まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

手紙

2015-11-23 | 暮らし

宅急便でいきなり本が送られてきて、「あ、そうだった。」と、思い出した。

「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」という公募があって、殿に言い残したことがあったので書いて応募したのだった。ページを開くと佳作というところに載っていた。

応募総数2000以上ということで、佳作の100編に選ばれて本に掲載されるのは、殿に手紙が届いたような嬉しさだ。

そうとはいえ、読み直したら抜けがあることに気付いた。これを書いて出したときは、ただただ寂しくて泣きながら書いていたのだが、今少し冷静に見ると、すごく自分本位で、娘や一緒に逝ってしまった爺さんのことへの思いやりが抜けているように思う。ちょうど追悼射会の後に書いたのでこうなったようにも思う。

しかし、他の方々のを読んで涙があふれてしょうがなかった。子どもを亡くした方、最愛の夫、妻、父、母、恩師、兄弟、友人・・・と、皆の想いが切々とつづられていて、そこには、絶望ではなく残された人たちが前向きに生きていこうとする気持ちがあふれている。

泣きながら読む本は辛いけれど、誰もが経験することでもある。

書くことで乗り越えられる悲しみがある。書くことで救われる今日もある。と、帯に書かれていることにうなづけた。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿