べんりや日記

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古民家ジャッキ揚げ作業 ~揚げる君の効果~

2014-10-20 11:26:30 | リフォーム奮闘記
秘密兵器「揚げる君」


越前浜にて古民家のジャッキ揚げを行いましたが、今回は新兵器の「揚げる君」の初陣でもあります。


「揚げる君」の関連記事はこちら・・



とりあえず、本当に上がるのかどうかのテストを行いました。



土台の下に差し込む底板です


底板の脇の竪部材を組み立てます


そのまま土台の下に差し込み、向こう側も同じように底板に竪部材を組みます


竪部材の上部に開きを防止するアングルを取り付け、ジャッキをその下に設置します
これで準備はOK


土台の内側と外側でジャッキを作動させます。
計算上ならば両方で10t+10tの20tの能力があります



この方法で、土台が上手く揚がる事が確認され、今度は職人の人数を増やして本格的に全体の土台揚げを行います。




本格的に職人の人数を増やして全体をジャッキ揚げ


壁や床を解体しながら作業がドンドン進みます


ジャッキが上手く土台に架からない場合は差し鴨居に掛ける事も・・


ジャッキを直接かけたり、色々な方法を駆使しながら作業を続けます


ようやく終わりが見えてきた・・・



最後は土台や根太を補修して作業完了


鴨居のレベルがおおまかに揃っています。
見た目もスッキリしました。


この後、お客さんが自力で床を張ります
古民家のジャッキ揚げによって、さらにこの家の寿命が延びました。




何やかや言って、ジャッキ揚げは「根性」です。

途中で「これは・・上がらないかも知れない・・・」

みたいな場面もあるのですが、「何とかして揚げてやるぞ!」という信念だけで作業が続いていく・・・


今回の新アイテム「揚げる君」の起用で、その作業効率も良くはなったようですが、やっぱり大変な作業には変わりない・・



古民家再生へ・・
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オガクズの有効利用

2014-10-09 09:47:56 | 山の木の話(越後杉)
木材を加工していると出てくるオガクズの利用法の話です


先日は半日かけて工場に貯まった「オガ屑」の処理を行いました。




工場にあるオガ屑入れは満杯。
これを掻き出してモミ殻袋に入れていきます。
満杯のおが屑を出すのに休み無しで2時間!


もみ殻袋に入れたおが屑をトラックに積みます



トラック一台分になってしまった・・・
だいたい40袋くらいになるようです


近くの山(八方台)にある植樹会場まで運搬しました
今月の19日に植樹イベントがあり、そのマウンド作りに使われます




おが屑は通常、焼却炉で燃やしてしまうのが一般的でしょう。わざわざ焼却費用を払って空気中に二酸化炭素を放出して終わりです。

せっかく植物が光合成によって空気中の二酸化炭素を固定した木材を、再び二酸化炭素に戻すだけです。

せめて、その熱エネルギーを利用ようというのが、チップボイラーです。最近は公共施設での導入が行われているようで、脱重油の代替エネルギーとして着目されています。

燃焼するよりも、おが屑そのものを利用すれば、二酸化炭素に戻る時間を稼ぐことが出来ます。

おが屑そのものの利用法としては・・・


 〇植樹用のマウンド

 〇プランター用

 〇牛舎に敷き詰める

 〇カブトムシ等の飼育

 〇断熱材として使用

  ・
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  ・

等・・だいたい外回りで使う方法が多いのでしょう。

もみ殻袋単位で流通させても良いと思います。もみ殻袋は1枚40円として、おが屑満杯で100円くらいで売るのも良いと思います。あとは個々で使用用途を考えてもらう・・・それは私の会社でも出来そうです。


地球温暖化を促す二酸化炭素の削減に少しでも貢献するにはどうするのが良いのか?

一人一人の出来る事は微々たるものですが、積もり積もれば山となる。


それには、

「もう一度何かに使えないだろうか?」

そういった目を常日頃から持って見る事が必要だと思います。


関連記事 オガクズの利用

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