べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

深沢W邸 完了検査申請

2007-09-27 20:19:22 | 長岡市深沢町 山の木


ようやく気温も下がり、動きやすい季節となってきました。
つい1週間前は残暑が厳しく、動くと直ぐ汗をかくくらいだったのが夢のようです。

涼しくなると、中越沖地震の被災した方の気もあせり気味になってきます。
いままでは、暑かったので、そう急ぎもしなかったのでしょうが、ここにきて、冬場に備えての応急修理をしなければならないということで、柏崎の業者だけでは追いつかない状態となっているようです。

中越地震のときもそうだったのですが、補助金がらみとなると、期限が決められるために、どうしても間に合わせなければならないという真理がはたらきます。
でも、実際、そんなに工事ができるわけがないのですから、期限は延長、延長となってしまいます。

市や県も国の予算となると、期限が決められて、長引くと分っていても一応期限を設けておいて、要望に対して工事がはかどらないということで、期限をいやいやながら引き伸ばしたいというふうにもって行きたいという意向もあるようです。

とはいえ、業者の選定、見積もりだけは早めにとっておかなければならず、その対応で地元の業者も完全に動きがとれない状態となっているようです。長岡の業者にも声がかかってきはじめました。
本当は、地元の業者が主体となって(元請となって)我々は下職として柏崎入りするのが筋なのでしょう。

応援という形となると、元請も資金ぶりや算段で大変になります。
補助金が工事完了後に早めに出てくれればいいのですが、1ヶ月後となると、その間の立て替えで苦しくなります。
また、売り上げが上がるので、税金(法人税)も上がります。
いままで赤字すれすれで申告していたのが、いきなり大幅な売り上げとなるため、それに対する税金がバカにならない。
それだけ儲けていればいいのですが(4割くらい)、ほとんどがぎりぎりの線でしていて、しかも下請けや応援に吸い取られるので、最終的には残らない仕組みになっています。

自分の会社の手でできる範囲のことだけをして、あとは断るのが経営としてはベストでしょうが、そんなことをしては、次の仕事はきません。
赤字覚悟で仕事を取り、昼夜休み無く働きまわらなければならないのです。

応援の職人も、ただ身ひとつだけあればいいと思って、普通車で来られると、物資運搬やゴミ処理は全て元請がやらなければならず、それだけで相当の負担になります。
配達もいそがしくなって、なかなか配達してくれなくなるので自分で取りに行かなければならないことが多くなります。
私は、軽トラックで移動するのが一番便利と感じて今でもそれが続いています。
下職の分も稼がなければならない・・(愚痴になってしまった)
まさに修羅場と化すのが災害復旧です。
それも、長期間に渡ります。マイペースを崩さず、体に気をつけて、がんばってもらいたいところです(地元の業者さん達には)



さて、深沢W邸も完了検査申請の段階となりました。
和室に畳も入りようやく「完成」という感じになりました。

和室の差鴨居(さしがもい)はカキシブを塗って仕上げてみました。
カキシブ自体は殆ど色が付かず、日焼けを促進するようです。
日が良くあたる2階は適度に赤くなってきました。
現しの梁はその赤みが丁度、洋間の造作材と同じような色になって、イイカンジになってます。

和室は意外と、赤っぽくならないようです。
カキシブの防腐効果、防虫効果が得られればいいと思っています。

壁は、珪藻土入りの表具を選んでもらいました。
珪藻土は掃除ができないのが難点ですが健康にいいことは間違いない。
普通のビニールクロスは、どうも頭が痛くなるので好きになれません。
表具屋さんは

「そんなことない」

と平気のようですが・・

むしろ、カキシブの醗酵したにおいのほうが、表具屋さんや電気屋さんには不快だったようです。(塗ってる本人たちは気にならなくなりますが・・家に帰ると家族に「臭い」と言われます)

F☆☆☆☆の建材や表具、糊はホルムアルデヒドが抑えられていることになっていますが、他の化学物質(発砲剤とか)が出てきているのだと思います。
まだ、社会問題になっていないのでしょうが、気がついたら病気になっていたなんてことになればアスベストと同じでしょう。
だから、なるべく自然派に近いものを選んでもらっています。

他の部屋は、最低限マイナスイオン放出型の表具を選んでもらいました。
珪藻土表具は手入れができないとのことで、手入れができるものというと、マイナスイオンくらいしかない。
珪藻土は空気中の化学物質を吸い込んでくれます。マイナスイオンは空気中のプラスイオン(汚れや化学物質)を中和します。でも珪藻土ほど効果は得られないと思います。
一般のビニールクロスは問題外です。

でも、色柄の多さは普通のビニールクロスでは圧倒的です。
珪藻土入りやマイナスイオン放出型は種類が少ないので、お客さんに妥協してもらっています。

お客さんの健康を考えてのことです。趣味や見た目よりも健康を重視してもらいたい。特に、お年寄りや子供に影響が出やすい。
いくら24時間換気システムをつけているとは言え、周りの壁から化学物質が放出されてしまうのですから・・
それをなるべく抑えるためにも、珪藻土やマイナスイオンを取り入れることをお薦めします。

引渡し後、直ぐに入るならばなおさらです。
ひと夏、蒸して、化学物質を放出させてからなは話は別ですが・・3ヶ月くらいはかかるでしょう。



気がつくと、災害復旧と表具についてだらだらと書いてしまった・・


さて、いよいよ次の刻みだ!
目標は来月の13日に上棟。
こちらは、梁の色を濃くしないでもらいたいとの要望があり、塗料を何でしようか迷ってます。
白木と古民家風褐色の中間色の実現・・醤油とか?
悩みは尽きない・・でも楽し
コメント

柱・梁仕上げ

2007-09-25 20:55:36 | 長岡市深沢町 山の木


この連休は返上で、深沢W邸の仕上げに総力であたっていました。
大工工事は和室造作を残すのみとなり、居間、廊下の柱、梁を褐色に仕上げる作業を行いました。

いつもは、夜な夜な私が仕上げているのですが、今回は間に合わず、従業員を導入しています。
人数がいると、やっぱり早い。

杉の梁や柱に、ベンガラを適度に混ぜた墨汁を塗り、それが乾いたら水をつけてふき取り、ウエスで磨きを入れて、最後にカキシブを塗って完成。

実に、4工程もあるのですが、仕上がると黒光する「古民家風」に仕上がります。
特に、磨きの部分が重要で、木の目を浮かび上がらせるくらいにこすります。
これが、力と根気のいる作業です。
コメント

パラペットに溜まった水

2007-09-21 13:49:21 | 1時間耐火の増築~本町K邸


本日も雲ひとつ無い快晴。
気温も34℃・・
来週も1週間はこの天気が続く模様です。
もう9月も末というのに、残暑が続くのもめずらしい・・(というか、予想どおりなのですが)
要は1ヶ月気候がずれているのでしょう。

そのお陰で、来年の新築の木材は乾燥が順調。
さらに本町K邸の外壁塗装工事にも良好な天候です。

写真は、本町K邸の既存鉄筋コンクリート部分のパラペットです。
所々に、亀裂が入り、コンクリート内部に溜まった水が滴り落ちています。

屋上は防水し直したので、上からの漏水はないのですが、いつまでも雨水排水部分の水が止まらず、おかしいと思っていたら、これまで溜まっていた水がパラペットの亀裂から出てきていました。
屋上コンクリートスラブは湿った状態のようです。

パラペットの外側に面した亀裂部分から入った雨水が長い間、溜まっているようで、滴った部分は白化を起し、「鍾乳石」のような柱状の固形物まで形成しています。

パラペットの外側に弾性塗装を施し、そこから雨水が入らないようにしなければなりません。
また、軒天部分から溜まった水を抜くように着色のみの通水性を考えた塗装を行います。

ビル等の鉄筋コンクリート造、鉄骨造の場合は、殆どがこのような構造なので、同様な改修を行わなければならないでしょう。
長期間の老化現象を考慮した設計と改修工事の確立が必要です。
コメント   トラックバック (2)

目地が白く・・

2007-09-20 21:32:14 | 長岡市深沢町 山の木


毎日、30℃を越す真夏日が続いています。
いったい何時まで残暑が続くのか見ものです。
今週いっぱいは続くらしいですが・・

おかげで、外壁の羽目板が予想以上に空いてきました。
写真は深沢W邸の杉羽目板ですが、よく見ると、実(さね)の合わせ目の色の入らなかった部分が出てきていて、白く見えています。
主に、東面、南面の日の当たる部分です。
北面や西面の日陰になる部分は、全く大丈夫でした。


お客さんに、
「塗装屋が下手だ」

と言われましたが、いくら上手くても、実の中まで100%塗料を入れられるわけがない。
天然の木を相手にしているので、空いても仕方がないのですが・・
塗装屋さんに聞いたら、他でも同じ現象が起きているとの事でした。

今年は真夏の頃よりも、長引く残暑で予想以上に乾燥が進んでいるようです。

現在は、塗装屋さんに目地部分に塗料を塗ってもらい、白くなっていません。
一番空いた時に塗ってあれば、ひとまず安心でしょう。
これから空気中に湿気が出たり、雨が当たると、羽目板自体が膨らんできます。
そのときに、目地がピッタリとくっつくくらいに調整してあります。

これが完全乾燥中にピッタリくっつけてしまうと、膨張したときに羽目板が互いに押し合い、弱いところの釘が抜けたり、割れたりしてしまうのです。
羽目板の面積が大きければ大きいほど、膨張の長さは増えます。

なので、適当なところで縁を切って、ジョイントしています。
「遊び」の部分を設けないと、あとで思わぬこととなります。


こういう見えない工夫がしてあるのよね、ウチの建物って・・
コメント

中島町H邸 地鎮祭

2007-09-16 03:10:05 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


台風の接近により、またまたフェーン現象で30℃を超える真夏日でした。
今年の太平洋高気圧はねばりがある・・
夏の到来が遅くなった分、本格的な秋も遅れるのでしょうか?
やはり、季節が2週間~1ヶ月くらいずれているのは当たっているかも・・
でも、冬は意外と早く来たりして・・11月初旬に初雪??
まあ、ここにきて何が起ころうと不思議ではないのでしょう。温暖化ですから・・

栄町T邸に名古屋から来たHappyまるけの女の子が泊まっていったらしい・・そして小屋裏に落書きをしていったらしい・・
全国を自転車で巡回し、「マイ箸」を広めているそうです。
環境問題に関心のある人が、アクションを起こしています。
こうした、温暖化ストップの努力が実ることを切に願います。
私の地元の木の家も、やはり温暖化防止の願いからスタートしたのですから・・

お客さんの話では、あの家が出来てから色んな人が尋ねて来るようになったとか・・
御神木や山桜が呼ぶのかもね・・
私の気も入っているし・・


その命を削る家作りを評価され、さらに地元の木を使って伝統構法の耐震、耐久性のある住宅、吉田町T邸のバリアフリー住宅に共感された、Hさんの新築工事が始まろうとしています。


地鎮祭・・

この神主さんの地鎮祭は弟子の人2人と、念入りに祈祷していました。
これは、はじめて見ました。

すごい・・

本格的な地鎮祭ってこういう風にするのね。
祈祷の文面も、長い。通常の3倍くらいの長さ。しかも読んでないです。
3人のハーモニーがすばらしい。

写真中央に祭壇、右にお客さんが移っています。
この家は、このお客さんの息子さんの介護の家。
交通事故で重度障害となった息子さんの完全バリアフリー住宅となります。
吉田町T邸よりも、さらに重度障害用です。

ここまでくるのに、いろんなエピソードがありました。一言では語りつくせないものがあります。(その話はまたの機会に・・ドラマじゃ・・)



      交通事故で動けなくなった息子さんのための家


私の家の作り方は、どんな人でも、そこに住む人のための家をつくるというのが基本です。
そこに住む人が、健常者であろうが、障害者であろうが、そんなのは関係ない。
その家族をずっと守り続ける家をつくる・・ただ、それだけなのです。
(そして、問題を解決していく)

ウチの会社が潰れても、私がこの世から居なくなっても、作った家は残り、お客さんを守り続けるでしょう。(地震が来ても倒れないし)

そして、やはり、地元の木を使い、伝統構法で組んでいきますが、現在は木材をマルユーにて乾燥中・・・
今年の残暑は厳しいけれど、木が乾くのにうってつけの環境です。
姉○事件による、法規制強化の波にも負けず、この秋に向けてがんばらねば!!

コメント

深沢W邸 内部追い込み中

2007-09-12 19:52:10 | 長岡市深沢町 山の木


平成21年11月をもって、10年保障の保険がかけられない「伝統構法」は、建築できなくなるようです。
保険を掛けるには、金物を多用したりしなければならず、何でわざわざ弱い構造にしなければならないのか不思議です。

これも、あの「姉○さん」のお陰です。

安い強度偽装マンションを買った消費者を保護しようということで、保障機構に入っていない建設会社は家を売ってはいけないという法律がこの春に可決され、平成21年11月までの猶予期間はあるものの、一律強制加入されることとなりました。

これにより、住宅保障機構が認可できない構造は、瑕疵保険が掛けられないということで、標準仕様にない「伝統構法」は建築できないこととなります。
もともと、簡易的な骨組みを金物で固定することで、ようやくもっている在来木造は、伝統構法の技術の足元にも及ばない構造なのに、検査がしやすく、公庫基準で普及し、ある程度の技術を持ったものでも簡単に施工されるということで、幅広く浸透したのです。
こちらが、現在の木造の主流となっているため、実験データも構造計算もやりやすい。
でも、伝統構法はもっと強く、耐久性もあり、木の特性をうまく活かしてやることができます。単に研究がされていないだけなのですが、

データが無い=弱い

という、ことで、何処の保険屋も受け入れてはくれないでしょう。

消費者保護を強化した法改正によって、伝統的な家造りが窮地にたたされている・・
そうやって捨て去られた古来からの文化は幾つあるのか・・

まだ2年あるので、各地の伝統構法を受け継ぐ団体と力を合わせて、日本の文化を守っていきたいところです。





台風9号が過ぎ去り、涼しくなりました。
作業もしやすくなった今日この頃・・

いよいよ、深沢町W邸も追い込み!!
2階の造作は終了し、1階の造作に追われています。
あと1~2週間で大工も終了というところ・・

そして、次の刻みが待っている・・
(そして、それが終わると、次の墨付け)

写真は、階段室の下から手摺越しに円形の明かり窓の光がさしてきているところです。
今回は、竪格子にしてみました。
手摺高さは110センチで、標準です。
材質は、当然、杉。
この裏山の木かご神木の余りで、目はつんでいます。

2階は、お客さんの要望で、カキシブのみで仕上げ、白木で仕上げました。
が、やはり、節や割れ、色の紅白が目立ち、にぎやかになっています。
年月が経ち、木が焼ければ落ち着いてくるのでしょうが・・

コメント

さくらさくらんぼ保育園(増田一眞氏設計)見学

2007-09-06 19:50:24 | 日々雑感


台風の北上によりフェーン現象となりました。
気温は30℃を上回る真夏日となり、室内では34℃。
また夏に逆戻りした感じがあります。

この台風、勢力は強く、風雨が激しいようで、速度はものすごくゆっくりで自転車並みの早さです。
いつまでも、同一範囲に停滞し、強風圏では暴風雨による土砂災害や河川の増水が懸念されます。

さて、我が「越後に生きる家をつくる会」の同志が集まり、関東方面の「伝統木構造の会」と交流に行きました。
増田一眞氏は「伝統木構造の会」の代表で、大規模木造建築物の保育園、幼稚園を手がけてきた第一人者でもあります。
今回は、増田氏の直々の立会いの下、深谷市「さくら保育園」、取手市「とねっこ保育園」の見学ができました。
その後、松戸にある増田氏の自宅兼ギャラリー、喫茶店である「結花(ゆい)」にてミニ講演会、懇談会が催されました。

写真は、深谷市の「さくら保育園」です。
中央あたりに増田氏。こどもに囲まれながら楽しそうにしていました。
この一連の保育園の設計は、斎藤公子先生の教育理念がもとになっています。

      小さいころから体力、気力を養っていれば知力は自然に伸びる


ということです。
開放的な空間で、伸び伸びとしかもたくましく育つ環境がここにあります。
宮崎駿のアニメ、「となりのトトロ」に出てきそうな雰囲気です。
閉鎖された空間が多い都会の中で、こういう田舎風の保育園は必要とされているのではないでしょうか?
子供も鍛えられるが、先生や保護者も鍛えられそうな建物です。


20年以上も前にこのような建物を手がけていた増田氏の先見の目もただものではありません。
伝統構法を活かした明るい大空間を当時の保育園に導入していたのです。
現在では、日本の保育園や幼稚園の代表作品例に入っています。

ただし、都市圏で人口数が多い地域で生徒数が少ないのが気がかりでした。
こういう環境が必要だと言われながら、いざ自分の子供となると、近代的だったりエスカレータ式だったりが優先されるのでしょうか・・
コメント (2)