べんりや日記

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窓のリフォーム・・MMRシステム

2014-05-13 13:18:25 | リフォーム奮闘記
一昔前はサッシの表面と外壁面をなるべく揃えて見た目をスッキリとさせるのが、施工の腕の見せ所だったのですが、激しい雨や長年の外壁の劣化、サッシ廻りのコーキングの劣化によって、雨漏りが生じてしまいます。

現在では、サッシ廻りに防水テープや窓下へのポリシートの施工など、雨仕舞い対策は強化されていますが、一昔前の建物の場合は透水シートでなかったりしています。

最近では、既存の外壁回収工事が多くなり、サッシ廻りの雨仕舞い改善策として、MMR(窓・廻り・リフォーム)システムを考案し、実践してみました。


MMRシステムの概要

(実際には、描ききれない工夫がありますよ~。)





MMRシステムの手順

1.サッシ廻りの外壁を切断します


2.外壁切断後、サッシの周りに防水処理をします


4.見切りを取り付けます



3.完成




お客さんからは、

窓にアクセントがついて、くっきりと見えるようになった

という感想を頂きました。




MMRの利点としては・・



 1.費用が安い
 2.短時間で工事が終わる
 3.断熱サッシの交換も出来る

といったところでしょうか・・

外壁の全てを張り替えるのはコストがかかりすぎるといった場合には、サッシを入れ替えて、塗装をするという選択肢も増えます。

最近流行の外壁の上に外壁を重ね貼りするリフォームは、窓よりも外壁が出ているケースも少なくなく、コーキングが切れればサッシの際から雨水が浸入する懸念もあります。

霧除けの無い総二階の窓の場合も、サッシの継ぎ目のパッキンでもたせているようなものです。


MMRは、そういった工法のサッシ廻りのリフォームも可能となります。



以前、外貼り工法の外壁リフォームをしたお宅でシロアリが出た事例もあります。浴室のサッシ廻りから雨水が入り込み、外壁の下地が腐食して、そこにシロアリが入ってしまい、和室へ被害が広がっていたのを思い出すと、外貼り工法のリフォーム業者に引っかからないように願っているのですが、

「既存の外壁の廃棄分だけ安くなる」

とか、

「工期が短くて済む」

とか、

「コストが安く済む」

と言う事で、選択されているようです。

外貼り工法は、サッシ廻りや配管廻りの雨仕舞いが甘いので、その部分を注意してやる必要があります。昔の施工は防水テープも透湿シートも十分でないので、一度雨水が入ると、どこへ行くか分からない・・

漏水した場合は、リフォームメーカーに言っても、

「内側の外壁で水が止まっているのが前提なので・・」

と逃げられてしまう・・

せっかく足場を立てるのなら、外壁を解体して、雨仕舞いをしっかりと改善して、建物の寿命を延ばして欲しいところであります。




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コメント
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