べんりや日記

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CLT構造模型 伝統構法を応用した越後杉によるCLT住宅に向けて・・

2015-07-25 23:27:46 | 越後杉CLT
CLT住宅の模型を試作しました


「新潟県CLT等普及協議会」が発足し、いよいよ県内でもCLTの構築を目指した動きが始まりました。
「越後に生きる家をつくる会」も県産材の需要拡大に向けてCLTにおける技術向上と設計法を学び、公共建築物や住宅へのCLT普及に力を注ごうといったところ・・

まずは、CLTの特徴を活かした住宅のプラン作りに向けて、構造模型を試作してみました。




CLTの魅力は何と言っても床をダイナミックに跳ね出しできる事
耐力壁をセンターコアに集約し、居室部分を跳ね出しにしてみました
外周部にはサッシや外壁を配置しますが省略されている為
まるで三重塔の様に見えます


センターコア部分には階段室や通路が配置されます


基礎部分もセンターコアと同じ大きさにしているため、
ベースは意外に小さくて済みます
地盤改良も計算上は4ヶ所で済み、保険上は8~9ヶ所で済みます


屋根もCLTを導入しています
国内最大のパネル(3m×7m)8枚で実現できます



構造模型を製作していると、CLT導入への問題点が浮上してきます。
それを補う様に、補強する構造材を配置しながら作って行く・・100分の1とは言え、実際の組み方と殆ど変らない作業となりました。



1階床部分を裏返すと基礎の形状がわかります
センターコアを中心にして、床面は殆どが跳ね出しとなります


2階床を乗せた状態
まん中の開口部は階段部分です
CLTパネルの配置もここで検討しておきます


2階床部分をひっくり返すと、センターコアへの耐力壁の配置がわかります



屋根を載せた状態


屋根もセンターコアからの跳ね出し形状となっています
小屋の梁の配置もここである程度は考えておきます


センターコアの拡大
耐力壁は柱に挟まれた形状とし、入れ替え可能としています
接着剤の寿命が定かではないので将来のメンテナンスも考慮しています
それには、伝統構法のフレームにCLTパネルを組み込むのが良い


外側に開放的な部屋の配置
一般的に箱で囲まれた形状を思いつきやすいのでしょうが、
小さな6帖程度の部屋の集合だと室内の共鳴の懸念があります
外側に開放された空間とする事で固有振動の分散を狙っています






CLTを構造素材に用いる事で、今までと違った建物のデザインが実現できます。
構造模型はその形状を実現するための検討ができるので、積極的に導入して行きたい所です


関連記事
CLTを体験してきました

CLTパネル

バス停模型



   株式会社 藤川建設は・・・

  長岡市で注文住宅を手掛けています

  越後杉で家づくりをしています。







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可動式化粧鏡

2015-07-16 12:12:35 | リフォーム奮闘記
正面に窓がある場合の洗面化粧台の鏡の話です


大規模改装の蔵王町S邸の洗面化粧台ですが、設置位置が窓の正面となり、化粧鏡の取り付けが不可能でした。
側面の壁に鏡を取り付けると、常に横を見ながら使用しなければならず、使い勝手は悪くなります。


 やはり、窓のある正面に鏡を取り付けたい・・・・


お客さんからの要望は無かったのですが、施工側からの提案で、可動式の両面鏡を取り付けることとしました。
既製品を探したのですが、そういった鏡が生産中止となっていたため、一から製作をしなければならず、ガラス職人さんの力を借りながら、何とか実現したものをご紹介します。




正面に窓のある洗面化粧台です


正面には鏡の設置が不可能なので、側面に取り付けています


パタッと側面の鏡を開くと・・・


裏面の鏡が正面を向き、正位置で使用する事が可能です



既製品で無い物を実現するには、企画から制作まで一から始めなければなりません。
コンセプトとしては・・

1.「両面鏡」を側面の壁に取り付けて、必要な時に展開して正面で使用できるようにする。
2.できるだけシンプルな構造にして、見た目にもこだわる


です。
「1」のみならば建具屋さんに作ってもらえば済むのですが、ゴツくなってしまうのが難点です。
「2」を実現するには、鏡の構造からの工夫が必要です。




まずは、建材屋さんに、

「両面鏡って無いの?」

と問い合わせたら、

「ありません」

という回答が来たため、通常の鏡を2枚貼りあわせて両面鏡にすることとしました。
鏡の穴あけ加工も難しいという事で、こちらのガラス職人さんに開けてもらう事に・・・・

素材から作っていかなければならない難工事になってしまった・・・・



ガラス職人さんにガラスに穴を開けてもらう実験をしてもらいました
ビズを何種類か指定し、その頭が出ない様に、穴にテーパー加工をしてもらいます。
上手く行くことが確認でき、いよいよ本番。



2枚の鏡を用意しました。
ここにビス穴加工をしてもらいます。


ビス穴加工をした鏡


鏡を貼り合わせて、木枠にビスで止めます


ビス頭の部分。
鏡面とフラットになるようにビス頭が半埋めの状態になります


あとは木枠丁番で取り付けるだけ
マグネットを付けて、壁に固定できるようにしています



言葉や絵にするのは簡単ですが、それを実現するには技術と根性が必要です。

こんな所に、手間暇をかけてどうするのかと言われても、クリエイター魂というか・・やってみたいことは、やってみたい・・


あとは使い勝手がどうかですが・・お客さんにご感想をお聞きしたいところです。



その他の工夫・・・



洗面化粧台の脇に収納棚を設置
既製品のものと違い、奥行きがあるので、かなりの容量が入ります


側面の壁を利用した棚
歯ブラシとか髭剃りとか・・・


下部の収納スペースに「湯ポット」を設置
給湯器から距離がある場合は、お湯が来るまで時間がかかるので、
電気温水器を設置しました


また、壁の腰面には水はね対応のキッチンパネルを貼っています。

・・まぁ・・基本は忠実に守ってます。
ちなみに、この化粧台は今まで既存建物で使用していたモノを再使用しています。(しっかりと磨いて新品同様にしています)環境にも優しい・・といったところ・・

いたれりつくせりの洗面化粧台でした。







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