白山から帰るとすぐ、父を見舞いに行き、銀行へ行き入院費を払い、母のところへ行く。
「あさがお、きれいに咲いたねー」と、言って、入院費の領収書を渡してすぐ帰る。
その後、長い間弓を引いていないので、道場へ1時間ほど稽古に行く。
夕方は体育協会の常任理事会があり、その後少し時間があって、またみんなと県体選手で立ちを組む。
翌日は、母の様子を見に行くと、「月曜にデイサービスへ行ったらゲームをしたので楽しかった」と、話してくれたので少し嬉しい。しかし、話もそこそこに、キウイの枝を切ってほしいと言われる。
キウイがことのほか伸びていて、高枝挟みで切った。PCで調べたら、収穫が終わってから剪定したほうがよいようなので、今はとにかく長く天に向かって伸びているものだけを切った。
白山から下りたとたん、梅雨が明けたのか暑い。剪定をしている間も、目に汗が入る。
背伸びしたり、ビールの空き箱に乗ったりしながら、自分の身長の低いことに腹立たしく思う。
母がお茶を入れたので、もう家に入るようにと呼ぶので、入ってお茶を飲んだ。しかし、夏休みの孫たちに昼食を作らなくてはと言って、すぐ腰を上げると、「いつも、せわしない。まるで蜂の巣をつついたような、せわしなさやなあ」と言う。
そうだね。ゆっくりお茶を飲んで、お菓子を食べてという時間がないね。家を空けるとなおさらである。山行きで留守だったしね。洗濯と荷解きがある。
帰りの車の中で思った。
蜂の巣かぁ。わざわざ突いてはいないと思うけど。正確に言えば、「突かれた蜂のように忙しない」のである。蜂の巣を突く者より、突かれた蜂のほうが大騒ぎなので、わたしは何に突かれているのだろうと改めて思った。