ずっと自分の事ばかりで忙しかった。今日は時間を作って母と叔母を那谷寺へ誘った。齢87才のふたりは、腰が痛いのと膝が痛くて、二人とも杖を忘れた事を残念がっていた。それでも、金堂華王殿の十一面千手観世音菩薩をお参りし、奇岩のところまで歩けたことを喜んでいた。
不思議な鳥居をくぐるふたり。
苔が美しい。
金堂華王殿の十一面千手観世音菩薩。天井のライトが、赤になったり青になったりする。
奇岩遊仙境。
母たちがベンチで休んでいる間、少し写真を取るために本殿の方へ向かって歩く。金曜なのに、人が多い。
那谷寺はやはり紅葉の季節に来るべきだと思う。石畳も、木の根までも晩秋が散らばっている。
短い時間だったけれど、母たちは大いに喜び、叔母は「10年ぶりに来たけど、すっかり歩けんようになって・・冥途の土産や」と、言いつつ笑っていた。
帰りの車に乗った途端、雲行きが怪しくなり、家に着くころは激しい雨になった。那谷寺では青空が見えていたが、天気予報は確かに雨が降ると言っていたので、つかの間の青空に紅葉を愛でることが出来て本当に良かった。北陸の晩秋は暗い空が多いのに、「日頃の行いやね」と、言うと、すかさず母が「わたしの」と、言っていた。
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