べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

屋根形状について 切り妻と寄棟

2010-11-25 13:09:52 | 日々雑感
「和風」のイメージが強い切り妻の外観



洋風イメージの寄棟タイプ


家の外観の決め手となる屋根形状は大まかに切り妻(きりづま)寄棟(よせむね)があります。

 切り妻の外観イメージ


切り妻は、和風住宅によくある屋根形状で、正面の妻側から見ると三角形状になります。アレンジの仕方では、洋風、山小屋風に使い分けることが可能です。


切り妻屋根のバリエーション







 寄棟の外観イメージ

寄棟は、洋風住宅に多く用いられ、下から見ると軒裏の四角形が強調され、遠くから見たときに三角の形状が見られます。




外観イメージはお客さんの好みによる所が多いので、設計するときに、洋風、和風どちらが良いか決めておいた方がよいと思います。


 おおまかな特徴

屋根形状による、おおまかな特徴を上げておきます。

 屋根の雨仕舞い ○切り妻

 加工のし易さ  ○切り妻

 外壁コスト   ○寄棟




 コスト面から見た切り妻と寄棟の違い

切り妻のほうが、加工も比較的楽なので、刻みの段階ではコストダウンが図れますが、プレカットの普及した現在では、加工費は面積で算出されるので、切り妻でも寄棟でも構造の価格は殆ど変わりません。(隅木、谷木加工のオプションが加算されます)

屋根面積はどちらも同じなので、妻壁の分だけ外壁が多くなる切り妻のほうが若干単価が上がります。

ただし、これは平葺き鉄板屋根の場合の話で、瓦屋根や瓦棒葺き鉄板屋根の場合は、役物部分が加算されるので、形状が複雑になると価格が上昇します。

○寄棟(ヨセムネ)形状
  雨樋が四方に廻るので、その分のコストがかかります。





○切り妻(キリズマ)形状
  妻部分の外壁が寄棟の外壁よりも多くなります。





  また、三角なので切断部分がゴミとなり、余計材料を使います。


     寄棟の方が外壁でコストダウンできます。


 屋根形状が耐久性を決める

デザインに凝りすぎたり、コストダウンをし過ぎると、性能の面で落ちてしまう場合があります。
軒の出を無くして外壁と屋根がつながったような屋根形状は、見た目もスッキリし、軒裏天井も無いので工事は安く上がりますが、雨仕舞いは最悪です。



デザインに凝り過ぎて雨仕舞いが悪くなる例






屋根鼻を出さなかったり、パラペット(ベランダ手摺も同様)を作ったりすると、その部分は雨仕舞いが悪くなり、腐って耐久性が落ちてきます。
シロアリが入って、構造材まで被害が及ぶケースもあります。

元々、乾燥した環境の欧米では、こうしたデザインは有効ですが、雨風の強い、湿気のある日本では、不向きです。特に、ミゾレの時期や暴風雨の多い地域では、屋根鼻は極力出したほうが良いと思います。

コーキングの寿命は5年程度と考え、屋根や外壁の収まりや施工方法を考えて、コーキングはあくまでも補助として扱ったほうが良いでしょう。







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大工 ~伝統技術について・・

2010-11-24 14:51:59 | 伝統構法について
平成12年に長岡木造振興研究会にて長岡市に提出した、「木」という報告書の内容を基にしています。
もう8年も前ですが、意外と内容がまとまていました。
が、今読み返すと、もう少し補足が必要なようです・・・

もくじ


大工技術と道具

木構造の種類

伝統構法

墨付け、加工

長岡の職人技術について


新潟県の古民家を訪ねる

長岡市街地の町屋の特徴

越路町 長谷川邸

高柳町 茅葺集落

塩沢町 野の花館

寺泊町の古民家

寺泊町の古民家の工夫


村上市 町屋の屏風まつり

村上市 町屋の基本構造



関連記事

伝統を未来につなげる会




作品集
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伝統構法の特徴

2010-11-24 14:37:14 | 伝統構法について
 いわゆる「和風」の工法であり、大陸から伝来した建築技術を基にして、1000年もの歳月を経て、徐々に変化成長してきたもので、現在のような形に固定してきたのは、江戸時代300年の鎖国時代です。
 木のもつ特質を積極的に利用し、生地の美しさを魅せるために部材の接合部は極めて簡素な外観ですが、内部は複雑な加工が要求されます。柱が室内に露出し、建具のはまる鴨居、敷居、天井材を支える廻り縁がからみあって構成され、民家の天井に至っては屋根裏の骨組みが全て現われてくるので、構造材の大部分は化粧材となります。

伝統構法の特徴

適材適所

木の狂いを計算する
 大入れホゾ差し、小胴付の原理
 渡りアゴ

束石と込み栓

通し貫と土塗り壁

小屋組で地震に耐える

自然のサイクルに沿った建物造り

かやぶき屋根

又首(さす)構造・合掌づくり

せいがい造り

雁木

斗供(ときょう)

伝統構法を応用する


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伝統構法を応用する

2010-11-24 14:32:34 | 伝統構法について
古民家に使われてきた伝統的な木組みは、自然のサイクルに沿った環境にやさしい家づくりです。
木の性質を一本一本見抜きながら組み合わせることで、強い構造を実現できます。

「根曲がり材」や「アテ材」は近代的な製品ラインに乗らず、山で捨てられてきたり、製材所でゴミとされていますが、そういった「クセ」のある材料でも上手く使えば強いものになります。

伝統的な方法を取り入れることで、現代の住宅も強い建物に仕上げることが可能です。
また、金物に頼らないので、耐久性のある構造でもあります。(金物の場合はサビによって耐用年数が決まります)

昔ながらの構造にヒントを得ながら、どうすれば強い建物になるのか、長持ちをするのか・・そういった工夫を絶えず考えていくことで、丈夫な建物を日々進化させていく・・・そんな家づくりをしています。

   足固めの応用
   浮かせたまま組み立てる(建て方時)

   差し鴨居による補強
   春日町O邸の1階車庫部分の補強事例

   小根柄長ホゾ差しシャチ栓止の応用
   本町K邸のプレカットでの長ホゾ差しボルト止め事例




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「足固め」の方法

2010-11-23 19:20:35 | 伝統構法について
お寺や神社は石の上に柱を立てていますが、
これを住宅で行う場合は、少し特殊な方法を用いなければなりません。


建築基準法上、土台は基礎にアンカーで固定しなければならないので、一度浮かせた状態で組み上げ、全体を下げてアンカーで固定するという方法をとります。



土台を敷きます


土台を浮かせます
(12センチ程度)


柱を立てます


梁をかけます


通し柱を差します


浮いた状態で、2階の構造を組み上げます


全体を落とします


土台をアンカーで固定します


こうすると、筋違(スジカイ)無しでも自立する構造となります。


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木の狂いを計算する(2) 渡りアゴ

2010-11-23 19:11:27 | 伝統構法について
渡りアゴは伝統構法で基本的な木の組み合わせ方です。


渡りアゴも木の狂いを計算して用いると、がっちりと噛合う交差の仕方です。



材木の干割れの入り方
繊維と平行にヒビが入り、
そこに沿って開くように木が変形していきます。


この「開く」ことを計算し、渡りアゴに有効な方向になるように組み合わせます。
すなわち、ヒビが入る面同士が合わさるようにすると・・



お互いが「開く」ことを抑制しあい、
ガッチリと噛合います


さらに、上から大栓を打ち込めば、もっと固定されます。


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木の狂いを計算する(1) 大入れホゾ差し、小胴付の原理

2010-11-17 11:39:41 | 伝統構法について
木材を加工し、端部をPPバンドにて縛っています


刻みが終了してから、建て方まで時間が空く事がありますが、その間に木材のあの乾燥が進み、木が狂ってしまいます。
そうすると、せっかく加工した材料を、また加工しなおさなければならなくなります。

木が狂う方向を見定めて、あらかじめ対応する措置をしておけば、建て方で調整することが少なく済みます。



木材が開こうとする


木材は、基本的に木表(きおもて=木で立っている時の表側)が縮み、反ってきますが、それを押えるようにPPバンドを巻いて締めておけば、開きません。


この開こうとする木の性質を利用すれば、柱に差して、それが開こうとする力がかかるので、お互いがガッチリと噛み合うのです。



柱と桁がお互いに噛み合う


伝統構法はこうした木の特性を上手く取り入れています。
特に「越後杉」は「狂い易い」という悪評がありますが、逆に言えば狂うことでお互いががっちりと噛み合う要素が強いワケです。



実際の通し柱と桁の収まり・・
シャチ栓が差し込まれて、彫り込まれた部分は見えません。
何気ない所に知恵は生きています。


今回紹介しているのが、全てではありません。伝統構法の継ぎ手、仕口は無数にあり、それぞれが木を活かす工夫のかたまりです。皆、意味がある。何度も何度も繰り返し刻んでいくうちに、その意味を読み解くことが出来るようになりました。
それを適材適所、あるいは自分で工夫して新しい継ぎ手等を開発していく・・それが伝統構法を駆使する我々の技術です。

「どうすれば強くなるのか、どうすれば長持ちするのか」


そういった事を絶えず考えているからこそアイディアが浮かんでくるのです。

    加工した部分をPPバンドで巻く・・

それは、誰から教わったことでもありません。自然と考えが出てきただけです。



木は生き物


とよく言われますが、山に生えている木は一本一本個性を持っています。乾燥の良し悪しもそれぞれ違います。均一な工業生産品ではなく、乾燥と共に変形してくる。
その特性を理解したうえで利用すれば、耐久性のある強い建物になります。

木と共に暮らしてきた日本人の文化なのです。


200年、300年と建ち続けてきた古民家がその耐久性を証明しています。
最近の住宅政策の目玉である「長期優良住宅」の目指すべきものは、こういった高耐久の伝統建築物でしょう・・
「古臭い」というイメージが先行していますが、現代のデザインに合わせる事は十分可能です。色々な形が作れる可能性を秘めていて、しかも高耐久・・


西洋を手本にした近代的な「在来工法」では金物に頼るだけなので、「噛み合う」という特性は活かせません。むしろ、「空く」ことで弱くなっていきます。金物が錆びたり緩んでしまえば、そこで耐久性が決まります。


地元の木や山と共に生きる


伝統構法を使って、新潟の山の木を最大限に活かしきる・・そういった面白さがあるのです。
そして、地元の木を使えば、省エネルギーで環境負荷も最小で済みます。山の手入れもされ、水もきれいになる・・経済も地元で廻すことができる・・
まさに一石二鳥とも三鳥、四鳥にもなる。

でも、クセのある越後杉です。一朝一夕の技術では使いきれません。
「越後杉」を構造材に使うときは、その特性を十分に理解し、仕口や継ぎ手について、検討する必要があるのです。木と向き合うのに生半可な心意気では負けてしまいます。

よーし!大工技術を磨いてトライしようや!


という意気込みでしょう。


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2バルブ混合水栓+自動止水弁を用いた場合の不具合

2010-11-16 13:18:35 | リフォーム奮闘記
2バルブ混合水栓金具に全自動洗濯機等を付けた場合・・


西高東低の冬型の気圧配置となり、気温が下がりました。山沿いでは雪が観測。いよいよ本格的な冬の到来でしょうか?
例年だと、11月初旬に平地にて積雪があり、交通機関に影響が出るのですが、今年はまだ雪が降っていません。
猛暑の影響が、まだ残っているのでしょうか?又は大雪の前触れか・・気になるところです。

 2バルブ混合水栓+自動止水弁を用いた場合の不具合


写真は、2バルブ式混合水栓金具に全自動洗濯機を取り付けた例です。
冬場の洗剤の溶け具合や汚れの落ち具合を補うために、お湯を使えて便利です・・

現在は、風呂の残り湯を利用したポンプ式自動洗濯機が普及しているので、見かけることもなくなりましたが、未だ、

「残り湯で洗濯するのは抵抗がある」

という理由で、取り付けることも稀にあります。


この2バルブ式混合水栓金具に全自動洗濯機等の「自動止水弁」の付いた器具、機器を取り付けた場合、給湯が安定しないという不具合が生じます。

通常、給水も給湯も2バルブ水栓のバルブを閉めておくのですが、こういった自動タイプの止水弁を使っていると、バルブを閉め忘れることが多々あります。
この状態で、他の混合水栓を使って、お湯を使うと、給湯器側からの給湯だけでなく、この2バルブ混合水栓を通して水が逆流し、本来の給湯温度のお湯が出てこないという現象が起こります。

前回、ご紹介した、

「シャワーヘッドを交換したが、温度が上がらない」

という現象は、この状態でした。(こちらを参照下さい)
節水型シャワーヘッドを取り付けたのですが、温度が上がらず、変だと思い、他の蛇口から給湯温度を確かめてみたら、やはり上がらないことが発覚し、

「これは給湯器が変か?」

ということで、給湯器のメンテナンスを呼んだところ、

「朝の洗濯機を使っているときは、ちゃんとしたお湯が出る」

という症状を聞いたとたんに、洗濯機の方へ飛んで行き、この2バルブ混合水栓金具が原因だということを指摘しました。

この現象は、設備屋さんや給湯器屋さんには、直ぐに分かるくらいの「常識」のようでした。


現在は、節水シャワーヘッドは正常に作動しております。




TOTOさん、大変お騒がせしました。

エアーイン・シャワーは素晴らしい商品です。

シャワーを使用しても、桶が直ぐに満杯になりません。

画期的な商品です。

これから、どんどん薦めたいと思います。



と、ここで話を閉じようかと思ったのですが、

逆流防止弁付きの混合水栓金具でない限り、こうした全自動タイプの機器を取り付けると同様の現象が起こり易いということに気がつきました。

(逆流防止弁付きの2バルブ混合水栓金具やサーモスタット混合水栓、シングルレバー混合水栓金具ってあるのだろうか?)



「クリック・シャワーはどうなっているんだろう?」


シャワーヘッドの手元で出水の切り替えが出来るので便利なクリック・シャワーですが、ヘッド単品で販売されているのも見たことがあります。

この元の水栓金具が、逆流防止弁付きで無い場合は、水がお湯側に逆流している可能性があります。
節水式ならば、更にお湯の使用量が少なくなるので、給湯器が作動しない場合も考えられます。

「クリック・シャワーの場合は、必ず、水栓金具で止水してください」

と注意がされていますが、洗濯機やその他の機器を使わないときも、バルブを締めて水、お湯を止めるのが基本のようです。

2バルブ式水栓金具に全自動洗濯機を取り付けている場合、他にもクリック・シャワーや浄水器、食器洗い機等を取り付けている方は、確かめてみてください。
意外と知られていない事実です。



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データのダウンロード

2010-11-15 14:53:56 | 日々雑感
このブログでも使用していますが、自作したCADデータや三次元データのダウンロードコーナーです。
長岡市内での道路使用許可申請書等の書式もダウンロードできます。

基本的には使用フリーですが著作権は放棄していませんので、商用利用や売買を伴う利用をされる場合は、御一報下さい。

 介護関連 用具



いす式階段昇降機 <参考>アビリティーズ・ケアネット ミニベーター1000
            六角大王Super5.5データ(容量0.9MB)

        使用場所 いす式階段昇降機




天井走行リフト本体 横 <参考>明電興産 パートナー BMM201
                 JW-CAD用データ(容量6.8KB)


天井走行リフト本体 断面  JW-CAD用データ(容量8.3KB)


天井吊リフト使用 人物  セパレート・スリング使用時
              JW-CAD用データ(容量14.7KB)

 住宅設備機器



合併処理槽 7人槽  JW-CAD用データ(容量5.3KB)

 仕様表

木造45分準耐火仕様表  JW-CAD用データ(容量6KB)
木造1時間準耐火仕様表  JW-CAD用データ(容量7KB)

 道路関係

長岡市内の道路関係の申請書類

【 道路工事施工承認申請書 】
 歩道乗り入れ工事等を行う際に提出します。

 提出先:長岡市道路管理課
  ※花壇等を廃止する場合は長岡市公園緑地課と事前協議をする必要があります
 別記第1号様式  道路工事施工承認申請書 Word用データ(容量39.4KB)

     添付書類 位置図(住宅地図のコピー等)
           平面図(乗り入れ工事の平面図)
           縦横断面図 縦断面図   JW-CAD用データ(容量7.05KB)
                  横断面図    JW-CAD用データ(容量7.29KB)
           構造図  乗り入れ構造図 JW-CAD用データ(容量15.83KB)
               (道路の種類によって異なります)
           現況写真(工事部分を赤線で囲みます) 

【 道路使用許可申請書 】
 道路工事等で通行止め、片側交互通行等を行う際に提出します。
 また、占用行為(足場の設置、鉄板の敷き込み等)でも必要です。

 提出先:長岡警察署
  ※警察署に提出する前に長岡市道路管理課へ経由する必要があります
 書式1  道路使用許可申請書 Word用データ(容量26KB)
 書式2  証紙貼付用紙 Word用データ(容量22KB)
      新潟県収入証紙(金融機関にて購入)を貼りますが、金額の確認をしてください。
      (この時点では2、300円)

      添付書類 位置図、安全図、保安施設標識

 同意書  道路規制を伴う時に町内会長から同意を得る Word用データ(容量30KB)


【 街路樹移転許可申請書 】
 道路乗り入れ工事等で花壇を廃止する場合に提出します。

 提出先:長岡市公園緑地課
  ※長岡市道路管理課への乗り入れ申請と同時に行う必要があります
 街路樹移転許可申請書式  Word用データ(容量39.5KB)
      添付書類 位置図、平面図、縦横断面図、構造図、現況写真
           (道路管理課へ提出のものと同じ)

【 道路占用許可申請書 】
 道路工事等で足場等を設置する為に長期間使用する場合に提出します。
 本来は3枚の複写式の綴りになっています。

 提出先:長岡市道路管理課
  ※長岡警察署へ使用許可を同時に行う必要があります
 様式1-1  Word用データ(容量67.6KB)
 様式1-2  Word用データ(容量62.6KB)
 様式5  Word用データ(容量57.4KB)
      添付書類 位置図、平面図、縦横断面図、構造図、現況写真
           (長岡警察署へ提出のものと同じ)

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長岡市街地の町屋の特徴

2010-11-09 16:12:31 | 伝統構法について
長岡市街地の町屋の特徴は・・

 1.間口が狭く、桁行きが長い
 2.妻入り
 3.雁木がある

といった所です。

 1.間口が狭く、桁行きが長い


長岡は城下町で、昔の年貢は間口によって決められた為、間口がなるべく狭いほうが年貢が少なくて済んだので、極力間口の狭い敷地に区切ったそうです。

3間(5.46m)の間口の敷地が多く、そこから1尺5寸(450センチ)ずつ両側を逃げて建てると間口が2.5間(4.55m)になります。
奥行きは、どれだけとっても年貢に制限がないので10間以上の間口の家が少なくありません。

俗に言う「鰻の寝床」の家となります。

村上市や京都のような、隣と壁一枚で隔てた隣同士の壁が共通の外壁の無い長屋風の家は見当たりません。

長岡は戊辰戦争、太平洋戦争の空襲によって2度も焼け野原になっているので、本来の古民家である明治時代以前の建物は残っていません。現況で町屋風に立てられている市街地の建物は戦後間もなく建てられたもので、敷地だけは昔の形状を引き継いでいたので、そこに建てられる敷地を最大限利用した建物と言ったほうが良いでしょう。

築50年余りの建物が多いのが長岡市街地の町屋風民家の特徴です。



長い廊下が特徴です



 2.妻入り


道路沿いに妻壁が見える「妻入り」の建物が大半です。
間口が3間とほぼ均一で、高さが殆ど18尺でなので、概ねの建物は同形状でした。屋根の高さがほぼ一定で、統一性があります。
道路から妻入りの三角屋根の建ち並ぶ美しい町並みだったようです。

上空から見ても、妻入りの長い棟が並ぶ美しい光景が見れたことでしょう。(現在は3階建てやビルが点在するので、町並みの美しさは観れません)

ただし、この形状での欠点は多々あります。
雨仕舞いは、両隣同士の屋根鼻がぶつかる「イガワ」という敷地の境界の狭く長い場所に流され、そこは常に湿気のある暗い空間となります。
床下が低い戦後の家は、土台が腐りやすく、シロアリが発生しやすい状況にあります。
昔のように、敷居が高く、縁の下の空間が確保されなければ、耐久性が悪い建物となります。

また、積雪時の「雪下ろし」が極めて難しい屋根形状でもあります。
斜めの屋根に、直行して雪を前の道路まで運搬するのは大変です。街場ではクレーンを使って雪下ろしをする家もあります。

 3.雁木がある


雪国の町並みの特徴である、「雁木(がんぎ)」が全面道路に連続で連なっています。
冬場はもちろん、雨風や強い日差しから通行人や物品を守る雪国版のアーケードです。

現在は、建て替えと共に姿を消して、連続性も失われてきていますが、コミュニケーションの場としての雁木の可能性は、地域の集会の場として最適な空間だと思い、これを残すように心がけています。

道路に新設する場合は、条例によって「不燃材料」であることが定められているので、コンクリート造又は鉄骨造でなければなりません。
最近の性能規定による耐火、準耐火の概念がまだ浸透していないので、中心市街地での雁木の木造、木質化は難しいようです。木造の雁木を残す場合は、リフォームのみです。

これは、「新潟大火」時に、火災時に雁木内を火が走ったことの教訓によるところが大きく、避難通路としての雁木が火災時に全く役立たなければ意味を成さない構造物となることを待避するためでもあります。

ただし、耐久性から言えば、鉄骨造の場合、錆の問題がついて回り、結露によって、錆の進行が早く、足元の錆と屋根裏の錆によって見た目より強度が落ち、塗装や補修のサイクルを早めなければならない欠点があります。

木造の場合は、足回り根継ぎや屋根代えは容易に出来るのに対し、鉄骨造の場合は切断、溶接の作業となります。錆の進行度によっては、溶接が不可能な場合に陥ります。



妻入りの建物と連続した雁木通りが長岡の代表的な町並みです。



 4.間取りの特徴


間口が狭く、桁行きの長い建物の形状なので、長い廊下が続き、その廊下沿いに部屋が続く間取りとなります。
道路沿いの1階と2階の一部屋は窓が設けられるので、そこからの明かりが期待できます。
1階よりも2階のほうが明るく、2階の道路側の部屋は「客間」として用いています。



1階は暗くなりがちです。
雁木もあるため、どんどん暗くなっていきます。


2階の道路面に面する部屋は明るく、
客間として使われます。
長押が取り付けられたり、天井も竿縁になり、
造作のランクが上がっています。



補強工事 伝統構法の応用による町屋の補強 - べんりや日記

伝統構法の応用による補強台風14号の通過後、発達した低気圧の通過と共に、冬型の気圧配置となり、大荒れの天気が続いています。時々晴れ間がありま...

補強工事 伝統構法の応用による町屋の補強 - べんりや日記

 


大工~伝統技術について・・
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補強工事 伝統構法の応用による町屋の補強

2010-11-02 16:18:47 | 伝統構法について
伝統構法の応用による補強

台風14号の通過後、発達した低気圧の通過と共に、冬型の気圧配置となり、大荒れの天気が続いています。時々晴れ間がありますが、激しい雨が降りはじめるという始末・・
今週の木曜日以降は晴れの予報だったのですが、この調子だと、雨が続きそう・・

外部工事が終了した春日町O邸で、内部造作工事が進んでいます。
このO邸のテーマは「町屋型古民家を現代風にアレンジする」です。

       町屋を現代風・・

全く、相反する生活スタイルなのです。
昔(と言っても戦後間もない時期)は自動車が殆ど無く、雁木通りに面して間口が狭く、奥行きが長い敷地に部屋を極力取ることが課題となっていました。

現代では車社会となり、駐車スペースが必要となります。

昔も今も共通しているのは、

「狭い敷地をどれだけ有効に使えるか」

ということです。

現在にアレンジする場合、駐車場の問題をクリアするのに、1階部分の補強が不可欠です。
計画当初、3点ヒンジにして、アーチ型の補強を行おうとしたのですが、間口が狭く、アールが1.5mで、湾曲集製材の製作域を超えてしまい、不可能という回答が帰ってきたため、伝統仕口を応用した「差し鴨居」による補強を行うことにしました。




中断面集製材の梁(差し鴨居)と柱
一応、越後杉です。


方杖は2本を組み合わせて(相欠き)湾曲させ、
下の駐車に邪魔にならない形状に工夫


現場に搬入した補強材


スパンを飛ばす場所に補強材を設置。
ジャッキ揚げをしながら入れ込んでいます。


方杖部分の組みあがり
アーチ状になってますが、2本の組み合わせという、
単純な構造です。


柱の根っこはホールダウン金物で固定。
実際、この下の基礎部分のほうが時間がかかりました。
(土台のある状態で浮かせてベースを打ったため・・)


さらに、面材で補強します。
「これでもか!」てところ・・
集成材を見せたほうが面白いのですが、補強を重視です。


伝統木組みが応用できるので、どんな難題でもクリアできる気がします。


OGPイメージ

長岡市街地の町屋の特徴 - べんりや日記

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