何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

いい医者は薬剤師に聞け!

2010-01-18 23:24:46 | Book Reviews
「いい医者は薬剤師に聞け!」 大澤友二・著、中経の文庫、2009年3月6日

p.40-1 受付スタッフが正職員かパートかどうかをみるのも、医療機関がどんな姿勢で患者さんに接しているかをみる一つの目安になります。
 というのも、受付は、患者と最初に接する“顔”と考え重要視するところもあれば、本来の医療とは関係ないからパートで十分と考えるところもあるからです。
 その姿勢が、医療現場での患者さんへの接し方と決して無関係ではないことはいうまでもないでしょう。

p.52-3 たとえ世間で名医と評判の医師であっても、自分と波長・フィーリングが合わなければ、自分にとって名医とはいい難いのです。

p.88 患者さんの積極的に受診する姿勢を真摯に受け止めない医師に、大切な自分の体をあずけるのは避けたいものです。

p.103-4 薬剤師たちがドタバタと忙しそうな薬局は、患者さんへの応対も手短で機械的なはずです。こういう薬局は避けるようにしましょう。

p.114 知らない分野の相談であれば、「私は、そのことにはあまりくわしくないので、少しお時間をいただけますか」と謙虚に正直に答え、患者さんの要望に応えようとする態度・使命感をもつ薬剤師は、患者さんサイドも評価してください。そのような薬剤師は、必ずよい薬剤師となって患者さんのために貢献するはずです。
 一方、ちゃらんぽらんで、あまり本気で答えようとしない、ごまかす薬剤師には要注意です。

p.148-150 チェーン型市販薬局の薬剤師は、ほんの数年でやめてしまう人が多いということです。これでは、なかなかスキルが上がりません。
 一つの薬局に勤めてもすぐやめていては、顔見知りのお客さんもできませんし、異常をみぬく目も養われないでしょう。これでは、お客さんのニーズに十分に応えることはむずかしいといわざるをえません。
 市販薬を買う側の立場からすれば、薬剤師のよく入れ替わる薬局は避けたほうがよいということになります。

 
 いい医者を見分けて選べることも重要であるが、国民がいい薬局を見分ける力をも持ってほしいと常々思う。それだけ、外見や表面を取り繕っている程度の薬局が多い、ということでもある。

 もちろん、医療提供施設として真摯にその使命を果たし、常にレベルアップに取り組んでいる薬局もある一方、みかけだけで、薬局を手段にした「会社」をしようとしている組織もある。そういう薬局は避けるべきである。なぜなら、自分たちのために薬局をやっているからだ。常に目は自分たちに向いている。来局者にせよ、在宅にせよ、患者は“お客”にすぎない。患者のために接するのも、お金を払ってくれる相手だからである。そういう薬局は、自らのことも顧みず、困っているとおもえばとことんつきあってくれるようなことは期待できない。「霞を喰っちゃ生きていけないんだ」などと平気でのたまう。

 患者はカイシャに処方せんを持ち込み、薬物療法の相談をするわけではない。医療提供施設である薬局だと思うからこそ、命を預けるのだ。真面目な薬局ほど、薬剤師比率が高い。事務職員がいてもいいが、せいぜい1~2名以内である薬局のほうが、概して期待できるだろう。

 薬局を見分ける観点を公表すると、その通りに取り繕う薬局が必ず出てくる。バレないようにするだけのこと。隠そうとしても隠せない視点で、本当にいい薬局を見つけられるよう、その視点を提案していきたいと思う。


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