べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

ちきゆう住宅

2008-12-29 23:55:22 | 長期優良住宅
あなたと作る安心の木の住まい



地域の「ち」

地元の工務店や大工さんがその地域の
風土に相性のいい工法で建てるという
技術や伝統を受け継いでいます。

木造の「き」

木に親しみ、木の香りを好み、自然を愛する
日本人の伝統が十分に活かされるのは、
木のよさを取り入れた住宅づくりです。

優良の「ゆう」

建設中のチェック、住宅の10年保証など、
お客様に安心して長くより
快適に暮らしていただくため、
ネットワークや団体のサポートで、
住宅づくりに取り組んでいます。


1.地元の工務店がつくる家-- 風土と相性のいい住宅づくりを継承しています

もともと日本の住宅は、地元の工務店や大工さんの手で、その地域の風土に相性のいい材料と工法を用いて建てられました。こうした長い年月の中で自然に生まれた日本の環境作りには、健康や環境への負担が少ないなど、たくさんの利点があります。
ところが、最近は全国どこへ行っても、画一的な生産方法によって作られた住宅がその地域の風土とは関係なく建ち並び、近代化の名のもと、住宅建設のあり方も大きく変わりつつあります。
そこで、ちきゅう住宅は、新しい技術を取り入れつつ、従来の住宅づくりの良さや経験を存分に活かして、工務店にしか出来ない住宅づくりをしています。



2.全建連のバックアップで安心をプラス--現場審査から長期保証まで、頼りになるしくみがあります。

住宅づくりに欠かせないもう一つのポイントは信頼できる業者選びです。品質管理や経営基盤などを考慮すると、どうしても大手のほうが優位に見えがちです。
そこで全建連では、地元工務店へのサポート体制を強化し、さらに安心を高めるしくみを作りました。それぞれの地域で熱心に住宅づくりに取り組んでいる仲間との連携・バックアップ体制・住宅の長期保証や現場管理等に取り組み、安心して長く快適に取り組んでいただける住宅づくりをしています。
「勉強熱心な地元の工務店による地域に一番適した住宅づくり」と、
「全建連のサポートによる安心のしくみ」で建てられる住宅がちきゅう住宅です。




こちらもご覧ください
全建連200年住宅
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高齢者・障害者向け住宅整備支援

2008-12-29 23:24:08 | 長期優良住宅
高齢者・障害者向け住宅整備支援


<事業目的>
被災した高齢者・障害者が所有する住宅の再建に際し、その身体状況等に適
した住宅とする場合、その費用の一部を補助することにより住み慣れた地域で
の暮らしを確保する。


<事業内容等>

1 補助対象者
震災により所有する住宅が一部損壊以上の被害を受けた次の要件のいずれか
に該当する者
① 高齢者で介護保険法第1 9 条の規程による要介護、要支援認定者
② 身体障害者手帳1 級又は2 級の交付を受けている者
③ 障害の程度欄が「A 」の療育手帳の交付を受けている者

2 補助対象経費
住宅再建に伴う住宅のバリアフリー化に係る費用
① 居室及び廊下等の段差解消、手摺り取り付け等
② トイレ、浴室、玄関の段差等の解消、手摺り取り付け等
③ 段差解消機、階段昇降機の設置
④ ホームエレベーターの設置

3 補助限度額工事費

高齢者30 万円
障害者50 万円
4 補助率
  生活保護世帯  1 0 /1 0
  所得税非課税世帯  3 / 4
  その他の世帯    1 / 2


【高齢者非課税世帯の例】
  5 0 万円の場合
   ①介護保険給付 2 0 万円限度
   ② 基金補助   2 2 . 5 万円限度
   ③世帯負担     7 . 5 万円

5 補助期間平成1 7 年度~ 平成21 年度
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県産瓦使用屋根復旧支援

2008-12-29 23:14:59 | 長期優良住宅
県産瓦使用屋根復旧支援


<事業目的>
県産瓦使用による被災住宅の屋根の耐震性の強化を促進する。

<事業内容等>
1 補助対象者
  屋根瓦工事事業者
2 補助対象事業
  次の要件を全て満たす屋根工事とする。
ア県産焼瓦を使用した耐震性瓦施工工法によるものであること
※ 粘土瓦と同等の品質・性能を有すると認められるスレート瓦
( セメント瓦の一種) も対象とする( H17.9.1 要綱改正)
イ建物新築に伴う工事及び既存建物の屋根の葺き替え工事であること
※ 屋根の全面工事だけでなく、本屋のみ又は下屋のみなど棟単位の
工事についても補助対象として認める(H17.9.1 要綱改正)
ウ中越大震災に際し、災害救助法が適用になった市町村内で行う工事
であること
エ屋根工事の施主は、市町村が発行する全壊・大規模半壊・半壊・一
部損壊のいずれかの罹災証明書を有する者であること

3 補助要件
  屋根工事事業者は、本事業の補助金額を通常の屋根工事代金から値引き、
  施主の負担軽減を行うこと。

4 補助対象経費
  県産瓦の材料費及び耐震工法の標準的な施工代金
  (旧屋根の撤去・処分費は補助対象外)

5 補助率及び補助限度額
  対象経費の2分の1 以内、上限850 千円

6 補助期間
  平成17 年度~ 21 年度
  ( 5年以内に被災住宅の建替・修繕工事が行われること)
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越後杉で家づくり復興支援事業

2008-12-29 23:08:55 | 長期優良住宅
越後杉ブランドを使った場合の最大100万円補助






越後杉をふんだんに使った確かな家づくり
藤川建設の家づくりは・・・



1.納得いくまで設計をしています。

  設計がまとまらない限りは見積りへ進みません。
 
  家は一生ものです。焦って契約しても設計が不十分では一生引きづります。

  契約後、施工中でも再設計をすることもあります。
  実際に現物を見てから直す事もできます。(品を入れてからの返品はききませんが・・)






イメージボードへ・・




2.「しっかり施工」をしています

  社長自ら施工管理を行っています。
  構造計算も断熱計算も、社長自ら手掛けます。

  しっかりしすぎて、工期が長引く時もあります。家の性能と寿命を第一にしているためです。

  細かいリフォーム工事も並行しているので、新築は年間2棟が限界です。

  丹念に造られた家々は、その地域の顔となり象徴的な家になっています。

  どこかで、こんな家、見た事ありませんか?




円形屋根の家は・・

大黒柱のある大空間を実現したバリアフリー住宅です


円形出窓のある伝統的な切妻屋根の家


現代風な家にアレンジも・・

これまで手掛けた家




3.シックハウス対応です

  社長自身がシックハウス症候群に近いです。
  塗装、表具の段階では頭が痛くなるので、なるべく天然素材を使っています。
  臭いを嗅いでダメなモノは排除しています。






4.技術向上、商品開発に力を惜しみません

  家づくりは日々精進です。
  一般の住宅知識だけでなく、様々な広い分野への視野も必要です。

  リフォームは技術向上の勉強の場です。

  技術の修得だけでなく、時として新技術も自ら考案してしまいます。
  便利なモノを世に送り出すクリエーター精神です。

  ワクワクするモノ作りを目指しています



座って使えるキッチン




螺旋階段のある店




5.地元の山を愛しています。

  地元長岡も愛しています。

  そんな地元に根付く家をつくり続けたい・・




山の木の話

CO2を25%削減するために・・

伝統構法について








もくじへ・・





越後杉で家づくり復興支援事業

事業目的
中越大震災の被災者に対し、災害に強い“ 安全・安心な住宅” の再建を支援
する。
なお、被災地での住宅の再建に当たって、地域の森林資源を積極的に利用す
ることにより、結果として林業・木材産業などの地域産業の復興に貢献する。

事業内容等
工務店と施主、ブランド材認証工場等の3 者が連携して、越後杉( 新潟県で
生産されたスギ製材品) を使用して住宅を再建する場合に支援する。

1 補助対象者
市町村が発行する「一部損壊以上のり災証明書」を有する者に住宅を供給
する大工・工務店等

2 補助対象事業
住宅再建に係る越後杉を購入する経費に対し助成。
① 新潟県産スギ材のうち品質・性能が明確な「越後杉ブランド」を延べ床
面積1 平方メートル当たり0.07㎥以上使用すること。
②災害救助法適用地域及び激甚災害法告示地域内で再建するものである
こと。

3 補助対象経費
住宅再建に必要な施主における新潟県産スギ材購入経費
4 補助率
基金財団1 /2 、自己負担1 / 2
5 補助限度額等
1, 0 0 0 千円/ 棟
6 補助期間
5年間( H 17 ~ 2 1)


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雪景色 蓮潟町T邸

2008-12-26 13:38:51 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


昨日の寒冷前線通過と共に、激しい雨風となり、夜から雪になりました。
日本海を通過した低気圧が、オホーツク海側で発達し、西高東低型の冬型の気圧配置となりました。
上空に大陸より寒気が張り出し、いよいよ本格的な冬の到来です。

長岡の積雪は5センチ。これから山沿いは更に積もるとのこと・・
年末・年始にかけてスキー場には願ってもない恵みの雪。

でも、日中は吹雪いてはいますが、意外と積雪がないようです。
夜になると、積もるのでしょうか??

写真は、蓮潟町T邸の夜に積もった雪の様子です。
外壁の下地は、透湿防水シート(タイベック)を廻し、キリヨケ等の外部造作がほぼ終了した状態で、板金も張りはじめています。
冬支度を急いでいましたが、何とか間に合い、現在は内部の下地工事に入り始めています。
とはいえ、日中でもマイナスに冷え込んでいますが・・
(まさか、室内で薪ストーブを焚くわけにもいかないしね)




キリヨケの下地


既製品のキリヨケでは、積雪に耐えられないので、木軸で起して板金屋根を貼ります。前に書いたとおり、打ち出しホゾを雨から守る形状で、下地を組んでいるのがお分かりでしょう。
キリヨケの下端は軒天ボードを貼ります。将来、打ち出しホゾの鼻栓が揺るんだ場合でもメンテナンスがしやすいようにしてあります。
軒天ボードを解体し、締めれば良く、外壁の雨仕舞を壊さないように作業ができます。
これは、伝統構法でなくとも、通常の在来工法でも応用できます。金物が地震や、木がやせたりして緩んだ場合、同様にしてナットを締め直すことができます。

また、下にあるサッシのパッキンが磨り減っても、キリヨケがあれば雨が叩き込まないという一石二鳥、いや3鳥、4鳥くらい役立ちます。
昔は、住宅にはキリヨケが着いていたものですが、いつのまにか無くなってしまった・・それは、コストダウンであったり、デザイン的にすっきりするとかいう理由でしょう。





キリヨケに絡まない独立部分は、小屋根をつけて上に鉄板巻き


キリヨケがコーナーまで延びると、外壁が上下で分断されてしまい、バランスが悪い。
コーナー部分は止む無く上側を鉄板巻きにして収めます。


昨日、長岡市住宅政策マスタープラン(素案)に関するパブリックコメントを提出してきました。何とか間に合ったというところです。以下、その内容です。

長岡市住宅政策マスタープランへのパブリックコメント

平成20年 12月 25日
         
<提案>
3.重点施策として、次の項目を入れていただきたい。
(2)重点施策

⑦資源の有効利用による住まいづくり
<地域産材を活かした環境に配慮した住まいづくりを推進します>
○地域で産出される木材の活用の促進
・地元の木材を利用することは、地域の森林利用価値を高め地域活性化にもつながります。
また、森林を守ることで土砂災害などの防止など、生活環境が守られることから地域産材の活用によるエネルギー利用・住宅建設、まちづくりの普及を促進します。
○資源の有効利用による住まいづくり
・環境にやさしいなど木造住宅の伝統的な工法の良さを活かすための技術の継承を図ることを推進します。


<解説>
基本目標3 環境に配慮した住まいづくり
1 地球環境にやさしい住まいづくり
・低炭素社会の実現に向け、CO2排出量の少ない高い環境性能を持つ住宅や建築物を評価する制度の普及を促進します。また、太陽光発電等を取り入れるなど地域に合った環境共生住宅の整備を促進します。
2 資源の有効利用による住まいづくり
・環境にやさしいなど木造住宅の伝統的な工法の良さを活かすための技術の継承を図るとともに、地場の木材の活用や地場産エネルギーである天然ガスの家庭用燃料電池の普及など資源の有効活用を推進します。また、住宅が環境に与える影響は大きなものとなっているため、住宅建材のリサイクルなど建設事業者への啓発を行います。
(P57)
とあります。


住宅の超寿命化とストック流通の円滑化を目指す「長期優良住宅の普及の促進に関する法律案」(200年住宅法案)が11月21日の衆院本会議で一部修正のうえ、可決されました。
特に修正案では、
①国土交通大臣が基本方針を定めることにあたり、国産材の適切な利用が確保されるように配慮すること
②国の努力義務として木材の使用に関する伝統的技術について研究開発や普及に努めること
--など、木造住宅への配慮が盛り込まれた点で注目されます。今国会で成立すれば、交付の日から6ヶ月以内に施行されます。

その内容を先取りする今回のマスタープラン(素案)なので、是非、重点施策として時代の「前へ」行く長岡の姿勢を打ち出していただきたい。


長岡周辺の「伝統構法」は金物をなるべく使わず、伝統的な仕口、継ぎ手を用い、
木を巧に組み合わせることで、耐震性、耐雪性を高めた雪国の風土に合った家作りをしてきました。
200年、300年の耐久性を備えた古民家が点在するに至っています。
また、地元の木の特性を活かすことで、本来は捨てるべき木材として流通困難な材料でも使用でき、森林資源が有効に使えます。

この伝統が、昨年からの法改正により、継続が困難となってきました。
「建築基準法」「建築士法」の改正により、高度な構造計算(限界耐力設計)が必要となり、
「瑕疵担保履行法」の改正により、保険機構の受諾・検査が通らなければ建設が不可能な事態となっています。

新潟県中越地震、中越沖地震の際、罹災区域に建築中の「伝統構法」で建てられた建物は、仕口・継ぎ手にヒビ一つ入らず、被害も皆無でしたが、新築物件の場合は「数値」に裏付けられた構造計算と検査が容易な「金物」の使用が強要されることとなります。

10年計画であるマスタープランも、来年度施行の「瑕疵担保法」によって伝統構法が継続不可能となってしまえば、プラン作成後1年を経過せずに無意味となります。
「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」、「構造改革特区」の活用、との他の対応策も市レベルで行っていただければ、長岡らしい住まい、住まい造りの伝統の継承ができると思います。


以上



こんな感じでした。
更に、森林組合にも出してもらいました。パブリックコメント自体は、それほど効果があるものではないのですが、一般市民が意見を言えるのはこのタイミングだけで、一応、内容は目を通され、コメント自体は保存されます。
質疑も全てに対しては応答されず、ホームページに書き込まれて発表されるとのこと・・
それでも、国交省の「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の情報が土壇場になって入ってきたので、後押しされた気分です。

国としては温暖化を防止するために、あらゆる手段を講じているようです。

3年前の「住生活基本法」に国産材の利用促進、伝統的な工法の見直しがうたわれ、昨年の県の住宅基本計画に反映され、今回の住宅政策プランに「形だけ」残っていました。
長岡市としては、地元材を積極的に使おうという姿勢は無く、今までの政策につじつまを合わせて作っただけというのが、今回のマスタープランの印象です。
重点施策として、「地域産材の利用促進」をうたわなければ、せっかくの国の方針もうやむやのうちに消えてしまう。
そこで、今回のパブリック・コメントに市の重要施策として「地域産材の利用促進」を加えてもらうのが、私の趣旨。
あとは検討委員会の皆さんや市議会の後押しがどこまで出来るか。それもあと2ヶ月の期間です。
本当に、山の木の運命は皮一つでつながった状態といっても過言ではない。
でも、まったく終わったわけでもなく、ちゅうぶらりんの常に不安定な状態なのです。

それでも、国交省から第2派とも言える「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が、今後施行令となり、県に下りてきて、再度市町村レベルで検討される時期がくるでしょう。

「間に合うのでしょうか?」

というCMがありますが、他人事ではない。自分の問題として捕らえ、行動しなければ何にも変わりません。
住宅の側から、どんなことが出来るか?そこからはじめてみればいい。

それは、他の業種や生活スタイルでも同じです。
自分のできること、そこからはじめなければ、本当に「間に合わない」と思います。

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地域木造優良(ちきゆう)住宅先導システム国産材モデル

2008-12-26 00:57:55 | 長期優良住宅
全建連(全国中小建築工事業連合会)は、地域工務店の全国組織です。
わが国唯一の公益団体として、住宅性能保証制度の立ち上げ、普及の推進に協力するとともに、独自の品質基準と管理基準を備え、品質保証体制を整備してきました。
それが「ちきゆう(地域木造優良)住宅」です。
仕様書として、耐久性などの品質基準を規定するとともに、(財)住宅保証機構の検査員を兼ねる「ちきゆう住宅検査員」制度による自主管理体制の拡充につとめて来ました。
又、昨年からは全建連・工務店サポートセンターを設置し、組織的な情報システムとネットの構築を推進してきました。
平成20年7月、地域木造優良(ちきゆう)住宅先導システム国産材モデルが国交省の平成20年度(第1回)超長期住宅先導的モデル事業の採択事業に選ばれました。これにより最大200万円(工事代金の1割)の補助金が受けられます。

地域木造優良(ちきゆう)住宅先導システム国産材モデルの特徴

①国産材の利用促進
住宅の主要となる構造材はもちろん、下地材に至るまで100%の国産材を使用することで、CO2問題を始め、地域の資源、環境、産業への貢献を促します。

②耐久性、維持保全への重点的対策
基礎に30N(ニュートン)の高強度コンクリート、最大等級の省エネルギー性を確保する等、住宅性能表示として最高級性能の仕様を標準としています。

③工務店サポートセンターによる支援体制
全国組織の全建連によるサポート体制により住宅履歴書の作成と管理のための支援システムを行い、最低60年以上の管理・保守に役立てます。






中越震災復興支援事業

中越地震で罹災した場合、住宅再建に次のような補助制度があります。

越後杉で家づくり復興支援事業
         最大100万円

県産瓦使用屋根復旧支援事業
         最大85万円

高齢者・障害者向け住宅整備支援


いずれも平成21年度まで・・


地域住宅モデル普及推進事業

国交省の20年度補正予算 建設費の90%を補助 最大2600万円の9割

税制面の優遇措置
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長期優良住宅の普及の促進に関する法律に対する修正案

2008-12-24 19:29:47 | 長期優良住宅
先月の衆議院で、
「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が可決された・・
その際の修正案で、国産材利用の推進、伝統構法の促進までもがうたわれていた。
これは、いったい???どういう展開?

以下内容です。


   長期優良住宅の普及の促進に関する法律案に対する修正案
 長期優良住宅の普及の促進に関する法律案の一部を次のように修正する。
 第三条第四項を同条第五項とし、同条第三項中「促進するため」の下に「、住宅の建設における木材の使用に関する伝統的な技術を含め」を加え、同項を同条第四項とし、同条第二項の次に次の一項を加える。
3 国及び地方公共団体は、長期優良住宅の普及を促進するために必要な人材の養成及び資質の向上に努めなければならない。
 第三条に次の一項を加える。
6 長期優良住宅の維持保全を業として行う者は、長期優良住宅の所有者又は管理者に対し、当該長期優良住宅の維持保全を適切に行うために必要な情報を提供するよう努めなければならない。
 第四条第五項を同条第六項とし、同条第四項を同条第五項とし、同条第三項を同条第四項とし、同条第二項の次に次の一項を加える。
3 国土交通大臣は、基本方針を定めるに当たっては、国産材(国内で生産された木材をいう。以下同じ。)の適切な利用が確保されることにより我が国における森林の適正な整備及び保全が図られ、地球温暖化の防止及び循環型社会の形成に資することにかんがみ、国産材その他の木材を使用した長期優良住宅の普及が図られるよう配慮するものとする。
 第六条第一項第五号を同項第六号とし、同項第四号を同項第五号とし、同項第三号を同項第四号とし、同項第二号の次に次の一号を加える。
 三 建築をしようとする住宅が良好な景観の形成その他の地域における居住環境の維持及び向上に配慮されたものであること。
 第十一条に次の一項を加える。
2 国及び地方公共団体は、前項の認定長期優良住宅の建築及び維持保全の状況に関する記録の作成及び保存を容易にするため、必要な援助を行うよう努めるものとする。


そういえば、先日、中越地震で被害が皆無だった乙吉町S邸とか柏崎の伝統木造に国交省関連の視察団体が、見に来ていたし・・それも一連の流れなのだろうか??

「伝統構法」にも一筋の光が見え出してきた??

あ、長岡市住宅政策マスタープランのパブリックコメントの締め切りが明日に!!
ここへきて、この法律を加えて、大どんでん返しでも企てようか?
泣いても笑っても明日が締め切り!今日は徹夜か??


こちらもご覧ください
全建連200年住宅
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間伐前、間伐後

2008-12-22 19:41:56 | 山の木の話(越後杉)
間伐前


間伐後



雨は夕方前に雪へと変わるだろう・・

まさにその通りになりました。いよいよ冬到来というところでしょうか?
蓮潟町T邸の外部工事は止め、内部の下地工事に切り替えました。
今週は、こんな天気が続くようです。

写真は、間伐前・間伐後の林の様子です。
込み合って暗い間伐前の林を、間伐することで明るくなり、適度な空間が出来るので残った木が生長しやすくなります。
日の光が下層まで到達すると、根の廻りに雑草や低木が生え、土壌が活性化することで、木が生長する原動力にもなる。

現在、長岡市の住宅政策マスタープランのパブリックコメントが行われていますが、地域森林資源の活用促進を盛り込んでもらおうと原稿を書いています。
今回の素案には、「施策の展開」まで盛り込んでいるので、具体的な政策まで踏み込むことができそうです。特に、「京都議定書」の二酸化炭素削減目標を達成するには育林による空気中の炭素の固定作用・都市部における住宅等の長期的炭素の固定はセットで不可欠な要素で、社会的な動きとなっています(そうなのか?)。
国交省では、「住生活基本法」にて国産木材の利用促進をかかげ、林野庁でも国産材利用を呼びかけている。文科省においても、学校の木造・木質化に積極的に補助金を交付。
国をあげての、森林資源利用に動き出している矢先の長岡市としての森林整備の方針を今、決めていこうというタイミングです。

それに対して材木商や建築組合の大半は、「円高による外材の輸入促進」の方向に動こうとしている・・消費者の殆ども同じ意見でしょう。
「安ければ、それでいいじゃないか」
住宅なんて、ローンが終わるまでもてばいいし、設備のほうにお金をかけたい・・

それでいいのか?日本人?
農業、漁業、林業は確かに儲からないけれど、これら一次産業が衰退したら国土は荒れ果ててしまうぞ!
長岡市の、いや日本の森林を活かそうという、ささやかな抵抗を年末の慌ただしい時期に行っているのでありました。
(フツーの建設業ならば、これから業績を上げるのにどうしようかと思案するのだろうけどね・・伝統構法がどうなろうと、林業がどうなろうと知ったこっちゃないのがフツーか・・)

それでも、上の写真や資料を、県の林業振興課の担当者は、1週間という短い期間で調べてもらうのに付き合ってもらいました。そーいう人たちがまだいるので、勇気付けられます。

提出期限はあと3日!
最後の最後までがんばってみる。
林業や伝統構法って本当に、崖っぷち。
ここで下がったら、日本の文化は消滅してしまう!
(でも、大掃除もしなきゃ・・)


よって、前回の「不思議な話」はちょっと休憩。
(ああ・・ここで引っ張るか?)


山の木の話へ・・
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山形ツアー 2日目 湯田川温泉にて・・

2008-12-19 19:55:10 | 山形ツアー


本日は、前日の予報では雪、でも今日の予報は晴れ。でも、実際は、どんよりとした曇で、北風による寒い日。冷たい雨が降りそうな天気でした。
予報もしづらいのでしょう。西高東低の気圧配置とはいえ、東シナ海には高気圧が張り出し、中途半端な冬型。
来週は雪マークが出ていますが、日本海沿岸に移動性低気圧。これが太平洋発達しながら通過しても、中国の南には高気圧があり、これが移動してくれば、やはり中途半端な冬型。
東北地方のみが西高東低となり、日本列島全体では南に高気圧、北東に低気圧となるので、意外と晴れるかも・・
要は、冬の天気図ではないのです。でも時期としては「冬至」。一番日が短くなっています。よって、大陸は一番冷える時期なのでしょうが、その気配がない。
これって、中国がヒートアイランド現象でも起しているのか???
というか、北極からの寒気団がなかなか南に出るタイミングがないということ?
・・ということは、一気に寒気が流れ出して、局部的な大寒波が到来するとか?
2月頃が危なかったりして。そういえば、中越地震の年がそうだった・・20年ぶりの大雪。その前は7・13水害ですから・・
局部的な気象変化が起こる可能性があるかも。

「異常気象」とか「温暖化」で済ませてしまいますが・・・・

12月末で、晴れが多いというのも、やっぱり異常でしょう。
外仕事にはうってつけなのですが・・「儲かった」というところ。

蓮潟町T邸は、今日も外部工事なのでした。

さて、写真は、10月に山形へ行った時に宿泊した、「湯田川温泉」の山にあった「湯田川神社」での1枚。
木の標識の上に、コケが生え、木の葉が芽吹いている感じです。
こういうのって、宮崎アニメに出てきそうな風景です。
そんな神秘的な場所で、ちょっと不思議な体験をしたのでした。

それは・・とても神秘的なお話なんだね・・
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山形ツアー 1日目 東郷小学校

2008-12-18 19:32:24 | 山形ツアー


本日は、昨日までの晴れが続かず、雨ベースのときどき曇。時々、激しい雨が降りました。
移動性低気圧の通過と共に、冬型の気圧配置となり、明日は雨、又は雪の予報です。
それでも、日本海側に高気圧があり、中途半端な冬型で、土曜日には弱まり、晴れ。
来週に入ってから、雪が続くようです。

ホワイトクリスマスか?
スキー場では願ってもない雪です。

湯沢などのスキー行楽地は、年末年始で1年の半分の稼ぎがあるといいます。
町の大半の人たちは、旅館やホテルに関係し、大晦日やお正月なんて返上の大忙しだったとか・・
高速道路や新幹線が整備され、長野方面へお客が流れる傾向とも言われますが、やっぱり「苗場プリンス」は強い。
最近は、空いていたリゾートマンションも団塊世代の人たちが購入し、第二の人生を満喫しているとか・・

湯沢もこれから大忙しというところですか・・
山が潤えば、町場も潤います。
「不況」といえど、楽しむときは楽しむのが今の若い世代。
どんどんお金を落としていってもらいましょう!

ん?円高だから、海外へ行く?ディズニーリゾート程度にしておきましょう!
できれば、国内で回していってほしいところ。
循環経済は持続可能ですから・・



蓮潟町T邸では、こんな天候なので、雨が降れば中。曇れば外部。といった感じで工事が進行しています。今年中に外部をある程度片付けておきたいところです。
同時に、今年、お世話になったお客さんにカレンダーをお配りしています。
150部ほどあったカレンダーも残り30本足らず・・
これが終われば、次は年賀状。
工場も清掃したい・・事務所も整理したい・・
年末は何時もバタバタなのであります。


さて、写真は、10月に山形へ見学へ行った、「東郷小学校」。
「越後にいきる家をつくる会」で冬季セミナー(増田一眞先生講演)を行った際に、山形から遠征に来ていた「剣持さん」が携わった小学校です。



玄関正面の堂々たる雄姿。手前の人のサイズと比べてください。




玄関ホールは伝統木組みをふんだんに魅せつけています。




教室の廊下。吹き抜けからの明かりが照らします。




全国の伝統木造の棟梁によるパネルディスカッション




木製アーチの模型。これで1/6。増田先生の設計により剣持さん作
体育館の屋根になるとか・・
木造の可能性が引き出されます。


全国展開している「伝統木構造の会(増田先生が会長)」の秋季セミナーが鶴岡の東郷小学校で開催されました。
前半は、この小学校の作られた経緯。
後半は、全国の棟梁たちが今の伝統木造を語るパネルディスカッションでした。

現在、国交省と共に進めている伝統木造の実験の報告や、今後の法改正に伴う伝統構法の行方を討論。

「何が本物の伝統構法なのですか?」
という会場の問いに
「大工が命がけで作っているのが本物の伝統構法」
と答えた棟梁は、やはりさすが。

その後は、楽しい懇親会。棟梁たちは酒豪ぞろい。
これから「伝統構法」を盛り上げようという、決起集会でもありました。
全国に、同じ想いで家づくりをしている人たちがいるというのは、心強いものであります。
そして、今、クリアーしなければならない問題に、皆で挑んでいく・・
そういった姿勢が、世の中を動かすのではないかと・・



現在、長岡市の住宅政策マスタープランのパブリックコメントをまとめています。
この中で、「地元産材の活用」と、できれば「伝統的な木造の継承」を盛り込んでもらいたいという要望を出す予定です。

自分に出来ることを地道に行う。
細い糸を、すこしずつ手繰り寄せるような・・そんな気持ちですが、何故か切れない。
長岡の西山に広がる杉の木の山々を眺めると、いつも
「いつか、きっと、あの木を切り出したい」
と願っています。
いままで、県産材を使ってきたのは、儲けるためでも、名声を得るためでもない。
全ては、山の木を活かしたい。ただそれだけ。
そして、温暖化防止に役立てば、これほどのことはないでしょう。

長岡地域森林組合の理事長さんにも賛同してもらえました。
長岡の和島小学校の材料をそろえるのに苦労したとか・・
そういった努力が、いつか報われる日が来る・・
地元の山の木が町に出るチャンスとみていますが、どうなることか・・


そういった、全国での個々の活動が、ひとつのうねりになれば幸いです。
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外部塞ぎ 蓮潟町T邸

2008-12-17 14:18:11 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


本日は曇ベースの時々雨がポツポツと・・
午前中に土合町K邸の融雪ホースの設置作業が終了。
冬支度もすすんでいます。

蓮潟町T邸も外部工事がすすんでいます。
ダイライトの外に防水紙(タイベック)を巻き、軒裏の工事をしています。
これができると、大体の形が分ると思います。
また、霧除(庇)の工事も同時に進めています。

この霧除は、通常、窓の上に設けて夏の日差しの部屋への侵入を防止して、室内温度の上昇を緩和するために設けます。

ただし、我が社の場合は、もう少し意味合いを持たせています。
次の写真を見てもらえばおわかりですが、伝統木組みの場合、どうしても外壁より外に「渡りあご」や「打ち出しホゾ」が突き出てしまう。
その結果、雨が降ると、そのうえに水が溜まってしまいます。



雨が溜まった渡りあごの突き出し部分


防水紙(タイベック)との取り合い部分には、コーキングを入れているとはいえ、
こうした状態を放っておくと、木が腐ったり、隙間から室内に雨が侵入してきます。伝統構法のウィークポイントというべき所です。

昔は、軒の出を長くして、雨の進入を極力抑える工夫をしました。
「せんがい屋根(こちらでは、せいがい屋根)」は、通常の軒桁より外側に梁を出して、さらにその先に軒桁を設けて、タルキを伸ばし、3尺以上、軒先を外に出し、多少の風雨でも外壁面に雨が当たらないようにしていました。
今でも、田舎へ行くと、こうした伝統的な造りの建物が見られます。

現在の街中では、敷地に余裕が無いため、屋根も思うように伸ばせません。
そういった場合の工夫として、我が社では「霧除(キリヨケ)」を用います。

はね出した、「渡りあご」や「打ち出しホゾ」の直上、若しくは覆うようにキリヨケ・・ようは屋根をつけてやることで、雨から守る工夫をしています。
よって、通常は窓の直ぐ上にキリヨケが付きますが、少し上に連続して設置することになります。

コーナー部分までキリヨケを出すと、外壁がそこで上下に分かれてしまうように見えるため、途中で止めて(2階台輪の位置で外壁を区切るとバランスがとても悪い)、コーナーの通し柱に差さる「打ち出しホゾ」の上は、板を斜めに貼って、鉄板で巻きます。

こうした、雨仕舞を細かに考えながら外部工事はすすんでいきます。
時々、雨が降ったほうが確認が出来て都合が良いと思います。

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使用前・使用後?

2008-12-16 12:22:59 | リフォーム奮闘記

使用前



使用後



本日も快晴。予報どうりの展開です。
外部工事にはうってつけ。蓮潟町T邸では外部工事を進行中。
明日も、いい天気になりそうです。

写真は、長岡中心市街地のW邸の外装工事の改装前と改装後の比較です。

「何だ、そんなに変わってねーじゃん」

って言われそうですが・・
一番変わったのは、外装で、既存の角波鉄板貼りの外壁を、トステムのDanサイディングに改装。
奥さんの「2色にしたい」というリクエストで、腰までの濃い外装色と上の薄い色のツートーン・カラー。
腰壁との境には、濃い色の幕板でアクセントをつけました。この幕板は見かけだけでなく、ちゃんと雨仕舞良く鉄板見切りを上端に巻いてから、上の外壁を貼り始めています。
DANサイディングは、鉄板に発砲ウレタンを充填してあり、今までの単版に比べて断熱性能が格段に上がっています。
その下地には、防水紙であるタイベックを貼ってあり、防水テープにてサッシや窓との取り合いを巻いているので、いままで隙間風が入っていたのを、シャットアウトしています。
お客さんも、
「隙間風が入らなくなった」
と喜んでいました。
外壁の下地や造作に、県産杉材が100%使われているのもポイント。

2点目としては、雨仕舞にこだわったところ
今まで妻側の桁や母屋が露出して、鉄板を貼って雨をしのいでいましたが、そればかりでは雨仕舞が悪い。
「破風板」を回して、直接、桁や母屋に雨が回らないようにしました。
「改装後」の写真では、妻壁に注目すると、立派な破風板が回っているのを見て頂きたい。
その他、キリヨケについても、永年の雪の重みで垂れていたので、これを補強して破風板を回しています。


3点目としてはバランスにもこだわっている・・
色のバランス、形のバランスのトータルバランス。
色は、今までの雁木屋根は赤茶色のそのままなので、これをベースにした色合いにしています。
お客さんの選んだ外壁色と合わせた色調で統一しています。

形としては、外壁の幕板のライン、2階の窓のライン、キリヨケのラインを意識的に配置しています。
キリヨケは、今までのものの上に補強をしながら、前の妻壁の三角のバランスがよくなるように上端を決めています。

見た目も、美しく仕上げるのも腕の見せ所・・


単なる、外装工事なのですが、上手くすれば耐久性が増すばかりでなく、断熱性能、気密性能を上げることができます。
さらに、いままでの古いフォルムを活かしきるコーディネートができるわけですから、これほど面白い工事もない。
増築、改装といえど、楽しみながらやるのも乙なものです。
(実際には、工費がかさみましたが、極力お客さんに負担させないポリシーでやってます)






長岡市が住宅政策について今後10年の計画をまとめています。
素案を公開し、パブリックコメントを募集中。

詳しくは長岡市住宅政策マスタープラン(素案)への意見募集
まで・・

住環境基本法を受け、新潟県で住環境基本計画を策定、それを受けての市の独自の住宅政策の10年計画となります。
この中に、環境保全、温暖化防止を目的として、地元産材の活用がうたわれていますが、昨年の農林振興課でまとめた「長岡市森林計画」にも同じことがうたわれています。
川上側と川下側で、「地域産材」利用による山林の保全、育林に言及していますが、なかなかどうして、かみ合わない。
川上側は需要を拡大することが課題とし、川下側は災害保全、地域の活性化を目的としながら、お互いの利潤が合致していても、連携がとれていない。

「本当に、地元産材を出す気があるのか?使う気があるのかい?」

と問いただしたい。紙に書くのは簡単。使うのは大変。かなりの覚悟はいると思う。
なんだか、絵に描いた餅で終わりそうな気が・・

それでも、パブリックコメントに関しては、言いたいことは言うつもり。
山の木の代弁者として、伝統構法の継承者として・・
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冬雲

2008-12-15 21:08:45 | 長岡の紹介


最近は、天気予報の週間と前日、当日が食い違い、実際の天気はかなり複雑となっています。気象庁も読めないのでしょうか?

でも、どちらかというと週間予報の1週間先のほうが当たっている。
本日の予報は1週間前は晴れ。昨日は雨の予報でしたが、実際には午前中が晴れ。
午後から雨が降り始め、現在では、やや激しい雨となっています。
本日の当日の天気予報は午前中が曇ベースで、夕方から雨。ほぼ当たりましたが、降り始めはお昼過ぎなので、半分当たったというところ・・

明日は、晴れの予報です。
でも、この雨が明日の何時まで降るのかは検討がつかないといったところでしょう。

気圧配置も、12月にしてはめちゃくちゃです。
本日の朝9時頃に西高東低の冬型だと思ったら、明日は日本列島を移動性高気圧が覆う感じで、確かに予報は晴れにするのが当然なのでしょう。

移動性高気圧、低気圧が交互に日本列島を通過するのは、秋の天候です。
寒冷前線の接近とともに、南方から暖かい空気まで入り込んできます。
寒冷前線が通過すると、急に北西の風となり、冬型になりますが、意外と長続きしない。
昔は、12月は冬型が強まり、大晦日には積雪があったものですが、最近はほとんど残らない。1月は昔は銀世界で、2月は雪が降り積もる・・今は逆で、1月は意外と晴れて積雪も残らず、2月に雪が振り、3月に雪がずれ込む・・
年末のあいさつに寄る旨に、お客さんと、よく話題にします。
皆さん、
「子供の頃と違っている」
と口を合わせて言われます。



写真は、快晴だった空に、強風に流されながら迫る冬の雲の様子です。
局地的に晴れだったり雨だったり・・
今まで快晴だった所に急に雨が降ってくる。それも激しい雨なのです。

今年の天候は、本当に読めない。
(でも、意外と晴れていたりするので、ラッキーな面はあるのですが・・)
自然と向き合う仕事をしていると、嫌おうなしに天候が気になってきます。

それは、建設業だけでなく、林業、漁業、農業の1次産業に従事されている方ならば分るのでしょうが、「異常」と言う他ないでしょう。

「温暖化」と言ってしまえばそれまでですが、沢山の人たちがそれに立ち向かっている・・
我が社の家づくりも原点はそこにありますが、林業、森林保全やそれ以外でも、命をけずっている人たちがいる。
その努力が報われ、間に合ってほしい限りです。


国内の森林資源の利用にしても、アメリカや中国の景気後退とともに需要が落ち込み、外材が値を下げる傾向にあります。
国内需要を何とか国産材でと努力してきた我々の苦労も、水の泡になってしまう。
石油が高騰し、代替エネルギーの普及が進むかと思っていた矢先に、原油がみるみる値を下げてしまっている・・・

こんな不安定な価格の変動が著しいモノを消費し続けて良いのでしょうか?
地場産の「地産地消」によって、価格が比較的安定したモノを消費したほうが持続可能なのではないでしょうか?
循環経済や雇用の安定にも繋がります。

地に足をつく・・

株や金融商品のように数値で目に見えないものに頼るのではなく、「本当にあるもの」に目を向けてほしい今日この頃・・
そして、現実を見据えて欲しいものです。
現在の環境がどんなことになっているのか・・この写真が「現実」なのですから。
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込栓の効果

2008-12-13 23:32:24 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


移動性高気圧や低気圧が次々と通り過ぎ、前線通過と共に暖かい南風が吹いたりして、12月にしては気温が高い日々が続いています。
雨の中に、晴れ間が意外と続き、外部工事をするには都合が良い。
11月の中旬に雪が降り、今年は大雪か?と思われましたが、暖冬?みたいな感じ。でもまだ、油断はできません。


蓮潟T邸では、わずかな晴れ間をぬっての外部工事が進んでいます。
建て方の2日間と、屋根下地の3日目の夕方の雨に降られるまで奇跡的な晴れ。
屋根のカラー鉄板貼りの前日には、冬型が強まり、わずかな積雪となりましたが、貼る日は快晴。フェルトに積もった雪を取り除きながらの鉄板貼りとなりました。

外壁も、屋根が出来ていたので、多少の雨が降っても工事が出来ました。
外部のダイライトを貼り、サッシを取り付け、防水紙(タイベック)で覆えば、雨が降れば内部、晴れ間で外部という工事の振り分けも可能です。
この時期は、関東では逆に晴れが多く、乾燥していて家作りには最適なのでしょうが、雪国では臨機応変が必要です。


写真は、外部を塞ぐ前の構造躯体ですが、込み栓が打ち込まれています。
今回の柱と横架材の殆どの込み栓は「丸栓」を使用。
通常は、「角栓」を用いるのですが、今回はプレカットにより柱のホゾ加工がされていたので、角栓の加工ができず、やむなくの丸栓。

丸栓は、柱と横架材に差し込んだ後に丸穴をドリルで開けて打ち込みます。
柱がぴったりと隙間無く差し込まれていないと、隙間が開いたまま固定されてしまう。
なるべく重みをかけておけば、隙間がなくなります。

「角栓」の場合は、あらかじめ墨付けの段階で、栓を打ち込むと、お互いが寄せ合うように穴をあけることができます。
横架材のほうには端から5cm、柱のほうは4.8㎝と2㎜くらい内側に穴を微妙にずらすことで、角栓を打ち込むとぴったりくっつくように細工をしてあります。
通し柱の6本は、角栓の仕様にしてあります。


横架材や差鴨居と柱との仕口に用いる鼻栓についても、同様に栓を打ち込むと寄せる様な細工がしてあります。

この「寄せる」という動作によって、伝統構法の仕口は材料同士がぴたりとくっつき、長ホゾの効果もあって、剛接合に近くなります。
接合部が剛接合で、柱や梁の材料のしなりによって地震や風等の横荷重に耐えます。


在来工法では、蟻落としや短ホゾで金物で固定するだけの、「ピン」構造です。それもボルトが緩めば、外れてしまうような仕口となる。
それを補うように、壁や床に合板を貼って全体で「剛」にしているのが現代の木造です。壁に頼るので、その下の基礎に集中荷重が起こり、ホールダウン金物の付近で基礎が割れてしまうのは、中越地震や中越沖地震で見られました。




中引き(なかびき)は天秤に「大栓」にて固定





「台持ち継ぎ」は2ヶ所の大栓にて固定


大栓は、上と下の材料に角穴を開け、組み合わせた後に上から長い栓を打ち込みます。
この栓は、先細りとなっていて、上からはたきこむと、どんどん食込みながら下がっていきます。
一度打ち込んだ大栓は、もう抜けません・・





屋根貼りの当日は積雪の後・・




雪を除きながらの屋根貼り




外部はダイライトを貼って覆いました




上棟式の様子


お客さんが、折を持ってご近所を回ったとき、おばあちゃん方から誉められたらしく、にこにこして帰ってきました。
毎日、近所の人が眺めているらしく、年配の方々ならば、昔の造りだということを理解しているようです。
「金物を使っていない」と誉められ、お客さんも大満足というところ・・


もくじへ・・

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建て方終了 蓮潟町T邸 上棟は10日

2008-12-05 19:00:06 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


本日は午前中から激しい雨が降り始めました。
寒冷前線に伴う雲が降らせていて、通過前は南風。通過後は北西の風となっています。
前線の通過に伴い、西高東低の冬型の気圧配置となり、明日から雪が降る模様・・
いよいよ冬到来というところです。

昨日に、雪囲い工事を済ませておいてよかった。
蓮潟町T邸も、屋根にフェルトを貼り、破風板も塗装をし、仮の雨樋をかけ、外部にシートで覆ったので、外部工事も冬仕度万全です。もう何時でも雨が降っても良い!

本日は、間柱を加工しつつ、外側の込み栓(今回は丸栓)の施工をしました。
丸栓は三条の「矢沢栄一木工所」より調達。
家内生産体制の小さな町工場ですが、県内で丸栓を作っているのはこの他2件くらいだけ・・
本来は「ノミ」の柄やドアノブの木の柄を手がけているのですが、丸栓も加工しています。
「最近はノミも出なくなって仕事が減った」
とのこと・・
我が社のような仕事をする大工自体が減っているわけで、当然、道具も使用する率が減り、道具づくりも経営が難しくなっている。
日本の文化継承はなかなか難しいところであります。


蓮潟T邸の現場に戻ると、近所のおばあさんたちが気が早いのか、上棟祝いのお酒を持参されました。昔からのしきたりで、上棟祝いをする地域のようです。
晴れ間を利用して、早く建て方が終了したので、上棟は直ぐにでもと思ったのでしょうが、お客さんの時間が合わず、上棟日は来週の10日となったのでした。

この時期は雨が多いので、屋根の下での上棟式となるのでしょうが、足元をちゃんと固めて、安全を確保した上での上棟式としたいところです。




小屋組みの様子
まだ丸栓を打ち込んでいません
越後杉の木組みが美しい
この構造を活かした部屋の仕上げにしようというところ・・



建て方の様子へ・・

込み栓の効果 ~上棟式へ・・

もくじへ・・
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