べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

畑の作物

2009-06-26 18:22:00 | 新築に近い宮本町M邸(越後杉)


ここ数日間、晴れ間が続いています。
今週の初めは週末、雨の予報だったのですが、明日、明後日も晴れるとのこと・・
気圧配置も、大陸に低気圧、太平洋側に高気圧が張り出し、梅雨前線は本州より太平洋側に南下中。太平洋高気圧の勢力がやや弱い感じがします。

それでも陽は夏至を過ぎ、一番盛りの日差しとなっています。
日中は30度を越す真夏日となり、夜は涼しく、湿度も40%と意外と過ごしやすい気候です。
こんな天気が続けばいいのでしょうが、来週は雨の予報で、久しぶりに前線が北上するのでしょうか?
「から梅雨」といった感じですが、こういう場合は、集中豪雨が懸念されます。
7・13水害の記憶も新しい方で、概ね7月の中旬あたりが危ない感じがします。

それにしても、雨が少ないと、心配されるのが農作物への影響で、特に畑の作物に害が出てきます。

宮本町M邸の現場のすぐ側に、畑があり、ここに数種類の作物が植えられています。
ジャガイモやナス等、この強い日差しの中、すくすくと成長していますが、日照りの影響が懸念されます。


こうした「畑」を見ていると、「ニンジンから宇宙へ」の赤峰さんの話が思い出されます。
畑の周りには、無数の種類の雑草が生えてきています。
ハコベやスギナ等、色々な草が生えていますが、そこに足りない塩分(ミネラル)を補うために自然と生えてきて、その体に珪酸カルシウムを蓄えていき、次の種の栄養素を作り出している・・

荒地にまず生えてくるのは、笹や竹といった根で増えていく植物。崖地などの土が露出した場所や荒れ野をまんべんなく耕していき、5~6年で枯れる。、
そして次の植物が生え始めていく・・

無駄な植物(雑草)は一つも無く、ミネラルは循環して最後は豊かな森となる。
雑草が生えている種類を見ると、そこに無いミネラルがどんなものかがわかってくると言います。

土壌の栄養を消耗する畑の作物の消費した分のミネラルを雑草が補っている・・
そういった姿を見ると、自然に守られているのだな・・と思います。
どんなに環境を破壊している人類であろうと、森や自然はちゃんと逃げ道を用意しているという健気さが何とも言いがたい。



杉の羽目板張りが終了しました。

現在は、杉の羽目板張りが終了し、腰上の3×10版(窯業系サイディング)張りも終了しています。
あとはコーキング処理後、塗装をするだけとなりました。
来月はいよいよ内部が本格的にはじまります。



雲間から差し込む日差しを撮影
「日本の夜明け」はいつの日やら・・



今週の初めあたりに、関東方面から「円形の屋根」をつくってほしいという依頼がありました。円形の屋根に地元の大工は難色を示し、頼みの綱がネットで調べて我が社にたどり着いたとのことです。
最終的に7月に工事とのことなので、お断りしましたが、ネットで色々な人が見ているものだと感心しました。
特に、お客さんのサイドよりも、プロのほうが見ているように思われます。
同業者や専門家から見られるだけのサイトやブログになってきたのも、日頃からの気づいた点や工夫した点を上げていった成果だと思います。

ちなみに、円形屋根の上に「茅葺」をしたいとのことでしたが、「茅葺」に関しても、新潟県では、もう高柳方面くらいしか施工する人が残っていないのが実情です。
屋根下地までは組んだとしても、その先ができない現状があるし、値段も貴重なものなので高価なものになるでしょう。

基本事項なのですが、茅葺屋根の下地と、瓦や鉄板屋根の下地は構造がまるっきり異なります。
これはそのうち、詳しく解説しますが、日本の家屋の屋根は「和小屋」と「差叉(サス)小屋」の2種類があります。前者は通常の屋根ですが、後者の古民家に見られる「サス」は茅葺屋根に用いられ、その延長が「合掌づくり」で、日本版のトラス構造です。

また、新潟の木を関東に持っていっては、気候がまるっきり違うので、干割れだらけになるでしょう。その「地」に根ざした材料、技術が必要です。
そういったものは、その地域の古民家や地元の大工が一番良く知っているものです。

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本町K邸 内観

2009-06-22 21:56:40 | 1時間耐火の増築~本町K邸


気温27度、湿度80%の蒸し暑い日となりました。
いよいよ、梅雨も本格的になるのでしょうか?
じっとしていても、汗がにじみ出てくる季節です。

南西より暖かく湿った空気が入り込み、更に山脈を越えて空気が移動するため、フェーン現象になります。関東よりも、おそらく蒸し暑いと思います。



本町K邸の内観をご紹介します。

上の写真は、吹き抜け部分から観た廊下の様子です。
1時間耐火の準耐火木造建築物とするために、梁や柱、天井は石膏ボードだらなのですが、せめて空間としては面白くしようと言うことで、吹き抜けを設けたり、昇り天井にしたりしています。

また、坪庭付きの「町屋」という雰囲気を演出しています。
既存のRC造では取り入れられなかった自然の風を最大限に活かして、夏でも窓を開けると涼しく過ごせるそうで、エアコンも殆ど要らないとか・・
更に、ペアガラス仕様で、壁にも断熱材を入れたので、燃費も良く、窓を閉めてエアコンを入れると短時間で涼しくなるようです。




玄関を入ると、土間があり、坪庭に通じています


居間から眺めた坪庭


もともと、市街地の1階は日が入らず、涼しく過ごせる特性があり(逆に2階は暑い!)1階に居住空間を設けると快適に過ごせます。
また、「坪庭」を設けることで、明るさを適度に取り入れながら自然の風を入れることも出来ます。
庭木を植えて、緑を楽しむこともできるので、鰻の寝床の場合に取り入れたい設計手法の一つでもあります。



桧羽目板を貼った浴室


中島H邸でも桧の浴室にしていますが、ユニットバスが対応できない浴室の場合によく使う手法です。
丁度、向こう側の天井が斜めになっていますが、これは階段の部分がそのままの形となってあらわれています。
階段下の空間の有効利用を図った結果、こうなりました。浴槽は座って入るので天井高さが要らないので、階段の下でも十分高さが確保できます。

天井にはTOTOの「三乾王」を取り付け、桧を極力乾燥してもらっています。如何に水に強い桧でも、長時間濡れると腐ってくるのが現状です。
手入れのための乾燥機なのですが、冬場は浴室を暖め、洗濯物も乾かすことが出来るので一石三鳥というところでしょうか。

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ツバメが巣をつくってます

2009-06-20 14:01:59 | 日々雑感
曇ベースですが蒸し暑い日となりました。
本格的な梅雨の到来というところでしょうか・・・

田植えの終わったこの頃に、毎年工場にツバメが巣をつくりにきます。




田園風景の広がる高寺工場のまわり


工場の階段の壁にツバメが巣をつくりました



心配そうに巣を見守る親鳥達



巣にはヒナが・・・



ツバメは、この時期、ヒナに餌を与えるのに頻繁に巣と周りを往復します。
ミミズや羽虫が主な食料らしいのですが、ハチも好んで食べます。
巣の下に、無数のハチの羽が散らばっていることもある。


スズメバチが巣をつくりはじめたとき、ツバメがハチを食べてくれるので、スズメバチの巣はなかなか大きくなりません。
人間にとっては、ツバメは有用な鳥といっても過言ではないでしょう。

「ツバメが巣をつくると、幸運だ」

と言われていますが、まさに危険なハチを退治してくれるので助かります。
空中に飛んでいるハチを素早くキャッチして食べていくのです。

「ハチに刺されないのか」

と疑問に思われそうですが、あっというまの出来事なので、ハチも針を出す暇も無く食べられてしまいます。特に、腹の部分が美味しいらしい。

それでも、捕食はぎりぎりに抑えているのかもしれません。
全部食べてしまうと、もう食べれなくなるので、少し残してハチの巣を育てながら「畑」のようにして餌を確保していく知恵もあって良いのだと思います。

ツバメが巣立つとき、5~6輪の群れが一斉にスズメバチの巣の廻りを飛び回って最後に残ったハチを食べます。
ハチにとってはたまったものではありませんが、スズメが南に渡っていった後、丁度稲刈りも終わってスズメも田んぼへ移動し、生き残ったハチの全盛期となります。
スズメバチの巣が大きさを増すのはこの頃で、10月には巣を守るために凶暴になり、スズメバチの被害が出る季節となります。


長岡ってこんな街
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マルユーにて・・・県産材をつかう理由?

2009-06-18 18:19:59 | 山の木の話(越後杉)


午前中は雨。午後からは晴れ間が広がりました。
雨が降るのも今日くらいで、明日から晴れがつづくようです。
来週は前半は雨の予報が続くので、梅雨らしくなりそうです。

宮本町M邸も外部を早めたいところ・・
(あと外装のみとなっています)

写真は、村松町(五泉市)にあるマルユーにて販売している魚の形の越後杉プレート(1枚500円)です。
形は色々なものが可能で、1枚1枚型にあてて職人さんがジグソーにて切り出しているそうです。

マルユーは越後杉の天然乾燥材を保有する、県内でも有数の材木屋さんで、敷地内には1000m3を越す丸太をストックし、大割りにして寝かせています。

人工乾燥工場がメインの越後杉ですが、天然乾燥にこだわりたい場合は、中越地区のほとんどの材木屋さんがここから買って流しています。
丸太の在庫を大量にかかえるには広大な敷地と経営体力が必要です。

仕入れた物は、早めに売って儲けを出すのが商売のコツですが、あえて長時間寝かせる天然乾燥にこだわるには、よほどの覚悟が必要です。


「越後杉は儲からない」ものです。


「イメージ戦略」として地元産ブランドの名前に釣られて導入しても、長続きせず、結局、国産材にシフトせざるを得ない大工、工務店、材木屋さんが多く、長続きしない理由は、

「品が悪い」
「強度がない」
「高い」

のどれかに決まっていて、さんざん文句を述べて辞めて県産材のイメージをかえって悪くしてしまうか、破産若しくは大手に吸収されていく姿をみると、県産材にこだわるには、知恵と工夫と根性と努力が必要です。
その覚悟が無ければ、手は出さないことです。国産材にこだわったほうが良い。

では、県産材にこだわる理由はどこにあるのか?

お客さんに直接のメリットは殆ど無い県産材を使う理由。
それは、地元の山を守り、新潟の豊かな自然・資源を後世に残したい。
ただそれだけ・・・

それには、高度な大工技術、それを駆使するための設計技術を磨くことに努力を惜しまない。
「家」を「売る」のではなく「建てる」のが、私の目標であって、私を必要とする人には、とことんまで力を発揮したい。

地元の山の木が助けを求めているからこそ、自分の持てる力を注ぎ込む。
「粗悪」と言われている「県産材」を最大限に活かすことが私の使命であり、喜びです。
それは、これからどんな時勢になろうとも変わらないでしょう。

先祖代々、大工を継承してきた私のDNAに刻まれているのかもしれません。
(我が社は創業90周年らしい・・)

マルユーは、県が越後杉を推し始めた当初から参加していて、昔ながらの自然のサイクルに沿った材木屋の形態を守り続けています。
建材屋のような横流しばかりしている製材機も持たない「自称・材木屋」さんが多い中、山を買って、切り出してストックしておく材木屋さんは珍しい存在です。
木の性質を見ながら割っていく技術も継承していく必要があるでしょう。

昔、家具職人だった人が勤めていて、色々な家具や小物をつくることもしています。「県産材」で食べていくには「努力」が必要です。



倉庫いっぱいに眠るアイテムはタカラの山?


こんなイスもあります



山の木の話へ・・
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本町K邸 外観

2009-06-17 20:57:03 | 1時間耐火の増築~本町K邸


入梅したとたんに、ほとんど雨の降らない空梅雨です。
また、局地的に豪雨が降る天気になるのだろうか?

本日は、東京にて全建連の「次世代委員会」があり、そこに出席する予定だったのですが、現場が忙しすぎて急遽キャンセルしました。


日中の半分は現場廻りで終わってしまいます。来月までに大工工事に決まりをつけたい宮本町M邸。外部は杉の羽目板工事が半分くらい進み、いよいよ内部工事にとりかかっています。
加茂からの応援を含めると、8人の大工が現場に出る大所帯。
昨日は村松のマルユー材木へ買出しに行ったり、旧栄町T様へ寄ったり、夜な夜な図面や見積もりと、ハードな毎日となっています。

更に、「越後にいきる家をつくる会」の地域住宅支援事業の資料づくりや、長期優良住宅仕様の検討など・・・めまぐるしく時間が移り変わり、1日があっという間に過ぎてしまう・・

どうなることやら・・・

さて、写真は本町K邸の現在の外観の様子。
前の庭には樹木が植えられ、つつじが咲いて、緑がまぶしい季節です。
空も青々と映えて、「夏」という感じになってきました。
建物の「顔」ともいうべき玄関やアプローチ部分に緑があると、より引き立ちます。
後ろにRC造(鉄筋コンクリート造)の本体建物がそびえているのを感じさせない。
無機質的な都会の代表的なRC建物に有機質的な木造の増築と庭の整備によって街中だというのを忘れさせてくれる一角となっています。
雁木も適度な日陰をつくるので、これからの暑い時期に重宝するでしょう。

(木造部分も1時間耐火の準耐火木造建築物ですが、そういう印象も感じられません)


RC造の既存建物と木造増築部分にある坪庭にも、庭石や庭木が植えられ、リビングから見ると、ゆったりとした気分になります。
市街地のうなぎの寝床の狭さを感じさせず、窓から風も入って心地よいそうです。

「町屋」の本領発揮というところでしょうか?
昔の町屋はやはり、坪庭が配置されて、街中でもゆとりのある造りになっていました。雪国の場合は、屋根雪処理の場として設けていたのも一つの理由です。
四方が囲まれた空間で、坪庭を設けることで、風通しと明り取りの役割を担い、住空間を快適なものにしていました。
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長期優良住宅の耐震等級

2009-06-15 21:05:51 | 長期優良住宅
全建連による長期優良住宅の説明が先日行われ、その全容が明らかになってきました。

昨年から施行されている「全建連提案の超長期優良住宅(200年住宅)」に比べてハードルは低くなっているものの、下地材まで国産材を使わなくてもよいとか、Z金物に限定しなかったり、基礎のコンクリート強度を第三者機関で検査が義務づけられていない等・・ほぼ同様の仕様です。

中でも、一番の難関は、耐震等級2をクリアしなければならないことでしょう。
耐震等級2は、建築基準法で定める壁量の1.25倍もの壁量が必要で、更に屋根や床を強固にする必要があります。
(実際には床倍率の計算をする必要があります)

基準法は数百年に一度程度の地震(震度6強~7に相当)で倒壊、崩壊を起さない程度の強度を「壁」と「(壁の)バランス」で持たせています。(一般住宅の場合)

品格法の耐震等級2の場合は、その1.25倍の地震でも倒壊、崩壊をしない程度の基準が定められ、「壁」だけでなく、窓上の垂れ壁や窓下の腰壁までも計算に入れ、さらに床も強固にすることで耐震性を高めています。

小屋裏の場合も、屋根や火打梁だけでは強度が足りず、一度、床合板を貼って、その上に屋根を乗せなければ、計算上はもたないという結果になり、吹き抜けや昇り天井、明り取りまでも制限を受けます。
特に、「うなぎの寝床」と言われる間口が狭く、奥行きが長い建物の場合は、吹き抜けどころか階段までも制限されてしまう場合があります。(階段を入れる方向も検討に入れる必要が出てくる)

真四角に近いプランで、あまり大きくない建物(30坪程度)ならば軽くクリアできるのでしょうが、敷地によって形状が制限される場合は、耐震等級2をクリアするのは至難の技となるでしょう。


壁や床、金物の計算に力を入れ、構造の耐久性に関しては、全くメスを入れていないのも事実です。
「金物の入れ方」によっても、構造躯体の強さ、メンテナンスのし易さが変わってきます。
そういうのは、リフォーム工事を経験すれば自ずと身につくものです。

写真は、現在リフォームをしている建物の金物の様子です。
築15~20年くらいで、だいたいこのような現象があらわれてきます。



床梁の上側は「羽子板ボルト」にて固定


梁の下側は木がやせて隙間ができている


材料がやせてくると、木と木の間に隙間が出てくるようになります。
羽子板ボルトは通常、建物の内側から通して、外側でナットで締め付けます。
木がやせた場合は、再度、締め付ければいいのですが、隙間が確認された時点は、内装工事なわけです。同時に外部改装を行えれば、外壁を解体し、ナットを廻すことができます。
が、殆どはどちらかのリフォームで、内側の工事が終わってしまえば、外側を後で工事しても床が強固になっているため、それ以上締め付けられません。

天井を解体した場合でも同様です。
小屋裏の金物を締めようと思っても、内側からは締められないのが現状です。


【解決法1】
新築時、大改装時に「内側から締める金物」を使用すれば解決します。

外側からZボルトを通し、内側に「引き寄せ金物」を用いれば、地震が来たり、リフォームをする時に、容易に締め直すことが可能です。

火打金物も外側から入れて内側で締めるように統一する。
梁の上だけでなく、下側も金物を入れる必要があります。(蟻落しの場合、どちらかというと、上よりも下が重要)

短冊金物や平金物は論外で、木がやせてしまえば締めることも出来ない。
中空に浮いたペナペナの金物1枚でつながっている構造になってしまいます。
(そんなんで、地震に耐えられるのだろうか?)

【解決法2】
もう一つの方法は、外装を容易に金物を露出できる構造にすることです。
雨仕舞の問題があるので、雨が漏らないように考慮するには、下屋を設けたり。キリヨケを設けて、その軒下を解体して金物を露出できる構造にすれば良い。

伝統構法の場合は?後者のアイディアを採用する必要がありそうです。(当社はそうしています)


超長期優良住宅を壁や床に固執する以前に、どうすれば耐久性を高めることが出来るのかを考える必要があると思います。その答えは年数の経過した中古住宅にあります。(あ、大地震の経験もあるか・・)

リフォームがちゃんとできない大工は大工ではない。
新築なんて初心者の職人でもできる!

「何でそうなったのか、どうすれば良いのか?」
と、絶えず考えながら模索していく姿・・それが無ければ進歩もしない。
「如何せん、如何せんと言わずは、即ち如何と・・」(中国の論語の教えか?)


リフォームを経験すると色々と学ぶことが多いものです。


長期優良住宅へ・・・

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建具~竪格子の間隔

2009-06-12 22:31:01 | リフォーム奮闘記


昨日の午前中は雨が降りましたが、午後からは晴れ、本日も曇ベースの晴れ。
全国的に入梅したということですが、雨が続かないようです。

もう梅雨の中休みに入ったのか?

宮本町M邸の外部工事が進むので、天候に恵まれていて損はありませんが、この先どのような事態になるのか心配でもあります。

市内のシロアリ現場も防蟻処理の後、床も無事に塞ぎ、一段落というところ。
屋根の張替え工事もありました。

今週に入って、宮内町S邸のリフォームが始まっています。
木造車庫の建て替え(鉄骨造)と、2階の和室改装が主な工事内容です。
部屋の断熱を考慮して、後付け樹脂サッシを取り付けます。
外側のアルミサッシの内側に、樹脂サッシを取り付けることで、断熱性能が飛躍的に向上します。

今回のリフォームでは、和室ということもあって

「格子を付けたい」

というお客さんのご要望もあり、竪格子を取り付けます。


格子の間隔については、建具屋さんが専門ですが、アルミサッシの場合は、細かい指定をこちら側からしなければなりません。
建具屋さんの場合は、格子を実際に並べてみて、自分の感覚で間隔(おお、洒落か?)を決めていきますが、工場出荷のサッシの場合は、全てこちらで指定します。
しかも、格子が建具屋さんのものよりも太くて(21ミリ)、バランスがとりづらい・・・

写真のように、3案くらいピッチを1/10スケールで描いて見比べた結果、5センチ程の間隔がちょうど良く、お客さんにみせて、これで行こうという事になりました。

格子の間隔は、通常、建具屋さんのように実際の大きさのものを並べて様子を見るのですが、私の場合は黄金比を使って計算で出すことにしています。

      黄金比 1:1.618

古典的なバランスの良さを現した計算式です。
例えば、格子が21ミリならば、黄金比で計算して、33ミリが丁度良い計算値になります。
空間に33ミリを用いて間隔は55ミリ。
どちらかが見た目がいいはずなのですが、どうもしっくりこない。
狭いほうは、格子ばかりになり、離したほうは、どうも離れすぎ・・
このあたりは、己の美的センスの問題になります。

もうひとつの奥の手として、平方根√2を用いることもあります。

     平方根 1:1.414

黄金比が西洋の文化ならば、平方根比は日本の文化です。
これで計算して、51ミリの間隔です。
55と51ではそんなに違いがないではないかとお思いの方もおいででしょうが、実際に1/10で図面を起してみると、写真のように差が出てきます。

やっぱり、日本人は平方根比か・・

このピッチでメーカーに指定し、一番近い寸法で製作してもらうことにしました。

この平方根や黄金比はサッシの縦横を決定するのにも有効です。
例えば、
1間のサッシならば、高さ90センチで黄金比、高さ1.1mで平方根比に近く、「美しい」とされる比率になります。
(う~ん、このあたりをバラしちゃうと、あの建設屋さんも真似しちゃうんだろ~な~密かにこのブログで勉強してるみたいだし・・実際の設計のバランスは、自分の美的感覚に委ねられます。計算だけではないのであ~る。あと施工の抑えどころも経験と日々の探求によるものである。精進するよ~に。)



「二重サッシ」

今年の春に、生産が終了しました。
今まで、断熱、防音に優れたサッシとして、我が社の建物に標準で取り付けていたのですが、2回開け閉めしなければならない煩わしさ故にメーカーも売りたがらず、結果として今回の生産終了劇にピリオドを打ちました。

宮本町M邸で、どうしても二重サッシを入れたいということで、メーカーに無理やり出させたのが最後の二重サッシとなりました。
今までの「定番」がどんどん消えていくのが惜しい限りです。


今後、二重にする場合は、外側にアルミサッシを取り付け、内側に樹脂サッシを付けることで対応せざるを得ず、よって価格は跳ね上がってしまいます。

メーカーは二重サッシを排除する反面、次なる製品も出してきました・・・



トステムの後付二重サッシ インプラス


廃盤にするといっておきながら、ちゃっかり二重サッシは「断熱」や「防音」に良いとうたっています。(更に防犯にも・・)
メーカー・・・・ちゃんと長所は判っているワケね・・
後付でなく、はじめっからの二重があるのに、何で止めるか・・

本当に、メーカーっておバカ。
っていうか、工務店はそこすらも気づかず、メーカーのいいなりになっているのね・・
良いものがどんどん姿を消していく・・
困ったものです。
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和室 床下収納

2009-06-10 22:39:02 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)
中島町H邸にて、和室を40センチ洋間よりも段差をつけ、この高さを利用して、引き出しを設けました。

40センチだと、丁度イスと同じ高さで、畳の上に座布団を敷くと立派な長椅子になります。
何人か座って、ついつい長居してしまうアイテムになっています。

また引き出しは、奥行きが70センチ以上は取れますが、あまり深いと奥の掃除が大変なのと、引き出しを引いたときの重量(荷物も入ると意外と重くなります)や部屋側に出すスペースに余裕ができないので、60センチくらいがベストだと思います。

4畳半の狭い和室ですが、介護するデイサービスの人の休憩所としての用途を考えているので、このくらいで十分だと思います。
また、中央の畳をはがして、掘りコタツにして、その廻りに4人位座れるスペースとしています。



段差を利用した引き出し



畳下の収納方には、以下の3パターンが考えられます。

1.引き出し式収納



2.ハッチボックスタイプ


3.置き畳式




どちらかというと、「置き畳式」がシンプルで壊れなさそうで、安く済みそうです。これをバリアフリーにして床と畳の段差を解消する場合は、床下にボックスごと埋め込んでしまえばいいのですが、1階の場合は床下換気が気になるところで、2階の場合は下階との天上とのスペースがあるかどうかが鍵になります。

また、パナソニックでは、畳1帖の下を、収納スペースにする装置も販売しています。座布団や暖房器具など和室の必需品をたっぷり収納できます。



電動で畳が持ち上がります。


和室の床下に、畳1枚分の収納スペースを確保。壁スイッチで、畳が約7cm自動で持ち上がるので、女性の方でも軽い力で開け閉めができます。開口部が大きいので、出し入れもラクにできて便利です。さらに、床下収納庫内の湿気や臭いを吸収する、「湿気ネーゼ」付き。200g/m2以上の湿気を吸収する優れた調湿性で、収納庫内の湿度を、カビの繁殖を抑える80%以下に保ちます。
写真の500Lの場合、143,955円 (税抜137,100円)。
※断熱材セットなし。

  以上パナソニック説明

このような和室の利用法も、考えればどんどん出てくるのでしょう。
和室の場合、どうしても押入れが必要です。座布団や布団を収納する必要があるためです。
どうしても収納スペースが採れない場合は、床下も検討してみてはどうでしょうか?




バリアフリーについて考える

もくじへ・・
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化石 大割り

2009-06-09 15:24:09 | 山の木の話(越後杉)


いよいよ、入梅の様相か?まだ曇がちですが、日本列島の西側から梅雨前線らしき雨雲がかかってきているようです。
例年よりも2週間程度遅れているそうです。

長岡地域森林組合は、小国森林組合、三島森林組合と合併し、新しく「中越よつば森林組合」(連絡先 〒940-2046新潟県長岡市雲出町字前田4421 TEL0258-21-4525 FAX0258-21-4533)となりました。
大所帯となった事務所は、活気にあふれています。(今までの人員が集約されたため)

冬に大手通り再開発地区で発掘された「太古の木の丸太(化石)」も、乾燥が進み、これ以上陽にさらすと干割れがひどくなりそうなので、運搬を決意。
それでも、3トンくらいありそうな丸太は、組合のローダーでも持ち上げると尻が浮き上がるほどの重量で、とても製材機どころか、工場へも運搬できそうにありません。
半割にして、軽くしようということになりました。


大型重機でもやっとやっとで持ってこれる程の重量です

昔ながらの「木挽き(こびき)」の要領で、丸太を縦割りにしますが、現在は長いチェーンソーを使用するそうです。
(昔のように、二人交互に両側から挽いていく鋸は無いそうです・・あったら面白そうですが・・・)


1m以上もあるチェーンソーを見たのは初めてです。
さすがに、大きい!




丸太の上に乗ってチェーンソーを挽いていく


割れた!


中は、正目が通っていました。
何に使うか・・それは乾燥してからのお楽しみ。





大割りにして、高寺工場へ運び込み、屋根付きの場所で自然に乾燥させる予定です。
この木は、新潟大学に調べてもらった結果、「カツラ」であることが分りました。
カツラは水辺に生える木で、川辺や山の沢を好みます。
大手通りは、この木が生きている時は、信濃川の河原だったのかも知れません。
樹齢200年以上の大木が「流されてきた」というのも不思議な話で、土砂災害の際に山から押し流されて来たか、その生えていた場所まで土砂が一気に流出してきて埋まったというところでしょうか?

現在、「東京大学」にて年代測定を進めているそうで、何時頃の木か分れば、中越地方の昔の様子も解析できるのかも知れません。

土砂が流されてきた場所も見当がついてきました。(個人的に)
「太古のロマン」と言うよりも、天変地異的な災害が数千年前に起こり、山が跡形も無く崩れてしまったというシナリオで、その形跡は市内の至る所にあります。
日頃見慣れた風景が、実は昔の大規模な土砂崩れの跡であったという・・・大それた仮説を打ち立ててしまったのですが、それはまた、別の機会に・・・



日頃見慣れた山々の風景に、太古の大規模崩落のヒントがある



山の木の話へ・・
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長期優良住宅法関連情報

2009-06-04 01:27:04 | 長期優良住宅
このブログもだいぶ検索ヒットが多くなってきましたが、中でも「長期優良住宅」についての検索が多いようなので、補足として掲載します。

●国土交通省関連

長期優良住宅法関連情報

最終更新:平成21年6月1日

 長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅である「長期優良住宅」について、その建築及び維持保全に関する計画 (「長期優良住宅建築等計画」といいます。)を認定する制度の創設を柱とする「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が平成20年12月に公布され、平成21年6月4日に施行されます。
 この法律では、長期優良住宅の普及の促進のため、構造躯体の劣化対策、耐震性、維持管理・更新の容易性、可変性、バリアフリー性、省エネルギー性の性能を有し、かつ、良好な景観の形成に配慮した居住環境や一定の住戸面積を有する住宅の建築計画及び一定の維持保全計画を策定して、所管行政庁に申請します。当該計画の認定を受けた住宅については、認定長期優良住宅建築等計画に基づき、建築及び維持保全を行うこととなります。


詳しくはこちら


●促進事業・補助金について

「長期優良住宅普及促進事業」は、住宅供給の主要な担い手である中小住宅生産者による長期優良住宅への取組の促進及び長期優良住宅に関連する仕組みとしての住宅履歴情報の普及を図ることにより、良質な住宅ストックの形成を促進するため、中小住宅生産者により供給される長期優良住宅に対して助成を行うものです。
本事業の助成の対象となる住宅は、法律に基づき長期優良住宅としての認定を受け、所定の住宅履歴情報を整備する必要があるほか、見学会の開催や、今年度内の一定時期までの竣工・引渡しなどが求められます。

■ エントリー(事業者募集)期間
平成21年6月4日(木)~平成21年8月7日(金)


■ 補助金交付申請(補助対象住宅申請)期間
※エントリーが完了していることが前提です。(エントリーと本申請を同時に行うことも可能です。)
平成21年6月4日(木)~平成21年12月11日(金)

■ 補助金額
本事業による補助金の額は、補助対象となる建設工事費の1割以内の額で、かつ対象住宅1戸当たり100万円を上限とします。なお、補助を受けることのできる住宅の戸数は、一の補助事業者あたり25戸を上限とします。
(団体・グループによる場合は、代表者に対して一定の附帯事務費を補助します。)

■ 対象者
申請者は、以下の要件を全て満たす方です。
○ 年間の新築住宅供給戸数が50戸程度未満の住宅供給事業者
○ 建築主と住宅の建設工事請負契約を締結(又は売買契約を締結※)し、かつ当該住宅の建設工事を行う者
※建設業と宅地建物取引業を兼ねる者が、住宅の建設工事を行い、かつその販売を自ら行う場合についても本事業の対象


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木 公共建築物の木質・木造化の提言

2009-06-04 00:52:00 | 山の木の話(越後杉)
もう7年も経ちますが、長岡市の公共建築物の木質・木造化を提言する「長岡木造振興研究会」に所属し、県内のあちこちの視察や講演会を開き、研究のまとめとしての「木 ~地域産材を活用し、長岡の木造技術でつくる」という報告書をまとめました。

木造振興研究会は、市内の森林組合、木材商組合、建築組合、設計組合、市役所関係の代表者から構成され、川上から川下までの問題点を洗い出し、RC造、S造が主流の公共建築物への木質・木造化を進める研究機関として平成12年に発足しました。
(会長:志田材木社長、副会長:わたし)

その報告書は、長岡市に問い合わせていただければ無償で手に入ると思います。
(内容は、「越後にいきる会」のHPにて公開していました)
報告書の大半は、私の執筆で、山側、使い手側のパートを担いました。
かなり短時間でまとめた内容ですが、当時の「山の木を出したい」熱意によって、かなり専門分野まで立ち入っています。

地震の復興に長岡市を訪れた公共建築物に携わる設計士の話では、
「ここまで報告書にてまとめた市もめずらしい」
と、報告書を評価されていたようで、現在では当たり前のように木質・木造化が普及している公共建築にて前々から準備を進めていた長岡市の姿勢に共感されたようです。


山林からのメッセージ

大工 伝統技術


あれから7年、中越地震や中越沖地震によって建物の耐震性や、伝統構法についても知識や経験が深まっているので、更なる内容の訂正、追加を行っていきたいところです。
また、地震の騒ぎによって中断していた研究会ですが、気がつけば市の公共建築物の木質・木造化が進んできているので、その目的は達成されていると思います。
トイレ、学校その他の事例が上がり、内装についても木質化は当たり前の時代となりました。
今後は、木造に関しての意見交換の場としての機能になればと思います。


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