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まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

創造はエネルギー

2013-07-11 | 暮らし

komeさんの個展でいちばん気に入ったものを、我が家に飾ることができた。わたしの作品などは及びもつかない。緻密で、想像力と根気が伺われる。作品はエネルギーの表現だと思う。

「現物を人々の目の前に差し出して、その視線にさらし評価の下るのを待つ。自分の柔らかい脇腹を鋭利な刃物に向かって差し出なければならない。逃げも隠れもできない。自分の作り出し物がそこにあり、どの程度の人間であるかをまるごと示してしまう。」というのが、思想家であり武道家である内田樹先生の著書「呪いの時代」の中にあった。

自身が作ろうとするときに躊躇するのはその部分なのだ。作る前から、自分で大したものが出来ると思えないと評価してしまう。要するに、身の丈に合わない自尊感情を持つものは、創造的な仕事を嫌い、破壊する生き方を選ぶという。

破壊は、創造に要したエネルギーの数百分の一、あるいは、数百万分の一ですむ。要するに、創造にはとんでもないエネルギーが必要ということ。なので、作品には価値がある。

わたしも、エネルギッシュな作品を造り鯛。違った、これでは鯛のお造りになってしまう。