まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

TAKIGAHARA CAFE

2019-03-10 | 暮らし

午前中は家の片づけをしていたが、あまりに天気が良くて山へ行きたいが、山は基本朝駆けというので午後には低山でも行かない。

それでも未練があるようで、生みの親と育ての親を鞍掛山の麓の喫茶店へ誘った。ふたりとも二つ返事で、午後のコーヒーを飲みに行くのに急いで支度をすると言った。楽しいことは、年寄とは思えない行動力だ。行くぞーという感じ。

天気が良いので、山がずっと見えるが、高架橋のところで嘆いていた。「新幹線が開通するまで生きとれんわ」と、姑。なんか生きていそうな気がする。母は「新幹線に乗ってみたいわ」と、言いうと、すかさず姑は「わたしら、〇子らと東京行ったし・・・」と、息まいていた。母を新幹線に乗せてあげたいと思った。

滝ケ原へ行くまでずっと白山連邦が一望出来て「こんなに綺麗に見えることはめったにない」と、何回も母が言うのに対し、耳の遠い姑は、全然違うことを言って、なぜかふたりで車の後ろの席で盛り上がっていた。

古民家を改造した喫茶店で、食事も出来るらしいが、金曜から月曜までの4日間だけの営業らしい。天気が良いのと、土曜日のせいか車がひっきりなしに到着し、電柱のある狭いスペースに停めることになって一旦二人を降ろしてバックする。母はわたしのバックするのを見守ってくれたが、姑はひとりさっさと店に入って行った。ふたりの性格がよく出ているわ。

コーヒーは美味しかったが、混んでいるせいか出てくるのに10分以上かかった。コーヒーはティ―カップのようなカップに並々と入っていて、不安定で持ち上げる時姑は皿にこぼしてしまった。母は、持ち上げられなくて、お酒を呑むように口の方をカップに近づけて持ち上げずに飲んでいた。その後、姑は皿のコーヒーをまたカップに戻して平然と飲み干した。母は、少しずつ大事そうに飲んでいた。

それでも、年寄二人はうきうきと楽しそうだった。帰りには何度も振り返って「こんなとこに店があるなんて」と、感心していた。「都会の人やろ。垢抜けしとったわ」と、口々に好きなことを言って満足そうだった。

鞍掛山の帰りにいつも気になっていたので、入ることが出来て良かった。両母は、「ありがと、ありがと」と、何度も言って、また連れて行ってと言われた。こんなことで満足してくれるならまた行こう。

姑は「おまえも大変やな。ばばぁふたりの守りせんならんで」と、笑った。

日頃、わたしも好きなことをしているので、ふたりが元気であればわたしもどこでも行けるので、たのむから元気でおってね。と、いう気持ちだ。

空は青いぞ、舅と殿はどのへんにいるのかね。女たちは元気だ。