まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

つま恋コンサート’75 2006

2021-10-01 | 昭和のど真ん中
朝から自宅でずっとパソコンに向って仕事。
単純な打ち込みなので、バックにYouTubeを流しながらやっていた。
はじめはストリートピアノのハラミちゃんを聴いていて流しっぱなしにしていたら、いつの間にか中島みゆきの歌が流れてきた。
しかし、coverの声だとすぐ分かった。
始めのフレーズで他の人とすぐに分かると気持ちが悪いのだ。
歌っている人には悪いが、好きな人の声は分かるよね。
中島みゆきの歌を吉田拓郎が歌うのはいい。その逆もいい。
要するに若かりしあの日のイメージを知らない人の声で壊したくないのだ。

吉田拓郎との「永遠の嘘をついてくれ」も、誰か男の人が歌っている。
もうダメだ。
そうだ、つま恋のDVDを流そう。
それで、流しながら仕事をするとはかどるのである。
気持ちも昂揚する。
1975年なら、高校を出てすぐ就職したので、その翌年だ。
もし、昔に戻る日が一日あるとしたら、この「つま恋」に行きたいと思った。
直にその場所に立ったら大興奮だろう。
わたしに似た昭和のいも姉ちゃんがいっぱいいて、キャアキャア言っている。
しかし、DVDの中盤で思った。過去に戻る日は一日ではいけないのだ。
8月2日午後5時から翌日の日の出までやっている。
この8月2日は正午に開場するのを、徹夜組6千人がいたため朝の9時に開けたらしい。そして交通事情も悪く畑の道を3万人の長蛇の列。
結局5万人か6万人かわからない。

商品券のGETもできないわたしにはこの会場に入るのも無理である。
日に日に野宿の人が増えたというから、前日からではないようだ。
では、2006年・・なら、少し落ち着いた拓郎だ。
「前は太陽が昇るまでやってくれって言われたけどね・・今日は電車の時間を気にしてやってくれって・・・」

今、DVDを観ているのが一番妥当なところだ。
かぐや姫もいて、それはわたしたちの青春真っ最中だった。
「朝までやるぞーーー!!」のたくろうの声。
朝になって声が潰れている。

あれから31年。2006年のコンサートは、ファンもおじさんになっていて少し全体が上品になっている。
伊勢正三もいいおじさんになっていて、素敵だ。
観客もおじさんとおばさんで、うっとりと聴いている姿はわたしの分身だ。
かぐや姫の歌が流れてくるとタイムスリップしていく。

時折、チラ見しながらパソコンに向かっている。
涙が出そうな歌が、今も同じ気持ちで聴けるのはなぜだろう。
高校の時に小松公会堂に吉田拓郎と子門正人、四角佳子がきた。
そうそう六文銭だ。彼氏と行ったのだ。うわぁ~仕事どころではない。
仕事は「朝までやるぞ――!!」という気は起らない。

途中で止めてつま恋一本にしぼったのはいうまでもない。
こうやってわたしは人生のところどころで、易きに流れていくのであった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿