べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

土合K邸 妻壁天秤 

2006-09-30 14:17:17 | 長岡市土合町K邸(越後杉)


土合町K邸の建て方も最終段階に入っています。
小屋梁と中引の上に小屋を構成する天秤が組み立てられ屋根の形を形成しています。

この天秤も伝統構法の一つで、格子状に組まれた天秤が横方向の風や地震、縦方向の雪の加重に耐える構造となっています。

西洋のトラス等の三角形を基本とした文化に対して、日本は格子状の四角形の文化です。
三角形の場合は接合部分はピン構造で金物を主体とした考え方となり、四角形の接合部分は剛接合で木組みの仕口で栓や込み栓等で固定し、材料全体の断面でもたせています。
また、三角形のような1つの部分で耐力が得られる構造に対し、格子の場合はそれぞれの箇所よりも全体で耐える構造で、家の骨組み全体で耐震性、耐風性を得る「総持ち(そうもち)」が伝統構法の考え方です。
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日陰で休むアゲハ蝶

2006-09-29 19:42:49 | 長岡の紹介
このコーナーではその日感動した事をなるべく載せています。
土合町のK邸も建て方が終盤に入り、他の増築、改装現場も着々と進んでいます。
伝統構法や県産材の仕様箇所等々、話題は目白押しですが、何故かこの写真を出したかった・・


今井町T邸の外装工事の際に日陰で休んでいるアゲハ蝶を間近で撮影できました。
まるで工事現場を見守っているかのようでした。

夏ももう終わり、すっかり秋の日差しとなった今日この頃です。
アゲハ蝶を見るのも今年はこれが最後でしょう・・

冬まであっという間です。
1年って短いですね・・
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柳原町堀井商店 看板解体

2006-09-28 14:11:28 | 長岡市柳原町 堀井商店


発達した低気圧と前線の影響で、曇りベースですが突然雨が降り出す不安定な天候が続いています。

柳原町の堀井商店では既存の店舗解体がすすんでいます。
昔の看板は当時の商店の面影でいわゆる「看板」ですが、これももったいない気持ちで解体せざるをえません。

「元祖浪花屋の柿の種」は長岡を代表する米菓のひとつです。
当時は浪花屋に提供して設置してもらったそうですが、素材はガラスでできていて、裏側から塗装して作ってあります。

丁寧に外しても、これだけの大きさなので運搬も大変なので、叩き割ってしまいました。
もったいない気もしますが・・

そして、解体したあとの裏側には立派な差し鴨居が入っていました。
間口の広い店舗の入り口を補強するのに、伝統構法が使われていたのです。
(昔だから当然??)
吊束はちゃんと「込み栓」で固定されていました。

ただし、差し鴨居の位置がかなり上にあります。
店舗の入り口と欄間を確保するためになるべく上になっていたようですが、
補強工事は、この下に更に差し鴨居を設けて耐震に備える予定です。
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土合K邸 建て方

2006-09-21 21:13:13 | 長岡市土合町K邸(越後杉)


すっきりとした秋晴れの中、土合町K邸の建て方がはじまりました。
はじめは、この建物で一番重要な和室廻りの差し鴨居で囲まれた部分から組み始めます。

4本の通し柱を差し鴨居と桁でつないでいきますが、実はこの通し柱、土台から15センチほど浮かせてあります。
ある程度組み終わってから全体を下げて基礎に定着させる方式をとっています。
そのため、全て組むと筋交無しでもびくともしなくなります。

骨組みだけで構造が固まり、耐力壁は補助的な感じとなります。
これが、伝統構法です。

近所の年配の女性が、

「昔はこうだった」

と、つぶやいていました。
基本に戻ればそうなります。
現代の構造があまりにも壁と金物に頼りすぎ、「割り箸で作った家」みたいに貧弱な構造材で形成されているのです。
囲ってしまうとわかりませんが・・
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柳原 堀井商店 改装開始

2006-09-20 20:52:30 | 長岡市柳原町 堀井商店
地震で被災した柳原町の堀井商店の改装工事がはじまりました。
多少、営業しながらの工事なので、一工夫いるのですが・・なんとかがんばってまとめたいと思っています。

現在は店の品物を整理してもらいながら少しずつ解体をしている状況です。

補強工事がメインで、店舗の空間は耐震性に劣ってしまうため、伝統技術を駆使(差し鴨居仕様)しながら補強と化粧を兼ねるやりかたです。
古民家風にもしくは大正モダン風に仕上げられればと思っています。

昔は、柳原は旧市役所も近く、大変栄えていた通りでしたが、現在は人通りもまばらでシャッター街と化しています。並びには和菓子の「大和屋」もあり、雁木と妻入りの並びで古い町並みも再現できるのでしょうが、更地が目立ち、雁木も切れ切れになっていて古い栄えた面影もほとんどありません。

ただし、マンションが乱立してきたので、人口は増えると思います。
そこをターゲットにした営業戦略が立てられればいいのですが・・

「伝統技術でよみがえる商店街」という大それたテーマーにチャレンジです。

  イメージ画

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大割り丸太 天然乾燥中

2006-09-19 18:42:58 | 長岡市深沢町 山の木


台風13号が九州を中心に被害をもたらし、日本海側に抜けていきました。
今年は前線+台風による長雨の影響が色濃く出ています。
台風も前線に刺激を与えて活発にさせながらゆっくりと北上する傾向があります。
天気予報もなかなかあたらないため、外仕事の算段がむずかしい今日この頃です。

長岡市深沢にて葉枯し乾燥させていた丸太は、村松のマルユー木材にあずけられ、
大割りにして天然乾燥中です。
最終的には100石を超える山が土場の一角を占領してしまいました。


実際に人と比較するとそのボリュームの多さが確認できます。
3mくらいの高さの山になっています。
こうやって山積みにしてじっくりと天日乾燥することで丈夫な材料となっていきます。

来年の今頃の震災復旧物件と深沢の山主の家の新築に使われる予定です。
80年を越す材料は、構造的に重要な差鴨居等に使います。

赤みのある目の詰まった材料でした。
その場所の近くで育った木を使うことが、その場所に最適な材料なのです。
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黄色い大地

2006-09-15 20:16:07 | 長岡の紹介


秋雨前線が南下し、一時の秋晴れとなった一日でした。
しかし、台風が接近中でいつ前線が刺激され北上、もしくは台風が北上するか予断を許さない状況です。
明日からまた雨模様とのこと・・
外仕事の参段に苦悩する毎日です。

そんななか、ようやくの晴れ間をぬって各地で稲刈りが最盛期を迎えています。
先週からずっと様子をうかがっていて、ようやく晴れたのもつかの間、17日には台風が北上してくるとのことで、できるかぎり稲を刈っておきたい所です。

そんな努力をよそに、日本の食料自給率は40%を下回っています。
農業は採算がとれなくなってきています。
豊作ならば単価が下がり、不作ならば収入が減る・・
どちらにころんでも存続が危うくなってきている。

木材もやはり40%の自給率です。
エネルギーも殆ど輸入に頼っています。
電力は60%の自給率(原子力、水力のみ)
原油は当然、100%輸入。

先日、NHKスペシャルにて「日本の食卓からマグロが消える」という、ショッキングなドキュメント番組が放映されていましたが、高経済成長を迎えている中国が世界から高級食材を輸入し始めている・・マグロが日本の商社にまわされなくなってきたという現状です。

金のある日本だからこそ、食糧が輸入できたのでしょうが、中国の勢力が強くなり、輸入もままならなくなってきた。
5年後、10年後は全く予想がつかないそうです。
日本はいつかは見放されてしまうのでしょうか?

そうなったら、農業や林業が、戦後の状況のように強くなるのでしょうか?
ロシアや北朝鮮では家庭菜園での自給が必修となっています。
日本もそうならない保証はどこにもありません。

一次産業が弱い立場で、さらに跡継ぎがなく技術も忘れ去られようとしています。
輸入がストップしたとき、忘れかけていた伝統技術が活かされる時代となるのでしょうか??

そんな想いを抱きながら、黄色い大地を見つめています。
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杉羽目板

2006-09-12 20:01:22 | 旧栄町 T邸(越後杉)


本州を縦断する秋雨前線の影響により、本日も雨です。
2日前は37℃を越す残暑だったのに対して、最近は30℃に満たない肌寒い気温となって、寒暖の差が激しい今日この頃です。
風邪などひかないように体調に気をつけたいろことです。

旧栄町T邸の外装材である「杉の羽目板」が山北森林組合より届きました。
写真の通りの断面形状で、木表(きおもて)が表面になり、裏に反り防止のシャクリがしてあります。側ははめながら打っていく形状の「実(さね)」の加工がしてあります。

これを竪貼りにします。
下地は胴縁を横にします。一見、上下の通気ができないように思えますが、羽目板の裏シャクリに沿って下から上に適度に通気ができる構造になっています。

反り防止のシャクリをしていても、やはり反ります。
外部に使う場合は、風雨にさらされる場所、西日の差す場所ほど反りが出ます。
実際には、木表側に反ります。
通常は実(さね)に釘を打って止めますが、乾燥と共に木表方向に反った場合、釘頭が小さいので、木が負けてしまい、実に釘が埋まって釘が効かなくなってしまいます。
また、材料自体が水を含むと増えるため、お互いに押し合って割れてしまう場合もあります。

釘を打つときに、実(さね)がぴったりと合わないように隙間を開け、外壁の下の雨がかかりやすい部分は表面から丸釘を打ち増しする工夫が要ります。
また、材料が完全乾燥している場合は水に漬ける必要も出てくるでしょう。
かえって、半乾きや雨の日に貼るなどの方法も良いと思います。

実際、浴室の壁に羽目板を貼る場合は水に漬けたりします。

内部造作の場合は、乾燥させたほうがよいでしょう。
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丸太運搬 葉からし材

2006-09-05 15:34:22 | 長岡市深沢町 山の木


深沢にて伐採した丸太を、村松のマルユー材木へ運搬しました。
材積は100石に及ぶとのことです。

葉枯らし乾燥したので水分が飛び、丸太も軽くなっています。
葉枯らし乾燥は時間はかかりますが、強度低下の防止、運搬の負担軽減などの利点があります。また、丸太の表面近くから水分が抜けるので、虫の入りも少ないようです。

カミキリムシは春に成虫となり、木の腐った部分に卵を産みます。
木を伐採すると、表皮が死に、腐敗が進んで亜硝酸の匂いをばらまきます。その匂いをかぎつけて、卵を産みます。
立ち木のまま痛んだ木も卵を産み付けやすい場所です。
虫も生きるのにせいっぱいです。

幹に入った卵はやがて孵化し、幼虫は幹の表面近くの白い部分を食べて生長します。その中の数匹がさなぎになり成虫となります。数十匹いるうちのたった一匹です。
さなぎのまま冬を越し、春に成虫となって新たな腐った木や枯れた木、伐採した木を求めて旅立ちます。

はじめは、カミキリムシが穴を開け、そこに黒蟻やクワガタ、カブトなどの甲虫類の幼虫が入り、分解が進んでいき、最後は土に戻ります。

材木を長持ちさせるには、この自然のサイクルに逆らったことをします。
カミキリムシが生活できないように、水分を抜いてやります。
乾燥した材木、丸太には卵を産み付けません、幼虫も水分がなければ成育できません。
昔ながらの「寒切り」は木が休んで水を吸い上げない時期に伐採することで、虫の成長をくいとめます。
ただし、卵を産み付ける春までの間に割ってふもとに出さなければなりません。
冬はちょうど農閑期だったので、木を出すには十分な手間もありました。

夏のお盆すぎの頃にも一時期、木が休む期間があります。
マルユー材木ではこの時期に葉を付けたまま伐採し、秋の間乾燥させて、冬前に山から出す方法をとっているそうです。

今回の木は、樹齢80年級の寒切り+葉枯らし乾燥の材料なので、構造材としても強い材料として使えることでしょう。
来年の春から、この地で新築の材料として用いるまで、じっくりと乾燥をさせます。
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深沢 樹齢80年の丸太

2006-09-01 20:40:34 | 長岡市深沢町 山の木


春に伐採した木を葉枯らし乾燥させ、長さを材料に使いやすいように切断した丸太を運搬しやすいように積んでいます。

計測しているのは村松のマルユー社長です。
じきじきに出向いて指示しています。

人の大きさと比べると、丸太の量がわかります。
おおよそ100石くらいだと言っていましたが・・

これから、マルユー木材に運搬して、大割り、さらに天然乾燥させて、家の材料となります。
来年の物件に使います。
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