まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

たまねぎ

2019-06-12 | 暮らし

うちの婆さん、正確に言うと夫の母親。いわゆる姑である。今年の暮れで90歳になるとは思えない容姿と気力である。耕運機で畑を耕し、広い畑には草1本生やさない。負けん気の強い人で絶対弱音を吐かない。

決して手伝ってとか、何かをしてほしい・・とか言わない。家電の不具合と電球の交換は頼んでくるが、畑のことは自分が出来なくなったらやらなければいいと思っている。その土地は婆さんの実家の土地なので、婆さんがやめても我が家の管理下ではない。

それでも、最近畑に置いてある物を処分したいと言い出した。ごみ処理場に運んであげるよというと、道具やネットやポールはまだ使うと言う。後のことを心配しだしたのである。

それで「ばあちゃんが亡くなったら、きれいにして返すし大丈夫や」と、言うと、「楽になった・・たのむ」と、手を合わせた。その後、去年まで車庫の入り口に玉ねぎを吊っていたのを、危ないからわたしが吊るというと「年寄りに、危ないし、したらいかんというのは一番いやな言葉や!」と、怒っていたが、今年は「一緒に吊るのを手伝うわ」と、言ったら喜んでいた。

殿はすごく温厚な人だったので、この母親の息子とは思えないなあと思ったこともあった。

さて、玉ねぎを吊ろうと脚立を持っていこうとしたら、小屋にある椅子でいつも吊るという。言われた通り椅子で吊ろうとしたら若干かかとをあげないと届かない。わたしは90歳の婆さんよりチビなのである。「あら~届かんのか~」と、笑われてがくっときた。しかし、元気でいてくれるので、わたしも好きなことが出来るのだと思う。

100歳までびんびんで生きている感じだ。先に逝ってしまいたいと思ったこともあったが、負けちゃおれん!!

しかし、すごい量で、自分の娘に段ボール箱一杯と、近所の妹に一輪車一杯分けてあげてまだ残る。売るほどあるとはこのこと。このパワーには負けるなあ。

 

 


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