何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

人によるミスを防ぐための機械ではないのか

2005-12-25 15:33:55 | ISO9001奥が深いか浅いのか
全日本フィギュア 採点トラブル大失態 ソフト設定ミス 優勝者入れ替え (産経新聞) - goo ニュース

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 この場合、三種類目のジャンプの得点を除外しなければならないが、日本スケート連盟の小野長久フィギュア部長によると、ソフト発注の際、「トリプルジャンプをそんなに跳べる選手は一握り。あまり起こらないだろうと、そこまでプログラムを要求しなかった」ため、コンピューターが打ち出したスコアシートにチェックが入らず得点が加算。最終チェックを行う技術役員も見落とす人為的ミスも重なった。
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 日本スケート連盟も、採点用の機械を知っていたが、油断して導入していなかった。高額のため、ケチっていたと言われてもしかたなかろう。使う機会が少なかったとはいえ、そのために前代未聞の取り返しのつかない大問題に発展してしまった。


<フィギュア>得点集計トラブル 連盟側の人為的ミスも

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 今回問題となったのは織田の3回転ジャンプ。国際スケート連盟(ISU)では「3回転ジャンプは2種類2回まで」と定めている。織田は3回転ジャンプを3種類2回ずつ跳んだため、本来、最後に跳んだ3回転ジャンプは採点の対象外となる。ISUが使用しているコンピューターは、このような場合、自動的にこのジャンプを採点の対象外とするが、日本連盟はそのようなケースを想定せず、コンピューターに同様の機能を持たせていなかった。

 仮に、こういった事態が起きた場合、「計算前に誰かが気づくだろう」との思い込みにも立っていた。ISUのコンピューターを導入しない背景を、日本連盟の小野長久フィギュア部長は「高額で、英語表示のため、日本国内では使いにくい」ためと説明したが、それなら、なおさらのこと、日本で使うコンピューターを同じものにしておく必要があったはずだ。
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 もし日本スケート連盟がISO9001を取得していたなら、選手を顧客として、大会運営のために必要な設備として、このコンピューターを備えておくべきだった。いわば、6.3の不適合 だろう。

 出場した選手や、団体の意見を聞いて、今後の大会のために改善提案を受けておけばよいだろう。こちらは、8.2.1か8.4の不備か。

 この設備の導入を見送った役員の力量不足や(6.2)も見逃せない。そういうところに積極的になれないとしたら、トップマネジメント(5.1)に波及する問題だ。マネジメントレビュー(5.6)に相当するのが大会役員による協議、反省会だろうが、このような事態や意見をもとに、継続的に改善を図ってもらいたい。

ISO9001の事例が満載


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