べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

松代町の棚田を考えるエコツアー ~源太川の生態系観察

2009-12-30 01:34:41 | 山の木の話(越後杉)
2003年の夏に松代町の棚田のイベントに参加しました。
6月22日(日)の朝8:30に集合し、自然観察やもちつきなどの催しがあり、前日の午後から参加した人たちは夜通し語り合った様子で盛り上がっていたようです。

松代町の松苧ドメトリー前に集合し、開会あいさつがありました。
大人向けの棚田散策コースと子供向けの沢遊びコースに分かれます。

棚田コースの方は、「熊越山」に続く山麓の棚田から入ってブナ林に向かいました。
ブナ林からしみ出る水が田んぼを潤すことを実感できる里山コース。




一方、沢の方は、水にすむ生き物にふれて遊ぶ子供向けコース。
周囲にホタルブクロやシモツケソウ、トリアシショウマの花が満開の季節です。

この日は、子供と一緒に沢めぐりコースに参加しました。







沢への道中に、ウドの畑を発見。
葉っぱの先が丸く変形した部分があり、そこに「アブラムシ」が群生していました。子供たちは、観察をはじめます。


学研の付録の観察キットを持ってきた子がいました。
上や下に虫眼鏡が付いている優れものです。

アブラムシは繁殖力が強いそうです。それは、ここにいる全てがメスだから、、
体の中で卵が孵化するそうです。秋になるとオスと交尾し、卵で冬を越します。


ここでは、その他にホタル(光らない昼に行動する種類)やモンシロチョウなど、、



道から山道に入ります。


「キュウリクサ」は、葉をもみほぐすと、キュウリの匂いがします。


沢の中に入り、川の中の生物を観察します。
子供たちは、網を川に入れて、小魚を捕まえるプロとなりました。


浅瀬をたどりながら、上流へと進みます。


石を持ち上げてみると、色々な生物が潜んでいました、、
カワゲラやヘビトンボの幼虫など、様々な生き物が見られました。


おおきなヒルも発見!



水質検査を行いました。
硝酸濃度は検出されず、、(農薬など)

BOD、CODは濁りを示していました。


生態系に富み、様々な生き物が観察されたこの沢も、これで見納めとのこと、、
来週から、河川工事が入るそうです。




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森林の復興 ~学校林の歴史

2009-12-30 00:16:51 | 山の木の話(越後杉)
 戦時中、森林生産力を無視した空前の伐採が行われたために、国土は荒廃しハゲ山が続出した。荒れた国土を再建するためには、森林復興が急務であった。森林資源造成方がこれに応じて制定され、以後、国庫補助による造林をすすめることになった。また民有林の施業案の編成および検討が昭和22年からはじめられた。しかし、戦後も木材に対する需要が戦時中に劣らず膨大であったので、過伐、早伐が盛んに行われ、国土はますます荒廃した。23年に相次いで来襲した台風は県下各地に大きな被害をもたらしたので、県民はあらためて国土の荒廃の実態と森林復興の急務を痛感させられた。
 24年から、学校教育の面から造林意識、愛林思想の養成普及をめざして学校植林運動が強力に展開された。県では25年春、学校植林推進連合協議会が設置され、それが中心となって学校植林コンクールを毎年実施し、「学校植林のしおり」を発行し、愛林思想の普及に努力した。33年までに1102ヶ所(小学校81、中学校699、高等学校322)がこの運動に積極的に参加し、約1300haの森林に植林した。 その間、25年1月に衆参両院で国土保全と挙国造林に関する決議がなされ、衆議院議長を委員長とする国土緑化推進委員会が設立された。県でも、これに呼応して25年4月新潟県国土緑化推進委員会が結成され、これが中心となって国土緑化の一大県民運動を展開した。緑の羽根募金運動や講和条約締結記念植林や新市町村建設造林、さらには青少年に森林観察の機会を与えるためグリーン・バスを運行したりして緑化思想の普及に努めた。またクリスマスツリーや門松使用自粛運動も行われた。 昭和26年6月に森林法が全面的に改正されたが、それは森林資源の維持培養と森林生産力の増進をはかるとともに、森林の防災機能を強化することを目的としたものであった。新潟県では、県全域を11の基本計画区に分け、さらにこれを56森林区に分けて、それぞれ基本計画、森林区施業計画、森林区実施計画を作成した。

新潟県百年のあゆみ  発行 新潟県より







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伝統を未来につなげる会

2009-12-19 14:57:17 | 伝統構法について
瑕疵担保履行法や建築基準法改正により
伝統構法の継承が危ぶまれていましたが、
2~3年前から知識人や技術者による要請によって
国交省の見直しや研究が進み、
伝統木組みが認められてきています。


「伝統を未来につなげる会」が「伝統木構造の会」を母体に各地の団体が賛同し、国交省との交渉を有利に進めるべく発足しました。
山の木を使って、日本古来からの伝統技術を継承し、大工や各職種、刃物や金物職人に至るまで、伝統を未来に継承していこうというのが目的です。

チラシは、福井の直井棟梁がアップになっていますが、

   「若い大工に家づくりをさせて欲しい」

との、切なる要望になっています。
「伝統木構造の会」会長である「増田一眞」先生が、命を削っての大工技術を残そうという意欲が伝わってきます。
当社の所属する「越後にいきる家をつくる会」も賛同団体として名を連ねています。
日本各地の伝統を継承する大工棟梁が賛同し、国交省と共に日本文化を未来に残すことができればと思っています。


伝統を未来につなげる会


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 越後にいきる家をつくる会主催

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山の木の流れ
 自然のサイクルに沿った家づくりは環境負荷が少ないエコロジー住宅です

越後にいきる家をつくる会
 新潟県産材を使った伝統構法の家づくりをすすめています

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山の木の流れ

2009-12-16 18:33:40 | 山の木の話(越後杉)
山の木が家になるまでどのような流れでしょうか



植林

木を切って、初めて植林することができます。
植林、管理、伐採を繰り返すことで、山林を豊かに保つことができます。



管理

木が木材として使えるまで、様々な管理が必要です。
木が小さいとき、雑木から守る「下草刈り」や、木が大きくなるにつれ、
間引きして大きく育てる間伐(かんばつ)などが行われます。
山を管理すれば、水源としての山林を持続できます。


伐採

いよいよ、材木として切り出します。
昔の木引き(こびき)は木を傷めないように
木と木の間に寸分くるわずに倒したといいます。
ここまでくるのに、60~80年の歳月が必要です。


CO2の固定

木は空気中の二酸化炭素を光合成により自分の体を作り、
成長していきます。(CO2の固定)
一定のCO2を固定し、半永久的に資源を得ることができます。

詳しくはこちら・・



葉枯らし

秋に伐採し、冬の間、枝葉をつけたまま横たえておくと、
立ち木と同様に葉から水分が蒸発し、
幹から水が自然に抜けていきます。

天然乾燥

山から下ろして、皮むき、盤割りして、土場(どば)にて数ヶ月、
雨ざらしにして、天日で乾燥させます。


製材

実際に建築材料として使えるように角材に割っていきます。
乾燥が進むにつれ、木材は収縮していくので、
その分を見込んで一回り大きめに引いていきます。

設計

木材を選び、乾燥させている間に、住まいの計画をします。
ご家族がどのように生活するのかをじっくり時間をかけて
住宅に反映していきます。


墨付け、加工

設計に基づき、製材した材木を加工します。
地場の木は、特にくるいやすいので、
そり方を頭に入れ、組み合わせを考慮しながら加工していくのが
大工の腕の見せどころです。

建て方




上棟



完成





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ヤマハシステムキッチン ドルチェ

2009-12-16 17:54:01 | システムキッチンを考える
長岡のYAMAHAショールームにて、
「一番、高いキッチンを見せてください」と頼んだところ、
オープンタイプの「ドルチェ」対面型キッチンがそれだそうで・・・


YAMAHAといえば、楽器やバイクがまず、思いつきますが、ピアノの塗装技術を駆使したキッチンの扉は、豪華というほか無いでしょう・・・



ピアノがキッチンになったような感覚です。


で、まさに「音楽が鳴るんです」
と、ショールームのお姉さんが、対面側の扉を開くと、CDが付属されていて、流しの巾木部分にスピーカーが付いているという・・・

そこまで、するか!



対面側の扉を開くと・・・


そこにはCDをはじめとするアンプシステムが・・


一番下の巾木部分にスピーカーが内蔵されています。
ここまでくると、趣味の世界ですな~



この流しの扉は、すべて職人による塗装が施されているということで、色を塗っては研磨し更に上を塗るという、ピアノの塗装技術が使われています。

光沢は正に「ピアノ」そのもの・・・
扉の裏側も同様の塗装がされているという手のかかりようです。



ピアノと同じ技術で仕上げられている色とりどりの扉


裏側も手を抜くことなく仕上げています。


仕上げまで7段階の工程を経ています。
まさに職人芸の世界・・・



対面側にあるミニシンクはちょっとした洗い物や
野菜などを漬けて冷やすのに便利とか・・・


メインのシンク下の扉は、流しが深いために少し高さが低くなっています。
扉の裏側に包丁差しがありますが、包丁の収納としてはこれがベストかも・・・

全体にデザインに凝っているため、収納量はありません。シンク脇の4段引き出しには包丁差し(横型)が入っていたので、本当に使う気があるのか分からない・・
2~3人家族くらいの規模で、広いダイニングがあるならば、この流しを入れてもいいかもしれません。
対面キッチンで6帖くらいのスペースが必要となります。

「これがほしい」
と、展示品をそのまま求めていくお客さんも居たとか・・・


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ペットも洗える! マルチユースボール

2009-12-16 00:22:21 | 日々雑感
これは、お客さんに教えてもらったのですが、YAMAHAの洗面化粧台 アフェットセレクトボール・シリーズのマルチユースボールは深さが26㎝あり、洗面化粧台としては珍しくペットが洗えるボール形態になっています。

実際、ショールームにて確認したところ、ふところが深いのでペットはもちろん、洗濯流しの用途にも使えそうです。



トレーをボールの上に載せれば、ペットのドレッサーにはやがわり。


トレーや水はね防止は、脇の扉に収納できます。
(ちょっともったいないような・・)


深さは26㎝あります。
ちょうど、キッチンの流しと同じくらいの深さです。


ボールが深い分だけ、収納量は制限されています。
下の引き出しは奥行きが45センチで、少し小さい・・・


メインの用途はペットを洗うという、ペットを愛する家庭ではこの上ない洗面化粧台です。
最近は、ペットを飼う家が多く、こういった需要もあるのでしょう。洗面脱衣室にも「ペット」という要素が加われば、間取りや設備もそれに応じて変化していくのも自然の流れでもあります。
社会もそれに順応して、ペット可能な喫茶店やドックラン装備の店舗が出てくる時代でもあります。
(いたれりつくせりじゃの~)
トラップも毛玉等が流れてもいいように、籠状になっていて、取出しが用意なのも魅力的です。



ペットだけではなく、洗濯流し的な感覚でも使えそうです。
脇の水はね防止は両方で定価が9千円・・・高い・・!


この商品は、ボール、カウンターが一体の人工大理石製なので、ランクがやや高めになっており、いい値段でもあります。(YAMAHA造船技術のお家芸でもある)
昔のTOTOのランドリードレッサーを思わせる深いボールです。
水はね防止のツイタテがあるのが特徴で、吸盤で固定されます。これは応用が効きそうです。
(例えば、マルチシンク用のついたてとか・・)
幅が90センチ以下が無いのも気になります。洗濯流しの用途に限れば75センチがあってもよい。

今後、介護関連とか特殊用途に視野を広げてみるのもいいような気がします。

「ほしい」

って思われれば、それは需要につながるのです。
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洗濯流し

2009-12-15 20:11:19 | 新築に近い宮本町M邸(越後杉)
洗面化粧台は洗面脱衣室に必要でしょうか?
家事室的な要素を、脱衣室に持たせたほうが合理的なのでは?





先日は夕方から雪が降り出しました。
今週は冬型の気圧配置が強まり、大陸からの寒気が張り出し、大雪になる懸念があるとのこと・・・
今朝は、それほど積雪はありませんでしたが、道路は会社の車はすべてスノータイヤに替えていたので一安心です。

午前中は曇りベースだったので、市内のRC造の建物の窓周りのコーキングを行いました。
少しでも晴れているときに外部の工事を進めます。
大工は現場に入っているので、私もフル稼働しています。

年末まで、ばたばたした日が続きそう・・・

昨日は、三条市(旧栄町)T邸にて「てんつくマン」と少人数で3時間ほど語り合いました。13日には西山でイベントがあり、その次の日なので、さぞお疲れと思いきや環境や人の和にかける思いは素晴らしく、色々なことを話しました。
(講演では聞けないような深い話もしたのですが、残念ながらイベントは見てないので、どこからどこまでなのかは分かりません)
その話は、また別の機会に・・・・

写真は宮本町M邸の洗面脱衣室の様子です。
ユニットバスの手前に、「洗濯流し」が設置してあります。
洗濯機がその手前の空きスペースに収まり、アイロン台がその隣にあります。

脱衣室の機能よりは、ちょっとした家事室として設定しています。



洗濯機の脇の棚板は、真ん中の蓋を開くと・・


アイロン台が姿を現します。


この他にも天井に物干し棒が付いていたり、浴室の暖房乾燥機(三乾王)を使ってランドリースペースになったりと、いたれりつくせりの家事室になっています。

最近は「洗濯流し」を入れたいというお客さんが増えています。
少し汚れの多い洗物を余洗いや漬け置きができる「洗濯流し」は通常、洗面化粧台の置かれるスペースを占拠してしまいます。

洗面化粧台を取るか、洗濯流しを取るか・・・
(それが問題だ・・・)

ボールの大きな洗面化粧台は、80年代、「朝シャン」用に提案され、それがそのまま引き継がれています。
それ以前は、歯磨きや洗顔がメインで、それほど大きなボールは要らなかったのですが、浴室でシャンプーしなくても洗面室で済ませたいという若者のために提案されていたようです。
ドレッサー自体は寝室等に設置される本格的なものが化粧用に売り出されていましたが、それよりもボールの大きな化粧台のほうが普及しました。

「朝シャン」自体が死語になり、どちらかというと「朝シャワー」になっている時代なので、洗面化粧台に朝シャンの要素を取り入れるのは時代遅れのような気がします。

どちらかというと、「洗濯の予備的機能」のほうが重要視されているような気がします。
TOTOの「ランドリードレッサー」は洗濯流しの機能をそろえた洗面化粧台として画期的でしたが、その継承機である「クリアZ」は、およそ洗濯流しのような機能も見当たらず、洗濯用というよりも洗面のほうが主流となってしまっています。

現在で、ランドリードレッサーのような洗面器が見当たらないのが残念です・・・
余洗いや漬け置き、洗濯板による洗い物ができる機能を得るには、やはり本格的な「洗濯流し」を導入するしかないようで、TOTOで復刻すれば意外と需要があるかも知れません。



洗面化粧台は隠し扉を付けて、廊下に設置しました。
普段は扉を閉めて、化粧台を隠します。


もう一つの可能性としては、「介護用汚物洗い」としての洗濯流しも考えられます。
高齢者用住宅や介護用住宅では、オムツ等の汚物流しの機能が必要不可欠になってきます。
将来的なことを考えて、バリアフリー+介護用の要素も取り入れておくのも、一つの方法だと思います。

ただし、「洗顔・歯磨き」の機能は分離したほうがいいと思います。廊下に洗面台置くか、並列で別の洗面器を置くかの処理になるでしょう。


YAMAHAでこんな洗面台がありました・・・


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川崎の森

2009-12-09 19:17:27 | 山の木の話(越後杉)


長岡市内の川崎小学校に「川崎の森」があります。
学校の敷地の中に森を作ることで、
地域と学校との壁を取り払い
教師と子供、地域の人たちが一体となって森を作ることで
学びの場、交流の場を共有しあうコミュニティーを形成する
「総合的な学習の時間」の先駆けとなった森です。


学校の風景を変える






 新潟県長岡市の住宅地に囲まれた小学校、長岡市立川崎小学校には、 川崎の森と名づけられた約600㎡の森がある。山之内さんが校長を勤めていた1988年に完成した「学校の森」第一号だ。子供達や教師、地域住民が一緒になって土をつくり苗木を植えたこの森は、15年経った今、地域の中で揺るぎない存在感を示している。
 「校舎と運動場と体育館があって、というのが一般的な学校のイメージですが、そこに森が入ると学校の風景が変わるんです。子供にとって学校が単に(情報を)伝達される場ではなく、自己発見の場になるんですね。もちろん先生にとっても、親や地域住民にとっても同じです。つまり学校に森があることによって、子供たちは自然とのつながりを深め、それを活かすことができ、学校が生き生きするようになるんです」と山之内さんは言う。

  
自然こそが教育の原点






 山之内さんは1974年、山古志村の虫亀小学校に赴任した。「ただ教科書を教えるだけの教育でよいのか」というジレンマを常に持っていた山之内さんは、ある日峠道から村の棚田を見て、自然こそが教育の原点であることを悟ったという。
 「村の自然によって培われている産業や文化を活かして総合的な能力を発達させることが、村にとって不可欠なんです。学校はすべからくそういう教育を行うべきなのに、今は各教科ごとにバラバラのことをしているじゃないか、と。豊かな自然を持つ村の暮らしから離れて全国標準の教育を求めるあまり、かえって学ぶ意欲が損なわれ、心も村から離れてしまっていたのです」





 そこで山之内さんは、実験水田や地域の名産である錦鯉の飼育といった地域の「いのち」に結びついた活動を子供達が体験し、それを様々な教育に結び付けていく「総合学習」を1975年から始めた。2002年に設けられた「総合的な学習の時間」の考え方を約30年も先取りしていたことになる。この活動によって、子供達の学ぶ意欲は格段に向上したという。

 その後、2つの小学校で校長を務め、総合学習を実践した後に赴任したのが、市街地の中にある川崎小学校であった。


 「虫亀小学校では、総合活動によって学校の囲みが溶けて村中に広がりました。地域の自然が教室となり住民も積極的に教育参加してくれましたし、そのことで子供達も非常に生き生きとしたわけです。ところが川崎に赴任したときは強い閉鎖感を感じました。学校の中に子供が閉じ込められているんですね。地域とのつながりもありません。ちょうど校舎を改築している最中でしたので、更地を見ながら考えているときに、フッと、森をつくることをひらめいたんです」
 子供達と教師、地域の住民が一緒になってつくった「川崎の森」は、教科を超えた総合活動のカリキュラムの中核となっている。「学校の子供達と地域の自然、文化を、総合活動を媒介にしてつなげることで、子供や学校が生き生きする」という山之内さんの信念を都会の学校でも実現するための「学校の森」なのである。


学校の閉塞感を取り払う森


学校の中に自然を取り込むということならば、花壇や屋上緑化、畑作づくり、または近年盛んになってきている学校ビオトープづくりも、同じコンセプトで行われているものであろう。ではなぜ「森」である必要があったのだろうか。
 「土をつくって種をまいて育てて、という体験自体は素晴らしいことです。でも、花壇や畑は、そのほとんどが1年草でしょう。森は一度つくれば、ずっとそこにあるんです。毎日ふれあうことができますし、それを6年間継続することができますから、自然との「つながり感」はそれだけ強いものになります。それに、高度な精神的機能や多様な機能を持っている森は、それだけ教科に限定されない多面的、開放的な豊かな教材性を持っているということも大きいですね」






 森によってつながるのは、子供と自然だけではない。自然の少ない都会であればあるほど、「学校の森」づくりは子供にとっても親にとっても、もちろん先生にとっても新しい経験となる。そして、森の「いのち」とつながる感性は、幼い子供ほど豊かなのである。
そのことによって学校に、教えられるだけの関係ではない人間同士のつながりが生じる。子供達にとって学校が、より楽しい場所となったであろうことは想像に難しくない。これは、単なる自然教育、環境教育といったものを超えた効果である。それはまた、学校の中の「森」を越えて地域社会の緑化、国土緑化への関心や地球環境への関心を深めることも期待されよう。また「川崎の森」を末永く保全するための「川崎の森の会」が地域住民によって組織されているが、これも学校に森を作り出したことによる、地域との新しいつながりである。

 「最近では、都会の学校が山村に出向いて森林体験をするといった活動が盛んになっています。これはもちろん有意義なことですが、その活動をその場限りのものにしないためにも、子供達が常に接することができる森があることは、大きな意味があると思います」


「つながり感」を育む意識が大切






山之内さんは川崎小学校の次の赴任地である小千谷小学校でも30m×4mの小さな「学校の森」をつくり、それを核とした総合学習を進めており、その後各地に「学校の森」は広がっている。
また、小千谷小学校での活動を紹介した本「森と牧場のある学校(手塚郁恵・著 春秋社)」が英訳、ハングル訳されたことで、諸外国にも「学校の森」は広がっており、韓国では国民運動にまで発展しているという。

 1992年に退職した山之内さんは現在、日本ホリスティック教育協会相談役として「学校の森」の普及に努められており、ご自身の活動をまとめられた「森をつくった校長(春秋社)」を出版されている。近々「学校の森」を普及するためNPOも立ち上げる予定であるという。





「2002年に総合的な学習の時間が導入されましたが、ただコメづくりをやれば総合学習だ、といった感じに捉えられていて、教科横断的な学習にはなっていないのが事実です。
先生方が、地域の人とのつながり、教科どうしのつながりといった様々なつながりを育むことの大切さに気付いていないんです。逆に言えば、つながり感を育てるのは、学校の教育方針、つまりカリキュラム次第ということです。

ですから学校の森も、森の「いのち」とのつながりを生かした教育方針さえしっかりしていれば、たとえどんなに小さな森であっても、その役割を果たすことができるはずです」

もちろん、学校の中に森をつくるということは、どこでもできることではないだろう。また、ただ学校に森があればいいというものでもない。学校から少し離れた学校林でもいいのである。公園でもいいのである。

必要なのは「つながり感」を育もうする意識だ。そのことで子供達が、そして学校が変わるのである。そして子供の心に育まれた「つながり感」が、森とともに暮らす社会を構築していく原動力となるであろうことは言うまでもない。



川崎小学校



社団法人 国土緑化機構発行の「ぐりーん もあ」2003年23号に掲載された
「森が子供を変える」の記事を元にしています。



山の木の話へ・・



長岡ってこんな街
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オガクズの利用

2009-12-08 11:58:50 | CO2を25%削減


昨日の雨模様の天気が一転して本日は晴れました。
高気圧が日本列島に張り出し、全国的に晴れていますが、西側から崩れてくるとのこと・・
低気圧と高気圧が交互に入れ替わってくるのは、秋の天候です。

冬型が長続きせず、本来はこの時期は雪が降ってもよさそうなのですが、まだまだ根雪になる様子もなく、気温も最高が10℃以上で、比較的暖かい天気が続くようです。

スキー場では雪不足によって、営業ができず、年末年始のレジャー客の足が遠のく懸念もあります。
人工雪や人工芝によって、半ば強引に営業にこぎつけようという姿が見受けられますが、大量の水やエネルギー等を使わねばならず、スキー場にとっても経営的に困難な状況には変わりありません。

1年間の半分が年末年始の売り上げなので、スキー場にとっても観光資源とする地方にとっても、重要な季節をどう乗り切るのか・・他県にお客を取られる中で、更なる雪不足というダブルパンチによって大変な状態が続いています。

暖冬といって喜んでもいられない地域もあるのです。


工場のオガクズ置き場が満杯になってきました。
木材を加工するときに出てくるオガクズは、一度刻みをすると、直ぐに満杯になってしまいます。




製材屑の「オガクズ」が貯蔵庫に満杯になりました。


籾殻を入れる袋に詰め込んでいきます。


袋詰めにしたオガクズ


こうした、いわゆる「ゴミ」は産業廃棄物として焼却してもらっているのが普通なのでしょうが、我が社は処理するルートも確保しています。
近くに「山野草をたずねる会」のドングリハウスがあり、そこへ運搬して植林の際のマウンド作りに利用してもらっています。

山野草をたずねる会はこちら・・

植樹をした後、周りの草の育ちが良く、苗木が埋まって生育が遅くなったり、枯れてしまうのを防止するのに、苗木の周りにオガクズを敷いて雑草が生えないようにします。


また、今回「家庭菜園に使いたい」という問い合わせがあり、夏場ではなく冬場に撒くという手法を取り入れようということですが、どういった農法なのかは分かりませんが、今後の展開に期待します。

カブトムシや甲虫類の成育にも使えるとのことです。

ドラム缶を使ったオガクズ・ストーブもあります。
ペレットの材料にして燃料にするというのも、最後の最後まで利用できて、化石燃料から脱するのにも使えるでしょう。

色々な用途でオガクスを利用する方法を取り入れれば、お金を出して産業廃棄物として焼却し、むやみにCO2の排出をしなくても済むのです。

温暖化が防止できれば、スキー場にも雪が降り積もる季節が帰ってくるのかも知れません。



CO2を25%削減するために・・
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出雲崎町 八手地区

2009-12-08 00:41:54 | 山の木の話(越後杉)
長岡市の隣である出雲崎町に、この秋から冬にかけて伐採する山があり、
そこへ下見に行ってきました。

昨年の伐採では、多くの木材を産出している場所で、
今年も行おうという所です。

先行して伐採した場所からは、
色のいい材木が取れたとの事です。
また、町の公民館にも使用されていましたが、
やはり色合いも好評で、ブランドとなりうる材だということです。



国道116号から望む

小高い山が八手地区の山で、ここに伐採現場があります。


神社の境内から入る

神社の脇から入っていきます。



大きな御神木

祠の脇には、大きな御神木が立っています。




昨年の伐採現場1

昨年は抜伐り(ぬきぎり)をして、いい木だけを選んで残す伐採をしました。
残った木は直径が40cm以上、高さが10m以上あります。
これらの木は更に20年後に伐採され、高値で売れる予定です。

林道沿いの木材ならば、今年の間伐の際についでに切ることも可能です。




昨年の伐採現場2

同じく昨年に間伐をした現場です。
ここの木は質のいい材が取れたそうです。
残った木の量も200本近くあります。

ここの林道沿いの木材も、今年の間伐の際についでに切ることも可能です。




今年の伐採予定地1

今年はこの場所を間伐する予定です。
樹齢は20~30年で、直径が30センチ前後です。
込み合った木を抜いて、適度な間隔で木を育てるために間伐を行います。


今年の伐採予定地2

里山のふもとからの伐採も計画しています。
田んぼの脇の林から、奥の山林へ林道を切り開きながら伐採していく予定です。



八手地区の位置



山の木の話へ・・
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県産杉材 下地材を運搬 マルユー

2009-12-04 11:25:10 | 山の木の話(越後杉)
村松の天然乾燥専門のマルユーより
材料を運搬してきました。




本日は雨の予報でしたが、時々晴れ間がのぞいています。
最近の予報は意外と当たらない・・・
先日まで「雨」の予報だったのに、当日は変わってくる。
気候が先の読めない状態なのかもしれません。

太平洋上には台風22号が発生し、沖縄方面へ向かっています。
この時期の台風というのもめずらしく、まさか北上はして来ないでしょうが・・・分からない。本州に沿ってオホーツク海に抜けた場合、大陸からの寒気を一斉に南下させ、大雪になることも考えられます。

赤道側と極地の熱交換を行う台風が、発生時期がズレてきているのも、温暖化が深刻になっているような気もします。


晴れ間があるうちに、冬場の材料を確保しようと、村松(五泉市)にあるマルユーへ材料を仕入れに行きました。
マルユーは天然乾燥の杉材がメインの材木屋さんですが、配達してくれないのが特徴で、わざわざ引き取りに行かなければなりません。
昼間は現場を見る必要があるので、夕方を狙ってマルユーまで行って積み込み、夜な夜な長岡まで運搬しています。
(そういった苦労があろうとは・・・)

下地材にも県産材を・・・


出来るところからはじめてもいいと思います。
いきなり構造材まで躍進するのも大変です。間柱や野縁、胴縁、貫といった、意外と大量に購入するものから使い始めてもいい。



天然乾燥の県産野縁


この材料は2ヶ月も前からオーダーしています。
乾燥や製材にかかる時間を考えて、できるだけ早めに発注しておく努力が必要です。
材木屋さんも、在庫はできるだけ減らしたいわけで、現場が急に出たから材木屋さんに既製品の材料を頼めば、国産材を知らないうちに使ってしまいます。現場が出そうならば、材料をあらかじめ確保しておく・・

昔は、作業場に木材が大量に立てかけてあった大工の仕事場も、現場が主体となり在庫も減らす体質になってきている背景もあります。
材料を工場で乾燥させてした昔の方法ならば、狂ったり反ったりする木を見極めることが可能だったのですが・・・

本来ならば通年の量を決めて材木屋さんに頼んでおけばいいのでしょうが、先の見えない状態ではそれもできないのも仕方がない。
では、市内や地域の大工同士でまとめて注文しておけばどうか・・というのが「越後匠の家普及協議会」での一つの課題でもあります。


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時計型薪ストーブ

2009-12-03 18:41:42 | CO2を25%削減
工場の休憩室の暖房の燃料は、工場や現場から出る「端材」を使っています。
殆どが「越後杉」なわけで、使わない最後の形態は「薪」で、燃料として使います。バイオエネルギーの利用ということになりますが・・・・

植林、育林、伐採によって山から切り出された木は、製材され家の構造材や下地材、造作材になりますが、切り落とされた部分は、燃やすことでエネルギーとして役立てる・・

輸入材を海外から船で莫大な石油使って運搬して来て、さらに化石燃料によって発電や暖房をするよりも二酸化炭素の排出を抑え、環境負荷の低い家づくりでもあり、輸入材の家で太陽光発電やオール電化を取り入れるよりも省エネルギー、エコロジーに優れています。



現場や工場で出た端材を30kgの米袋に詰め込んで
運搬していきます。


端材でも立派な薪になります


休憩室の時計型薪ストーブ
ホームセンターで売られている一番安いタイプ
2~3年で痛むので使い捨て専用。


鉄製品ならばリサイクルが可能なので、耐久性はありませんが、肉厚の薄いタイプの薪ストーブを使って、2~3年で入れ替えをしています。
煙突のほうが長持ちするくらいですが、燃焼して直ぐに暖まる利点があります。
冬場の朝のミーティングや休憩時間の1日に1時間も稼動すればいいくらいなので、簡易的に導入する場合はこれがベストでしょう。


家全体の暖房を薪でまかなうには、膨大な量が必要で、ストックする場所も広く必要なので、薪ストーブ導入は大変なものです。
そういう場合はペレットストーブを考えてもいいと思います。

工場の場合は、大量に端材が出るし、廃棄物として処理するよりも燃料にすれば暖房費の節約になるので一石二鳥なのです。



CO2を25%削減するために・・
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玄関サッシ工事

2009-12-03 18:11:02 | リフォーム奮闘記

「玄関が寒い」
ということで断熱玄関サッシを入れました。
この後、外側に更にサッシを取り付けて
雪国ならではの「風除室」となります。




午前中まで曇りで、午後から雨が降り出しました。
いままで雨が降らなかったので、外部工事がすすみましたが、冬前に塞いでもらいたいというお客さんが多く、外部の改装工事が集中しています。
(新築の現場も進めたいんだけどね・・・)

こういった改装工事は、小さいながらも頭を使わなければならず、逆にそれが面白いところでもあります。
古い建物の場合は特に工夫を凝らしながら施工していかないと、収まりが悪くなったり、使い勝手が悪くなったりします。

上手くいけば、以前とガラリと変わって、更に使いやすくなるわけですから、新築よりも楽しい要素がたくさんあります。



工事前


風除室サッシ用の下地を天井に入れます


ポーチ天井に軒天ボード(ラックス5㎜)を貼って工事終了


今までの玄関引き戸のレールを取り外します。


玄関サッシの敷居の下にモルタルを詰め込めるように
敷居部分のコンクリートを解体しました。
サッシの敷居の上端に新たにタイルを貼っても
ポーチの土間との段差ができる限りつかないように、
ガッポリとコンクリートを解体しています。


玄関サッシの枠を取り付けました。


敷居の下にモルタルを詰めて、
サッシが下がらないように固定しました。


第一工程終了。
今回取り付けたのは、YKK断熱玄関サッシ「れん樹」です。
真槇調の色合いは、木製の感じで高級感が漂います。


この後、左官屋さんにより玄関内のタイルを貼り付けます。
今までは土間仕上げだったので、タイルを貼ると見違えるように

「玄関らしく」

なります。
更に、この外側にサッシを取り付けることで「風除室」にする予定です。
現在、サッシ屋さんがカーポートや風除室取り付けのピークを迎えているため、来週の後半になってしまいますが、本格的な雪になる前に工事を終えたいところ・・・

風除室は雪国ならではの玄関前の空間で、外気からワンクッション置くことで風や冷気の進入を防止します。
帰ってきたときも、玄関を開けるまでの間の寒さから守ります。
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虹の向うへ・・

2009-12-02 20:25:21 | 日々雑感
虹を見ました。
「地球環境が破壊され、人類の存続が危うい」
そういったメッセージに真正面から
取り組んでいる人たちの努力が
土壇場で実りそうな・・・・
そんな感じがしました。


昨日は、県内各地で環境に関して行動を起こしている人たちの決起集会(?)なるものが催され、今後の山林や町おこし等・・どうやって盛り上げていこうかという会議が深夜まで続きました。

皆さん、色々と考えているようで、10年前は考えられなかった人たちが出てきていて、活躍している。

私にできることは木を使うこと、家づくりを精一杯することしかできませんが、その根底には「環境を守ろう」という理念があり、その共通項さえあれば、どんなに遠くにいても認め合える・・そんな仲間を増やしていきたいところです。

その翌日の工場に向かう道中、丁度、私の行き先を祝福して迎えてくれるような感じで完全な姿の虹がくっきりと浮かびあがっているのでした・・・

大自然がやさしく迎えてくれている・・・
そんな不思議な気分でもありました。

私の向かう道は前途多難・・わずかな希望を胸に、一歩一歩進んでいくしかない。


山の木を使いたいと願って、その願いが叶った10年。
中越地震や中越沖地震を経験し、伝統構法が本物の技術だったことを確認し、
その継承という大役を背負い始めておりますが、

その間、温暖化が進み、気候変動が激しく、地球環境はますます悪化しています。
この10年間何をしてきたのか・・、努力をしても、殆ど進展していないように思われますが、前進している部分も見え隠れする中で、間に合ってほしい・・

更なる10年で何が変わるのか・・
これから、何が起こるのか・・・
あの虹の向うに何があるのか・・・

第二ステージが幕を開けようとしています。


長岡ってこんな街
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