何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

圧力はパワハラ、悪事が出来なきゃ生きていけないなんて

2005-12-14 12:56:48 | 思いつくまま
「鉄筋減らせと圧力」 木村建設元支店長名指し (共同通信) - goo ニュース

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耐震強度偽装問題で、衆院国土交通委員会は14日午前、構造計算書を偽造した姉歯秀次元1級建築士(48)を証人喚問した。姉歯元建築士は、きっかけについて木村建設の篠塚明元東京支店長(45)を名指しして「鉄筋量を減らすよう言われた」と証言、木村建設側の違法な指示が原因と指摘した。

 姉歯元建築士は「これ以上の削減は無理と(篠塚元支店長に)何度も伝えたが『予算に合わないからやり直してくれ』と言われた。違法をしてまでもの(要求)と感じた」と述べた。

 指示に従ったことについては「仕事の90%を木村建設から請け負っており、鉄筋量を減らさないと仕事を一切出さないと言われた。生活ができない状態となるのでやむを得なかった」と説明した。

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「木村建設、違法性を認識」姉歯元建築士が証言

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さらに、自らの偽造の手口については「構造のプロであればすぐわかるもの」と証言。とくに、千葉県船橋市に建設中のマンションについては「単純な手口で、指定確認検査機関に出せばすぐばれると思った」と述べた。このマンションは約30棟の偽装を見逃した「イーホームズ」(東京都新宿区)が建築確認をしており、同社の審査について「審査が通りやすいというか、明らかに見てないと思った」と述べた。
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 建物の安全を削っても、予算重視の方針を強要したことがまず原因。そこに姉歯元建築士屈したことがその次。そしてイーホームズによる建築確認が甘く、審査見逃し状態だったことで、もはや建物とは言えないものが世の中に出ていった。

 仕事を他にまわす、というパワハラを受け、断わりきれず、葛藤してついに悪に手を染めた。このような構図は、他でも数多く見られていることだ。家族のことを思うと、やってはいけないことと思いつつ、悪事を働いた とでも書けば、よくある話じゃないか、ということになろう。

 どんなに圧力を受けようと、身を切られても専門家(有資格者)としての魂を失わない、圧力に屈服しない者も数多くいる反面、負けて身を売ってしまう人がいることも事実。

 圧力に負けないことを、「おまえはまだアオいなぁ~」などと卑下する者すらいる。「清濁合わせ飲むことができてこそ、一人前」などと言う意見もある。悪事に手を染めてこそ、大人になれたような言い方は、まさにヤクザの世界と同じじゃないのか。

 なんと言われても飲んではいけない「濁」があるのだ。刃物を振り回さない、クスリに手を出さなきゃ一般の社会人で、ドスやヤクを扱えばヤクザかチンピラだなんて、おかしな論理だ。どちらも、人の道を外れていることには変わりはない。
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