べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

1時間耐火の階段

2007-07-28 19:51:01 | 1時間耐火の増築~本町K邸


東海地方は梅雨明けしたそうですが、関東より北はまだ梅雨真っ只中・・
このペースだと8月にずれ込みそうです。
2月に雪が降らず、3月に積もり、5月は雨続きで、6月は意外と晴れましたが、
まとまったからっとした天気はありませんでした。

変な年です。1ヶ月くらいずれているのかも・・
梅雨明けは8月、9月に残暑厳しく、11月に台風?

本町K邸では、内装工事が終盤にさしかかっています。
内部は殆どが石膏ボードの2重貼りで、気の狂いそうなボード貼り作業が延々と続きました。ようやく大工らしい工事になりましたが、床を張るとほぼ終了・・


    ボード貼り・・

これだけに時間を費やすのが、準耐火構造なのです。

階段は1時間の耐火時間をクリアするために、36ミリの厚い板を使い、その外側はやはり石膏ボードを貼ります。
階段の下にはグラスウールを入れ、強化石膏ボードで塞ぎます。
外部に面する部分には、鉄板を貼り、外からの炎に備えます。

45分耐火ならば、ここまでしなくてもいいのですが、1時間はやはりきびしい・・
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下草刈り

2007-07-27 20:31:27 | 長岡市深沢町 山の木


今年は梅雨が長く、連日80%を越す湿度のため、木の乾燥がうまくいきません。

深沢町W邸でも同様で、6月はじめに上棟し、外部を塞いだ状態ですが、内部の構造材は乾燥が進まず、逆に、高湿度のために、水分が戻ってしまいました。

内部の渋が浮かび上がり、しみだらけになり、表面にカビが生えてしまいました。

梅雨という季節もありますが、外部の湿気対策を行うことにしました。
裏山は杉の木を伐採したので、草が伸び放題になっています。
草から蒸発する水分も考えられるので、これを下草刈りの要領で倒していきます。
お客さんがこれを見て、草刈機を使って手伝ってもらえました。

草を刈っていくと、昨年植えた記念樹のようなものも見つかりました。周りの草のほうが成長が早いため、草に隠れてしまっていたのです。
陰になると、木の成長は止められてしまいます。
植林してある程度木が育つまでは、こうした下草刈りを行わなければなしません。

昔は、よく、山へ行って、下草刈りをしたものです。

こうすることで、木の成長を促すとともに、通風も良くなり、土壌の保水力も上がり、活性化します。
保水力が上がれば、浸透して地下水になり、山の麓(ふもと)で水が湧き出るようになり、飲料水や農業用水に使えます。
里山を手入れすることで水源としての山林を持続してきたのです。


それにしても、最近は草木の伸びるのが早くなったような感じがします。
植物は光合成により水と二酸化炭素を酸素と糖分に変え、糖分は自分の体を形成していきます。
化石燃料の消費による二酸化炭素が増えたため、温暖化の問題が生じていますが、植物は植物でその成長を高めることによって、二酸化炭素を減らす仕事をしているのではないかという気もします。

草の一本一本が地球温暖化に対して働いているのに、人類は戦争だの、原子力だの世界経済だのと、全く温暖化に対して対策をたてようともしない。
草の命を絶ってまで家の湿気対策などとは人間のエゴもここまでくると非情極まりないような・・
それでも、森林を育てれば、草よりも多くの二酸化炭素を固定できるのです。
その木を使って、家を作れば、家自体が炭素のかたまりで、その分、二酸化炭素を減らすことができます。
木を育て、使うことは人類にとって最良の温暖化防止策になるのではないでしょうか?

そんなことを考えながら、草を刈り終わったら、からりとして風が通るようになりました。
まだまだ梅雨は開けませんが、少しずつ改善の方向に向かっています。
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マルユー見学

2007-07-23 21:51:11 | 長岡市深沢町 山の木


まだ梅雨は明けないのでしょうか?
今年の気候は何か変・・

この日曜日に、村松のマルユー木材の社員研修旅行の帰りに、深沢町W邸へ立ち寄りました。

裏山の木を伐採した職人さんがその奥さん連中に、

「この木を切ったんだ。
ちょっと間違ったら、下の家に突っ込むので、苦労した。」

と、説明していました。
奥さんも、

「夕方、遅く帰ってきて、心配だったが、こんな遠くで仕事をしていたとは・・」

と、心境を聞かせてくれました。
木を切った裏に、いろいろな背景があり、人間ドラマがあります。
その、ドラマの積み重ねが1つの家作りにつながっている・・

まさに、その切った木が組み合わさって、新しい家が建っているのです。
しかも、伝統木組みで・・この中越沖地震の震度6弱でもびくともしなかった家に生まれ変わりました。
材木屋さんも驚き、喜んでかえっていきました。

お客さんも同席していて、社長さんの話を聞いていて、満足したようです。

「この、差し(鴨居)なんて、1本10万円はしますよ!」

そおだったのか・・もうちょっと、もらえば良かったな・・
でも、先祖代々の木だから、この家にふさわしいと思います。
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木材見学

2007-07-20 15:27:45 | 見附市 K邸(越後杉)


来年、見附で新築予定のKさんが村松のマルユー木材に見学に行きました。
これから、丸太を割って来年の春からの工事に備えて乾燥させようというところです。

大きな丸太を前に、マルユーの社長さんが、

「このくらいの材料になるんですよ」

と、大きさの説明をして、実感しているお客さんでした。
この丸太は旧下田村名下(みょうげ)ヘナイリで、1年前に伐採して葉枯らししていた材料を、この春に山から出してきたものです。
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新潟県中越沖地震時の深沢W邸

2007-07-18 19:58:07 | 長岡市深沢町 山の木
地震時に建築途中であった深沢W邸では、当日、左官屋さんとお客さんが一服している最中だったとのことです。

横揺れがはげしく、お客さんと二人で呆然と建物を見ていたそうでしたが、屋根が1尺(30センチ)も横に揺れていたそうで、何回か揺れているうちにピッタッと真ん中で止まったそうです。

これを見ていたお客さんは、

「この地震でこの程度だったら大丈夫だ」

・・と喜んでいたそうです。
だって、この建物、まだ1階耐力壁が工事途中で、2階は外部のみ、2階床は全く手をつけていないので合板による水平合成はないので、ほとんど骨組みで持っていたようなものです。
そして、重たい瓦屋根ですから・・
完成すれば、さらに上のクラスの地震でも大丈夫だということです。

中を点検してみたところ、仕口が開いた所は一箇所も無く、栓や込み栓部分にヒビも入っていませんでした。
屋根瓦も異常なし。さすが耐震施工。

長岡は柏崎に比べれば規模は小さかったようですが、柏崎よりの深沢なので震度6弱以上はあったかと思います。
度重なる余震にもびくともしない・・

伝統構法・・恐るべし!
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新潟県中越沖地震 避難状況

2007-07-17 19:52:00 | 日々雑感
柏崎市内のお客さんの家に到着したとき、家がちゃんと建っていてホッとしました。
10年くらい前の建物ですが、なんともなく、被害は壁の表具が割れている箇所が何箇所かある程度でした。
現在の伝統構法にこだわる前は、「3×9パネル」の自社製のパネルを採用していて、このパネルに打ち付けた石膏ボードのジョイント部分が表具の割れ目になっているようです。
現在は、東日本ハウスが真似をしていますが、私達は既に構造そのものを強化することまで進化しています。
が、当時の技術でも震度6強に十分耐えうるものだったのです。
それも、そのはず・・当時は阪神淡路大震災の後で、面材が地震に効くという経験を活かして開発したパネルだったのですから・・
おそらく、震度7クラスでも大丈夫でしょう。

お客さんは、度重なる余震で一晩中眠れなかったようでした。
まだライフラインが生きておらず、電気、ガス、水道全てが使えない状態です。
水が来ないのが一番大きな問題です。
飲み水としてはもちろん、炊事、調理、洗い物、入浴、トイレが使えないのですから・・

特に、入浴、トイレができないのが一番の問題です。
給水の復旧が待たれます。

電気が無いので、照明も使えず、夜は真っ暗な状態で不安な夜を過ごします。
しかも、度重なる余震が襲う中での状態で、睡眠不足になってしまいます。
車の中で寝るのはとりあえず安心ですが、エコノミークラス症候群の事例もあるので長時間、狭い空間で過ごすのも限度があります。
座席がベット代わりに水平の形状になるタイプならばよいのですが・・

電話も不通の状態が続いています。
外部からも内部からも音信不通となっています。
携帯のメールが唯一の更新手段となっていました。
当然、インターネットの接続も困難です。
iモードでの閲覧くらいでしょう・・

車載のナビゲーションについているTVやラジオで情報を得ているようでした。
柏崎がどんな状況にあるのかは、把握できていないようで、むしろ周りの地域のほうが報道により情報が入っています。
当事者が確実な情報が得にくい状態となっています。

食料はある程度用意していたようですが、学校等の避難施設へ行かないと配給がもらえないので、時々行ってみるのも良いかもしれません。
避難施設へは全員が収容できるわけではないし、住宅に比較的被害が無い場合は、自宅にて避難している家庭が圧倒的に多いのです。
食料や物資の調達は、わずかに開いているコンビニやスーパーくらいです。
飲料水が底をついている状態でした。
わずかな配給が頼みの綱です。
水道が復旧すれば無用の長物となりますが、復旧前は必需品ナンバーワンです。
水が無ければ生きられない・・
食料も1週間もすると、配給が不要となります。

いまから、水や食料を用意して送ろうとしても遅いこともあります。
明日か明後日に水を持って行っても不要となることもあります。

今、本当に何が必要なのかを把握する必要があります。
(私は、お茶を持って行きましたが・・)

ただし、避難施設のある、ある程度まとまった市町村の話で、まわりから隔離されている部落では必要不可欠なもので、定期的に運搬する必要もあるでしょう。
全体であまっているから、不要だということではなく、まだ必要な場所は確実にあり、そこへ優先的に送る手段を確保しなければなりません。
何が必要かは復旧の段階によって異なります。

ガソリンスタンドも開いていますが、自家発電していない場合は、給油できないスタンドも見受けられます。

ライフラインの復旧優先順位は、水、電気、ガスという順番でしょうか・・
中越地震では、2~3日で復旧しましたが柏崎では給水が少し遅れているようです。
災害復旧センターも、個人からの支援物資は断りはじめたそうです。
古着等は好みの問題もあり、あまってしまって処分に困ってしまった経験があります。(7・13水害当時)

前回の経験を活かした迅速な対応をして頂きたいところです。
第3者的な視点で見るとわかることもあります。
当事者では、まったく分らないこともある。
当事者だと、意外と、「なんとかなる」と思って平気だったのですが・・
いざ、支援する立場になると、考えさせられます。

「前回はこうだった」
と、アドバイスするくらいしかできませんでしたが・・
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柏崎~地蔵トンネルから入る

2007-07-17 18:48:28 | 日々雑感


長岡から柏崎市へは山を超えなくてはなりません。
いくつかルートはあるのですが、地震によって不通との情報もあります。

高速道路は柏崎まで開通したのですが、災害対策車のみ降車可能。
8号線は「大積」で地崩れによる寸断。
残るは、遠く回る和島村、西山町から116号線、小国町から高柳、国道352へのルートです。
山道は危険性が多く、トンネルは渋滞が予想されます。

スタンドで予備のタンクに給油中に、

「地蔵トンネルならばガタガタだけど行ける」

との情報を得たので、ここから柏崎方面に抜けることにしました。
途中、スーパーに寄って水を購入しようとしましたが、ミネラルウォーターやカップ麺は売り切れ・・みんな考えることは同じ・・

長岡からトンネルまでは数箇所の地割れが見られましたが、殆ど皆無の状態で、柏崎側は、所々陥没している箇所がありました。
(アスファルトで仮舗装されていた)
廻りの傾いた建物を見ながら走行・・

116号に抜けると、意外にスムーズな流れとなりました。
8号線の市街地方面への合流点で渋滞していました。
曽地峠(そちとうげ)へ一時長岡へ戻る方向へ進み、山沿いの道を通って市街地を迂回する形で目的地の住宅地へ到着。

裏道のそのまた裏道を選んでの道のりです。
山沿いの道は痛みが激しく、スピードが思うように出せません。
周りは所々傾いた建物が多く見受けられました。
30分くらいの行程でしたが、長く感じられました。

大通りの交差点は電気が来ていないので、信号機が動作していないので、車同士のゆずりあいによる状態でした。
危ない場面もあります・・
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新潟県中越沖地震

2007-07-17 10:39:13 | 日々雑感


昨日の午前10:13にM6.6の地震が新潟県中越地方沖に発生し、柏崎を中心に多大な被害をもたらしています。

今もなお、余震が続き、柏崎方面は通信が出来ない状態です。

長岡市は震度6弱、5強クラスの揺れで済みましたが、市内のスーパーマーケットの食品売り場は買い物客が殺到し、売り切れの状態です。(写真)

本日は通常に戻っているようですが、柏崎方面は未だ、ライフラインが通じていない様子で、この方面のお客さんも心配です。
午後からでも食料等を積んで、まわってみようかと思っていますが、道路がどうなっているかです。
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台所改装工事

2007-07-12 14:02:54 | システムキッチンを考える


市街地内で浴室、台所改装工事をしていたH邸の工事もいよいよおおずめ。
TOTOシステムキッチン「キュイジア」を設置しました。

今の流しは、収納量が多く、下の引き出しはもちろん、吊り戸棚も下にスライドして、更に食器の乾燥機まで付いてます。
日進月歩というか、めまぐるしいモデルチェンジです。

TOTOも洗面器やユニットバス、便器が新しくなるようで・・
定番商品を末永くというよりは、新しい製品で他社と勝負している感じです。
でも、製造打ち切りから部品は5年が過ぎると、「製造していません」ということで、新製品を泣く泣く導入しなければならなくなる・・
モデルチェンジもほどほどにしてほしいところです。

このH邸、浴室改装工事で2週間、台所工事で1週間ほどかかりました。
長い間、工事でバタバタするのもお客さんに負担はかかりますが、住みながら、使いながらという場合は少し時間がかかります。

浴室工事も既存は0.75坪だったのを1坪に増やし、洗い場を大きくとっています。
間仕切り壁を台所側に45センチ動かさなければならないので、構造をそれなりに補強しながらの工事なので、やっかいでした。

いままでの浴室に比べて、広くなったとお客さんに喜んでいただいたので、苦労した甲斐があります。
ユニットバスはTOTOのフローピアを久しぶりに導入しました。
断熱パネル入りということですが、どう見ても石膏ボード1枚にしか見えず、不安が残るのでユニットバスの廻りにグラスウールを施工しました。
昔のパネルはもっと断熱が入っていたような気がするのですが・・
どうも、雪国をなめているところがあるような・・

その他、浴槽への動線が甘いなど、TOTOにはもっと研究してもらいたいところもあります。施工側の意見とか聞いてくれるのだろうか?


「システムキッチンを考える」目次へ・・

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杉羽目板貼り

2007-07-11 21:37:09 | 長岡市深沢町 山の木


深沢W邸の外装工事がはじまっています。
1階部分は杉の羽目板を縦に貼ります。
2間の長さなので、足場の上と下とで釘を打つのに2人かかりです。

山北森林組合の製品で、人工乾燥されていますが、外装には半生くらいがいいかと思っています。
あまり、乾燥度が高いと、雨がかかり、濡れると木が増えて互いに羽目板が押し合って、応力がかかり、最終的には釘が浮いて板が外に反ってきます。

貼るときに、なるべく隙間を空けて、長い通りを貼るときは、ジョイント部分を何箇所か設けて、そこで板の遊びをつくっておく工夫が必要です。
窓の周りも、増えることを想定し、隙間をあけておく必要があります。

大工がいい仕事をして、ピッタリとくっつけた場合が、一番危ない施工です。
はじめの見た目はすごくいいのですが・・
内装はそれでよくても、外装の場合は逆です。

横張りにして、鎧張りにする昔ながらの方法がいちばんそのことについては長けています。
板が増えても重なりで調整します。
縦胴縁がイナズマ型に切って、横板を収める方法もありますが、かえって逆効果かもしれません。透かして、自由度をもったほうが良いと思います。

木が増えたり減ったりするメカニズムを承知しながら使わなければならないので、面倒ですが面白いものです。
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霧除け

2007-07-09 20:57:13 | 長岡市深沢町 山の木


伝統構法の「渡りあご」仕口を用いた場合、梁と桁は互い違いに交差して、梁が外壁よりも出てしまいます。
また、通し柱を貫通した梁、けたの「打ち出しホゾ」も同様に外部に突き出してしまいます。


古民家や土蔵でも同じことがいえますが、この突出した部分は、そのままむき出しになっているのが特徴です。
この部分の腐食を防ぐのに、屋根鼻を伸ばして雨が直接当たらないようにしていました。

深沢W邸の場合、この突出部分を雨から守るために、「霧除け」(庇)で巻いて隠してしまう方法をとりました。
突出した梁に下地を設けて、霧除けの骨材としています。
これで、風雨からまぬがれ、耐久性を高められるでしょう。

また、連続していない部分は、個別に板を上に打ちつけ、鉄板で巻いているところもあります。
昔は、そのままだったのでしょうが、防水性、耐久性を高める工夫をしています。
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天然乾燥材 運搬

2007-07-07 12:46:06 | 悠久町M邸 木組みの震災復興住宅


九州地方では、梅雨前線が活発化し、大雨による被害が懸念されているようです。
ここ新潟県では、先日の岩室地域での大雨洪水注意報が局地的に発令されたほかは、降雨もほとんどなく、今日からは晴れた日が続くとのこと・・

来週の火曜日まで、曇りベースのようなので、外部を進めておきたいところです。

晴れ間を見て、悠久町M邸の材料も、村松のマルユーより運搬しました。
昨年の冬から発注していた構造材で、乾燥もすすんでいました。

でも、まだ30%前後でしょうか?今年は天候が悪く、乾きが悪いようです。
墨付けも小屋裏からはじめて、重要な部分は夏になるように調整。
建ててからも、しばらくは乾燥させないといけないようです。

大断面の材料はなかなか乾きずらいので、杉ブランドとしては不十分なところもあります。
工場や加工時にも水分を抜くような工夫が必要でしょう。
県の基準を満たすには、下地材(間柱、野縁、胴縁)や造作材でカバーするのがベストのようです。
構造材は、杉の弱さをカバーするのに、どうしても断面が大きくなるので、杉ブランド材の適応は難しいでしょう。
だからといって、米松でいいかといえば、それも許せないところで、建っている間に乾燥させるやりかたを選択します。
99%地元産材がモットーですから・・


マルユーでは、乾燥収縮を予想して、仕上がり寸法よりも5ミリほど大きくして発注しました。
これを長岡の志田材木の4面プレーナーによって、カネの手(直角)と寸法を決めてもらい、それから墨付けの工程に入ります。

  また、延々と苦しい日々が続く・・
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栗石地業

2007-07-04 20:20:49 | 悠久町M邸 木組みの震災復興住宅


半日天気がもってくれたおかげで、材木の運搬等の外部作業ができました。
入梅しているので、わずかな晴れ間が貴重です。

悠久町のM邸でも基礎工事がはじまっています。
表土を掘削して、直径12センチくらいの割栗石(わりぐりいし)を全面に敷き詰めます。
一個一個地盤に突き刺すように立てていく作業が延々続くのです。
この上に捨てコンクリートを打ち、鉄筋を並べてベタ基礎にします。
左官屋さんも慣れてきたようで、安心してまかせておけるようになりました。


地盤改良も何もしないのですが、長岡よりも信濃川の下流側の軟弱地盤で行っている方法なので、どんな場所でも施工が可能です。
バランスの良い家の形に設計しているので、不等沈下も起しずらくなります。
この上の建物は、基礎に頼らない上屋だけでももつ木組みなのですが、昔からこの方法なので捨てきれません。
本当は、伝統的な石の上に柱を立てるやり方もしてみたいところです・・


最近は、砕石を重機で敷き詰めて終わりみたいな基礎が未だ行われているようですが、そういうのを見る度に、

  「地震がきたら、砂利が崩れるぞ」

と、注意したい気分です。
表層改良している基礎で、その上に単に布基礎だったりして、

  「地震が来たら割れるぞ」

と、お客さんに言いたいのですが仕方が無い。
地震を経験してもそのありさまです。
だいたい、地盤調査をすれば殆どが、改良が必要な結果が出るのは目に見えています。
基礎に自信のない会社ほど、地盤改良をしたがる・・
上屋に自信のない会社ほど、基礎に頼りたがる・・

地震を経験したのなら、それに対応する術も考えられるはずなのに・・
いったい、何を見てきたのやら。




6月20日より、建築基準法令が改正され、違法行為ができない体制に移行したようです。
行政側もまだ対応に慣れていないようですが、伝統構法の家づくりにとってはやりずらくなってきました。

伝統的な構造はまさに経験上の上に成り立っていますが、数値的に現すのが難しく、科学がまだそこまで至っていないのが現状です。
何百年も建っている古民家は何度も大地震を経験していますが、現在の耐震診断や構造計算では、

「倒壊に至る」

と診断されます。でも、実際には大丈夫なのです。
多くの計算や実験で解明しようとしているようですが、学派や企業間の争いがあり、なかなか進まない。

         総持ち(そうもち)理論

は、大工の伝統的な考え方ですが、家の木組み全体で耐震に備えるというものです。(最近の技術の無い大工が軽々しく用いるものではない。建ててしまえば全体で効くみたいないい加減なものではない!)

昔ながらの技法、設計法があり、部材や継ぎ手、仕口に至るまで経験や試行錯誤が延々繰り返されてきた集大成なのです。

そこにメスを入れようというところなのですが、法改正によって全てが否定されようとしている・・
たとえば、小屋裏の火打ちです。
あんなもの、地震の時には応力が集中して桁が折れてしまう。
しかも、何本入れていいのかのマニュアルも無い。
ただ隅にいてれいれば基準法としては通るのでしょうが、実際には無数に入れない限りは小屋裏の水平合成が確保できないでしょう。
四隅、中心部等の少なくとも9箇所(全20箇所)は最低必要だと思いますが、実際には少ないでしょう。
その最低基準も定めていないのに、ただ入れればいいというのも納得いきません。

伝統構法の場合は、梁、桁を全て折り置きにして、渡りあごによって接合し、柱の重ホゾによって貫いて固定します。さらに、桁方向に背骨とでも言うべき「中引き(なかびき)」をやはり渡りあごによって接合、大栓を打って固定します。
そして、小屋筋交いの替わりに妻天秤を組み、小屋組み全体で水平合成を確保します。
火打ちなど、要らないのですが、その計算方法がまだ確立されていない。
立体として対応しているのですが、計算するとたいへんなのでしょう。
コンピューターでマトリクスシュミレーションみたいのでしないと結果は出ないのかもしれません。

そういう、個の数値で表す西洋的な方法ではなく、全体で表す東洋的な方法が必要だと思います。
実際、水平力に対する耐震計算はできるのでしょうが、下からの突き上げによる計算は、現在の建築基準法では定められていません。
伝統構法には、経験上、その下からの突き上げに対しても有効な組み方が仕込まれています。
それは、中越地震を経験して、実感できました。

それを、どう、数値に表していくか、今後の課題となっていくでしょう。
また、今後起るであろう関東、東海地震では、突き上げが予想されています。
現況の耐震計算では、突き上げまで考慮されていません。

基礎に関しても、支持地盤に杭等が到達していた方が強いという見解が一般的ですが、中越地震を経験したわたしから見ると、そうとは思えません。
むしろ、支持地盤に到達するのは避けたほうが良いという結論です。
これは、鉄骨屋さんも同じことを言っていました。
公共工事ほど、支持地盤に頼っているため、むしろ被害が大きいと・・

最近の、免震構造に代表されるように、揺れる地盤の力をどこかで縁を切ってやり、上の小屋組みでもたせたほうが合理的です。
支持地盤の突き上げを、もろに建物に受けてしまうと、それに対応する強度がないと、建物がもたないのです。
一般の住宅に支持地盤のエネルギーが伝わると多大な被害が出てきます。

田んぼを埋め立てたようなぶよぶよな場所のほうが、地震のエネルギーを吸収してくれます。
その上にバランスの良い建物をたてたほうが、よっぽど被害が少ない。
多少の地盤沈下が起っても、修正できるような基礎との緊結方法をとったほうが、後々楽だと思います。


そんなことを考えながら、割栗石を並べる左官屋さんを見ているのですが・・
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地鎮祭

2007-07-03 13:17:00 | 悠久町M邸 木組みの震災復興住宅
悠久町M邸の地鎮祭が先週の土曜日に行われました。

新潟県中越地震にて、全壊となった家は、直後に取り壊され、今まで借家にて過ごしてきたMさんですが、昨年の春に深沢W邸の裏山の木を伐採し、乾燥を待って、ようやく家を新築することになりました。

基礎と墨付が、これからはじまります。
20坪程の平屋建ての小さな家ですが、伝統木組のがっちりとした家となる予定です。
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