何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

社員は会社のホンネを見透かしている

2005-12-27 13:17:27 | JR西に学べ
「事故の芽報告せず」半数 国労西日本アンケート

-----転載ここから
 JR西日本の労働組合の1つ、国労西日本(上村隆志委員長)は26日、尼崎脱線事故の再発防止の一環として同社が現場に報告を求めている軽微なミス「事故の芽」を、半数の社員が報告していないとの組合員アンケート結果を公表した。
 組合員のうち駅員や乗務員ら約2500人を対象に11月に実施し、約780人から回収。「事故の芽は報告していない」との回答は47%に上り、8月に行ったアンケートでの32%を上回った。
 逆に「報告している」は31%で前回の35%から減少。事故の芽は減点評価の対象外とする同社の方針には41%の人が「信用できない」と答えた。
(共同通信) - 12月26日18時6分更新
-----転載ここまで

 軽微なミスの延長や、集積、同時発生などが大きな事故につながることからすると、軽微だからというだけで黙殺していることが、いかに危険であるか、理解できよう。
 なぜ、報告しようとしないのか? 隠すのか? 
 報告がJR西にとって意味のあることだとわかっていても、ミスを起こしたという報告が、正直さを評価しないどころか、マイナス評価の材料とされてしまうからだというのだ。ミスはミスなんだから、マイナス評価もやむをえないのか。

 事態が深刻なのは、マイナス評価にしないという会社、すなわちJR西を、社員は信用がおけない会社だと考えている ということだ。うまいこといって、別件逮捕して余罪追及のごとく、問い質してくるのではないか、と恐れているのだろう。

 なぜ、信用が置けないのか。そうではない事例を、事故後も少なからず目の当たりにしてきているからだろうか。また、会社が求める別の態度を見ていると、会社自身のホンネは個人の不始末にすべてをもっていこうとしていることが明白だからだろうか。会社自身が変わらなきゃいけないと言いつつ、それに反する指示や言動がたくさんあって、顔と腹の両方が透けてみえているのではないだろうか。

 言動不一致の役員なんて、どこにでもある話だ。そういう姿勢の役員を、カットできない会社は、悲劇を末端におしつけたまま、走り続けるのだろう 

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人によるミスを防ぐための機... | TOP | 連続の中の区切り »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | JR西に学べ