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【ビットコイン介した石油売買開始で米ドルは危機に?】ビットコインは本当の通貨に進化できるのか⑤

2017-12-29 00:01:04 | 世界共通

(前回からの続き)

 つい先日2万ドルに近い水準にまで高騰したビットコインの価格ですが、これを越えられなかったことの失望売りを食らって(?)足元では1.5万ドルあたりと、わずか数日で2割も急落しました。今後の値動きもこのように激しくなるものと予想されます(?)。

 ・・・とまあ短期間でこれほど価格が変動するようでは、ビットコインは当面、先述した決済通貨にはなれそうもないな、という感じがしてきます。投資家にもビットコインの適正価格がどのあたりにあるのか判断に迷うようなところもあるでしょう。

 でも、いまのフィーバーぶりがある程度落ち着き、価格が安定してくれば、ビットコインは本来の通貨的な役割を少しずつ担うようになるのではないか。というのは既存通貨、とりわけドルがこれからも大量に吐き出され(インフレとなり)、それとともに単位当たりの価値を落としていくと見込まれるためです。将来そうなる可能性が高ければ、発行上限が2100万単位に決まっているビットコインの希少性や決済手段としての使いやすさに否応なくスポットが当たり、その価値はじりじりと高まっていく?・・・ような気もします。

 ビットコインには記念日があって、それは5月22日となっています。2010年のこの日、米フロリダ州でビットコインを使った商取引が初めて成立した―――プログラマーがピザ2枚を1万ビットコインで買うことができた―――からだそうです。当時1ビットコインは1ドルよりもずっと安かったからその程度の値段だったのでしょうが、現在価格で換算するとこれ、1億ドルを軽く上回る額!?―――ということでいま、そのピザ屋がこのときのコインを持っていたら、これを元手に一大ピザチェーンを全米に展開できていましたね~?

 ともかく、こうした日常的な売買にビットコインがどの程度まで広がっていくのか、注目したいと思います。とくに興味深いのは、これが石油の取引にどこまで活用されるようになるのか、というあたり。これビットコインのドル聖域―――石油引換券=米ドルの独占領域―――への進出を意味し、先述アメリカの国益を脅かす事態になり得るからです。よって石油マーケットへのビットコインの浸透が、アメリカがビットコインの排除等を決断するタイミングになるのかもしれないと予想するものです。他方、原油輸出国のなかにはアメリカと敵対する国や地域も少なくはなく、このとき彼らは原油代金としてビットコインを受け入れることでアメリカを強く牽制したりして!?

 そのあたりも含め、ビットコインが本当の通貨に進化するのかどうか、についてはアメリカ、そしてドル次第、という感じだと思います・・・が、「トランプノミクス」(大減税&巨額財政出動でドル・米国債下落&長期金利高騰?)がいよいよ始まりそうだから(?)その台頭はもはや抑え難いのかも???

(「ビットコインは本当の通貨に進化できるのか」おわり)

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