「起業学 事業はシンプルに考えよう」 福島正伸・著、風人社、2004年1月15日
p.1 どのような環境にいようとも、夢を持つことでその人の人生が楽しくすばらしいものになるのです。そしてその夢がただ生きるためのものではなく、社会に価値と感動を提供するためのものであればあるほど、私たちの人生はよりすばらしいものになっていきます。
p.18 事業は難しい、と言う人は、難しく考えようとしているだけなのです。それは目先の自分の利益を優先して考えているからで、お客様や社会の利益を優先して考えていないからです。
p.19 人間社会のルールとは、自分が他人のためにしたことが自分に返ってくるという単純なものです。私たちが何を得られるかは、私たちが他人や社会に何を与えられるかで決まるものなので、表裏一体なのです。つまり、利益よりも優先するものを持たなければ利益は得られないということです。
p.20 自分の道はいばらの道かもしれません。しかし、自分の道を進む人はどんなに苦労していても充実感に満たされて輝いています。自分の道は他の人も通ることのできる道ではなく、自分しか通ることができない道なのです。
p.28 成長する姿は信用になる。
p.33 できるかできないかを議論することは、そのこと自体が無意味です。新しいことに取り組む時は、できるかできないかを考えるのではなく、やりたいかどうかをあらかじめ決める必要があります。できそうならやる、というのではやはり何もできなくなります。そして“やる”と決めたらm次はどうしたらできるかだけを考える。
p.36 チャレンジし続ける限り失敗は続きます。たとえまわりが私のことを成功者と言うことがあったとしても、私は失敗者であり続けます。私は失敗を楽しみたいのです。
p.40 起業家と生業家、両者の違いは、価値と感動を提供する夢を持っていれば起業家、自分の生活を維持することだけが目的ならば生業家ということになります。
また、起業家は常に自らを成長させながら新たな価値を追求し続けますが、生業家は出来る限り楽をしようとして同じことを繰り返してしまいます。起業家にとって成長は楽しみですが、生業家にとって成長は苦しみでしかありません。
p.41 自らが成長し、世の中に価値と感動を提供してこそ報酬が得られ、その結果として生きることも可能になるのですから。起業家でなければ、生活を維持することができなくなるのが今の社会なのです。
p.42 経営状態が苦しくなると、何でもいいから早くお金になる仕事を選ぶようになっていきます。そしてわずかでも利益を増やすために、コストや労力、時間を最小限にしようとして、仕事内容も最低限のレベルになってしまいます。そのような状態では、お客様に喜んでいただくような仕事はできません。
p.45 夢を持つと、批判や中傷ですら、アドバイスに聞こえるようになります。
p.45-6 (夢を持つと)それまでのすべての経験が、夢の実現のために必要なものと思えるようになります。うまくいったことも、うまくいかなかったこともすべてがこれからに活かせる大切な経験です。
p.46 経験してきたことが意味のあることであるかどうかは、未来に向けてそれらを活かそうとするかどうかによって決まるもので、経験そのものに価値があるわけではありません。
p.48 人間が人間であるためには、他の動物にはできない、ただ生きること以上の意味を見出さなければなりません。
その意味とは、社会に貢献するために自己を成長させることであり、それによって感謝と感動の日々を送ることです。
p.48-9 夢は私たちに本来具わっている可能性を次々に引き出します。どんなに成長したとしても、さらにより高いレベルへと成長させてくれます。そして私たちは自分の可能性を次々に引き出しているという実感がある時、つまりそれまでは使っていなかった能力を使いこなしていると感じる時、大きな生きがいを得ることができるのです。
p.52 起業家としての夢は、自分一人だけの満足で終わるものであってはなりません。事業そのものが社会に貢献するもので、会社が成長することでより社会に貢献できるようになっていくことが大切です。ここでいう貢献とは、価値と感動を提供することです。
p.79 起業家にとって仕事とは新たな価値と感動を生み出すことであり、それができなければ何時間働こうが仕事をしたことにはならないのです。
p.82 どんなにうまくいきそうな事業を思いついたとしても、それらは簡単に成功しません。問題点を洗い出すのはあきらめるためではなくて、事業を成功させるためなのです。
うまくいきそうな事業を探すのではなく、問題を乗り越えてやり遂げてみたいこと、それこそが自分の事業テーマなのです。
p.109 絞り込むほどナンバーワンになることができる確率は高くなります。事業が中途半端にならないように、まずは一つの価値に徹底してノウハウを確立し、そこからめざすべき目標に近づいていくことを「ハートブレイク構想(一点集中突破構想)」と言います。
p.113 迷ったら夢に戻る。そしてまた、そこから考え直してみる。
p.118 事業において大切なことは、何が儲かるかよりも、何のために何をやるべきか、ということです。言い換えれば、「生き残る会社」ではなく、「生き残る意味のある会社」をめざすことと言ってもいいでしょう。生き残れるかどうかは結果であり、社会的に存在価値のある会社ほど生き残ることができるようになるだけです。生き残ることは目的ではありません。
p.126 業界が衰退していくのは、お客様や社会が変化していることが原因なのではなく、お客様から見て「ぜひ欲しい!」と思っていただけるような商品やサービスの提供が、できていないことが真の原因であると考えてみましょう。
p.134 最近では、企業理念に基づいた独自の商品やサービスで顧客を感動させる、という考え方に変わってきました。そしてこのような考え方としてのプロダクト・アウトが今改めて注目されてきています。
その理由は、多くの顧客のニーズに企業が応えてきた結果、顕在化されたニーズがなくなってしまったからです。そうなると、顧客の潜在的な欲求を喚起していくことが必要になります。しかし、顧客の潜在的な欲求をそんな簡単に喚起できることはできませんから、企業はビジョンとポリシーに基づいた独自の価値をとことん追求することによって顧客を感動させる、ということが必要になってきたのです。
p.139 実は、明日も売れるかどうかは、顧客のシグナルで判断することができるのです。顧客はいつも声なきシグナルを行動で送っています。それはわずかなものかもしれませんが、注意深く見ていればそのシグナルを身落とすことはありません。
p.168 お店はなるべく立地の悪いところがいいでしょう。立地の悪いところは家賃も安いでしょうし、そのような場所でもお客様がわざわざやって来てくださるくらい価値があるかどうかを知ることができます。
p.179 経営資源を集める時のポイントは共感性です。収益性を訴えて集めるのは、できる限り避けましょう。収益で集まる人は、収益で去っていきます。事業は苦しい時ほど支援してくださる人が必要であり、それは共感によって集まる人々です。
p.184-5 利益に人を集めない
利益に集まる者は、簡単に利益で去ります。利益が出る保証がなくとも資金を集めることができるかどうかが問題です。つまり、夢に資金を集めるということです。「それほど社会や顧客に貢献できる事業ならば、ぜひとも支援したい」と言う人を集めることです。そのためには、ビジョンとポリシーに基づいて、すべてが立案されているように事業計画書をつくることが大切です。
p.206 その中でも特に(未来へ投資するための)重要なコストは、社員をやる気にさせるためのコストです。技術やノウハウなどにお金をかけるだけではなく、社員の意欲向上のためにビジョンとポリシーを共有し、意欲を高めるために必要なコストは惜しまないようにしましょう。コスト削減とともに意欲も削減して、崩壊していった企業は数え切れません。
p.210 たとえリスクがあったとしても、そのリスクを負うことができればリスクではありません。つまり、リスクは負うことができる範囲にとどめることが不可欠です。
p.1 どのような環境にいようとも、夢を持つことでその人の人生が楽しくすばらしいものになるのです。そしてその夢がただ生きるためのものではなく、社会に価値と感動を提供するためのものであればあるほど、私たちの人生はよりすばらしいものになっていきます。
p.18 事業は難しい、と言う人は、難しく考えようとしているだけなのです。それは目先の自分の利益を優先して考えているからで、お客様や社会の利益を優先して考えていないからです。
p.19 人間社会のルールとは、自分が他人のためにしたことが自分に返ってくるという単純なものです。私たちが何を得られるかは、私たちが他人や社会に何を与えられるかで決まるものなので、表裏一体なのです。つまり、利益よりも優先するものを持たなければ利益は得られないということです。
p.20 自分の道はいばらの道かもしれません。しかし、自分の道を進む人はどんなに苦労していても充実感に満たされて輝いています。自分の道は他の人も通ることのできる道ではなく、自分しか通ることができない道なのです。
p.28 成長する姿は信用になる。
p.33 できるかできないかを議論することは、そのこと自体が無意味です。新しいことに取り組む時は、できるかできないかを考えるのではなく、やりたいかどうかをあらかじめ決める必要があります。できそうならやる、というのではやはり何もできなくなります。そして“やる”と決めたらm次はどうしたらできるかだけを考える。
p.36 チャレンジし続ける限り失敗は続きます。たとえまわりが私のことを成功者と言うことがあったとしても、私は失敗者であり続けます。私は失敗を楽しみたいのです。
p.40 起業家と生業家、両者の違いは、価値と感動を提供する夢を持っていれば起業家、自分の生活を維持することだけが目的ならば生業家ということになります。
また、起業家は常に自らを成長させながら新たな価値を追求し続けますが、生業家は出来る限り楽をしようとして同じことを繰り返してしまいます。起業家にとって成長は楽しみですが、生業家にとって成長は苦しみでしかありません。
p.41 自らが成長し、世の中に価値と感動を提供してこそ報酬が得られ、その結果として生きることも可能になるのですから。起業家でなければ、生活を維持することができなくなるのが今の社会なのです。
p.42 経営状態が苦しくなると、何でもいいから早くお金になる仕事を選ぶようになっていきます。そしてわずかでも利益を増やすために、コストや労力、時間を最小限にしようとして、仕事内容も最低限のレベルになってしまいます。そのような状態では、お客様に喜んでいただくような仕事はできません。
p.45 夢を持つと、批判や中傷ですら、アドバイスに聞こえるようになります。
p.45-6 (夢を持つと)それまでのすべての経験が、夢の実現のために必要なものと思えるようになります。うまくいったことも、うまくいかなかったこともすべてがこれからに活かせる大切な経験です。
p.46 経験してきたことが意味のあることであるかどうかは、未来に向けてそれらを活かそうとするかどうかによって決まるもので、経験そのものに価値があるわけではありません。
p.48 人間が人間であるためには、他の動物にはできない、ただ生きること以上の意味を見出さなければなりません。
その意味とは、社会に貢献するために自己を成長させることであり、それによって感謝と感動の日々を送ることです。
p.48-9 夢は私たちに本来具わっている可能性を次々に引き出します。どんなに成長したとしても、さらにより高いレベルへと成長させてくれます。そして私たちは自分の可能性を次々に引き出しているという実感がある時、つまりそれまでは使っていなかった能力を使いこなしていると感じる時、大きな生きがいを得ることができるのです。
p.52 起業家としての夢は、自分一人だけの満足で終わるものであってはなりません。事業そのものが社会に貢献するもので、会社が成長することでより社会に貢献できるようになっていくことが大切です。ここでいう貢献とは、価値と感動を提供することです。
p.79 起業家にとって仕事とは新たな価値と感動を生み出すことであり、それができなければ何時間働こうが仕事をしたことにはならないのです。
p.82 どんなにうまくいきそうな事業を思いついたとしても、それらは簡単に成功しません。問題点を洗い出すのはあきらめるためではなくて、事業を成功させるためなのです。
うまくいきそうな事業を探すのではなく、問題を乗り越えてやり遂げてみたいこと、それこそが自分の事業テーマなのです。
p.109 絞り込むほどナンバーワンになることができる確率は高くなります。事業が中途半端にならないように、まずは一つの価値に徹底してノウハウを確立し、そこからめざすべき目標に近づいていくことを「ハートブレイク構想(一点集中突破構想)」と言います。
p.113 迷ったら夢に戻る。そしてまた、そこから考え直してみる。
p.118 事業において大切なことは、何が儲かるかよりも、何のために何をやるべきか、ということです。言い換えれば、「生き残る会社」ではなく、「生き残る意味のある会社」をめざすことと言ってもいいでしょう。生き残れるかどうかは結果であり、社会的に存在価値のある会社ほど生き残ることができるようになるだけです。生き残ることは目的ではありません。
p.126 業界が衰退していくのは、お客様や社会が変化していることが原因なのではなく、お客様から見て「ぜひ欲しい!」と思っていただけるような商品やサービスの提供が、できていないことが真の原因であると考えてみましょう。
p.134 最近では、企業理念に基づいた独自の商品やサービスで顧客を感動させる、という考え方に変わってきました。そしてこのような考え方としてのプロダクト・アウトが今改めて注目されてきています。
その理由は、多くの顧客のニーズに企業が応えてきた結果、顕在化されたニーズがなくなってしまったからです。そうなると、顧客の潜在的な欲求を喚起していくことが必要になります。しかし、顧客の潜在的な欲求をそんな簡単に喚起できることはできませんから、企業はビジョンとポリシーに基づいた独自の価値をとことん追求することによって顧客を感動させる、ということが必要になってきたのです。
p.139 実は、明日も売れるかどうかは、顧客のシグナルで判断することができるのです。顧客はいつも声なきシグナルを行動で送っています。それはわずかなものかもしれませんが、注意深く見ていればそのシグナルを身落とすことはありません。
p.168 お店はなるべく立地の悪いところがいいでしょう。立地の悪いところは家賃も安いでしょうし、そのような場所でもお客様がわざわざやって来てくださるくらい価値があるかどうかを知ることができます。
p.179 経営資源を集める時のポイントは共感性です。収益性を訴えて集めるのは、できる限り避けましょう。収益で集まる人は、収益で去っていきます。事業は苦しい時ほど支援してくださる人が必要であり、それは共感によって集まる人々です。
p.184-5 利益に人を集めない
利益に集まる者は、簡単に利益で去ります。利益が出る保証がなくとも資金を集めることができるかどうかが問題です。つまり、夢に資金を集めるということです。「それほど社会や顧客に貢献できる事業ならば、ぜひとも支援したい」と言う人を集めることです。そのためには、ビジョンとポリシーに基づいて、すべてが立案されているように事業計画書をつくることが大切です。
p.206 その中でも特に(未来へ投資するための)重要なコストは、社員をやる気にさせるためのコストです。技術やノウハウなどにお金をかけるだけではなく、社員の意欲向上のためにビジョンとポリシーを共有し、意欲を高めるために必要なコストは惜しまないようにしましょう。コスト削減とともに意欲も削減して、崩壊していった企業は数え切れません。
p.210 たとえリスクがあったとしても、そのリスクを負うことができればリスクではありません。つまり、リスクは負うことができる範囲にとどめることが不可欠です。