べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

吹き抜け 表具貼り

2007-03-31 19:07:45 | 長岡市土合町K邸(越後杉)


本日は、夕方から前線通過のため、雨になる予報でしたが、お昼過ぎから雨が降り出しました。
昼から予定していた地鎮祭で降られてしまったため、急遽、テントを張っての儀式となりました・・

予報よりもちょっと早い展開です。
来週は、ほぼ雨の予報。3、4月は1、2月と逆で、雨や雪にたたられています・・このまま梅雨に突入したりして・・

さて、土合町K邸では、表具屋さんが最後の追い込み段階です。
吹き抜け部分の表具は、はしごをかけて、さらに、丸梁を足場にしての作業です。

ここを貼り終われば楽な部分だけとなりますが、やっぱり吹き抜けは大変です。


表具は、珪藻土表具を多用しています。
表具屋さんは貼りずらいので嫌うのですが、私自身、ビニールクロスの臭いに弱く、頭が痛くなってしますのです。
ホルムアルデヒドは抑えられているのですが(実際には出ていて、キャッチャー剤に吸着させててごまかしているだけ)、その他の化学物質が出ているようです。(おそらく、発泡剤とかだと思う・・見本を開いただけで臭いますから・・)
表具屋さんは、

「まったく、わからない」

と言っていますが、やっぱりだめです。あの臭いは・・
珪藻土とかマイナスイオンとかでないと、後で、頭痛がするのです・・
ハウスメーカーの展示場とか行くと、くらっとくる所もありました。(○サワとか・・家具のせいにしていましたが、今は24時間換気してるんだろうし・・)

改装とか、完成後にすぐ住む場合、特にお年寄りや子供部屋の改装には、珪藻土表具をおすすめします。アレルギーになったり、病気になってしまう場合もあります。
新しい家に入ったお年寄りが、病気になったり亡くなったりするのは、案外、このあたりに原因があるのかも・・


塗装もそうです。天然系の塗料にこだわっているのは、お客さんのためでもありますが、自分自身のためでもある。頭がいたくなるので長時間、現場に居れないのです。
どうも、石油系の塗料もダメみたいです。(塗装屋さんは平気のようですが・・)
私が長時間居れる現場は、シックハウス症候群の方に最適な環境なのかも知れません。



居間の天井は、屋根なりに上らせて、2階の洋間からのぞけるように設計してあります。
明かり窓も何箇所か採ってあるので、明るい居間となるでしょう。
照明器具やカーテンが取り付くと、また感じが変わってきます。

あと、1、2週間くらいで完成の予定です。

完成とともに、お客さんが住みだすので、完成内覧会は行いません。
構造見学会に来ていただいた方や、知っている方のみに案内します。
概ね、4月8日前後でしょうか・・
興味のある方は、ご連絡ください。
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土合町K邸 カキシブ塗り

2007-03-28 21:26:14 | 長岡市土合町K邸(越後杉)


能登半島沖地震が発生してから4日が過ぎようとしています。
震度5弱クラスの余震があったそうで、まだまだ安定しない日々が続いているようです。
新潟県中越地震でも10月23日の本震と27日にも震度5クラスの大きな余震があったのを覚えています。
あのときは、屋根の上から降りて数分経ったくらいにグラっときたので、もう少し降りるのが遅かったら危ないところでした。
屋根瓦が落ちている部分に、雨が降ると雨もりが発生します。

それを防止するために、瓦の上からブルーシートを張りました。
毎日、毎日、ブルーシートを持って屋根の上に上がったものです。
危険を承知で・・
それも、台風並みの強風が何回も吹いたのでそのたびにシートが飛ばされ、また張りに行った覚えがあります。夜中に呼び出されるのはしょっちゅうでした。

そんな、地元の大工たちの血のにじむような隠れた仕事があっての震災復興でした。でも、いざ新築となると、ハウスメーカーに行ってしまう・・

いったい我々の努力は何だったのだろうと思います。
苦労した甲斐が、無になってしまうのは腹立たしいかぎりです。
そんな思いを、輪島の大工さんたちに味合わせたくない!

中越地震から丸3年を向かえ、この3月で一応の復旧が終わったといいます。
その間、地元で復旧できない手間を多方面の労働力や大手メーカー、中央の技術者集団がやってきてほとんど消化してしまい、地元に残る分は少なくなっています。
しかも、地震復旧で増えた利益や復興用補助金はほとんど法人税で持っていかれてしまった・・
住宅需要も期限付きの復興支援制度により、ハウスメーカーにいいように食い尽くされ、神戸のように10年くらい不景気になる予想も・・

地産池消。地元の労働を使えば、地元に残る・・
先のことを考えて、購入、復旧をしていただきたい限りです。


さて、長岡市土合町K邸のカキシブ塗りを行っています。
写真をみる限りでは、塗った部分が光って艶があるように見えますが、実際には光沢はなく、重量感のある梁や柱に仕上がります。
カキシブは酸性で、下に塗った色を定着するとともに、カキシブ自体が固まって表面に被覆をつくり、木を保護します。
カキシブを塗ったハケは次の日に固まっていたり、缶に入ったカキシブがゼリー状に固まっているのを見ると、これが保護する成分なんだと肌で実感できます。

カキシブは万能で、防腐、耐水性に優れた塗料です。
昔は、自宅の庭や山に生えている柿を夏の青いうちに採ってきてつぶして、汁を樽や缶に入れて醗酵させて自家製のカキシブを作り、毎年、外壁の板に塗って耐水性を保持していたそうです。

現在は、カキシブを造るのを忘れ、柿の木もみな切られてしまいました。

昔は、自分のことは自分でしていた。それも、自然の物を自然のサイクルに沿って最大限に利用していたのです。

そういった、昔の知恵や技術を使った家作りをしていると、楽しくなってきます。
梁や柱を磨くのは大変でしたが、カキシブ塗りは筆後が残らない程度に拭くだけなので楽な仕事です。

楽しみながら作る・・お客さんの安全を願いながら作る・・

そういう楽しいといった気や産みの苦しみの気が混ざり合っているような感じがします。
大工手間を削られてしぶしぶ、嫌々作っている気が充満した家もあるのでしょうか?そんな家、どんなに自然素材をふんだんに使っていても、不健康になりそう・・
(スピリチュアルな江原さんたちが見るとわかるのかもね・・)

作り手が、お客さんの健康を願えば、素材なり工法なりも自然とそうなってくると思いますが・・
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旧栄町T邸 子供部屋

2007-03-27 21:57:48 | 旧栄町 T邸(越後杉)


能登半島ではまだまだ余震が続き、避難所にて生活している方も多いとか・・

こちら(中越地震)も、1週間くらいは落ちつきませんでした。
服を着て、枕元に靴とラジオと懐中電灯を置いて寝ていた日々が懐かしいと、お客さんとの話しになりました。
復旧には、遠い道のりになると思いますが、がんばってください。応援してます。
(なんだか、先輩みたいな感じになってる・・でも、実際、2年の歳月を経て復旧してきましたから・・学んだことも多いです。)

写真は、旧栄町T邸の2階子供部屋(?)です。
子供の勉強部屋として使われるのでしょうか?

床板は県産材の杉板(加茂ウッドシステム製)。
白木がとても美しい。

右の奥に、流し。こちらも県産杉製の流し(自社特性)
水廻りに杉板を使うと、水はねしたときに汚れがつくか?
でも、オスモワックスや米ぬかワックスで手入れを良~くしてもらえばOK!

中央奥は畳部屋となっております。
家族団らんの場所となるのでしょう。

天井にはロフトがあり、物置やベットルームとしても使用可能。
見学に来られた方は・・

「2階だけで十分住める広さ」

との意見がありました。
2世帯といっても、2階には浴室が無いので、1階の浴室を共有することとなります。
こちらのほうが経済的との評価もありました。

この写真はプロのカメラマンに撮影してもらったものです。
やはり広角はいい。
でも、奥行きとかは実際に見ないとわからないところもあります。
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能登半島沖地震!

2007-03-26 19:38:29 | 長岡市土合町K邸(越後杉)


先週はいろりろあって、更新がままなりませんでした。
栄町T邸にて、川上から川下までの関係者やこれからのお客さんが集まったり、今後の新潟や長岡の林業に関してパブリック・コメントや関係当局と語り合ったり、深沢W邸の解体が終了したり、墨付けをはじめたりと・・話題は尽きないのですが・・

昨日発生した能登半島輪島付近の地震が大きな話題となるでしょう。
長岡にある我が家も久しぶりにゆれて、中越地震の余震かと思いきや、能登半島沖でM7クラスとのこと・・

震度6強・・中越地震の小千谷市、山古志町に匹敵する大地震です。
あのときは、1晩中、余震が続き、車の中で寝たのですが・・
今回も余震が1日で200回に上るとのこと・・
現地の人たちも不安で仕方がないと思います。
避難所も、体育館は鉄骨が地震のたびにガシャガシャ音を立てて揺れるのです。
食料もままならない。
TVも1週間くらい見れなかった・・役に立ったのはラジオです。
地元の放送局がいちばん身近に感じましたし、情報源としてはこれに頼らざるを得ない・・

とりあえずは、おさまるまで我慢してください。
私たちも、中越地震を乗り越えれきました(ついでに、水害や大雪も)。
はげみになるのかわからないけれど・・

ネットがつながるかどうかもわかりませんが、無事を心からお祈りしております。
携帯でも見れるみたいだから、見てたら、コメントしてね。
応援します。

中越地震の傾向をまとめておきました。参考にしてください。
   こちらをご覧ください。


さて、いよいよ、土合町K邸の仕上げ作業がはじまりました・・
2回目塗り作業の写真です。

塗ったところと塗らないところの差がはっきりと出てますが・・
ベンガラと墨汁を混ぜた塗料で2回目塗りをしたあと、ボロキレで磨き上げ、カキシブを塗って定着させます。

家作りへの根性が試される工程です。
表具屋さんが今か今かと待ちながら、それを横目に見ながらの作業・・

でも、がんばれば、素晴らしい仕上がりが待っている!
産みの苦しみです・・
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もったいない

2007-03-19 21:08:03 | 長岡市深沢町 山の木


本日は曇りベースのチラチラ雪。
気温も低く、風が冷たい・・

深沢町のW邸では今まで住んでいた家の解体がはじまっています。
おばあちゃんが、
「いままでの家の材料がもったいない」

ということで、長押(なげし)や床板を外してから解体作業に入りました。
これらの部材を工場にて預かり、新築したときに、内装材に使用する予定です。
昔の家のなつかしい面影が所々にはめこまれる予定です。


さて、本日は新潟県住生活基本計画(素案)に関する意見募集の最終日となりました。
我が社から出した意見を後述します。




土木部都市局都市政策課広域都市政策班様

我が社では、地球環境問題、特に温暖化防止に関して家づくりの観点から改善できないかと2000年度から模索し、結果的に県産材を使った伝統構法による住宅づくりが最善の方法であるという結論に達し、実践してきた結果、中越地震ではその構法が耐震、耐雪に優れた構造であると確認し、県産材の普及、伝統技術の継承をめざして日夜努力をしております。

長岡市内に会社を構える伝統構法を継承する1工務店として意見を述べさせていただきたい。



目標Ⅰ(5)良好で末永く使える住宅・住環境づくり

イ. 耐久性・持続性等に優れた良質な住宅づくり

古来からの伝統構法で建てられた「古民家」には築300年を超える建物が多く点在しています。中越地震の際、その伝統技術を応用した住宅で、小千谷市、長岡市東山地区で建築中だった2物件は、継ぎ手、仕口、栓、くさびにひび一つ入らず、被害も皆無でした。
災害ではありましたが、雪国の伝統構法は地元の木材を適材適所に用いた耐震、耐雪に優れた構造だと再認識をした機会ともなりました。

この、雪国の伝統構法を受け継ぐことで、耐久性・持続性等に優れた良好な住宅を提供し続けることが可能だと思います。


具体的な施策について

「長寿命木造住宅の普及促進」に関して「雪国の伝統構法」も取り入れていただきたい。

指標について

住宅の利活用期間について、約40年では短すぎると思います。100年もつ設計、構造、間取りに関しての提言を行いたい。



ウ.健康で環境に優しい住宅・環境づくり
温暖化防止策として、建築するときの材料を運搬するのにどのくらいエネルギーを使ったかを確認できる「ウッド・マイル」の導入をしていただきたい。

また、地元産材使用率も参考値になると思います。
「杉ブランド材」だけではなく地域産材を使えば、運搬エネルギーも下がります。
また天然乾燥にすれば、人工乾燥よりもエネルギー消費が抑えられます。

地元の山の木を使うことで、地元の環境改善にも役立ちます。
「水源税」に似た形で、地元の山への還元、地産地消の意識の向上をはかれば、水源としての山林を保て、整備でき、結果として健全な水源を確保することにつながってきます。

指標として・・

ウッド・マイルによる評価
材料エネルギー使用率(kcal/g)による評価

等も付け加えて頂きたい。


目標Ⅱ「新潟らしい住宅・住環境による住生活」の実現

(1) 雪と共生した住まい・住環境づくり

イ. 雪と共生した住環境づくり

具体的施策
◇ 雁木のまちなみ保存・整備

道路内の雁木に関しては、消防による見解が大きく、防災、防火面が重視されているようです。(長岡市の場合)
市街地の雁木はアーケードと化し、ほとんどが不燃材(鋼製)に切り替えられ、昔の面影などひとつもなくなってしまいました。
現在の新体系建築基準法では、防火、耐火上の性能規定が設けられ、木造準耐火、耐火性能を認める動きとなっていますが、雁木に関しては、道路課や消防暑の意識がそこまでいっていないようで、条例も昔のままです。
市町村合併に伴い、周辺市町村には歴史のある雁木のまちなみが残されているので、市の条例がそのまま適応されれば、まちなみも近代的なものに変わってくると思います。

指標として

まちなみを残す条例案の提出数などを盛り込む等・・


(2)新潟らしい住まい・住環境づくり
ア気候風土に根ざした住まいづくり

前述のとおり、雪国の伝統構法(中越地方以南)に関しては耐震性、耐雪性に優れた構造であると中越地震により認識を深めましたが、県内各地の気候風土、材料に伴った、その地域独特の伝統構法が点在します。
地域色の濃い伝統文化を最優先とした、各地域の伝統構法の伝承、発掘、継承が必要だと思います。
一定の構法のみが「伝統構法」なのではなく、各地域に根ざした伝統構法が多数存在しえるということです。
お互いの伝統技術を尊び、交流することでよい面を伸ばしていくことも可能だと思います。
また、力学的な研究を進めれば、現在の技術よりも優れたところも発見でき、今後の設計、施工におおいに役に立つと思います。

具体的施策として

◇ 地域の気候風土に根ざした良質な住まいづくりの推進
に賛同し、協力します。

指標として

県内の伝統構法のマップづくり
(特色や構造、継ぎ手・仕口の工夫のヶ所など明記。)
継承者間のネットワークづくり


イ地元の材料を使った住まいづくり

県産杉材に関しては、根曲がり材などの特色ある形態もありますが「狂う」「すく」「やわらかい(弱い)」の3拍子そろったクセのある材料です。
現在の在来木造技術で、材料を県産材に切り替えた程度では、クレームの多い材料という悪評が広がりかねません。
この材料を使うには、伝統構法や県産材の素性を網羅した技術を使わなければ、対応は困難です。
また、なぜそうまでして、この材料を使うのか、作り手、使い手に教育をしていかなければなりません。ある意味、「品確法」にそぐわない建物となります。

具体的には、「県産材仕様マニュアル」を作成し、普及していかなければならないと思います。

指標としては

県産材仕様マニュアルの作成、普及



ウ伝統的技術を活かした住まいづくりと住文化継承

これには大賛成で、どんどん進めていっていただきたい。
また構造実験や解析を行って、伝統構法の耐震のメカニズム解明をすることで、現在の木造技術の向上に貢献できると思います。
伝統構法の継承・ネットワークには県内に「越後に生きる家をつくる会」が存在し、協力が可能だと思います。

指標

「新潟県伝統構法マニュアル」の作成
「新潟県伝統構法継承者ネットワーク・マップ」の作成 等




第1節 計画的な推進に関して

1. 県民等の役割
(2) NPO、地域の団体など
NPO法人。法人格の制限をつけると、事務処理、決算報告等にかかる負担が大きくなるため、「団体」を強調したほうが、動けると思います。
「NPOは法人を問わない」と明記していただきたい

「越後に生きる家をつくる会」は法人格はありませんが、川上から川下までの木材の流通のネットワークであり、各業界の技術の向上と県産材の流通量の向上を目的としています。
異業種間の交流を通して地域材や住宅を見直す運動でもあり、住文化や伝統建築技術の継承に取り組んでいます。


以上、意見をのべさせていただきました。
ご検討をお願いします。

コメント (2)

土合町K邸 下駄箱

2007-03-18 12:18:20 | 長岡市土合町K邸(越後杉)


本日も晴れ。習慣予報では、雪が今週続く予報でしたが、以外に雪もチラチラと降る程度でした。

昨日、旧栄町T邸にて数名の林業関係者のみの内覧会を行いましたが、こちらも晴れ。長岡に近づくにつれ、積雪が見られ、平地と山間部の違いをまざまざと見せ付けられた1日でした。
気温も低いし、

   
やっぱり、長岡は山地だ・・

その長岡で建築中の土合町K邸の家の前や屋根にも雪がうっすらと積もっている状態です。大工工事が最終局面に入っています。

写真は、玄関の下駄箱。
丸い大黒柱と吹き抜けのある玄関に既製品の下駄箱は似合わない。

大工も嫌がっていましたが・・

根曲がりの杉の厚い板を天板にして、曲面をそのまま活かした自作の下駄箱にしてみました。このカウンンターの下に、建具屋さんの建具が入って、下駄箱になります。

おもしろい玄関になりそうです。
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土合町K邸 玄関吹き抜け

2007-03-15 19:11:19 | 長岡市土合町K邸(越後杉)


土合町K邸の大工工事も終わりに近づきました。
システムキッチンの搬入も終わり、あとは並べるのを待つだけです。
現在は、玄関ホール近辺と水周りを残すのみとなっております。

順番に、建具屋さんや表具、畳屋さんが入ってきます。

写真は、玄関を入って直ぐのホールで、大黒柱の支える吹き抜けが広がっている様子です。
2階の廊下の手摺に丸い穴を開け、角々とした柱や壁の構成から丸みを含んだ柔らかい要素を取り入れています。
幼稚園や保育園を作っているような感じです。
子供たちが手摺の穴からのぞき込む風景が目に浮かびます。

おもしろい建物になると思います。
完成まで、あと2週間くらいというところですか・・
最後の細部まで気の抜けないところですが・・
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雪解け

2007-03-15 17:56:46 | 長岡の紹介


3月も、もう半ばを過ぎました。
写真のとおり、先月は積もってなかった雪が、今月の工場の周りは少しですが積雪があります。

田んぼのうね部分を強調するように、雪がもっこりと山のようになっています。
コンバインで稲を刈るときに、キャタピラの部分が地面に食い込み、低くなったところに水がたまる・・
水のところは雪が融けやすく、土の部分が積もったまま残るのでしょうか?


通常は、深く積もった雪が融けてこのような状態になり、

「もうすぐ春だな」

という気分にひたるのですが・・


明日は、材木屋さんから春に刻む構造材がとどき、またにぎやかになります。
土合K邸も、もうすぐ大工仕事も終わり、仕上げの段階に入ります。

春到来です。
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ヌカ袋で床みがき

2007-03-14 19:47:53 | 旧栄町 T邸(越後杉)


桜の開花予想がこの冬型の天候で少し遅れているようです。
気象庁がデータ入力ミスということで、予想開花時期をずらしました。

季節はずれの大雪も、温暖化の影響だそうです。
海水温が上がっていることで、寒気団が南下すると、水蒸気が例年よりも多く発生し、日本海側の山々にぶつかって大雪になるメカニズムです。

イギリスでも二酸化炭素の削減法案ができたとか・・
京都議定書により、日本は1990年代の排出量の-6%を目標にしなければならないのに、逆に増加の一途をたどっています。

それに対応してなのか、森林整備と、森林資源を使って二酸化炭素を固定化する動きが出てきています。

昨年6月に施行された「住生活基本法」に地元の地域材を積極的に使うようにうたってあります。全国の基本計画が施行と同時に決定され、各都道府県が独自の基本計画を策定しています。
新潟県では、すでに基本計画の素案がこの3月19日に一般の意見の公募を終了し、県としての基本方針が確定していきます。

   新潟県住生活基本計画(素案)


市町村レベルではそれを基に条例なり基本計画を策定していく動きとなっていくでしょう。法律が施行されてから1年間のスピードです。

住宅金融公庫もそれに合わせるように、国産材、県産材の推奨がはじまり、4月から新たに割り増し融資にうたうのではないでしょうか?

住宅建設側の法律整備が整い、今度は山林側の法整備となっていきます。
二酸化炭素6%削減に向けて、着々と準備が進んでいく中、いよいよ国産材、県産材使用の住宅が脚光をあびる時期に来ているのではないでしょうか?


さて、写真は旧栄町T邸で、米ぬかを枕状に縫った袋に詰め、子供たちが床を拭いている場面です。
昔は、こうして床板や柱を磨き、ヌカに含まれる油が天然のワックスとなり、木を保護していたのです。
昔の人の知恵です。

子供たちも、楽しそうに床を雑巾がけするように拭いていました。
すでに、天然ワックスは塗ってあるのですが、こうして毎日磨いてもらえば、長持ちする家となるでしょう。
天然無垢材を使用した場合は、手入れをすれば、半永久的に使用できるし、年月を経て艶がどんどんでてくるので、かえって美しくなっていくのです。

地元木材を使う醍醐味です。

二酸化炭素も、解体や焼却をしなければ、どんどん町や家にたまっていくわけですから、地球温暖化防止に役立っているわけです。
昔の人の知恵や伝統技術に温暖化防止の鍵がかくされています。

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土合町K邸 金融公庫取材

2007-03-13 14:08:53 | 長岡市土合町K邸(越後杉)


先日までの雪もピークが過ぎ、本日は晴れ間が広がっています。
今朝は工場に積もった雪をフォークリフトにて除雪。
20センチくらい積もっていましたが、屋根から落ちた雪は硬く、1mくらいの山になっていました。
今週は、週末に雪が降るらしく、今年も彼岸を過ぎても本格的な春にならないような感じがします。
山に雪が降ったので、水不足の心配もなくなりましたが、スキー場はいまさら降ってもお客が来るわけでもなく、中途半端でもあります。

国産杉材、県産杉をめぐる動きがあわただしくなってきました。
住宅金融公庫でも、国産杉や県産杉を推奨する動きがでてきました。
本日の、午前中に、土合町K邸新築現場に公庫が取材に来ていました。

いままで、材料に関してはあまり問わなかった公庫の仕様ですが、循環社会や環境考慮も視野に入れ、国産杉、県産杉材をうたうそうです。

住宅金融公庫といえば「金物」です。
実を言えば、新潟県産材に関しては、金物の使用に関しては注意が必要です。
さらに、住宅品質確保に関しても問題のある材料です。

「狂う」「すく」「やわらかい」の3拍子そろった材料を的確に使うには、高度な技と根性が必要です。
「県産杉材使用マニュアル」みたいなものを造ってやらないと、おそらくクレームだらけの品になる。
全くのシロウトがうかつに手を出して、粗悪な材料だという悪評を流してもらうのが最悪のシナリオです。

お客さんから震災復興支援制度を利用することを告げられ、しぶしぶ越後杉を使ったら、とんでもない材料だったという感想を良く聞きますが、それは技術も根性も無い自分の未熟さを露呈しているようなものです。
さらに、材木屋さんや森林組合を呼んで責任を取らせるなど言語道断。
だったら、はじめから使うなと言いたい。

そういう材料を、なぜ使うのか、その根本をよく理解してほしいものです。

具体的に、改善することを挙げておきましょう。

1.ベタ基礎の場合はパッキン工法をやめる。
2.柱のホゾ穴は土台を貫通して、柱ホゾを基礎に到達させる
3.柱の上下のホゾは長ホゾを採用する。
4.ホールダウン金物をなるべく使わない設計上の工夫をする。
5.羽子板ボルトは引き寄せ金物にして、外側にナットを使わず、中にナット締めにして後で締め直せるようにしておく。(そのまま化粧とする。緩んだらお客さんが締める。)
6.梁の上下に金物。
7.通し柱に掛かる桁や梁のホゾを小根柄などにして、反対側の材料に通して内側からナットで締める。
8.小屋組みに中引(なかびき)を入れる。5寸角を小屋梁に渡りあご等で結ぶ。
9.耐力壁に筋違いを使わない。(筋違いプレートのビスに材料が負ける、さらに筋違い自体が反るので壁が曲がる)面材の採用。通し貫にして土塗り壁にする根性の無い方はダイライトや構造用合板など・・
10.2階根太を極力やめる(厚めの構造用合板)

解説
1.に関しては県産材に限らないのですが、床下の通風を調整できないと、梅雨時期の湿気が床下内にたまり、かぶれてしまいます。
基礎に断熱をしても、おそらく解消できないでしょう。内部結露の防止とは全くメカニズムがちがいます。

2~8まではプレカットでも十分対応が可能です。
2.は土台のめり込みによる影響を解消できます。

3.は6センチ以上のホゾがあればよい。
中越地震でプレートに打った釘が構造材を裂いて、短ホゾの場合は構造材から抜けてしまった例がありました。

4.はコーナー部に耐力壁を設けなければよい。
上下階の耐力壁を市松配置するのが理想。

5.は、メンテナンスができる。

6.は、金物の配置をちゃんと理解していない人が多いので念のため。
化粧梁の場合、下に金物が出てこないと、離れてしまいます。

7.は、通し柱に掛かる材料が(特に短い)短ホゾで、ただ刺さっているような場合が多いためです。通し柱の断面欠損を問題にしているのでしょうが、上下に違えるとか工夫をしてほしい。


8.は、中越地震の経験上からです。

9.10に関しては、杉が反りやすいため、短期間の工期で引き渡した場合、後で狂ってクレームになります。乾燥期間を十分に取って、狂いを修正してから仕上げれば解消できます。

これだけの工夫をするだけで、格段のバージョンアップが可能です。
我が社の場合、まだまだ工夫をしているのですが、これくらいにしておきましょうか・・
伝統構法に切り替えなくても、少しの工夫で県産材が使えるようになります。
さあ、明日からあなたも、県産材住宅に切り替えましょう!
そして、循環社会の構築と環境問題への貢献をしましょう。
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アスベスト取扱主任講習

2007-03-12 17:33:03 | 日々雑感


昨夜の強風に続き、本日は荒れ模様の雪。
寒冷前線の通過により、西高東低型の気圧配置が強まり、これからは大雪の予報です。
先週の晴れがうそのようです。

先週の木、金曜日にアスベストの取り扱い講習が行われました。
そのレポートです。

まず、石綿(アスベスト)は少量でも肺に入ると、長期間をかけて、病状が発症するというやっかいな代物です。「静かな時限爆弾」と呼ばれ、10年~20年で石綿肺、20年~40年で肺がん、30年~50年で中皮腫が発症します。
石綿を吸ってから直ぐには症状が現れないのです。

なぜこのような物質が野放しにされたか・・
高度経済成長期からバブル期にかけて、住宅建材や鉄骨の吹き付け断熱材として広く使用され、安く、高性能で便利な材料であったことに由来します。
欧米では1970年代に廃止する方向に進んでいった一方で、日本では使用量が増加の一歩をたどっています。
昭和60年代に乳幼児の離乳食に石綿が混入されていた事件があり、それをきっかけに止める動きに転じればよかったのですが、経済界や労働組合による反対、輸入もとのカナダ、アメリカの圧力もあり、そのまま仕様され続け、とりかえしもつかないほどに至っています。
当時鉄骨の内装工事をしていた大工や電気工事の職人など、肺がんや中肥腫を発症し治療や致死に至っている人たちが急増しているのです。

石綿を撤去するにも、放射能処理と同じような装備で、処理費が莫大なものとなります。
鉄骨造のちょっとした改装にも、厳重な養生や装備で望まなければなりません。
しかも、他の人から見ると、あたかも処理している人が悪いことをしているように見られるのですからたまったものではありません。

国は、発症した人たちの治療費の援助をすることで、責任は十分果たしていると言っていますが、おおもとの輸入や使用を許可し続けた責任は全く取っていません。
石綿の処理そのものは個人負担が原則なのです。
「取扱主任者」を設けて、全て責任を持たせて管理させる・・講習にもお金がかかっていますし、貴重な時間をさいているのですから、ばかばかしい。
高い保護具等は、メーカーがおいしいところをもっていく構図がある。
装備や道具などに国が補助を出すとかしてくれてもいいのでしょうが・・
どこまで、弱いものからお金を吸い上げていくのか・・

こういった状況になる前に、手を打ってほしかったのですが、
医療機関などでは、中皮腫はアスベストが原因と定説になっていたにもかかわらず、誰もストップをかけられなかった・・
学者は本当のことを知っていても、言ってくれない。
「自分だけは知ってるんだぞ」みたいな・・
そんなことで権威をとって、人より先に進んでみたところで、何もしなければ意味が無い。
残されたものが、何事も後手後手の対応になってしまうのは怒りさえも感じます。

温暖化防止だけは手遅れになってほしくないです。
今度は人類が滅びますから。
知っていることはどんどん発信していきたい。
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高齢者用和室

2007-03-09 13:40:07 | 旧栄町 T邸(越後杉)


2日前から降り続いた雪も、午後から弱まり、晴れてきました。
大雪の心配も一時、一安心というところです。

3月と2月が入れ替わったような天候です。
でも、3月の日和なので、暖気になると雪が溶け出し、道路は湯気が上がっています。

またまた、旧栄町T邸の話題ですが、(ねたに困らないです)奥の和室に高齢者対応となっている部屋が一部屋あります、
大ばあちゃんがここで生活することを想定しています。
まだ寝たきりや介護が必要な状態でもないのですが、将来のことを考え、専用のトイレが付いています。
建具は、設計当初は1枚の引き戸だったのですが、引き違いにしていざというときは両方の建具を取り払い、脇から介護者が添えるように工夫しました。ぱっと見、押入れのようにも見えます。

トイレの脇には洗い場があります。手洗い器としての機能と、その他の洗い場として使用可能です。

階段や廊下の奥に位置し、北向きの部屋なのですが、階段室からの明り取りを設けているので昼間でも明るい部屋となっています。
通常、寝室や老人室は南向きにするのが設計の常識なのですが、なぜかお年よりは北向きのじめじめした部屋を望む傾向があります。

冬場は寒いのでしょうが、夏場は涼しく、快適な部屋となります。
北側の窓を開けて、階段を挟んで南側の窓を開けると、田んぼからの風が入ってきて夏でも寒いくらいです。

徒然草に、
「建物は夏場に合わせて設計したほうがよい」
とあります。
冬はどんなことをしてでも過ごすことはできるが、夏の暑さはどうしようもない。
と書かれています。

昔の人の知恵と、お年寄りの経験が、自然と北側の部屋を選ぶのかもしれません。
(北側の窓も2重サッシになっているので、暖かくなりますが・・)

現代の設計のセオリーは、冬場を想定して、冬でも太陽の光を取り入れ、暖かい部屋になることを心がけるのですが、高齢者の場合は異なるようです。
夏の暑さでエアコンをつけると、かえって体を壊すお年寄りも少なくありません。
自然の風で涼むのが一番良いようです。
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旧栄町T邸 座敷

2007-03-08 21:42:31 | 旧栄町 T邸(越後杉)


雪です。すんごい降ってます。
先週までの天候が、うそのようです。

来週から1件、解体が入っているのですが、うまくいくかどうか・・

今週も予定が多く、更新がままならぬ状態です。
山古志村の復興住宅を見学したり・・その様子は後日・・

さて、カメラマンに撮ってもらった写真が出来上がってきました。
さすがです。
スナップ写真ではこうはいかない。
広角レンズだと、奥行きが強調されて、やはりイイカンジになってます。

座敷は全体が写せなかったのですが、この写真だと良く表現されています。
通し柱を結ぶ「指鴨居(あしがもい)」と縁側からの明かりを入れる「雪見障子(猫間障子とも言う)」と小国和紙を貼ったランマ。
奥に、書院と床の間。仏間は雲りガラスの入った建具で仕切られ、1間の奥行きがり、仏壇とお経を読むお坊さんがすっぽり入れます。(お経を読んでるときに建具を閉めると怒られるかも・・)

天井に2本の丸梁があり、天井(2階の床)を支えています。
通常の和室と少し、感じが違うのは、この2本の丸梁でしょう。

このあたりは、神棚と床の間のある座敷の隣に仏間のある部屋が続き間になっているケースが多く、お客さんは座敷に通され、奥の仏間のある部屋はほとんど遊んでいる状態になります。
そこで、その2つの部屋をひとつにまとめ、効率よく設計したのがこの座敷に仏間のあるスタイルです。
通常だと、10帖+8帖がオーソドックスですが、それを12帖の大広間にまとめたものです。
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旧栄町T邸 外観

2007-03-06 23:26:48 | 旧栄町 T邸(越後杉)


昨日の強風より一転して、本日は午後から雪が降り出しました。
まだまだ3月なのです。
基礎を段取るのはまだなのかな?

さて、先日撮影しておいた、旧栄町T邸の外観です。

プロのカメラマンは、ここまでしませんでしたが、道路の反対側に立っている電柱に登り、上部より全景を撮影。
電柱にしがみつきながらの根性の1枚です。

通常は、やぐらを組んで、なるべく上から撮影すると、屋根が入って、建物らしくなります。
広角カメラならばなおさら良く写るのでしょうが、普通のデジカメなので、そこまでは表現できません。

全景写真だと、おおまかな建物の形がわかります。
前面にあるカーポートと右に風除室、左奥に玄関が見えます。
安田瓦の美しい屋根が、ここからは見えます。
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お祓い

2007-03-05 17:05:56 | 旧栄町 T邸(越後杉)


午前中は発達した低気圧に伴う前線の通過により、フェーン現象となり、20度を超す暖かな強風で本町K邸の足場があおられそうになり、防炎シートを撤去し、補強して強風にそなえました。

明日からは、気温が下がり、大雪との予報もあります。
暖冬とはいえ、このような気候の急激な変化があり、予定通りに工程がすすまない春になりそうです。

昨日は、旧栄町T邸にて、家で暮らしはじめるためのお祓いをしました。
新しい神棚の前で、家族の方々の賛同する中、行われました。
神主様は、我が社の近所の「御岳神社」の神主さんで、五反田神社の伐採の折も御払いをして頂きました。
あのときの木が、3年を経て、このような家となり、びっくりしていました。

神棚の前でのお祓いが終わると、水周りや火の元の場所、玄関を順番にまわってお清めの儀式を行いました。

御祓いが無事終了し、引渡しも終わって、これから引越しがはじまります。
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