばこ屋さんといった感じで、5寸柱を立てて差し鴨居で結び、古民家風の店舗のイメージで耐震を兼ねた改装を考えてみました。

店の真ん中には囲炉裏があり、来店者をやさしく迎えます。
現在はクリーニングの取り扱いが主とした営業で、たばこ、飲料の自動販売機が雁木に置かれます。

高層マンションが次々と建設され、高齢者の人口の多くなる中、このような「やすらぎの空間」のある店舗が必要かと思っています。
昔なつかしの雑貨屋とか始めてもいいのかもしれません。
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