べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

平成23年度 木のいえ整備促進事業 始まる

2011-05-12 16:22:56 | 長期優良住宅
本日も午前中の晴れ間から曇りベースに移り、夕方は雨です。
日本列島を停滞している梅雨前線と低気圧に伴う雲の影響で、今週はこんな天気が続きます。
来週は晴れるようですが・・・

今年度も長期優良住宅の促進事業である、「木のいえ整備促進事業」が始まりました。
長期優良住宅の建設に最大100万円、地域材を使うと120万円の補助があります。

一般型
 今年度実施されている長期優良住宅普及促進事業と同様100万円補助

地域資源活用型
 (1)都道府県の認証を受けた産地証明つきの地域材を使う
 (2)柱・梁・桁・土台の半分以上に地域材を使った長期優良住宅
  については、120万円の補助

のメニューがあります。

詳しくはこちらへ・・


長期優良住宅へ・・

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ポリエステル断熱材 パーフェクトバリア

2010-12-29 16:38:17 | 長期優良住宅
新しいタイプの断熱材が開発されました


 グラスウールの品薄状態の原因

今秋から品薄状態が続くグラスウール断熱材ですが、その影響で発砲系の断熱材も品薄となってきました。外断熱パネルの「ネオマ・フォーム」も2ヶ月待ちということで、これから発注しても来年3月まで入荷しないとのこと・・
グラス・ウールに関しては発注しても何時入荷するかは分らない状態で、現在入荷している物は2ヶ月前の10月に発注した物で、ようやく入ってきている・・

中には、仲間の大工の在庫をかき集めて間に合わせている現場もあり、それも良いほうで、全くストップしている現場もあるとのこと・・

リフォームや工期の決められているアパート等は、仕事を受注する前に、まず断熱材を確保し、確保できなければ受注しないとの事です。


全国で大変な状態になっているグラスウールの品薄状態は、来年の春以降も続くそうです。


こういった要因は、住宅エコポイントや家電エコポイント、長期優良住宅制度等によって需要が増えたのに対し、断熱メーカーの供給が対処出来なかったのが大きな原因です。
まさか、これほど需要が伸びると思わず、昨年の需要の減少から増産ならぬ減産体制に切り替え、製造レーンを削減したということで、この需要拡大に伴い、フル稼働で生産しても追いつかない・・

需要側も家電製品に省エネルギーが要求され、多くの断熱材を用いるようになっていたため、家電エコポイントの補助金と共に使用量が増加。
住宅でも、省エネルギー政策によって、リフォームでも断熱材を使うようになったのと、長期優良住宅政策によって厚めの断熱材が必要になっています。

生産側も、この状態が長時間続くとも考えられないので、設備投資をして生産レーンを増やすことも出来ないし、増産で人員を増やすことも出来ず、現在の設備でフル稼働し、増産して今の状態を凌ぐしかない。


    「まさか、こんな状態になるとは思わなかった」

というのが、工務店やメーカーの意見でしょう。
補助金や減税に関しては「駆け込み」や「期限限定」が付き物です。期限までに間に合わなければ使うことができません。

この秋から断熱材が不足しているということは、住宅エコポイントも意外と早く予算がなくなってしまうかも知れません。来年12月まで期限が延長されても、節水型便器や暖房浴槽にも範囲を広くした分、消化が早まることも考えられます。

あまり、煽る事はしたくはないのですが、省エネルギー・リフォームをお考えの方は、お早めに・・



 ポリエステル断熱材 パーフェクト・バリア

そんな中で、ガラス繊維系でも発砲ウレタン系でもない新しい断熱材が出てきています。

「越後匠の家普及協議会」にて紹介された「ポリエステル断熱材」の「パーフェクト・バリア」です。グラスウールの強みだった防火の認定も取っているとの事で、今後普及が期待される断熱材です。



壁用13kgの100㎜はグラスウールの16kgに相当します。
次世代省エネルギーに対応できます。


床用に硬く成形されたもの


梱包されたグラスウールに比べて、施工は楽な(チクチクしない)分、壁の内側に防湿シートを施工する必要があり、少々割高になりそうです。

価格はグラスウールの1.5倍くらいとのこと・・


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在来木造について

2010-12-15 14:32:52 | 長期優良住宅
在来工法の構造材の仕口
ホゾの長さはこの程度で、金物で補強するのが一般の考え方です


昨年より仕様の検討を行ってきた、「越後匠の家普及協議会」ですが、その会議の中で、「ポピュラーな良く行われている在来木造」の仕様を学ぶことが出来ました。

伝統構法ばかり造ってきた私にとっては、当社の20年前位の仕様で、当時から進化しているのは、地盤補強、防水性能、断熱性能くらいでしょうか・・

構造に関しては、木の狂いを考慮していない事、全体の構造計画が甘い。金物の入れ方に工夫が無い・・という面があるので、この部分は改良の余地があると思います。

そんな中で、当社がこれ以上は妥協したくないという仕様を提案します。


 基礎に関しての仕様 「布基礎が主流の現在の在来木造住宅」


住宅瑕疵担保履行法が施行され、10年間の担保の保証を行わなければ住宅を建築することが出来ないという制度となっているので、保証の対象である基礎に関して「地盤保証」が無いと保険が適用されなくなっています。

地盤保証の無い時代は、「表層改良」が主だったのでしょうが、地盤保証を付けると、大規模な柱状改良が必修となっています。

当社の場合は、割り栗石地業による「ベタ基礎」が基本だったので、表層改良も行ってはいなかったのですが、地盤保証を付けるために、柱状改良を行うことが多くなりました。(よほど地山等で地盤が良好な場合を除いて、柱状改良をしなければならないという検査結果が来ます)


現在の、住宅の基礎は、ほとんどの場合、「柱状改良」を行うため、ベタ基礎まで施工しなくても、「補強しているから布基礎で十分」という見解になっています。

また、コスト面においても、ベタ基礎よりも坪2万円程度安く済むので、こちらを薦める事が多いようです。


当社でお薦めする布基礎の最低仕様



 仕様1.割り栗石地業
 仕様2.防湿シート+砂押さえ


仕様1 割り栗石地業

割り栗石地業に関しては、当社のベタ基礎と同様、「割り栗石」を一個一個手作業で地面に並べ、目詰め用の砕石を敷いて転圧を行います。
最近では砕石を機械によって厚めに敷いて転圧を掛けて終了するというのが基本のようですが、手間が掛からずコストは削減されても、地震時に砕石が流れてしまうという欠点があります。

新潟県中越地震では、基礎下の砕石が流れて中空となり、基礎が地面から浮いてしまうという現象も見られました。
当社で行っていた栗石地業の場合、石自体が動いても砕石のように流れ出さなかった経験があります。昔から行われてきた施工法にもちゃんと理由があるのです。


ベタ基礎の場合の「割り栗石地業」


丸い部分は柱状改良です。


一個一個手で並べます




仕様2. 防湿シート+押さえ砂敷き

ベタ基礎の場合、栗石地業を行った後に、防湿シートを敷きこみ、捨てコンクリートを打ち込み、その上に基礎を作ります。



ベタ基礎の場合の防水シートは全面に敷きこみます


布基礎の場合は、基礎を作って建て方終了後に外部を塞いでから、床下に防湿シートを敷きこみ、その上に砂を載せて押えます。
中には、防水コンクリートを布基礎の施工後に打ち込んだり、防水シートを敷いてからコンクリートを打ち込んで、見た目、ベタ基礎の様に見えるものもあります。

コスト削減から見れば、この方法でしょう。
ウィークポイントとしては、防湿シートと布基礎の継ぎ目から湿気が上がり、シロアリの進入路となる部分です。



布基礎と防湿シートの継ぎ目がウィークポイントです


実際、この部分から地下水が上がったり、シロアリが入ったりしているそうです。
ここを、どう処理するのかが耐久性向上の目安となるでしょう・・・
アスファルト系のブチル・テープ等を布基礎とシートの接合部分に貼るくらいでしょうか・・

砂で押えず、コンクリートを打って押えた場合でも、避けられない現象です。

後々のメンテナンスを考えれば、砂を敷いたほうが、テープを張替えするのに都合が良さそうです。(コンクリートで押えると、どうなっているか分らない)

底版が一体となっているベタ基礎ならば、防湿シートが全体に敷きこんであるので、上記の欠点は補えます。



 外壁の収まりの仕様 「外部のボードを貼る」


外壁の下地に関して、最近、ボードも貼らずにタイベック(透湿シート)のみの施工がポピュラーとなっているようです。これは、外壁で防水と防火の性能を得ようということだと思います。(コスト削減が最大要因)

たいていは、耐力壁部材が「筋違(すじかい)」なので、わざわざ外側にボード(石膏ボード等)を貼らなくても良いという見解なのでしょう。

当社の場合、外部に耐力面材を貼って耐力壁とするので、開口部分に石膏ボード等を貼って下地を平らにする必要があるので、ボードは必修となっています。


当社のお薦めする外壁の最低限の仕様



ボードを貼ることで、

1.タイベック(透湿シート)同士の密着度が強まり、機密性が強化されます。(中でピラピラしない)

2.表面の外壁材だけに頼らない「隠れた外壁」が形成されます。表面は単なる仕上げです。

3.防火性能が向上します。

3.ボードの分だけ断熱性が向上します。

という利点があります。石膏ボードは外壁部分全面に貼っても、材料だけで5万円位で済むので、それ相応の効果はあると思います。


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1階が駐車場の事務所 合掌構造の応用

2010-06-06 01:40:59 | 長期優良住宅
1階が車庫になる場合の建物の構造
「合掌構造」を応用した3ヒンジ構造になります。
中断面集成材のアール加工材による、「A型工法」の検討です。






市街地内の事務所の設計をしていますが、狭い敷地に駐車スペースがどうしても必要な場合、1階が駐車場で2階が事務所という間取りになります。一昔前は、「高床」という手も考えられましたが、一般には「鉄骨造」を採用するのでしょう。
ただし、長岡市の市街地内の場合、「準防火地域」や「防火地域」がからんできます。1時間耐火の準耐火建築物、若しくは45分耐火の準耐火建築物という制約が出た場合、柱や壁、梁等の主要部分を「耐火被服」する必要が出てきます。
実は、これがやっかいな問題となります。
昔は、アスベスト等を吹き付けて対応していたのでしょうが、現在では規制がされています。ロックウールの吹き付けをするにしても、安全面でどうなのか、また被覆すると厚くなるので、その分、駐車するのにスペースに支障が出てくる。
「石膏ボード」を貼ることで耐火被服をする方法もあるのですが、「鉄骨」の上に木の下地を廻すだけ手間がかかります。


それならば、はじめから木造に出来ないか?


ということで、伝統的な構造である「合掌」の構造をヒントに「3ヒンジ・トラス」の構造を中断面集製材を用いて実現しようという構想を練っています。

大きな空間が必要で、間口が狭い場合、壁をなるべく取りたくない場合の住宅にも応用が利きそうです。



外観パース
道路反対側からのアングル


外観パース
上から見た図。大体の建物の形がわかります。
「雪下ろし」を考慮して、全面道路に雪を捨てられる形状になっています。
雪国の制約があるので、どうしても形が決まってしまう・・
前面の形状をアールにしてアクセントをつけています。
(少しは面白くなるか?)


内観・鳥観図
2階の事務所の様子。20帖の大空間
1階は車庫になっています。


内観パース
事務所内の様子
こんな感じ。



長期優良住宅へ・・
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傾木大入れ短ホゾ差し 長期優良住宅の仕口検討

2010-05-28 00:21:40 | 長期優良住宅
上:傾木大入れ短ホゾ差し
下:短ホゾ差し(小胴付き)


長期優良住宅の検討を行っていますが、どうも納得いかないのが、「傾木大入れ短ホゾ差し」(かたぎおおいれたんほぞさし)です。
長期優良住宅やフラット35Sの仕様にも採用されているのですが、どうも木造住宅に明るくない人たちが作って、そのままのものを引き継いでいるような感じがあります。

現在、主流になっているのがプレカットによる工場加工による軸組みですが、プレカット機械では、「傾木大入れ短ホゾ差し」は加工不可能なはずです。
下の図(小胴付短ホゾ指し)が一般に行われていると思われますが、長期優良の仕様では「傾木大入れ短ホゾ差し」が指定され、「手加工」による通し柱と梁の仕口が必要です。
でも、おそらく、この部分を手加工で行っている工務店は少ないでしょう。

実際、「傾木大入れ短ホゾ差し」のほうが、力を伝える面積が大きく、めり込みが少なくなるので構造的には有効です。また、通し柱の欠き取り少なくて済みます。

最終的には、兼折金物や羽子板ボルトにて固定するのですが・・

 問題点

「傾木大入れ短ホゾ差し」の場合、片側から1方向の差込ならばよいのですが、L字、T字に入る場合はどうするのか・・ということです。
L字コーナーに入れた場合、梁と梁どうしの傾木部分が交差し合い、片側を欠き取らねばなりません。

対策としては、柱を大きくすることでしょうか・・





調べた所、財団法人 日本住宅・木材技術センターの「標準納まり図」でも同じ図が載っていて、基準法第47条「継ぎ手及び仕口の納まり」及び品格法(告示第1654号)の「横架材及び通し柱と接合金物の納まり」に同様の図が掲載され、やはり隠れた場所は分からないように描いてあります。

「これに準ずる方法で接合、補強する」

ということですが、元が

「不完全」

な場合は、

「不完全なものに準ずる接合方法」

で、良いのでしょうか?
これは、今まで誰も指摘しなかったのでしょうか・・・・
よく、ここまで野放しになっていたものです。長期優良住宅の根本でもある品格法の内容がこれですから・・・大丈夫なのだろうか?

とは言え、ちゃんとしたものを提案しなければ、次へは進めないわけで、補足しながら検討していきましょう。

 T2仕様の場合

通し柱にT字交差する場合、一方は「梁」になる可能性があります。
梁は上からの力を支える大事な部材で、それを取り付ける柱の部分には、荷重がかかります。この部分の面積が十分にとられていないと、柱や梁がめり込んで下がってしまう。
仕口の検討には、そういった配慮が必要になってくるのですが・・・・



1方が床梁の場合の傾木大入短ホゾ差しの納まり
梁は上からの荷重を支える材料なので、
柱の取り付け面に注意が必要です。
これが一番理想的なのではないでしょうか?

「世界で一番やさしい木構造」より


この仕口でも、まだ問題はあります。荷重を支えるだけの部分を優先するために、梁と桁を段違いにしている点です。
これには「全体的な構造の検討」が必要となってきます。
梁と桁を段違いにした場合、他の部分でも段差ができるため、「渡りあご」の部分が必ず出てきます。
これは、「伝統構法」に近い構造となりますが、力の流れを考慮して、「全体の構造」を決定していくことが必要で、「仕口の部分」だけを見て決めて行く作業では追いつきません。
「部分と全体」が大切です。



「世界で一番やさしい木構造」
山辺豊彦(やまべとよひこ)著 エクスナレッジ発行
価格 \2,800+税



伝統構法を応用した長期優良プロジェクトへ・・
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伝統構法を応用した長期優良住宅プロジェクト

2010-04-19 19:19:04 | 長期優良住宅
伝統構法を長期優良住宅に応用する作業を行っています。
在来工法の耐震、耐久性を高めた長期優良住宅が主流となっていますが、伝統構法と在来工法、長期優良住宅の違いについておさらいをしておきましょう。


在来(軸組)工法
 明治時代から西洋より輸入された簡易工法。
 プレハブ等、短期間に仕上げる家屋用に高度経済成長期に普及した。
 金物によって接合部を補強。耐久性は金物に左右される。
 (いままでの耐久年数は平均35年)
 プレカットにより加工の手間がはぶけることでコストダウンが図れる。

長期優良住宅
 住宅性能表示の最高レベルを要求する耐震、耐久性、省エネルギー性に優れた住宅。
 耐久年数は60年。
 在来工法を住宅性能表示で最高レベルに上げれば長期優良住宅になります。

超長期優良住宅
 長期優良住宅の耐久性を更に高めた超寿命住宅。
 建設と同時に長期間の管理、保守の計画の必要あり。
 福田内閣の時期に「200年住宅構想」が打ち立てられたのがはじまり。
 実際の耐久性は100年が限度。(管理は60年以上)

伝統構法
 日本古来からある建築物の構法。
 長年の経験により、地震国日本に合わせた構法に進化しています。
 (雪国では、耐雪住宅の特徴も併せ持っています)
 金物を使わず、木を組み合わせた建物の耐久性は100年以上。
 (築200年や300年の古民家もあります)
 地元にある山の木を巧みに活かすことができる。
 高度な技術が必要。

番外
伝統的軸組工法
 在来工法に伝統構法の要素を取り入れたもの?
 瑕疵担保履行法をクリアしなければならないため、通常の設計レベルでは金物を使う。(耐久性は金物に左右されるため在来工法と同じ?)
 国交省や住木センターで、データを集めている最中なので実際の導入には、まだ時期が早いようです。


長期優良住宅の場合、構造的にクリアしなければならないのは住宅性能表示の耐震等級3、耐風等級2です。
通常、建築基準法をクリアする建物でなければ、確認申請は降りません。
住宅性能表示の「耐震等級1」は建築基準法と同等のレベルです。
よって、「耐震等級2、3」は建築基準法よりも強い建物の構造でなければなりません。
耐震等級といっても、2種類あります。

・構造躯体の倒壊防止
・構造躯体の損傷防止

です。

構造躯体の倒壊防止の耐震等級の定義は・・

「耐震等級1」(建築基準法程度)
  極めて稀に発生する地震よる力に対して倒壊、崩壊等をしない程度。
  気象庁の震度階で震度6強~7程度
  (関東大震災において東京で発生した地震の揺れに相当)

「耐震等級2」
  極めて稀に発生する地震の1.25倍の力に対して倒壊、崩壊等をしない程度。

「耐震等級3」
  極めて稀に発生する地震の1.5倍の力に対して倒壊、崩壊等をしない程度。


構造躯体の損傷防止の耐震等級の定義は

「耐震等級1」(建築基準法程度)
  稀に発生する地震よる力に対して構造躯体に大規模な工事を伴う修復が必要となる著しい損傷が生じないこと。(構造上の強度に影響の無い軽微なひび割れの発生などは損傷に含まれません)
  稀に発生する地震は気象庁の震度階で震度5強に相当

「耐震等級2」
  稀に発生する地震の1.25倍の力に対して損傷を生じない程度。

「耐震等級3」
  稀に発生する地震の1.5倍の力に対して損傷を生じない程度。


実際の構造チェックは、倒壊防止と損傷防止を同時に行うので、等級の表示は同じになります。


以上をふまえて、長期優良住宅の設計を行っていきます。
今までの長期優良住宅は在来工法を強化した形となっていますが、ここで検討していくのは、伝統構法を応用した長期優良住宅です。
伝統構法自体、超寿命住宅なのですが、数値的に見ると基準法をクリアする程度でしか建設は不可能です。(金物を使わないため)

       伝統構法+金物による補強

により住宅性能表示を示すことが出来、数値化することが可能となりますが、できるだけ金物を使わずに、木を傷めずに実現したいところです。

また、金物を使う場合でも、どのように入れるべきか・・在来工法とは全く違った方向から長期優良住宅をとらえていこうと思います。


関連記事

通し柱と梁、桁の仕口  傾木大入短ホゾ差しの検討



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贈与税 非課税制度1500万円(住宅取得等)

2010-04-13 19:08:46 | 長期優良住宅
直系尊属から住宅取得等資金の
贈与を受けた場合の非課税制度です


直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税制度

平成21年度追加税制改正により、平成21年1月1日から平成23年12月31日(平成22年度改正により延長)までの間に、その年1月1日において20歳である者が、自己の居住の用に供する一定の家屋の新築、取得または増改築等のための金銭をその直系尊属(父母、祖父母など)からの贈与により取得した場合には、当該期間を通じて合計で500万円(平成22年度改正により、平成22年中の贈与は1500万円、平成23年中の贈与は1000万円)までの贈与金額を非課税とする制度が創設されました(措法70の2)

(注1)住宅取得等資金の贈与を受けた場合の相続時清算課税の特例と同様の要件を満たす必要があります。
  ①新築の場合
   床面積50㎡以上、かつ床面積の1/2以上が自己の居住用
  ②増改築等の場合
   工事費費用は100万円以上
   工事後の家屋の床面積が50㎡以上、かつ1/2以上が自己の居住用
贈与を受けた年の翌年3月15日までに、その資金の住宅家屋の対価に充てて、同日までに居住すること。又は同日後遅滞なく居住することが確実であること。

(注2)平成22年度改正により、適用対象となる者が贈与を受けた年の合計所得金額が2000万円以下

(注3)住宅取得等資金の贈与を受けた場合の相続時清算課税の特例や通常の暦年単位の贈与税の基礎控除と併用して適用できます
<平成22年中の贈与の場合>
住宅取得等資金の贈与を受けた場合の相続時清算課税の特例と併用した場合
2500万円(特別控除)+1500万円(※)=4000万円

通常の暦年単位の贈与税の基礎控除と併用した場合
110万円(基礎控除)+1500万円(※)=1610万円

(※)この1500万円については、相続開始前3年以内の贈与であっても、相続時清算課税制度を適用している場合であっても、相続財産には加算されません(非課税)

(注4)一定の書類を添付した贈与税の確定申告書の提出が必要となります。




平成22年中の贈与が1500万円、
平成23年中の贈与は1000万円まで
非課税になります。


通常の暦年単位の贈与税の基礎控除(110万円)と
併用すれば、合計1610万円が非課税になります。



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長期優良住宅について

2010-02-05 00:34:40 | 長期優良住宅

国産材を積極的に使う長期優良住宅

「耐震性や耐久性を考慮した家がほしい。」
「環境負荷を考慮した家づくりがしたい。」

そんな方にはぴったりの住宅です。

このコーナーは、長期優良住宅について、
法的ポイントや、かゆいところに手が届くヒントとして掲載します。
あなたの家づくりにお役に立てれば幸いです。



目次


木のまち・木のいえ整備促進事業
  平成23年度 木のいえ整備促進事業
  国交省が平成23年度予算に盛り込みました
  地域資源活用型120万円補助
  国交省が平成22年度予算案に盛り込みました

住宅エコポイント
  住宅エコポイント
  国交省がエコポイント制を開始しました

贈与税 非課税制度1500万円(住宅取得等)
  平成22年度税制改正による贈与税の非課税制度
  平成22年中は1500万円、平成23年中は1000万円が非課税に・・


法的整備
  法的整備状況
  国交省における法的整備

  補助金100万円
  平成21年度における補助金


耐震性
  耐震等級
  長期優良住宅の耐震等級は2です


200年住宅で補助金200万円
  全建連型先導モデル
  長期優良住宅に先行して提案されていた200年住宅構想


新潟県では・・
  越後匠の家
  地元の設計士と工務店が提案する古民家に習った新潟県版長期優良住宅です


当社の提案
  金物の入れ方
  金物の入れ方によって耐久性が変わります

  伝統構法を応用した長期優良住宅
  伝統構法により、さらに長期優良住宅がバージョンアップします



  CO2を25%削減するために
  地球温暖化防止のために・・


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雪国の高床住宅について・・「混構造建築物」

2010-01-27 13:31:09 | 長期優良住宅
月末の25,26日に日本建築防災協会と全建連主催の耐震診断士講習会があり、その中で雪国の高床住宅についても触れていたので、解説しようと思います。
雪国の高床住宅は新潟県特有の住宅形体で「新潟県条例」で定義されています。

多積雪地域で2階まで雪が積もったり、雪下ろし作業で捨てる場所が無く、敷地内に積み下ろしたりした時に住宅としての機能を損なわないように、基礎の高さを上げ、建物の床高さを高くした住宅です。

最近は、新潟市街地の水害による影響を受けやすい場所でも基礎を高くする形体も出てきました。

高床の内部は「冬季間のみ使用する」ということになっています。
冬場の駐車スペースとして使ったり、物置として使用し、課税対象は1/3に軽減されます。



よくある高床住宅のパターン


玄関は高床の外側が基本です。内部に階段を持ってくることもありますが、その通路部分は高床として認められません。
よって、大半は外部に階段を設け、出入りします。



高床の構造図

1階が鉄筋コンクリート造、2,3階が木造の
「混構造」となります。


木造3階建て一部鉄筋コンクリート造(又は鉄骨造)の混構造として扱われ、確認時に構造計算書の提出が必要になります。

基準法の改正前は2階建ての扱いで、構造計算書の提出は必要ありませんでした。
大半は木造2階建て用の壁量計算のみで安全をチェックしていたようです。(チェックすらしていない場合も多々あったようですが・・・計算書類の提出は義務化されていませんでした)

耐震診断の場合、基礎・地盤や混構造部分は切り離して考えるので、2、3階のみを診断することになります。
1階の鉄筋コンクリート(又は鉄骨造)部分の耐震診断の方法も用意されていますが、大半は丈夫の木造部分の判定のみとなります。
(RC造、S造部分の補強は大変な金額になるため、住宅で高床部分の診断をしても補強工事まで至るケースは稀でしょう)




1階部分の車庫の入り口面の壁が少なくなるので、
入り口部分の梁、柱の補強が必要です。


高床部分の強度は、工法にもるところが大きいので、調査も大変です。
留意すべき点は、

 1.地盤調査の有無
 2.構造計算書の判定の有無
 3.地盤補強の有無
 4.ベタ基礎・布基礎の別
 5.立ち上げの幅、鉄筋の選定・本数
 6.柱・梁の有無
 7.床版(スラブ)の有無

で、ちゃんとした鉄筋コンクリート造(又は鉄骨造)として施工されているかが問題です。
道路側に車庫をとる場合、入り口の開口幅が広く必要なので、壁が不足しがちです。柱や梁の設置が必要になります。




2階部分は南面に広い部屋を取り、
北側に水廻りの小さい部屋を固めるので、
壁が北面に集まりやすく、バランスが偏るので
広い部屋の壁の補強が必要になるケースが多い


積雪時の地震で一番被害を受けやすいのが2階(高床1階部分)です。
生活形態を考えるとどうしてもリビングや水廻りをもってきたいので、建物の壁配置に無理が出てきます。
壁の少ない広間の一番弱い部分が損傷を受けやすい所で、そこを補強する必要があります。



3階部分は壁もバランスが良い傾向になるので比較的安全です。

※ 下屋が広く、3階が極端に狭い場合は、
 3階部分が揺すられるために補強が必要です。



3階部分は比較的被害が少ない部分です。
プライベート部分(寝室や子供部屋)をもってくることが多いので、壁も平均に入れやすい階です。
地震時は揺れが大きいので、家具の転倒に気をつけたいところです。
就寝時の地震で家具が転倒し、下敷きにならないように・・・


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木のまち・木のいえ整備促進事業

2010-01-20 19:42:31 | 長期優良住宅
地域材を用いた長期優良住宅に
120万円の補助が受けられる制度がはじまるようです。
(平成22年度予算案)


国交省が平成22年度予算案に、地域資源を使った長期優良住宅への補助を行う木のまち・木のいえ整備促進事業を盛り込んでいるそうです。

木のまち・木のいえ整備促進事業は木材を大量に使用する住宅・建築物の整備を支援する補助事業のほかに、中小工務店が国産材等で建てる長期優良住宅にも補助を行う木のいえ整備促進が注目されていて、

一般型
 今年度実施されている長期優良住宅普及促進事業と同様100万円補助

地域資源活用型
 (1)都道府県の認証を受けた産地証明つきの地域材を使う
 (2)柱・梁・桁・土台の半分以上に地域材を使った長期優良住宅
  については、120万円の補助

のメニューがあります。
当社では一般型、地域資源活用型の両方を得意としているので、来年度の建築予定のお客さんには耳寄りな補助事業となるでしょう。


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地域材活用木造住宅振興事業

2010-01-14 19:57:23 | 長期優良住宅


大雪の一日となり、交通が麻痺した1日でした。
高寺の工場から出ると、ほとんど移動で終わると思い、本日は工場の除雪のみの作業でした。16日にかけて冬型が強まり、今年一番の寒気が南下するとのことで、注意が必要です。

昨日は、発達中の低気圧が日本海を通過したため、風速40m級の強風が吹き荒れる日となっていました・・
各地で停電もあり、電信柱が倒れた場所もあったとのこと・・
局地的な荒れた天候が続きます。

さて、国交省より、21年度補正予算によるモデル住宅の補助事業の募集がはじまっています。建設費用の9割、2000万円上限というもので、前回は長期優良住宅が前提でしたが、今回は国産材が主流となっています。(産地証明等必要)
最長7年の償還期間を設けて、その間展示等を行うという、工務店で展示住宅を持ちたいという所には願っても無い情報です。
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住宅エコポイント

2010-01-08 13:16:12 | 長期優良住宅
一定の断熱工事をした場合にエコポイントが発生します。
(写真は宮本町M邸の床断熱工事です)



国交省が住宅版エコポイント制度の概要を発表しました。
住宅を新築またはリフォームした場合に一定の省エネ性能を満たしていれば、他の商品券等と交換できるポイントが付与されるものです。

12月8日以降に着工した新築住宅、1月1日以降に着工するエコリフォームが対象となり、平成22年末まで有効だそうです。
以下、国交省HPより抜粋



住宅版エコポイント制度の実施について

平成21年12月15日
 平成21年12月8日に閣議決定した「明日の安心と成長のための緊急経済対策」において、エコ住宅の建設、エコ住宅へのリフォームに対して住宅版エコポイントを発行する制度(住宅版エコポイント制度)の創設が掲げられました。

 住宅版エコポイントのポイント発行対象については、「平成22年1月1日以降に工事に着手した住宅で、補正予算の成立日以降に工事が完了し、引き渡されたもの」を対象とすることとしてきましたが、今般、新築住宅については、「経済対策の閣議決定以降(平成21年12月8日以降)に建築着工した住宅で、補正予算の成立日以降に工事が完了し、引き渡されたもの」を対象とすることとしましたので、お知らせいたします。
 なお、ポイントの発行方法や還元方法等制度の詳細は決まり次第、改めてお知らせいたします。

■エコポイントの発行対象

 補正予算の成立日以降に、原則として、工事が完了し、引き渡された住宅が対象
 (ただし、エコ住宅の新築については、平成21年12月8日以降に建築着工したものに限る。)

 (1) エコリフォーム
   ・ 窓の断熱改修(内窓設置(二重サッシ化)、ガラス交換(複層ガラス化))
   ・ 外壁、天井又は床の断熱材の施工
    ※ これらに併せて、バリアフリーリフォームを行う場合、ポイントを加算

 (2) エコ住宅の新築
   ・ 省エネ法のトップランナー基準(省エネ基準+α(高効率給湯器等))相当の住宅
   ・ 木造住宅(省エネ基準を満たすものに限る)

お問い合わせ先

国土交通省住宅局住宅生産課 
TEL:(03)5253-8111 (内線39471、39472、39473)





木造新築時には次世代省エネ基準をクリアする必要があります。
実際の性能表示は断熱等級4です。

これをクリアするには、天井にグラスウール100㎜(10kg品)を2重に施工、壁には同じくグラスウール100㎜(16kg品)、床は32kg品の80㎜を入れます。
写真は宮本町M邸の床断熱材ですが、グラスウールもこのクラスだとしっかりした形状を保つ程になります。
(この工事の場合は、1月1日以降ではないので対象になりませんでしたが・・・)




樹脂サッシのエコポイントへ・・

内付樹脂サッシの発生エコポイント

住宅エコポイントの注意点



長期優良住宅へ・・・
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越後匠の家普及協議会 模型完成

2009-11-30 13:31:34 | 長期優良住宅

新潟県版の長期優良住宅のコンセプトと模型が完成しました。
今後は設計士と工務店によって仕様の検討に入ります。





古民家を参考に新潟県版の長期優良住宅を・・


そんな願いから、新潟県建築組合連合会を基盤に、長岡市の設計士グループ「チームテラ」、技術顧問にアルセッド研究所を迎えての、この夏から県内各地に点在する古民家の視察をしながら、検討会が何回か開催されすなかで、コンセプトや設計が固まってきました。


寺泊町の古民家視察

高柳町の古民家視察


「長期優良住宅」は国産材促進がメインになっていますが、「匠の家」は地元新潟での気候風土に沿った設計コンセプトと県産材使用促進、自然エネルギーの有効活用と地球環境に配慮した住宅づくりが付け加えられる予定です。



「匠の家」の説明を行う「チームテラ」今井設計さん。
チームテラは「アーキセッション」の小川さん、今井設計さん、
和田設計さん、「サトウクリキ」さんで構成されていて、
若手設計士集団として長岡各地で活躍中。


展示された模型とパネル


模型の説明をする今井氏
「構造がみれるように苦労しました」
力の入った模型にみなさん見入っていました。


これから、実際の家作りの際の仕様の検討に移るようです。
県産杉材利用の場合の注意点、工夫する点は、当社のデータが役立つでしょう。

(ここからはだらだらと書くので、必要な人のみ付き合ってください)

県産材仕様の際の留意点は次のとおりです

   1.材料自体の強度が弱い(米松比)
   2.アテ材が多く、狂いやすい
   3.乾燥がしずらく、品質管理が難しい
   4.流通量が少なく「高い」と思われがち


こういった問題点をクリアしていかなければ、県産材仕様の長期優良住宅をつくってもクレームだらけになってしまいます。
これらの問題を解決するには設計や施行の両方の観点からの工夫が必要です。
個々に説明をしていきますと・・・


1.材料自体の強度が弱い(米松比)

米松がメインの構造をいきなり国産材や県産杉に変更した場合、まずこの問題に当たります。(気にしていない工務店は気を失わないように・・)
一番いいのは伝統構法を取り入れればいいのですが、プレカット中心だったり、在来工法の刻みしかしていない場合はちょっとした工夫で耐久性はあがると思います。
すなわち、


  イ) 継ぎ手の長さを極力長くする。
  ロ) 金物の入れ方に工夫する。


でしょうか・・・
弱い材料をどうやって組み合わせて耐久性を上げていくのか、耐震性を上げていくのか・・・そういった努力を日々積み重ねていくことが必要。
イ)、ロ)の内容は、そのうちに解説します。(このブログに時々取り上げられていますが・・)


2.アテ材が多く、狂いやすい

に関しては、木の見方を磨けばよいことになります。
若しくは、「使うまで少し待つ」という工程をはさめばよい。
また、逆に狂う方向を見定めれば、もっと強くなります。


3.乾燥がしずらく、品質管理が難しい

に関しては、やっぱり時間をかけるというところでしょうか・・・・
ひとつには、仕事が決まって、直ぐに材料を発注したとしても、建て方まで時間をかせぐこと・・また、建て方から竣工まで乾燥期間を見込んで十分な工期を見込む。ということで、かなり(材料の)無駄は省けると思います。
また、狂いによるクレームも少なくなります。
建てる側の工夫も必要ですが、製材等での管理努力も必要でしょう。(適材適所で時間の掛け方や乾燥方法の工夫も必要です。断面の大きさでやり方を変えたり、専門分野に限った工場を分散するとか・・・)


4.流通量が少なく「高い」と思われがち

山の木は立ち木では最低価格のまま停滞しています。「安すぎて切っても金にならない」くらいの安いはずの丸太が、市場に出回ると「高くなってしまう」のは中間でのコストダウンの努力をしていないということです。若しくは、「高い」イメージで売っているか・・・

地元材を集団で購入したりすればコストを下げる可能性も出てきます。
野縁一本、間柱一本からでも地元材にシフトしていけば、積もり積もれば山となります。



等等・・・
駆け足で説明したので、内容はほとんど説明できていませんが、それらを解決する糸口となるような「越後の匠の家」にもっていきたいと、個人的には想っているわけで、そういった家作りが広まれば、地元材が普及する手段の一つになっていくでしょう。
この十年の経験が活かせます。


長期優良住宅へ・・・

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長期優良住宅の耐震等級

2009-06-15 21:05:51 | 長期優良住宅
全建連による長期優良住宅の説明が先日行われ、その全容が明らかになってきました。

昨年から施行されている「全建連提案の超長期優良住宅(200年住宅)」に比べてハードルは低くなっているものの、下地材まで国産材を使わなくてもよいとか、Z金物に限定しなかったり、基礎のコンクリート強度を第三者機関で検査が義務づけられていない等・・ほぼ同様の仕様です。

中でも、一番の難関は、耐震等級2をクリアしなければならないことでしょう。
耐震等級2は、建築基準法で定める壁量の1.25倍もの壁量が必要で、更に屋根や床を強固にする必要があります。
(実際には床倍率の計算をする必要があります)

基準法は数百年に一度程度の地震(震度6強~7に相当)で倒壊、崩壊を起さない程度の強度を「壁」と「(壁の)バランス」で持たせています。(一般住宅の場合)

品格法の耐震等級2の場合は、その1.25倍の地震でも倒壊、崩壊をしない程度の基準が定められ、「壁」だけでなく、窓上の垂れ壁や窓下の腰壁までも計算に入れ、さらに床も強固にすることで耐震性を高めています。

小屋裏の場合も、屋根や火打梁だけでは強度が足りず、一度、床合板を貼って、その上に屋根を乗せなければ、計算上はもたないという結果になり、吹き抜けや昇り天井、明り取りまでも制限を受けます。
特に、「うなぎの寝床」と言われる間口が狭く、奥行きが長い建物の場合は、吹き抜けどころか階段までも制限されてしまう場合があります。(階段を入れる方向も検討に入れる必要が出てくる)

真四角に近いプランで、あまり大きくない建物(30坪程度)ならば軽くクリアできるのでしょうが、敷地によって形状が制限される場合は、耐震等級2をクリアするのは至難の技となるでしょう。


壁や床、金物の計算に力を入れ、構造の耐久性に関しては、全くメスを入れていないのも事実です。
「金物の入れ方」によっても、構造躯体の強さ、メンテナンスのし易さが変わってきます。
そういうのは、リフォーム工事を経験すれば自ずと身につくものです。

写真は、現在リフォームをしている建物の金物の様子です。
築15~20年くらいで、だいたいこのような現象があらわれてきます。



床梁の上側は「羽子板ボルト」にて固定


梁の下側は木がやせて隙間ができている


材料がやせてくると、木と木の間に隙間が出てくるようになります。
羽子板ボルトは通常、建物の内側から通して、外側でナットで締め付けます。
木がやせた場合は、再度、締め付ければいいのですが、隙間が確認された時点は、内装工事なわけです。同時に外部改装を行えれば、外壁を解体し、ナットを廻すことができます。
が、殆どはどちらかのリフォームで、内側の工事が終わってしまえば、外側を後で工事しても床が強固になっているため、それ以上締め付けられません。

天井を解体した場合でも同様です。
小屋裏の金物を締めようと思っても、内側からは締められないのが現状です。


【解決法1】
新築時、大改装時に「内側から締める金物」を使用すれば解決します。

外側からZボルトを通し、内側に「引き寄せ金物」を用いれば、地震が来たり、リフォームをする時に、容易に締め直すことが可能です。

火打金物も外側から入れて内側で締めるように統一する。
梁の上だけでなく、下側も金物を入れる必要があります。(蟻落しの場合、どちらかというと、上よりも下が重要)

短冊金物や平金物は論外で、木がやせてしまえば締めることも出来ない。
中空に浮いたペナペナの金物1枚でつながっている構造になってしまいます。
(そんなんで、地震に耐えられるのだろうか?)

【解決法2】
もう一つの方法は、外装を容易に金物を露出できる構造にすることです。
雨仕舞の問題があるので、雨が漏らないように考慮するには、下屋を設けたり。キリヨケを設けて、その軒下を解体して金物を露出できる構造にすれば良い。

伝統構法の場合は?後者のアイディアを採用する必要がありそうです。(当社はそうしています)


超長期優良住宅を壁や床に固執する以前に、どうすれば耐久性を高めることが出来るのかを考える必要があると思います。その答えは年数の経過した中古住宅にあります。(あ、大地震の経験もあるか・・)

リフォームがちゃんとできない大工は大工ではない。
新築なんて初心者の職人でもできる!

「何でそうなったのか、どうすれば良いのか?」
と、絶えず考えながら模索していく姿・・それが無ければ進歩もしない。
「如何せん、如何せんと言わずは、即ち如何と・・」(中国の論語の教えか?)


リフォームを経験すると色々と学ぶことが多いものです。


長期優良住宅へ・・・

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長期優良住宅法関連情報

2009-06-04 01:27:04 | 長期優良住宅
このブログもだいぶ検索ヒットが多くなってきましたが、中でも「長期優良住宅」についての検索が多いようなので、補足として掲載します。

●国土交通省関連

長期優良住宅法関連情報

最終更新:平成21年6月1日

 長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅である「長期優良住宅」について、その建築及び維持保全に関する計画 (「長期優良住宅建築等計画」といいます。)を認定する制度の創設を柱とする「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が平成20年12月に公布され、平成21年6月4日に施行されます。
 この法律では、長期優良住宅の普及の促進のため、構造躯体の劣化対策、耐震性、維持管理・更新の容易性、可変性、バリアフリー性、省エネルギー性の性能を有し、かつ、良好な景観の形成に配慮した居住環境や一定の住戸面積を有する住宅の建築計画及び一定の維持保全計画を策定して、所管行政庁に申請します。当該計画の認定を受けた住宅については、認定長期優良住宅建築等計画に基づき、建築及び維持保全を行うこととなります。


詳しくはこちら


●促進事業・補助金について

「長期優良住宅普及促進事業」は、住宅供給の主要な担い手である中小住宅生産者による長期優良住宅への取組の促進及び長期優良住宅に関連する仕組みとしての住宅履歴情報の普及を図ることにより、良質な住宅ストックの形成を促進するため、中小住宅生産者により供給される長期優良住宅に対して助成を行うものです。
本事業の助成の対象となる住宅は、法律に基づき長期優良住宅としての認定を受け、所定の住宅履歴情報を整備する必要があるほか、見学会の開催や、今年度内の一定時期までの竣工・引渡しなどが求められます。

■ エントリー(事業者募集)期間
平成21年6月4日(木)~平成21年8月7日(金)


■ 補助金交付申請(補助対象住宅申請)期間
※エントリーが完了していることが前提です。(エントリーと本申請を同時に行うことも可能です。)
平成21年6月4日(木)~平成21年12月11日(金)

■ 補助金額
本事業による補助金の額は、補助対象となる建設工事費の1割以内の額で、かつ対象住宅1戸当たり100万円を上限とします。なお、補助を受けることのできる住宅の戸数は、一の補助事業者あたり25戸を上限とします。
(団体・グループによる場合は、代表者に対して一定の附帯事務費を補助します。)

■ 対象者
申請者は、以下の要件を全て満たす方です。
○ 年間の新築住宅供給戸数が50戸程度未満の住宅供給事業者
○ 建築主と住宅の建設工事請負契約を締結(又は売買契約を締結※)し、かつ当該住宅の建設工事を行う者
※建設業と宅地建物取引業を兼ねる者が、住宅の建設工事を行い、かつその販売を自ら行う場合についても本事業の対象


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