弓道三病
2013-10-28 | 弓道
昔から弓道の三病といわれる癖がある。早気と弛みと(不好き)稽古嫌いの三つをいう。
恐ろしいことに、選挙以来道場へも行かず、弓も引かず、早気は治るはずもなく、家政婦の様によく働きと、言い訳を並べることが稽古嫌いと同じである。と、いう訳で弓を引きに出かけると、道場には真摯に稽古を積んでいる仲間がいるので、仲間はいいなあと改めて思うのである。
武道は敵との闘いではなく、自己研さんである。敵と戦っているうちはまだまだダメらしい。無敵であるということは、敵をつくらないこと。また、老いと闘うのもダメらしい。無敵とは何か。闘わないということ。自分とも闘わないこと。どうすればいいのかと考えている暇に1本でも弓を引きなさいということだ。弓はひとりで引いていると敵はいないが、試合に出ると自分の中で勝手に敵をつくってしまう。
弓を構え、いわゆる執弓の姿勢に入ると、仏が降りてくるような、厳かなきもちになるように。「佛」という字は、まさしく人が弓を持ち、矢を二本携えているのを著わしている。
わたしも、弓を執ると「普通のおばさん」ではなくなる姿に変身しているつもりだけれど、まだまだ「変なおばさん」だ。
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